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ひろぽん小石川日乗

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

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「ひろぽんの南イタリア旅行記」はこちら。

2011-01-19 (Wed)

[life] 今月のアクティビティ(お仕事以外の主な予定)

1月03日:帰省から戻る

1月08日:東海道品川宿散歩@品川〜鈴ヶ森

1月11日:新年会Part1@東銀座

1月12日:アリス=紗良・オット・コンサート@オペラシティ

1月13日:全国ふるさと祭りなんとか@東京ドーム

1月14日:新年会Part2@小石川

1月17日:エレーヌ・グリモー・コンサート@サントリーホール

1月22〜24日:青森〜弘前〜津軽旅行

1月28日:新年会Part3@駒場

1月29日:ブラ浪漫@四谷から


2010-08-23 (Mon)

[life][media] クラシックを聴きながら

さほどのクラシックファンというわけではないのだが、トッパンホールや文京シビックセンターなど近所のホールで廉価なコンサートがあれば、たまには聴きに行く。仕事中のBGMも最近はバッハが多い。FMラジオはクラシック番組が少ないので、もっぱらiTunesということになる。楽曲を購入することもあるが、財政危機のおり(笑)、最近は図書館からCDを借りてくることが多くなった。

「流山市立図書館、音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」を導入」という記事を読んで面白いと思った。調べたら、千代田区立図書館でもすでに同様の試みを行っているという。図書館のIDがあれば、図書館のポータルサイトにログインして、そこからナクソス のクラシックを中心とした3万枚の音楽ライブラリにアクセス、無料で存分に、自宅や職場のPCで聴けるようになるというのだ。

ナクソスは通常は定額制のサービスなのだが、図書館と提携することで無料になる。つまり料金は千代田区の図書館予算が負担することになるのだろうが、千代田図書館は別に区内在住・在勤者でなくてもID(貸出券)を発行してくれる。こんな大判振る舞いがあっていいのものか。

千代田区立図書館の貸出カード

先週の土曜日、早速、九段下の超高層の区役所ビルの上階にある千代田図書館に出かけて、手続きをしてきた。なんともしょぼい貸出券ではあるのだが、まあそれはよしとして。

IDでパスワードを作ってログインまでほんの3分。膨大なリストのなかから選ぶのに困って、とりあえずベートーベンなんぞを聴いてみる。これはなかなかの音質。Flash で画面を生成し、音を再生している。これって今どきどうよ、とも思うが、やむを得ない。当然、Webブラウザを閉じてしまえば、音は消えるが、当方の場合、Mac起動中にSafariを閉じることはまずないので、これは問題にならない。

ナクソスのレーベルに限られるから、そんなに著名な演奏者はいないようだし、すべての楽曲がいい音質とは言えない。演奏がかなり古いものもある。だが、とりあえずBGM的に楽しむには十分なサービスだ。

ナクソスの画面

ただ、この図書館提携の方法では、iPhoneやiPadからの視聴はできない。ナクソスの定額会員になって、専用のアプリをダウンロードする必要があるようだ。

ナクソスは他の音楽ジャンルが少ないと嘆く向きもあるようだが、J-POPなんかを聴きたいのなら、CD屋さんかiTunesストアに行けばよい。ロックの名盤なら、ガツンと大人買いしなさい。ここはクラシック偏重ライブラリで大いに結構なのである。

他にも、「OTTAVA」など、デジタル放送やWeb、Podcastで聴くクラシック専門のステーションも登場してきている。

図書館だったら、茗荷谷にある小石川図書館が充実していることを今日、確認してきた。ここはCD以前のレコードや楽譜などの収蔵もなかなか。もはやアナログ・レコードを視聴する環境が私にはないが、CDだったら、ここで借りて、返すのは区内の図書館ならどこでもいいので、これも活用してみたい。


2010-07-28 (Wed)

[life] 7月のこと

このままだと7月中は何も書かなかったことになるので、なんか書いておこう。っていってもぼんやりとした日々の思いは、Twitterしちゃってるからなあ。ブログに書くほどのことは、な〜んにも考えてないってことかよ。それはいけない。頭が腐るぞ。

そそ、小石川植物園のショクダイオオコンニャク、行列がすごいというニュースにメゲて、見にいかないまま公開期間が終わっちゃった。しかし、あそこでそんな珍しい花を栽培していたってことを、ワイドショーで採り上げられる前から知っていた人って、どれぐらいいるんだろうか。授業で見学必須の近所の小中学生あたりは、意外と知ってたりして。

あそこは養生所の井戸跡、ニュートンのリンゴ、メンデルの葡萄が三大名物だったんだけれど、それに「あの大きなクサイ花があるところ」というポイントが加わったわけだ。

ところでコンニャクとはほとんど関係ないけど、いま読んでいる『土の文明史』(D.モントゴメリー)という本に、ダーウィンが晩年おこなったミミズの研究のことが触れられている。ダーウィンはミミズが土壌を再生するという事実にいちはやく気づき、「国中のすべての腐植土は何度もミミズの腸管を通ってきており、またこれからも通るだろう」と述べたとか。庭でミミズを見つけては殺してた殺生な我が少年時代を反省します。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ kusa [僕も書かなきゃと思ったら既に8月。5月29日に書いたきりなので2ヶ月書いていません。でも結構充実した2ヶ月だったけど..]


2010-06-01 (Tue)

[life] MyTwilog から今日のtweetsを引用するテスト

もはや、日々の備忘録やら感想を書くだけなら Twilog で十分かもね。だからblogにはTwitterとは違うことを書いたほうがいいのだ。

・innenさんの動物や昆虫写真に惚れ惚れした件。これはプロ級。 http://bit.ly/bMQB4U

posted at 07:51:57

・「とても幸せだわ」「うれしいわ」──外人女性タレント来日のインタビューの記事。こういうときの、女性性を強調するため「のわよ」表記。いかにも紋きり。日本人でも実際は、こういう喋り方はしないぞ。http://bit.ly/djDXME

posted at 07:32:27

@andyhiroshi ・今度、連れってって下さいよお。

posted at 00:23:37

@bura_roman ・5/22のブラ浪漫の写真を写真共有サービス Ficia にアップしました。個人の肖像権確保の観点から閲覧は認可制です。参加者で写真を閲覧したい方は、当方にメールアドレス(Twitterのではない)を添えてダイレクトメッセージをお送り下さい。よろしくどうぞ。

posted at 00:16:24


2010-05-16 (Sun)

[life] 散歩:スカイツリー建設現場あたり

 午前中、惰眠を貪っておったが、五月晴れにせかされるように午後3時過ぎから散歩に出る。本郷あたりでふらりと錦糸町行きの都バスに乗り、しばしうつらうつらしていると、ふと窓外に偉容・異様な風景。墨田区太平2丁目あたり。バス停の北方800mほどのところに東京スカイツリーが建築中なのだった。

 バスを降りてそちらへ歩いてみる。人には見慣れぬ巨大建造物が目に入ると、とりあえずはそこに向かって歩くという習性があるのかもしれない。他にも引き寄せられたように、途中でカメラをパシャパシャやりながら、向かう一群の人々がいた。

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 スカイツリー、まあ、デカイです。「タワーをつくるだけでなく、タワーのある街のにぎわいをつくる」というのが、スカイツリーを核とした多機能複合型開発プロジェクト「Rising East Project」 の狙いだ。その趣旨がホンモノだとすればよろしいのではあるが、しかしこの太平、横川あたりの街並みへの影響というといかほどのものだろうか。

 街路は整然とした碁盤の目で区切られ、おそらくは戦後か、高度成長期に大規模な再開発が行われたことを物語る。なんとなく平べったくて、下町の風情はもはやない。古い木造民家は少なく、中途半端にせこせこしたビルばかり。日曜の午後ということもあるのか、あるいは住民はみな三社祭に出かけてしまったのか、妙に閑散とし、目立つのは空中を覆う電線のみ。タワーを起爆剤にしてこの街をどうにかしたいのだろうが、はたしてその余力が地元にあるのかどうか。

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 業平橋からは上野公園までのバスを拾い、途中、三社祭で賑わう言問通りを抜け、上野桜木町で降り、谷根千あたりを経て戻ってきた。晩飯は「燐」にて。燐の板橋チャンに「Twitter始めました」の掲示はいいけれど、肝腎のアカウントを明示しないと意味ないんじゃないってな話をする。

 今晩は南風。部屋の中が妙に暑い。


2010-05-08 (Sat)

[life] 散歩:本郷大横丁通り商店街

五月晴れの光と風に誘われて、ランチがてら本郷界隈を散歩。

本郷大横丁通り商店街は、白山通り壱岐坂下から、新壱岐坂と並行に伸び、本郷通りに至る400mほどの商店街。けっして繁華な通りではないが、そこそこ面白そうなお店が集まっている。商店街入口にある東洋学園大学の人たちが、商店街マップ などを制作している。こういう形の地域密着はとてもよいことだ。

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▲「加藤薬局」の古風な看板建築が商店街の歴史を感じさせる。

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▲今ならセクハラ扱いされそうな漢方図解。
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_ ぜっぴ [午前中に東大正門で待ちあわせて、西片町を通って白山三業地を見学していました。ニアミスでしたね。]


2010-05-07 (Fri)

[life] この花の名前、教えて

っていうか、いま知りたいのは、この花の名前。先日、ご近所散歩の折に、民家の軒先で見つけました。感じからして暑い地方から来た園芸植物だと思うんですが……

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[life] これはわかるかな

なんか、花づいてますが、それではこれは何という花でしょう。

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ヒント「海にウキを浮かべているようで楽しい」
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Before...

_ ひろぽん [私もいま調べていて、行き当たりました。園芸用としては知られた花なんですね。http://www.hana300.co..]

_ kusa [上は君子蘭、下は浮釣木 と奥さんが言っています。]

_ ひろぽん [正解です。園芸する人にとっては常識問題だったかも。しかしまあ、この歳で、知っている花の名が一つ増えるのは素直に嬉しい..]

_ NOZOMI [今日の日経新聞に、NTTの新サービスとして 「携帯で植物の写真を撮ると解析して その名前を提供する」 というも..]

_ ひろぽん [「みんなの花図鑑」の記事、私も読みました。いま人物を特定できるデジカメや写真整理ソフト(iPhotoなど)の顔認識技..]


2010-05-05 (Wed)

[life] ハナミズキ

「白い花ばかりと思っていたが、ピンクのもあるのね」とある人がいうので、一青窈にも「薄紅色の...」という詞があるじゃないのと教えたハナミズキ。近所の富坂の中央大学理工学部前あたりでも、今は盛りと咲き誇っている。都会的な街路樹なんだけれども、ここには昔からあったかな、最近、植樹されたんじゃないかなと思うが、花が咲いてみないとそれとはわからない、意外と地味な植物である。

日本在来種ではない。もともとは「アメリカヤマボウシ」と呼んでいたのを、「花水木」などと風流に命名し直したのは誰だろうか。日本の純正ヤマボウシに比べると、毒々しさが勝るのはやはりアメリカの花だからだろうか。

今の人、というか私にとっても、一青窈の「ハナミズキ」という歌は印象深く、この花の再認識にはいたく貢献したと思う。今の時期この花をみると、つい口ずさみたくなる。「空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと」という歌い出しは、このアーティストの詩心の巧みさを余すところなく物語っている。

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_ kusa [これはヤマボウシですよね?仙台の家には大きな樹は二本。ピンクのハナミズキと白いヤマボウシです。山形市では街路樹になっ..]

_ ひろぽん [花弁の感じから、写真はハナミズキだと思うんだけれど。ヤマボウシはこんな感じじゃない?→http://had0.big..]

_ kusa [そうですね家のはピンクなので花弁の色にだまされました。GW帰省時には枯れ木のようだったハナミズキが、日々花芽が膨らん..]

_ circus [はい。詩人としての一青窈には3票くらい投票したいです。というと、違うよ、トラバトーレだよと突っ込まれるかもしれません..]

_ うは [我が家のハナミズキは、上半分が桃色、下半分が白色です。 家を買ったときにはすでに植わっていたのですが… 接木され..]


2010-04-24 (Sat)

[life][photo] 土曜の散歩

土曜の朝の9時半スタートという珍しいセッティングのセミナーを表参道で取材。青山通りでランチのあと天気がよかったので、ずんずんと散歩。

青山通り→外苑西通り(キラー通り)→明治公園→四谷・内藤町→愛住町→あけぼの橋通り→東京女子医大前→市ケ谷薬王寺町→牛込柳町駅まで。約5.5kmといったところか。

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▲キラー通りの家具屋さん

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▲曙橋あたりの瘦身ビル。
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_ ga [散歩日和りでしたねえ。気温もそう高くなく。 ただ、アスファルトはけっこう足にきます。 特に、メタボ系は……。 ..]


2010-04-18 (Sun)

[life] アイスランド火山の影響

アイスランド火山の爆発による噴煙の影響で、欧州の航空網が麻痺している。長期的には欧州・アジアの天候や農産物の生育にも影響があるかもしれないと心配されている。大地震も怖いけれど、大噴火も怖いなあ。

昨年の南イタリア旅行のときに、ふとヴェスヴィオ火山爆発の心配 をした私だが、それは予知夢だったのかもしれない(笑)。 火山活動の今後の影響については、Togetter に火山専門家らによる情報のまとめがある。

写真は、Arni Saeberg, Icelandic Coast Guard から提供を受けた ナショナルジオグラフィック ニュース から引用。


2010-04-12 (Mon)

[life] ブラ浪漫

タモリのTV番組「ブラタモリ」に触発を受けた人が言い出しっぺで、1月から始まった都内の坂や建築や街並みを楽しむ散歩会「ブラ浪漫」。これまで文京区の本郷台地、小石川台地を歩いた。小石川編では不肖私が案内役というか先導役を務めたりした。

間にいくつか「ちい散歩」的なミニ散歩のイベントがはさまっていて、先週土曜日は駒込・霜降商店街から北区西ヶ原の旧古河庭園へ、さらに本郷通りを飛鳥山まで歩き、そこで夕刻の花見をするというプランに乗った。飛鳥山はたしか来たことがあるのだが、他は初めて。天気にも恵まれ、目と足にいい運動になった。

二次会は王子駅裏、昭和な雰囲気を残す飲み屋街。たまたま入ったのが家族経営の温かい雰囲気の居酒屋で、一気にファンになってしまった。南北線を使えば、ウチから王子まで11分足らず。飲みの候補地がまた一つ増えた。

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▲大正期の洋館、旧古河邸。中では結婚披露宴が開かれていた。

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▲日本庭園と洋風のバラ園が階段を隔てて重層的に配置される不思議な庭園。

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▲散るが花なり。飛鳥山公園あたり。

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▲飛鳥山の崖下にレトロで妖しげな飲み屋街を発見。「さくら新道」というらしい。「新道」という名の商店街や飲み屋街はたいてい歴史があるもの。ただ、フリの客にはちょっと入りにくい。

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▲路地の奥では、お店で働く女の子たちが何かを洗っていた。30年ぐらいタイムスリップした感じ。

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▲飛鳥山崖下は次のチャレンジということで、二次会の店を探しに王子駅裏へ。

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▲「柳小路」に至る。このあたりも興味津々のゾーン。結局、二次会はこの店に落ち着いた。

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_ kunio [さくら新町の飲み屋街の写真に衝撃を受けました。都内にこんな場所が残っているんですねえ。]


2010-04-06 (Tue)

[life] 金剛寺坂

深夜、伝通院前〜春日二丁目あたりを徘徊。

永井荷風関連書籍によく出てくる「金剛寺坂」を認識。春日通りを富坂下から茗荷谷方面向けて上り、第二コーハンビル角を左折すると、急な傾斜になる。トントンと下り来たると、メトロ丸の内線を見下ろす橋があり、それを渡ると水道通り(巻石通り)に至る。安藤坂より、東に数えて一つ目の急坂。

(坂の名の由来である金剛寺という禅寺は今はない。ただ、私は金剛寺という苗字の美人編集者を知っている)

小石川(小日向)台地と神田川沿いの低地を結び、水道通りに接する坂はいくつかあり、金剛寺坂の東に新坂、荒木坂、服部坂、大日坂と並ぶ。私は15年ほど前、小日向に住んでいるときには、荒木坂を上り下りして仕事に出かけたものだが、当時はあんまり地元の地形や歴史には関心がなかった。いまそれらが愛おしく思えるようになったのは、なんらかの心境の変化であろう。


2010-04-01 (Thu)

[life] 昨日の飲み

ああ、四月。もう、四月。はらはらとカレンダーをめくるなり。

昨夕は知人からのお誘いで神保町で飲み。学究志向をもつ高学歴女性の、とりわけ婚姻関係に与える影響なんぞを語り合う。

その後、小石川方面から iPhone レスキューの電話あり。ささっと片付けて、しじみ屋さんでシメ。


2010-03-31 (Wed)

[life] とりあえず

私は元気です。最近は毎日飲んでいます。つくづく俺は酒が好きなのだなと認識しつつ...。川本三郎の『荷風と東京』と、スタインホフの『死へのイデオロギー─日本赤軍派』に加え、もろもろ仕事で必要な本を同時並行的にベッドサイドで読みながら、DVD映画も観ています。

映画はつねに周回遅れなんだけれども、今年になってからつけはじめたDVD映画鑑賞記録も、40作品以上になりました。四半期最初のベストワンは、『ぐるりのこと。』。2008年の映画。木村多江の泣きじゃくりながらの圧倒的演技に感服しました。


2010-03-27 (Sat)

[life] 忌中幕

不吉な写真であることは承知のうえで。葬儀屋さんが実家の門前に掲げてくれた、忌中幕。居ずまいを正さなくてはならない雰囲気があったな。 画像の説明
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_ jajamaru [心からお悔やみ申し上げます。そしてお疲れ様でした。自分の老親を思い、切実な気持で日記を拝読してました。(でもまだあま..]


2010-03-20 (Sat)

[life] 帰京しました

亡父の葬儀も無事に終わり、本日東京に戻ってきました。

母の心労が心配でしたが、ひとつ屋根の下で元気に生活していて、突然に逝ってしまったというわけではなく、この1年半ほど父は特養施設に入居していて、いわば「別居」状態だったわけで、さらにボケも進行していて、具合の悪いときには妻や子を認識できないこともあったりして、まあ、そういう距離感が生まれていたのがかえってよかったのか、落ち着いて事に対処することができたようです。

結局、亡くなる瞬間を見守っていたのは母と病院関係者だけでした。モニターの心拍波形が途絶えるのを見ながら、ああ、自分もいずれはこういうふうに死んでいくのかと、母は客観的に思ったそうです。気丈というのか、なんというのか(笑)。

お悔やみのお言葉をいただたみなさまへ、あらためて感謝申し上げます。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ NOZOMI [お疲れ様でした。これからじんわり心身に影響が出てくるかと思います。くれぐれもご自愛のほど、念じております。]

_ 大笑 [お帰りなさい。 末っ子のひろぽんせすからこれからのお母様の事が心配でしょうがくれぐれもご自信のお体のことご配慮下さ..]


2010-03-15 (Mon)

[life] 父死去

父親が亡くなった。

この2年ほど特別養護老人ホームに入居していたが、先々週老人性肺炎で入院。しばらく小康状態を保っていたものの、本日未明に病状が急変した。

大正10年(1921)、佐賀出身で農業労働者として米国に在住していた両親のもと、シアトル近郊タコマに生まれる。幼少時に帰国。旧制久留米工業専門学校(現・九大工学部)卒。兵役では「北支」戦線に従軍。戦後は化学メーカー工場勤務のサラリーマン。ボイラーなどプラント関連の機械技師だった。享年88歳。

子どもにとっては、あえていうが、「凡庸な」父親だった。厳しくしつけられたり、𠮟咤されたりしたことが一度も記憶にない。かといって、尊敬の念をつねに抱いていた存在でもない。

私は文系の人間だが、その資質や素養の多くは母親譲りで、父親からはその方面での影響は全くといっていいほどない。ただそれでも、いま仕事上で接する技術者という職業への親しみは、父の油にまみれた作業着の記憶から来ているのかもしれない。

凡庸ではあったが、サラリーマンとしてのグチ一つ言うことなく、黙々と一家を支えてくれた、私にとってはかけがえのない父親ではあった。

寿命ではある。いずれこの日の来ることは覚悟していた。とはいうものの、肉親の死を経験するのは実は初めてで、正直うろたえている。

本日早朝からの山梨出張は代役がいないのでやるしかないが、火曜日以降の仕事はすべてキャンセルせざるをえない。少なくとも今週いっぱいは実家にいることになると思う。

というわけで、このブログをご覧になっているお仕事関係の方へ。しばらく忌引きを取らせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

本日のツッコミ(全12件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ Keith [心からお悔やみを申し上げます。 私は同居していた祖父、母、義父、義母と4回葬儀を出しましたが、 身近な肉親の死は..]

_ 山田 [ご尊父様のご逝去を悼み、心からお悔やみを申し上げます。]

_ ひろぽん [みなさまにはお言葉をいただき、ありがとうございます。父は、きれいに化粧をしてもらって、安らかな表情でした。]

_ おたね [お悔やみ申しあげます。]

_ 大笑 [心からお悔やみ申し上げます。 心労とは思いますが体だけは気を付けて下さい。 ]


2010-02-23 (Tue)

[life] 旭山動物園

少し前のことだが、10日の旭川出張の後、1泊して「旭山動物園」に行ったのだ。行動展示が世評高い動物園は雪の中だったが、お客さんがたくさん。韓国語、中国語も頻繁に聞かれ、アジアからの北海道ツアーの重要なスポットになっていることがわかる。

ペンギンのお散歩がこのシーズンの目玉。円筒型の水槽をくぐり抜けるアザラシのおなかは、たしかにびっくりする。キリンなど熱帯の生き物も、零下の雪上でモクモクと元気そうだった。

展示方法を工夫した動物舎のデザインや、手作りのガイドプレートなど、いろいろと感心することが多い動物園だが、なによりいいなあと思ったのは、飼育担当者のワンポイントガイド。飼育している人こそが、一番動物のことがわかると、旭山がこれほど有名になる前から続けられていた教育学習活動だ。

ちょうど総合動物舎でカバのワンポイントガイドがあったので、聞き入った。45歳の古参のカバ「ゴンちゃん」。老齢と寒さのせいか、動きが鈍い。飼育係の大越さんが雪の上に好物の果物をおいても、ちらっと顔を向けるだけ。早く、室内に入りたそうだ。結局、ガイドの間、ずっとお客さんのほうに大きなお尻を向けたままだった。

しかし、この間も客の関心を一瞬もそらさない大越飼育員の解説は聞きごたえがある。カバが表皮から分泌する「赤い汗」の意味を初めて知った。種の一般的説明にとどまらず、個体のおいたちにも触れ、飼育係と動物の交流の様子までよく伝わる。30分の間、立ち去る客が一人もいなかったことにも驚いた。たんに動物園や動物が好きというだけでなく、飼育員にもきっとファンがついているのだろう。

年間パスポートを買ってまで通いたくなる人がいるのが、よくわかる。

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その他の写真はこちらでどうぞ。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ kazutana [年間パスポート安すぎですね]

_ N田 [その年間パスポートを買って一度しか行けなかったのはうちの一家です。まさか帰ってくるとは思ってなかったんだもん。ちなみ..]

_ ナラン [カバが表皮から分泌する「赤い汗」を撮ってこれなかった? 見たい!]


2010-02-07 (Sun)

[life] 奥飛騨など

先週は出張で名古屋→高山→奥飛騨→名古屋→米原→日野と動く。奥飛騨はほんと山の中。めちゃ寒いところだけれど、温泉は豊富。掛け流し源泉を利用してドラゴンフルーツのハウス栽培を始めた青年実業家。帰りはぜひとも温泉に寄りたかったのだが、道路の凍結が心配で、遅くならないうちにカメラマンの車で名古屋まで戻った。居酒屋で名古屋風のミソ串カツというのを食ったが、ちょっとイメージが違った。奥飛騨

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ ga [飛騨なら飛騨牛。うまいっす! あとはほうば味噌でしょう。私は日帰りで奥飛騨まで出張したことがあるが、乗り物移動時間計..]

_ bacci [奥飛騨なら温泉。福地温泉の長座がお勧め。(ちょっと)雪があるくらいがイイですね。]

_ ひろぽん [あっ、みなさん私を悔しがらせようと思って...]


2010-01-24 (Sun)

[life] ちょっとだけお散歩

ぷらぷらと千川通り、植物園あたりをお散歩していたら、迷い込んだ白山の住宅地で、「金井直詩料館」という小さな表札を掲げた民家をみつけた。

金井直(かない・ちょく)は1957年にH氏賞をとり、50〜70年代に活動した詩人のようだが、私の記憶にはほとんどなかった。おそらくこの街に何らかの縁があって、ここはその業績を残している施設なのだろう。あいにくその日は詩料館は休みで中に入ることはできなかったが、窓越しに詩篇の一部が読める。

Kanai_Tyoku

「夏の焦げる匂い」のなかで、詩人は言いようのない「かなしみ」を抱えている。何が悲しいというのだろうか。

おいらは、よく晴れた冬の日の、午後の光線が去りゆくなかを歩いていく。

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本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ ga [お散歩いいですねえ。 原稿もお忘れなく。]

_ りょ [その詩料館の通り挟んだトコが我が家ですw]

_ Y氏 [そんなことバラしたら今度襲撃するぞ(笑)]


2010-01-22 (Fri)

[life] Twitter

にはまると、ブログ更新がおろそかになるというのは定理だろうか。Twitter には利点もあるけれど、いろいろ限界もあるわけで、ほんとは併用するのがいいのだろうが、人の発想と時間資源は限られるから、どうしても偏りが生まれてしまう。

といいつつ、ここんところバタバタしていて、あんまりツィートもしてないんだけれど。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ Y氏 [ブログだけじゃなくって色んなモノがおろそかになるような気がするけどねぇ...]

_ 長官 [どきっ あ、私は昔から色々おろそかだから一緒か。]

_ yu [その昔、みんながブログを始めて、ML が静かになったのも同じですな。 以前は ML に日記に書くような近況をけっこ..]


2010-01-05 (Tue)

[movie] 「牛の鈴音」

私の周辺でクチコミで評判が広がっていたので、年末にSとの映画会のお題にした。オフィシャルサイトはこちら

韓国・慶尚北道ののどかな農村。老いた農夫は、いまでも牛を使って田んぼを耕している。もう40歳になる老いぼれ牛だ。いまどき、韓国でも耕作牛は珍しいかもしれない。実際、隣家の水田ではトラクターやコンバインが威勢よくエンジン音を鳴らしている。当地でも失われゆく農作業のスタイルなのだ。

老夫婦の表情と会話がいい。老婆は「こんなところに嫁に来るんじゃなかった。厳しい農作業で、もう体はボロボロだよ」とグチを言う。それはまるで老牛の呟きを代弁するかのようでもある。しかし、その奥底には連れ合いへの深い愛情も隠されている。

長年使役した牛がいよいよ余命1年となる。老婆は市場で売ってしまえといい、老爺も一度は売りに往くのだけれど、買い手がつかずというか、処分する決断がつかず、またトボトボとその牛車に乗って村まで帰ってくる。韓国版「ドナドナ」。

その牛がなければ、畑を耕すことができず、一家が暮らしていくこともできなかった。それだけに愛着と信頼がある。そのことは今は都会に出て、年に一度帰省するだけの子供たちにもわかっている。しかし、農夫の牛への思いは格別だ。そうしたたぐいの家畜への感情は、彼らの世代が亡くなれば、おそらく同じ形で蘇ることはないだろう。だからこそ、ドキュメンタリーとして残す価値があった。

農夫は老いぼれ牛の代わりに、子どもをはらんだ若い雌牛を一頭飼い始める。食欲旺盛な若い牛に牛舎を占領されて、恨めしそうにそれを見やる老牛の表情がいい。むろん人間の側の感情移入があるからそう見えるのだが、その瞳はまさに“老愁”を帯びている。こぼれ落ちる涙まで、カメラはしっかりと捉えている。

やがて老牛は農夫に看取られながら寿命を全うする。春めいた季節に老夫婦が丘に登り、牛の墓参をする冒頭のシーンがあらためて思い出される。奇跡のように美しい、人と家畜の関係だ。

銀座のシネパトスで見終わった後、思わず拍手してしまった。人であれ牛であれ、ともにやってくる老い。老いるという過程のなかに、どんな幸せの形を見いだすべきなのか。それを私は映像のなかに求めていたのかもしれない。

2009年に見たドキュメンタリー(そんなには観ていないけど)の中では、ベストワン。50歳以上の夫婦割引でぜひどうぞ。

[life] 2010年年賀状

すいません、いま作ってます(^.^;

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ Y氏 [そば屋出前?(笑)]


2009-12-11 (Fri)

[life] 名古屋へ

昨日は久しぶりの名古屋出張。名大の経済学者にインタビュー。話がちと専門に偏りすぎて難しかった。往復の車中ではよく寝た。仕事はフムフム状態。やる気がイマイチ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ Y氏 [名古屋メシは食べなかったの?]

_ ひろぽん [出張先でランチが出たんで、今回はパスしました。]


2009-11-06 (Fri)

[life] 浅い夢

未明の眠りも、短い昼寝もいずれも浅かった。浅い眠りでは夢をよくみる。夢をみるから浅いのかもしれないが。

画像の説明

未明には、小学校時代の同級生の女の子「ヒロコちゃん」を追いかけていた。彼女はよく私の夢に登場する。同じ社宅住まいで、幼稚園も一緒で、小一のときは二人とも「鍵当番」というのに任命されて、朝いちばんで手をつないで登校した。ま、幼友達だったのだけれど、中学に入るときに東京に転校して行ってしまった。いまごろどうしているんだろう。

昼の夢の画題は、ゴルフ場での醜態。コースに出るつもりがないのにゴルフ場までついてきて、でもコンペかなんかに参加せざるを得なくて、ウェアとかクラブとかボールを慌てて探すはめになる話。そこには、私のゴルフに対するコンプレックスが凝縮されている。うん、意外とわかりやすいな。


2009-10-27 (Tue)

[life] たまには上野の美術館

天気がよかったので、散歩がてら上野の国立西洋美術館へ「古代ローマ帝国の遺産」展を観に行く。

帝国創建期の偉人たちの肖像彫刻やポンペイ、エルコラーノなどの出土品を中心に、帝国の芸術・文化を探ろうとするもの。ナポリ国立考古学博物館の所蔵品が多いが、実は4月にナポリに行ったときはちょうど博物館が休館日で、見逃してしまっていたのだ。結局、ポンペイ遺跡にも立ち寄らなかったので、その一部とはいえ、東京で観ることができるのは嬉しい。

ローマの美術品やポンペイ壁画もよかったのだが、それ以上に感銘を受けたのは特別出品されたアレッツォのミネルウァ」。紀元前3世紀のギリシアの青銅像で、展示会の趣旨からは外れるのだが、「日本におけるイタリア2009・秋」事業の関連で特別展示となったらしい。

身にまとうケープや胸当て、ゆったりとしたウエストまわり、そして兜の細部を浮き上がらせる彫刻の襞は、息を飲むほど優美だ。青銅は二千年のときを経て、質感豊かに、にぶく、ふかく輝く。憂いをひめた瞳と意志的な小さな唇、知と闘いの女神らしい気高く引き締まった表情は、西欧小顔美人の一つの典型ではあるまいか。

わたしゃ惚れましたね。「ミロのビーナス」なんぞより、こっちのほうが好きだな。

美術館の後は、木々の色に秋の深まりを感じつつ、上野桜木町から谷中あたりを散歩しながら帰宅。あんまり空が青いので、PEN E-P1 でパシャパシャしちゃいました。

本郷あたり 国立博物館 谷中あたり

2009-10-25 (Sun)

[life] 表参道AOビル

土曜日、表参道を散歩していたら、紀伊國屋のところがこんな風なビルに。ずっと工事しているなとは思っていたけれど、オープンしたのいつだっけ。色調を細かく変えた壁面ガラスと、タワー棟の全面に輝くイルミネーションが軽快で美しい。ファッション関係のショップが多いが、時節柄テナントが埋まらないようで、募集中の掲示がしてあった。画像の説明画像の説明

[movie][life] ときにはそれを愛と呼ぶしかない衝動

表参道に出かけたのは、イメージフォーラムでSと『アンナと過ごした4日間』 を観るため。

感動的という感じの映画じゃないけど、見応えは十分。東欧の重たい雲の色が、映画全体の色調になっている。とはいえ、映画のテーマは「愛」。限りなく偏執狂的な「犯罪」であるけれども、ときにはそれを「愛」と呼ぶしかない衝動だ。

回想のなかでたまたま主人公が、レイプされる女性を目撃するシーンがある。主人公の「愛」の形とは似ていて非なる、正反対の暴力。そのあたりの描写は、サム・ペキンパーも戦慄するほどのバイオレンスの美学だ。

主演男優の身振りが、Mr. ビーンを思わせるところがあって、少し笑える。ストーカーされる女優が全然美人じゃなくて、ふつうのおばちゃんみたいなのも、また一興。

映画館を出ると雨がぱらついている。銀座のもつ焼きの名店「ささもと」へ。ここのもつは絶品だ。店の雰囲気も場末と違って、女性でも臆せず入れる上品さ。やはり銀座だ。焼酎を8:2ぐらいの割合で赤ワインで割った「葡萄割」もなかなかいける。

ここで結構飲んだんだが、腹にたまるという感じではなかったので、小石川の焼肉屋へ。へべれけになって深夜に帰還。

ところで昨日来、Booxter 作者の Matt からテスト依頼があり。小さなテストプログラムを3度にわたって走らせる。最後はなかなかいい感じだった。これで直るかなあ。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ ET [この春のオープンですね。見た目はユニークだけどまさに空っぽの世界です。表参道は金曜日に行きました。こっちのほうが面白..]


2009-10-09 (Fri)

[life]値下げの秋

昨日、某社より原稿料値下げの通告。25%の値下げってキツいよ。まあ、連載打ち切りよりはマシだけどさ。緊縮財政、一段と。

[politics] ノーベル平和賞にオバマ米大統領

......ってなんか違うような気がする。

「おまえにはノーベル賞やるから、オリンピックはリオにやれ」と誰かが言ったとか言わなかったとか。「核なき世界に尽力」ったって、世界中、いまだ核だらけじゃん。尽力するだけでもらえるんだったら、他にも一杯いるでしょうが......。

ノーベル平和賞、昔、佐藤A作がもらったときもぶったまげたものなあ。後になって「佐藤氏を選んだことはノーベル賞委員会が犯した最大の誤り」と弁明されてもねえ。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ N田 [そういうのって5%で→15%で→10%でってやっていくんじゃないの?下請法の禁止事項に抵触しそうね。]

_ Y氏 [緊縮財政の中よく言った (^^) ノーベル物理学賞と一緒にして欲しくないぞ>平和賞]

_ ぜっぴ [アメちゃんに対し、核廃絶と地球温暖化対策の尻を叩こうという北欧の深謀遠慮では?]


2009-09-24 (Thu)

[life] 連休中は...

散歩、飲み、映画、読書に明け暮れた。

小熊英二『1968』上巻を終え、下巻を200ページほど進む。面白い。

膨大な資料を見事なまでに整理した(けっして内容がないというわけではない)本で、あの時代を生き生きと再現する。1968年を知らない、生まれてもいなかったような人が、もし何らかの関心であの時代の若者の運動の実態を知ろうとするなら、入門書としても使えるだろう。入門書にしてはあまりにも高価で、分厚いけれども。

引用された資料のなかにはいくつか知人のものも含まれる。なかでも、AM氏の引用が下巻になると増えてくる。

私は70年の高校入学で、そこでのドンパチ以降、まあそういう圏域で呼吸していた時代が10年近くあったから、かつての自分(の一部)と向き合わされる思いがする。それは必ずしも甘美な感覚とはいえない。その頃と比べて知的好奇心では衰えたとは思わないが、知的誠実さ、関心と行動の一致という意味ではどうだろう。

若気の至りに赤面する前に、老醜をさらけだしつつある自分に恥じ入りたくなる。

全部読み終えてから、あらためて感想を述べたい。

映画は渋谷のユーロスペースで『台湾人生』をSと。DVDは原田眞人監督の『クライマーズ・ハイ』がよかった。それにつられて、後れ馳せながら横山秀夫の原作小説も読む。映画は原作との異同が少々あるものの、基本は原作に忠実で、小説の臨場感を巧みに写し取っている。

小説については、かつて友人の一人が「ドキュメンタリータッチの新聞記者小説と見るか、家族愛をからめたビジネス小説と見るか」と言っていたが、その両方を満たす傑作。ただ、今のところこれが作者の最高作というのが世評だろうか。

ふと、あの日航機に乗務して亡くなったスチュワーデス(当時はフライト・アテンダントなどという言い方はしなかった)の一人と、生前、一緒に飲んだことがあることを思い出した。


2009-09-13 (Sun)

[life] 文京散歩

日曜朝方に懸案の原稿がすべて終わり、一段落。天気がよくなるのを待って、E-P1 を持って久しぶりに二時間半ほど区内散歩。まだ蒸し暑さが残るようで、ハンチングをかぶっていたら頭から猛烈に発汗。ゴアテックスの通気性のいい帽子なんだけどな。

画像の説明 画像の説明

町内は秋祭りのシーズン。御輿にも遭遇したが、日曜日の閑散とした通りを30人ぐらいで担ぐもので、全然迫力がないんだよなあ。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_  [今週末は根津神社のお祭りです。が、今年はウラなので地味目です。来年がオモテなので、少々賑やか。東京では、町内御輿も町..]


2009-08-31 (Mon)

[life] 選挙

ジミン自壊、ミンス圧勝。いかにもブーム的ではある。

私はどちらにも入れていない。ただ、政治は空気のようなものでもあるから、空気の流れが淀みから少しずつ流れ出していく感覚はある。当座の流れの方向は歓迎したいが、中長期的には不安もある。これからタロー・アソーの顔を頻繁に見なくても済むようになるという意味では、気分は軽い。

それはともあれ、日曜の朝7時すぎ、投票に出かけようと思ったら、入場券が見あたらなかった。というか、ここんとこ忙しくて、郵便として受け取った記憶が抜けている。たぶん他の郵便物に紛れ込んでいるのだろうが……。

入場券がなくても投票できるということなので、健康保険証をもって投票所へ。手続きは簡単に終わった。

もし後から入場券が出てきても、住所・氏名でチェックされているから、再投票はできないはず。しかし、本人が投票しないうちなら、身分証明書を所持(または偽造?)した人物が、名前と住所を騙って一回だけは投票できることになる。

この手を使って本人が知らない間に投票されていた、なんていう犯罪、あるんだろうな。今回も小学生を間違って通した、という話は聞いたけれど……。

投票所の出口には、共同通信の腕章を巻いた人がいた。出口調査って、無作為ではあるものの、その会社独自のルール(10人ごととか)があって、誰でもいいというわけではないみたい。自分から「オレ、ここに入れたよ」などと申告しても、たぶん相手にされないのだ。

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_ Circus [「30日の夜、あるイタリアのテレビ・プロデューサーが「民主主義の歴史的勝利をあちこちで祝っている日本人の画像をとって..]


2009-08-19 (Wed)

[life] 本日のランチ

ランチは久しぶりの「鈴乃家」で「サワラのみぞれ煮定食」。意外と美味しいし、750円はリーズナブル。

坂を一息上がらなくちゃならないので、ふだんはめったに行かないのだが、たまにはいいだろう。お盆休みも明け、サラリーマンで賑わう店のなかで、一人Tシャツと短パン、それにヒゲぼうぼうのスタイルでそれを食らう。確実に、変なオジサン視されたな。

今日はサンマの水揚げのニュースがあちこちで。脂ののったヤツをガッツリ食いたいなあ。

根室港のサンマ水揚げ風景。NHKニュースから
本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ kazutana [根室か釧路に食べにいきます? (^^;]

_ 大笑 [根室か釧路に行かずとも小石川で十分美味しい秋刀魚が食べれまっせ。  私が秋刀魚づくしやりまっせ! ]

_ まだ終わっていないY氏 [でも、やっぱり秋刀魚と言えば小石川じゃなくって目黒じゃない? (^^)]

_  [麗しいランチ、結構なことでござんす。 結構な原稿も早い安いうまいで、頂戴したいです。]

_ 大笑 [目黒の秋刀魚は苦いらしいですよ。 知り合いの一朝師匠が言っておりました。]


2009-08-07 (Fri)

[life] 安否報告

あっ、こちらひろぽんの cron です。1週間以上ブログ更新がないと、のりピー状態になって、みなさまにご心配をおかけしますので、自動更新するよう設定されております。って、自動更新じゃ、安否確認にならんだろうがって。

しかし、あれだね、昨日まで、ロクでもないヤク中男の可哀想な元アイドル妻だったのが、一夜明けたら、夫婦でつるんでラリってた意外と極悪かもしれない容疑者扱いだものね。逮捕状出れば出頭すると、家族が懇請したのかなあ。それでも、出てこないとなると……指名手配? 

いずれにせよ私は、覚醒剤の出所の証拠隠滅にからんだ、北朝鮮諜報機関による新たな「拉致」説を採っております。クリントンが行かないと、もう出てこれないよお。


2009-07-27 (Mon)

[life] 脳裏を去来することども

画像の説明
  • 国内におけるヒツジ生産の状況
  • ガンダムと鉄人28号のロボット学上の本質的な違い
  • 田町慶應通りの賑わいの秘密
  • MuONの財政問題とその元凶について
  • 顎顔面補綴技術の実際
  • 平井竜一・逗子市長のプロファイル
  • 路地裏のイタリアンはなぜ繁盛するか
  • 鈴木善幸は誰の後を継いだ首相だったか
  • 岩牡蠣の養殖法
  • オンラインショッピングとSEO対策
  • 吉田拓郎の病状の真相
  • etc,etc...
    本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

    Before...

    _ 長官 [プロテーゼの話題はkusaさん?]

    _ Y氏 [3時位までいたけど、知らない話しの方が多いかも?(笑)]

    _ Kusa [いや、僕が帰ってからでしょう たぶん]

    _ Y氏 [だったら、僕が帰ってからかも?(笑)]

    _ ひろぽん [五番目以降は、翌日以降に去来したものです。文字通り、来て去っていっただけですけど。]


    2009-07-24 (Fri)

    [life] 鳥取出張

    一昨日、昨日と鳥取市出張。

    たしかこの街は初めてではないはずだが、前はいつごろ、何をしに来たのかは忘れてしまった。たぶん25年ぶりぐらい。

    夜は、この時期うまい岩牡蠣、白エビに地元の銘酒で接待される。意外だったが、讃岐風にコシの強く、甘めのタレがよく合ううどんが美味。

    鳥取砂丘でラクダも見たし、賀露海岸では魚市場で岩牡蠣を頰ばり、白兎海岸では因幡の白ウサギ由来の神社も訪ねる。観光モード全開。

    もちろん、仕事もちゃんとしてきたけどね。

    画像の説明

    2009-07-15 (Wed)

    [life] 梅雨明けの日に

    昨日(14日)は早起き。朝9時前に1本仕事終える。今日はそのままガンガン行く予定だったが、途中でダウン。

    画像の説明Art Textをレジスト。簡単にロゴタイプやマークを作れるグラフィックユーテリティ。日本語版は Nisus のマーキュリーが扱っているんだ。ソフトの品質に文句はないが、ちょっとお高いかも。かつてはたくさんあった、「なんでこれがフリーなの」と驚くようなフリーウェアが最近少なくなった。

    夜、神保町の「ハイナンチーファン」で業界関係オジ・オバさん5人で飲む。

    話題は、関係者に乳がん多発。某かつらメーカーの昨今。広告・出版業界大不況の実態。五十路男ヤメモヤモメの生活と意見……などなど。後楽園のショットバーでS氏と軽くシメ。中年男同士の堅い約束を交わす。実現性は微妙なれど。その内容はここには書けないけれど。

    さあ、今夜は風呂入って、また5時起きしようっと。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ Y氏 [それって単に歳取っただけでは?(笑) ってこんな時間に書いている僕が言う事じゃないけど(笑)]


    2009-07-13 (Mon)

    [life] 昔の名前

    朝の5時頃は涼しかったが、昼前からスカンと晴れ渡り、目の眩むような強い陽射しで温度も急上昇。きょうの東京は32℃ぐらい? 風があるのに、やたら蒸し暑い。

    午前中は打合わせ。今月から、某A社経由で某業界大手B社の広報媒体の記事の一部を担当することになって、その打合わせ。前任のライターの名前が珍しい苗字で見覚えがあった。A社の担当に確認すると、年齢とか出身大学とかが合致する。どうやら私は、大学時代の知人の仕事を引き継ぐ、というか「奪う」ことになってしまったらしい。

    その人は、当時、新左翼某党派の学生組織のバリバリの幹部で、1年坊主の私を熱心にオルグしにきた人。それっきりコンタクトないままだったが、その後、その党派は壊滅し、同盟員たちは再建派のグループも含めて四散したことは知っている。

    例によって、元新左翼、流れ崩れてフリーライターかと思ったが、話によれば、その人「ライターは仮の姿で、いまなお市民運動に勤しんでいる」と語っているらしい。三つ子の魂五十代まで、頭禿げても浮気はやまぬ、ってことかなあ。いや、いい意味で言っているんですけどね。


    2009-07-12 (Sun)

    [life] サイモン&ガーファンクル 東京ドーム公演

    7月10日(金)は午後イチから大阪で取材があって、同行の編集者に「ドームでコンサート見に行く予定だから、早めに切り上げよう」と言いつつ、取材対象の女性の話が面白くて、ついつい長居。

    新大阪発16時37分ののぞみに乗って、東京駅に着いたときには19時13分。ああ、始まっちゃってるぞ。ドームのゲートをくぐり、地下通路を走っているときには、もう「スカボロフェア」が聞こえていた。まずぅ。

    スタジアムのフィールド上に設置されたアリーナ席(パイプ椅子だけど)に案内されるとき、ちらっと会場を見渡すと、もう内野も外野も満杯で、照明の下で、たくさんの豆つぶ状の顔々が波打っている。それはそれで美しい光景だった。こんなに人が集まっているのを見るのは久しぶりだなあ。

    もちろん、アリーナ席とはいえステージは遠く、二人のアップは会場の大型スクリーンで拝むしかない。かなり後退しているとはいえ、アート・ガーファンクルの金髪のカーリーヘアが若かりし頃のイメージを彷彿とさせるのに対して、ポール・サイモンはちょっと身振り手振りがオカマ風の変なオジサンになってた(笑)。

    私の隣の、私と同年代のオバサンは、オペラグラスをしきりに覗きながら、最後までグスグス涙ぐんでいた。観客は40〜60代がほとんどとはいえ、なかには20代のカップルやグループもいたりして、ファン層の幅広さを感じる。

    二人がソロになってからの歌はほとんど知らないが、結構いい。アフリカ出身のミュージシャンを登用したバンド構成は、新しささえ感じる。このあたりはポールの音楽性が強く出ているのだろう。それにしても、すべての楽曲が「高度に完成されている」という印象。20代のデビューの頃からすでに完成されていた彼らの音楽が、半世紀近くを経て円熟味を増しつつある。このこと自体が驚きだ。

    もちろん、アートのハイトーンも、二人のハーモニーも往時と比べたら、衰えは隠せない。いや、70歳を目前にしてこれだけの声が出れば、もう立派なものではあるのだが……。

    それと、何でも手拍子という観客のレスポンスはいかがなものか。Sound of Silence に手拍子は似合わない。そうでなくても、ドームの構造上、手拍子が反響し、左翼と右翼ではテンポがズレちまって、違和感極まりない。それでも、『明日に架ける橋』でのアートの絶唱には会場総立ち。私も身体中がゾクッとする感覚を覚えた。

    いやあ、人間、元気に老いていきたいものです。

    #それにしても、ドームに徒歩10分のところに何年も住んでいながら、プロ野球観戦は1回、コンサートは初めてという生活も、いかがなものかと思ったりするのである。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ Y氏 [あっ、行ったのね。]

    _ Kusa [良いなあ 行きたいとは思いつつも、行けないだろうと決め付けるのは老いた証拠なのかな 埼京線の車中から iPhon..]


    2009-07-09 (Thu)

    [life] 拓郎

    正直申し上げて、マイケル・ジャクソンの死因より、吉田拓郎の健康のほうが心配だ。

    はっきり申し上げて、親を失ったばかりの年端もいかない子どもを何万人もの聴衆の目にさらして、泣かせてしまうってのは、アメリカの芸能界も酷よのぉ。というか、そういうショーマンシップってのが、11歳の娘にもあるってことか。どっちにしても、えげつな〜。


    2009-07-07 (Tue)

    [life] iPhone の夜

    昨日の深夜、久しぶりに小石川のバーに顔を出したら、客は誰もいず、手持ちぶさたのママが iPhone で YouTube を見ながら、ひとりほくそ笑んでいた。これまでインターネットなんて...とバカにしていたというか、尻込みしていた人なんだけれど、 iPhone を買ったらYouTubeが手元で見られるから、がぜん楽しくなった、と。

    でも、それだけお店がヒマってことかなあ。

    谷山浩子とか、あとなんだっけ、昔のアニメとか、無理矢理見せられた。YouTube のコレクション一つで、その人の生まれた時代や環境がわかる。

    それにしても、DVDもビデオもなかった時代のテレビの映像が、なぜ YouTubeに投稿されているのかという話。その後にビデオ・パッケージで発売されたもののパクリというのもあるが、放送局からの内部流出ではないか、という説も有力。


    2009-07-02 (Thu)

    [life] 著者近影

    世間様に隠しておくべきものなどほとんどないし、困ったことに、羞恥という感情も年々薄れるので、わが日記に顔をさらすことにした。といっても、Photoshop EL でフィルターをかけたボンヤリとした画像だけど(元画像は2年前の花見のときに友人のT.T.氏が撮ってくれたもの)。

    それを中心にヘッダまわりのデザインをちょっといじる。どんなものでっしゃろ。

    本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

    _ kusa [かわいい]

    _ 海の炎 [チャップリンとアインシュタインの混合かな!?]

    _ KYO [多羅尾伴内かポアロか、といった感じも(^-^)。]

    _ bacci [なんか、大正時代のモノカキのような雰囲気も。。。]

    _ Y氏 [現実はそんな良いものではないぞ(笑)]


    2009-06-22 (Mon)

    [life] イヌ好きの人必見

    見事なサーファーぶり

    http://www.afpbb.com/rd/a/4288820

    あっ、危ない!

    http://www.afpbb.com/rd/a/4288933

    波打ち際でくつろぐ

    http://www.afpbb.com/rd/a/4288996


    2009-05-27 (Wed)

    [life] 霞んでみえる

    先々週までフィリピンのボラカイ島でダイビングしていた人と、昨日一緒に仕事。霞が関ビルの喫煙室で二人でぼーっと外を眺めながら、「東京の景色がなんか霞んでみえるんだよなあ」と呟いたら、いたく同感された。

    南欧のリゾート地のもつニコチン効果みたいなのが、まだ身体から抜けていない。いや、抜けかかっているからこそ、乾きつつある身体が再びそれを求めている。

    [life] タスポにタスけられる

    タバコといえば、今日はそのおかげで助かった。 錦糸町にある保険大手のAIGタワーで取材があったんだけれど、外来者は入館にあたって「写真付きの身分証明書」の提示が求められることを忘れていた。

    私は世界でも数100人しかいないといわれる「運転免許証なし and 麻疹にかかったことがない」希有な人物だ。「免許証ないんですよねえ」と言うと、受付嬢も困った顔をする。

    先週も筑波のJAXAの取材で、同様のことを求められたのが、なぜかこのときはパスポートを鞄の中に入れていたので事なきを得た。しかし、パスポートってふつう国内で持ち歩くものじゃないしなあ。

    頭髪にかかわるツッコミは即削除します さて、どうしたものか。ふと「タスポでもいいですか?」と聞いたら、OKだった。住所こそ記載されていないけれど、いちおう取得にあたっては健康保険証などのコピー貼付が義務づけられていた。もちろん、写真も貼ってある。

    タスポって、身分証明書替わりになる(こともある)んだね。というお話。

    本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

    _ Y氏 [それって単に遊びたいだけ みたいな (^^)]

    _ kazutana [私も運転免許証無しです。なので常時パスポートを持ち歩いています。]

    _  [免許証もない、パスポートも失効している。タスポ作るか?]

    _ Y氏 [タポス作るくらいなら普通煙草止めると思うけどなぁ(笑)]


    2009-05-21 (Thu)

    [life] マスク

     マスクのインフルエンザ感染に対する効果とは別の議論として、「マスクしてないのは非国民」みたいな、同調的な強制性が漂う世相に一抹の不安を感じる私です。
     「そうね」と

     まわりに合わせるようになり

     さからう声もとうとう出なくなる

     そしてついに二〇〇七年三月一八日を期して

     出なくなった

     なぜ日本は戦争になったのか 阻止できなかったのか

     ということが

     これで

     よくわかる

     健康増進法と治安維持法

             ──荒川洋治 詩集『実視連星』より

    [life] 模擬国連

    「ニューヨークであった高校生らの国際イベント「模擬国連」に参加した生徒2人の感染がわかった」

    というわけですが、私なんか疑問なのは、模擬国連に参加した他の国の高校生たちの感染状況なんですけど。模擬国連の会場や宿舎が感染源の一つだとすると、当然、一定の率で他の国でも感染者が出ていそうなもの。

    模擬国連のイベントに何人参加したかは知らないけれど、発症者が日本人2名だけだとすれば、逆に感染率はそう高くないとも言えるわけで。

    誰か知ってる?


    2009-05-18 (Mon)

    [life] 東京インフル

     たしかに感染は広がっているが、軒並み死亡するわけでもないし、少し過剰反応ではないかと思っていた。ただ、なかなか声を出しづらい雰囲気がある。そんなところこんなニュース。日本人の反応に新型インフルを「東京インフルエンザ」と呼ぶ人もいるという。

     

    新型の豚インフルエンザの感染者が世界各地で確認されている影響で、日本人研究者が海外の学会を欠席したり、日本国内で予定されていた国際的な学会が急きょ中止されたりするケースが出ている。仲間に冷静に対応するよう求めている研究者もいる。

    [From asahi.com:学会にも影 渡航自粛で軒並み欠席「なぜ日本だけ…」]

     

     ローマからの帰国便が成田に着いたとたん、他の日本人乗客が一斉にマスクをつけだしたのに、驚いた。団体旅行の観光客で、添乗員から支給されたマスクなのかもしれない。たしかに後日になって、同時間に成田に着いたNW便から国内初の感染者が出たという報告があったが、その時点ではイタリアも日本も感染地ではなかったわけで、「なんなの、この異様な光景は……」と思ったものだ。

     翌日、小石川の行きつけのお寿司屋さんで飲みながら海外の話をしていると、私が帰った後に、カウンターにいたイチゲン客が「寿司屋でインフルエンザの話をするなど、常識外れだ」と急に怒りだしたらしい。  別に法を侵してまで公衆の面前に現れたわけでもないし、常識外れを言われる筋合いもない。過剰な反応だと思う。

     これだけグローバルに人の行き来が盛んになった時代に、空港の検疫程度で感染症の侵入が防げるとはとうてい思えない。だから検疫体制は必要ないとは言わないが、まるで外敵から身を守るため鎖国をするかのようなメンタリティは、いかがなものか。これもまた日本人のDNAというやつなのだろうか。

    本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

    _ 田中 [たしかに神経質になりすぎのような気がします。兵庫在住の者なのですが、今日会議のため東京本社に行ったらマスクをせよと言..]

    _ Circus [同じ島国の放送局BBCが、ちょっと前の成田の様子をお笑い風に流していたそうですね(かの地の空港の無防備な抱擁シーンと..]

    _ 長官 [これぐらいでは新興感染症は防げないということが判明した、という意味では貴重な体験だと思います。]

    _ jajamaru [知り合いの編集者は2泊3日の大阪出張中に感染者が出たとかで、帰京後1週間自宅待機だそうです、なにこれ。思わず昨日は友..]


    2009-04-21 (Tue)

    [life] 孤独死ふたたび

    オンライン上の消息が不明になっていた、鹿児島在住のMac関係の友人M氏。いろいろツテをたどって消息を尋ねていたのだが……1月に亡くなっていたことが昨日わかった。

    40代独身男性。家族と暮らしてはいたが、ある意味では孤独死だ。

    2002年、同じカテゴリーの別の知人E氏が、やはり一人暮らしのアパートで亡くなっている。そのときM氏はE氏の訃報を聞きつけ、まっさきに旅行中の私に教えてくれた人だ。私と一緒に福岡での葬儀にも駆けつけた。

    まるで7年越しに、何かのチェーンが張られていたかのように。これを因果というのだろうか。

    いや、因果などない。一人ひとりの死は何かに括られるものなのではなく、それぞれが独立しているのであって、生き方が個性的であるのと同様、死に方もその人なりの個性なのだと思いたい。そう思わなければ、やっていけない。


    2009-04-19 (Sun)

    [life] 木場〜深川〜門仲

    都現代美術館の巨大ロボ土曜日のお散歩。木場公園〜東京都現代美術館〜「深川宿本店」で深川飯のランチ〜清澄庭園〜森下〜「山利喜もりもり店」のもつ煮込み〜門仲「Okamo's和風diner」で夕飯〜豊洲ららぽーと「BELG・AUBE」でベルギービールという「豪華」ツアー。よく食った、飲んだ。

    山利喜のもつ煮はワインに良く合う。豊洲の街並みが一変していたのに驚く。

    他の写真は下記をクリック。


    2009-04-15 (Wed)

    [life] 旅の不安

    今週は仕事がちょっと多忙。しばらくヒマしていたので、仕事のやり方を忘れかけていた(笑)。

    ナポリ・シチリア旅行準備、ホテルの手配はネットで全部済ませたが、細かい情報収集はまだ残る。歳のせいだろうか、心配性な部分が増えているようで、あれもこれもと準備しておきたくなる。

    ナポリの路上ひったくりも、交通機関のストも、安ホテルでお湯が出ないかもしれないのも心配だ。昨日など急に、先のイタリア中部地震の余波で、ヴェスヴィオ火山やエトナ山が噴火するんじゃないかと不安になった(笑)。しかし火山爆発ばかりは対処のしようがない。何より心配なのは2週間以上の不在の間に、実家に何事か生じないかということ。旅行の途中で帰国した場合も一定額保証してくれる付帯条項のついた海外旅行保険を契約してしまった。こんなの初めてだ。

    写真は、ヴェスヴィオ火山が最後に爆発した1944年の模様。噴煙をあげる火山の上空を、米軍の爆撃機がドイツ軍攻撃に向けて飛んでいる。(ナショナル・ジオグラフィック誌より画像の説明

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    _ Y氏 [リアル「ヴェニスに死す」もいいんじゃない(笑)]


    2009-04-03 (Fri)

    [life] 桜咲く

    「Bーぐる」に乗って六義園へ。枝垂れ桜を見ようと門前は午前中から大行列。行列に並ぶのが嫌いなので即刻諦める。千石まで戻り、御殿坂を下り、播磨坂へ。こちらはソメイヨシノがほぼ満開。土日はたいそうな人出になることだろう。坂をゆるゆると春日通りに抜けて、伝通院の開花をチェック。九分咲きといったところか。

    2009-03-30 (Mon)

    [life] 形而上的土蔵

    近所を散歩していたら、こんな土蔵を見つけた。「形而上」という哲学用語を翻訳・創案した明治期の哲学者・井上哲次郎の旧書庫だったという。別に土蔵づくりの建物は珍しくないが、この小石川三丁目あたりも戦災に遭い、隣接家屋は焼失したものの、この土蔵のみは収蔵物品も含めて無事だったという、都指定史跡の説明文に興味を惹かれた。いわば地上シェルターみないなものだったのだろう。 画像の説明

    2009-03-26 (Thu)

    [life] 谷根千散歩予行演習

    明日が本番だが、天気もいいし、暇だったので「へび道」あたりをのたりくたり。

    「よみせ通り」から千駄木の「古書ほうろう」へ。ここは初めて入るが、噂通りよい品揃え。斎藤忠徳の東欧をめぐるフォトエッセイ集『一瞬の光、一瞬の闇』(兼六館出版)を購入。「動坂下」まで出て、AS氏の店には寄らず、動坂を上り、白山を抜けて、蕎麦を食って帰ってきた

    090326谷根千散歩
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    _ kazutana [そう言えば、明日のアド街ック天国は谷根千だとか。]


    2009-03-25 (Wed)

    [life] 夜な夜な飲み歩く

    はい、おおそれながら連チャンで飲んでます。

    火曜日は畏友AS氏の誕生会を「一文」にて。

    水曜日は某社のPR誌の打ちあげを、HR氏推薦の東上野「富貴花」で。

    上野駅裏手の暗がりの、チープなラブホの地下一階に佇む、20名も入れば一杯の小さな中華レストランだが、前菜に出てきた豚レバーの味に驚いた。その驚愕はデザートの杏仁豆腐のムースに至るまでずっと続いた。厨房のシェフと対話しながら、創作意欲に溢れ、かつ洗練された中華料理を味わえる。隠れたチャイニーズ・ニューウェーブではある。
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    _ Y氏 [「一文」これってなんて読むの?「2.5 センチメートル」じゃないよね?(笑)]

    _ ひろぽん [ふつー「いちもん」だべ。]

    _ Y氏 [> ふつー それってひろぽんさんの「ふつー」でしょ? (^^]


    2009-03-23 (Mon)

    [life] 京都大学時間雇用職員組合

    年収130万円の大学非常勤職員。仕事内容はよくわからないんだが、これじゃ食えないよなあ。大学という階級社会の底辺労働者? ビラじゃなくて「挑戦状」というのがすごい。youtubeでストライキの状況を報告。年収1700万円の理事と差し違える覚悟を語る言葉は、切実に生きていて、それでいて、なんかとっても楽しそうだ。なんたって労組名が Union Extasy だものな。プレカリアート的闘争文化というべきか。グッと来ます。

    [book] 『東京煮込み横丁評判記』坂崎重盛(光文社)

    オレもこういう本を読むようになったんだなと、ある意味、年齢を実感する読書体験。しかし、面白いですよ>とりわけ、B級グルメと、昼酒、昼湯が好きなご同輩。

    「もつ煮込み」という料理の特性についてももちろん語られているのだが、それ以上に「もつ煮込みが美味い居酒屋がある街は面白い」というのが、著者のスタンスというか、審美の基準なのである。画像の説明

    浅草橋、阿佐ヶ谷、小岩、新橋地下街、立石、浅草、赤羽、北千住、森下・門仲、銀座、上野、神楽坂、三ノ輪、日本堤、八広、鐘ヶ淵、曳舟、町屋、大井町……。いやあ、こんなにも東京にはいい居酒屋があるんだなあ。私は列挙される町や店をほとんど知らないのだが、先日、KT氏に引率されて行った浅草ホッピー通りや、今度行く予定の葛飾・立石にも触れられていて、なおさら興味深い。著者の坂崎重盛氏はアルフィーの坂崎幸之助の叔父さんだという話は、日曜日のNHK「週刊ブックレビュー」で知ったこと。

    読み終える途中から、猛烈にもつ煮込みを食いたくなった。ホッピーを飲みたくなった。というわけで、北風の中、小石川の「遠州屋」と、いつもの「一文」をハシゴ。遠州屋は実は小石川に来て、初めての訪問だったのだが。

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    _ Y氏 [ずばり「廃人への道」(笑)]


    2009-03-22 (Sun)

    [life] 土曜日の植物園

    春の陽気につられて午前中、小石川植物園。早咲きの種は別として桜はまだ。

    夜は神泉「鮨泉」。ご主人からバブル以降すっかり様変わりした界隈の様子を聞く。花街にはかつて数百人の芸者衆がいたという。人と街に歴史ありだな。


    2009-03-21 (Sat)

    [life] 金曜日、恵比寿

    で飲みました。若いカメラマン、デザイナー夫婦らと。1軒目は彼らがときどき行くという、1階は立ち飲み、2階がテーブル席の、焼き鳥系の居酒屋。2軒目は新宿でときどき私がお世話になっていたお店のオーナが恵比寿に展開するバー。BAR TRACK案内通知は2年ほど前にいただいていたが、訪れるのは今回が初めて。新宿よりはスペースが広い。ロック系バーというべきか。ネットでは店の応対に不満をぶちまける書き込みがあったが、意外といいバーではないかと思う。TALISKER10年ものをボトルで空ける。


    2009-03-18 (Wed)

    [life] 風邪かな

    昨晩以来、妙に体がだるい。今日午前中は仕事がなかったので、近所の床屋で散髪。咳、微熱あり。ただ悪寒がするほどではない。女性理容師の柔らかい手でマッサージされながら、瞬間うたた寝。床屋で午睡するのは、私のかけがえのない楽しみの一つだ。

    午後から音羽あたりで打合わせ。春の陽気につられて歩いて向かう。ただ打合わせが始まるころから、ちょっと咳が苦しくなる。事務的な話は終わり、最後のころは雑談のような、ブレストのような感じになったので、早く終えたかったのだが……。同行者と江戸川橋で焼肉を食い、ジンロで精をつけながら、風邪薬を飲んだ。今日は早く寝よう。

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    _  [いかがですか? カゼはこの週末に直してね。 打ち上げには万全の体調でお願いします。 もしかして、花粉と黄砂の影響?]

    _ ひろぽん [風邪の進行は止まっています。カフナーでも黄砂症でもないはず、なんですがね。]


    2009-03-16 (Mon)

    [life] 温泉な二日間

    仲間とこの土日、草津温泉へ1泊旅行。草津は以前、高級旅館の取材で来たことがあるが、共同の露天風呂や銭湯をはしごするのは初めて。往路の途中「川原湯温泉」にも立ち寄る。あと数年もするとダムの底に沈んでしまうひなびた温泉街だ。川原湯温泉春霞の中を往く草津・湯畑

    草津は500平米もの広さの「西の河原露天風呂」というのが気に入った。春の陽を浴びながら、昼間っから露天風呂ってのはのんびりするなあ。

    温泉街には意外と若いカップルが多いので驚いた。海外など行かず、近場の温泉で「ぽけっ〜」とする若者が増えているというのは聞いていたが……。「ぽけっと」族になるのは、おっさん・おばさんになってからでいいのにね。

    日曜は好天でこのまま帰るのがもったいなく、どこかへ寄っていこうということになり、なぜか浅草へ。屋台通りで飲んで、これまた「浅草観音温泉」へ。ここも初めて。レトロなり。なぜか浅草の銭湯温泉へ昭和32年からの建物


    2009-03-10 (Tue)

    [life] 日記検索

    tDiary のバージョンを上げて、日記の全文検索ができるように再設定してもらったが、まだなんかおかしいみたい。

    頭が、4月のシチリア旅行のことで、だんだん膨れあがってきた。その前に週末の温泉旅行。その前に原稿を何本か。

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    _ Y氏 [取り敢えずは直ったようね (^^]


    2009-03-08 (Sun)

    [life] 別れと昼酒

    仕事で大変お世話になった大先輩の告別式。町屋斎場にて。

    前日の通夜には700人が参列したという。告別式にも200人ほど。影響力のほどを偲ぶ。

    参列した知り合い3人で西日暮里まで出て、精進落としというか、少し飲むつもりが、昼の酒は酔いが激しく、けっこうな感じで、ただいま酩酊中。私はタクシーで帰還したが、他の2人はどうなっただろう。

    これから一寝入りして酔いを醒まします。

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    _ Y氏 [週末ゆっくり飲もうぜ 元気出しなよ]


    2009-03-06 (Fri)

    [life] 朝、早く起きたので

    ドーム周辺をお散歩。P1010135
    posted by (C)hiroponP1010115

    [life] 宝積寺

    という駅がJR宇都宮線にあって、その近辺にあるキリンビールの工場に、昨日、女性の醸造部長さんを訪ねた。できたてのビールをご馳走になれるかと思ったら、それはなくて、期待を外していたら、帰りがけお土産に缶ビール2本をいただいた。最近のビールは、ほんとのビールやビールもどきが多種多様に出ていて、しかもほんとのビールの旨味の秘訣はプリン味だったことがわかったりして(ちょっと違うが)、わけわからんことになっていて、要はあまり飲まないのだが、ともあれキリンビールは私が最初に嗜んだ酒の味なので、これからも頑張ってほしいと思う。

    で、宝積寺の駅なのだが、田舎駅にしてはコジャレたショッピングモールが駅前広場にあったりする。平日の昼間で繁盛というにはほど遠かったが、大谷石の蔵をイメージするデザイン。隈研吾作品だとか。ビール工場に向かう途中にも、土蔵を大谷石で建てた家をよくみかけた。やはり産地だからなんだろうね。

    宝積寺の駅舎自体も、天井に奇妙なひし形の木の造形。驚いて思わず写真を撮ってしまいました。 駅階段の天井がこんなことに「ちょっ蔵広場」というんだそうで

    [life] 更新テストです

    テス、テス、テス……本日は雨なり。

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    Before...

    _ 長官 [RSSのテスト]

    _ Y氏 [まだ駄目かな?]

    _ ひろぽん [更新してみました。RSS、どないやろ。]

    _ 長官 [もう一度テスト]

    _ Y氏 [じゃ僕も(笑)]


    2009-03-02 (Mon)

    [life] アントニオ・ガデス舞踊団

    先週土曜日、文京シビックセンターでの公演。「カルメン」。アントニオ・ガデスは名のみぞ知る人で、彼の遺志を継いだ舞踊団の公演をみるのは初めて。

    むろんオーケストラはなく、ビゼーの音楽はテープ演奏なのだが、それを補って余りあるフラメンコギターと合唱。そして何よりも美しい身体と、光と影の交錯。もちろん踊りもそうだが、完成度の高い舞台構成に中年男もついうっとりしてしまう。団員が横一列に並び、あたかも調律された楽器のように、会場の拍手に、こちらまた拍手で応えるアンコールシーンも素晴らしい。

    2003年のアンダルシア旅行では、観光客向けの洞窟フラメンコをみたし、私もつられて一緒に踊ったりしたのだが、むろん、フラメンコの名こそ一緒だが、あれとはまた異次元の世界ではある。

    ガデスは反フランコを貫き、キューバ革命を一貫して支持した。その銅像がハバナ旧市街の広場にあるという。知らなんだ。カテドラル広場はたしか歩いたはずだから、見ているかもしれないのだが。

    本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

    _ Y氏 [試行錯誤してますね (^^;]

    _ Y氏 [RSSなんかおかしくない?]

    _ ひろぽん [おかしい。mixi で二重に表示される。わからん。]

    _ Y氏 [mixiの問題じゃなくって、RSS作る所でおかしくなっているような。 長官に見てもらったら?]


    2009-02-27 (Fri)

    [life] 人材業界の苦渋

    今月はノンビリモードが続いていたが、今週はちょっと多忙だった。いずれの仕事もあんまり面白いものではなかったけれど。というか、今日会った転職エージェントのキャリアアドバイザーたちの表情は、今日のみぞれの空のように苦渋に満ちていて、聞いているこちらも言葉を失うほど。大手企業が軒並み採用ストップで、人材業界も深刻な危機のようだ。

    「リストラされて交通費がないから面接にも行けない」という転職希望者の話は、けっして派遣切りにあった人たちだけのことではない。正社員でクビ切られた人も、クビ切られる直前の人らも、駆け込み寺のように転職エージェントの門を叩いては、追い出される始末。紹介できる仕事がないのだ。正月の派遣村を嘲笑していた正社員たちも、明日は我が身なのだということにようやく気づき始めた。

    さて来週は話題の少子化担当大臣と某女性コンサルタントとの対談アレンジとかいう、ちょっと変わった仕事がある。よくしゃべるコンサルタント女史なので、そんなに苦労は要らないと思うが、どうなることやら。参議院議員の議員室というのは入ったことがあるが、大臣室は初めてだ。しかし、女性大臣が子供をたくさん生んだからといって、日本の出生率が上がるとは思えないのだが、それだけが唯一の少子化対策だとしたら悲しいな。

    他に、来週は宇都宮にビールを飲みに、ではなく、ビール工場の取材を予定。

    ただ、そこから先がヒマそうだ。温泉とか花見とかの予定はあるが、仕事の予定が3月30日まで入ってないぞ。危機かも(笑)。

    少しヤケ気分で、ナポリ、シシリア旅行計画を始動。5月のGWを挟んで、半月ほど行っちゃおうかな。帰って来たら仕事がまったくなかったりして。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ 写真家じゃないY氏 [いーの、いーの (^^;]


    2009-02-24 (Tue)

    [life] イーノ・イーノ

    今日の晩ご飯は久しぶりに近所のイタリアン「イーノ・イーノ」。ここは小石川の知られざる名店。けっして高級ではないが、素朴な人柄のオーナー・シェフが一人で頑張っている。ホワイトアスパラのソティとグリーン・オリーブをつまみに、白ワインを飲んで、それからふきのとうのトマトソース・パスタ。ふきのとうの苦みがいい感じ。〆はグラッパ。そのアテに手作りの生チョコ・キャラメルが出た。

    この店、もうちょっと宣伝すればいいのに。その一役を買おうにも、私もカメラをもってこなかったんで、今日は写真なし。


    2009-02-23 (Mon)

    [life] デモもできない国民

    土曜日の朝日新聞に60歳の人が投稿していた。この不況下に人々はなぜ大規模なデモという形で、政府に対して声を挙げないのかと。同感である。

    ミゾウユウの経済危機のウズチュウにありながら、アソーとかナカガワとか、人間の品性としてどうかと思うような人物が政府中枢に居座り、ああだこうだと言い訳ばかりしているのに、そういうヘベレケな権力を打倒することができない。それ以前に「デモなんかしても変わらない」というシニシズムに日本人はどっぷりと洗脳されている。民衆が立ち上がって、政府を壊したり、再建したりしたことのない負の経験が、基本的にはある。もっといえば、農耕民族の血を引く日本人にとって、不況も好況も天の配剤。すべては自然のなせる技。そこに人為的・政策的な咎を求めない。そういう国民性なのはわかる。画像の説明

    しかしさ、いい加減、もうウンザリではないのか。アイルランドのサラリーマンさえ、ほれ、こうして拳を突き上げているのだ。

    [life] 谷根千散歩・フォト蔵テスト

    写真共有サイトの「フォト蔵」と連動すると、こんな風にサムネールを一覧で見せることができる。

    2009-02-22 (Sun)

    [life] G1で谷根千散歩

    お散歩と旅行用にと思い、ふらふらとLUMIX G1(Wズームセット/ブラック)を購入。画像の説明画像の説明たしかに軽い、小さい、意外と多機能。ファインダーの画像が少し粗いのが気になるが、液晶モニターがライブビューなんで、こちらに切り替えたりしながら、けっこう遊べそう。バッテリーがあんまり持たない感じ。長時間携行には予備バッテリーがあったほうがいいだろう。


    2009-02-17 (Tue)

    [life] 誕生日お祝いのお礼

    2月15日は私の誕生日だったのだけれど、誕生日を祝うという行為さえ、心の内では久しくなってしまった最近、思いがけなくいろいろなご厚情をみなさまからいただき、ひろぽんいたく感激しております。仔細は申し述べませんが、誕生日当日はもちろんのこと、日を過ぎたのちも思い出していただいていろいろと慮っていただき、本当にありがとうございました。みなさまのご厚情のおかげで、この先また、生きる意欲が湧いてきました、なんちゃって。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ 写真家じゃないY氏 [この日記の左側に表示されるトピックの一番上が「孤独死」というところが、「生きる意欲」と巧くマッチしていて思わず笑って..]


    2009-02-13 (Fri)

    [life] 京都→堅田

    東洋紡の研究所取材で、京都経由、滋賀県大津市堅田。阪大出身の快活な女性化学研究者。週末だったので、取材後、京都あたりで食事でもというプランもあったが、眠たかったので、その気力も湧かず。即帰京。新幹線で寝る。東京も京都も暖かい一日。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ 写真家じゃないY氏 [お誕生日おめでとう。って、もう目出たくないかも知れないけど(笑)]

    _ ひろぽん [メールをいただいた方をふくめ、みなさんありがとうございます。めでたくはないけれど、時の流れは実感しますね。はい、これ..]


    2009-02-11 (Wed)

    [life] 函館など

    中年オトコ旅の達人であるKT氏のガイドで、7日〜8日は北海道・函館で豪遊。っていうほど豪遊じゃないんだけれど、安い飛行機、安い宿、そしていわゆるB級グルメ三昧。

    1日目は、回転寿司+酒、温泉、焼き鳥弁当という名のヤキトン弁当、ドイツ流ソーセージ+ビール、屋台、洋酒バー、さらに2日目は市場で海鮮丼+酒、ジンギスカン、「ラッキーピエロ」のハンバーガー、ビアホール、温泉、塩ラーメン……結局、2日間で10食の爆食ツアーを、なんとか完遂しました。体重が最低1kgは増えました。わずか1泊2日でも、旅のコーディネイター次第では最大限のパフォーマンスで満喫できることを実証するような旅でした。画像の説明

    むろん旅は、たんに名所と美味いものがあればいいというものじゃない。同行者との会話、旅先で出会った人との交流、エキゾチックな風景への感動、旅情というロマンティシズム、アクシンデンタルな出来事……そんなものすべてのアマルガムではある。それが今回の旅にはたしかにあったと、いま思う。これぞ旅の原型みたいなものかなあ。

    帰京後の月曜日は、小石川で飲み、常連さんたちと楽しい会話。これはこれで、心にしっとりと。

    火曜日は、永年の友人である写真家のY氏主催の、浅草での飲み会。今回はおでんの「大多福」。有名店だけれど行くのは初めて。なるほど、美味いおでんです。同年代既婚女子らと、フラフラと浅草仲見世通りを歩きながら、結婚生活のオモテウラに関する哲学的な会話。

    しかし、仕事がヒマになると飲んでばかりいるなあ。

    本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

    Before...

    _ ひろぽん [うん。函館から帰って以来、背中に妙に熱い視線を感じるもので。気のせいかな。]

    _ kazutana [メールを送ってくるキツネですか(笑)]

    _ 写真家じゃないY氏 [キツネは失礼だと思うぞ... # こうやって点数を稼ぐ(笑)]

    _ kazutana [> # こうやって点数を稼ぐ(笑) 点数稼いでどうするん?(笑)]

    _ 写真家じゃないY氏 [> 点数稼いでどうするん?(笑) ポイントたまると色々特典があるだから、知らなかったの? (^^;]


    2009-02-06 (Fri)

    [life] 中大理工教授殺人事件

    ひと月前、目と鼻の先で起きた殺人事件。きょう家にいたら、富坂警察特捜本部の聞き込みがあった。見慣れない背広姿の青年2人が近所をウロウロしているなと思ったら、デカだった。近くのバーに事件直後聞き込みがあったというのは聞いていたが……。もう一カ月も経つのに、手がかりは掴めず、捜査は振り出しに戻ったという感じだろうか。しかし、こういう聞き込みに出くわすと、なんかテレビみたいでワクワクするな(笑)。画像の説明


    2009-01-27 (Tue)

    [life] 全豪オープン

    たまたま午前中、家にいたので見てしまった、全豪オープンテニス・女子ダブルス準々決勝、杉山-ハンチュコバ組対ブラック-フーバー組。杉山組にとってはかつて同じ全豪オープンで完敗した相手。2セットがタイブレーク、しかも最終セットのタイブレークはデュースが7回も続くという大接戦。マッチポイントの一つ前の、相手前衛の動きの裏をかいた杉山のパッシングが決め手だったな。テレビで見ていても、ブラック組に一瞬動揺が走るのがわかった。

    いやあ、実力が均衡していると、こういうホットなシーンが楽しめるから、対面ボールゲームは面白い。しかも国籍・人種を超えたペアリングというのも、プロテニスのダブルスならではの光景。東欧系のなかでもモデルなみ長身のハンチュコバと、最近の日本女子では小柄なほうの杉山愛ちゃん。この凸凹な組み合わせが、いとおかし。


    2008-12-18 (Thu)

    [life][book] 満州など

    師走という感じが全くしない。木枯らしピューピュー、うーサブーという感じがないからかな。先週はわりとヒマしていたが、今週は長時間の電話取材やら原稿書きやらで、けっこう忙しい。昨日も朝5時起きでカキカキ。昼過ぎに一本仕上げたら急に力が抜けて、ランチに1年ぶりぐらいの近所のうなぎ屋で鰻重の上を食って、それからなぜか午後は、講談社現代新書『〈満洲〉の歴史』(小林英夫著)などを読んでいた。こういう脈絡のない読書とか、途中で気を抜いてしまう時間の使い方とか、というのが、良くも悪くも私の性格なんである。画像の説明

    『満洲』本は私が知っている・聞いたことがある話と、そうでない話が半々。当然、張作霖爆殺のコミンテルン陰謀説など「とんでも系」の話は一行たりとも引用されていない。満州植民地経営の、計画だけは立派だが、その足をひっぱる戦争政策のハチャメチャという感じが、よく描写されている。植民地農業政策としての満蒙開拓移民も結局失敗に終わり、農業生産は上がらなかった。私の叔母という人も、この愚策に翻弄されて命を失った一人である。

    さて本日は朝から奈良出張。シャープの女性技術者取材。


    2008-11-29 (Sat)

    [life] 友人が離婚

    金曜日。某企業のプレスツアーで知り合ったギョーカイの人たちとの飲み会は、断続的に7,8年続いているだろうか。今日は年内最後の忘年会を水道橋の焼肉+二次会カラオケで。親しいカメラマンが、唐突に「離婚した」という告白。ちょっとありえない話だったので、正直、耳を疑ったが、本人に確認したらすでに離婚届に印を押して提出しているという。世の中、というか、夫婦のありようというかは、まさに様々であるのだなあ。


    2008-11-19 (Wed)

    [book] 国際金融危機解説本

    久しぶりの更新です。

    最近は国際金融危機の推移に興味があり、かつよくわからないことだらけなので、経済関係に重点を入れて読書メニューを組んでいる。サブプライムローン危機の背景と発生のメカニズムについては、岩波書店「世界」12月号の伊藤光晴論文「世界金融危機から同時不況へ──サブプライム・ローンの軌跡──」というのが抜群にわかりやすかった。なるほど、こうなっていたのか。それにしても81歳の老学者の、現状分析にかける情熱の衰えを知らぬ様子には驚かされる。

    同じ「世界」の短期連載をまとめた岩波ブックレットの金子勝&A・デウィットの『世界金融危機』は、伊藤論文に比べるとやや難しいが、「影の銀行システム」について大要をつかむには好適かもしれない。小泉&竹中政権がもたらした「罪」の部分について、とりわけ激越な批判を行っている。たしかに、竹中平蔵がこの期に及んで、しゃーしゃーとテレビに出ているのは、なんかおかしいと私も思う。なんらかの反省の弁があって然るべきだろう。

    文春新書『強欲資本主義──ウォール街の自爆』(神谷秀樹)というのも読んでみた。日本は強欲な金融資本主義にまみれず、昔ながらのものづくりをベースにした産業資本主義の強化に進むべきで、金融機関というのはそれを支える縁の下の力持ちに徹すべしという筆者の提案には、私も同感するが、こういう真っ当な議論がこの10年というもの、ほとんど真剣に顧みられなかったのはなぜだろう。

    そもそも、アメリカ発の金融危機を現代資本主義の根本的危機ととらえるか、未曾有ではあるけれど、調整・再生可能な局面としてとらえるかは、筆者らのとる理論的立場=イデオロギーを反映するものだ。このあたりが、玉石混淆だから、本の選び方にはけっこう苦労する。ジョージ・ソロス、ポール・クルーグマン、ジョセフ・E. スティグリッツなどの著作が、私の次の読書メニューにあがっているが、さてどうなることやら。

    日経、週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済はこの間、よく読むようになった。いくつか勉強になることがある。

    [life] 小石川にナポリピザ店

    「青いナポリ」。今度の日曜日にオープンだとか。今朝方後楽園駅までクーポン券付きのチラシを受け取った。ピザはけっして好物ではないのだが、一度は試してみねければ。広いテラス席があるというのだが、ちょっと寒そう。

    2008-10-27 (Mon)

    [life] Heavy and Light

    先週来、松下あらためパナソニックと、三菱重工の各事業所を行ったり来たり。先週は、液晶で千葉・茂原、エンジンで相模原。今日もまだ暗いうちに起き出し、始発便に乗って重工の神戸造船所へ。水曜はパナの守口、木曜は再び重工の長崎造船所。出てくるのは共に電機屋のエンジニアだったりするが、重電と弱電、かなり感じが違う。毎週掲載なんだから、もう少し準備に時間をかけるべきだろうとは思うが……。ほとんど、行って帰って書く、という慌ただしい取材。しかし、こうも出張続きだと、いつ原稿を書いたらいいのだろう。


    2008-10-15 (Wed)

    [life] テレビ文化人

    13日の体育の日は、栃木・茂木町の樹林で終日ゴルフコンペ。過分なハンデをもらいながら、成績はさんざん。でも、うっすらと紅葉した山並みが美しかった。

    火曜日から仕事全開。午後からは、某誌のタイアップ広告企画の社長対談シリーズ。対談の相手役の元TVキャスターが、のっけからゴルフ談義。52歳で始めて、今や外資ハゲタカが始めたゴルフ場会社の役員までやっているという。もともと外国通信社上がりのフリージャーナリストだが、こんな広告企画で企業をヨイショしていたら、もはやジャーナリストとは呼べないだろうね。

    雑談では、僕この人と知り合い、あの人とも飲み仲間という、セレブ交友自慢をひとしきり。そのなかには、あの「秋篠宮」まで含まれていて、驚く。ま、本人はいたってお気楽な人柄で、こういう自慢話にもイヤミがないのが救いだが……。テレビ文化人に共通する雰囲気の持ち主ではある。

    明日は兵庫県出張。なんの話を聞くのか、いまもってよく知らされず、新幹線車中で打合わせだとか。やれやれ。その前に、原稿をあと2本仕上げないとね。


    2008-10-11 (Sat)

    [life] プロ野球

    1978年江川「空白の一日」事件以来、巨人ファンをきっぱり止めて久しい(久しすぎるか)。それまでは結構、巨人が好きだった。というか、野球と言えば巨人戦しか放映しないそういう地域で少年時代を送ったものだから。

    かくして巨人ファンである自分を自己批判すると同時に、プロ野球全般に興味を失った。好きな球団などない。好きな野球選手もいない。野球というスポーツ自体は嫌いではなく、高校野球とかMLBとかはときには楽しむのだが、いかんせん、巨人を中心に形成される日本プロ野球の商業主義が嫌いなのである。東京ドームと目と鼻の先に永らく住んでいながら、巨人戦は一度しか行ったことがないのが自慢だ。

    だから、ペナントレースの優勝争いなんてどうでもいいんだけれど、最近はリーグ優勝しても、それで終わりではなく、わけのわからんクライマックス・シリーズというのがあるらしい。そのネーミングのダサさは、いかにもプロ野球らしいし、システム自体がアホの発想や。

    ともかく、阪神ファンであれ、巨人ファンであれ、メガホンぶら下げた格好を鏡に映して、恥ずかしいと思わない、あのセンスの悪さはどうしようもない。

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    _ Y氏 [6チームの中で3位に入ればプレーオフって(笑) 交流戦も最初の頃の新鮮さも失い縮小傾向。 もう、完全に制度疲労を起こ..]


    2008-10-09 (Thu)

    [cynicism] 中山元国交相

    中山氏は、自身の国交相辞任から東国原氏の国政転身まで「自民党が(衆院選で)勝つため」に仕組んだ「自作自演のシナリオ」と表現。

    [From asahi.com:国交相辞任、東国原知事出馬が「私のシナリオ」と中山氏 - 政治]
     こいつマジにバカじゃないのか。「シナリオ」ウンヌンは、その通り事が運んで、自民党が勝ってから言うものだ。

    [life] コンサルタント

    このところIT・コンサルタント業界取材が続く。若い経営・ITコンサルタントたち。上位校出身、たしかに頭がいい。質問すればツーカーの答え。こうやって論理的に話をされると原稿を書く方は楽なんだけれど、ただ、人間味ということではまだまだだなあ。人は論理のみで生きるにあらず。もっと修業しましょう。

    今日も午後から品川で取材。都営線で帰り、夕焼けが美しかったので、小石川で飲み、9時前帰宅。

    来週は、兵庫および名古屋出張が入った。もう今月は一杯いっぱいだ。


    2008-10-07 (Tue)

    [life] 朝青龍

    月曜日朝7時。本所吾妻橋の高砂部屋でベテラン床山(髪結い)「床寿」さんの取材。相撲部屋の取材ってのは初めてだ。8時前、朝青龍がやってきて、5分だけ時間をもらってその大銀杏を結う姿を写真にとらえる。朝青龍はテレビを前に終始無言。大銀杏ができあがった後は、喫茶店のモーニングみたいな朝食を摂っていた。今年の九州場所で定年の床寿さん。その話は味わいがある。

    その後横浜での取材を終え、夕方、自宅に戻ってきたら、なんと朝青龍、モンゴルに「脱出」のニュース。もしかしてこのまま引退という推測も。ええ、そんな話聞いてなかったゾ。床寿さんの定年を祝って、九州場所は優勝をめざすと語ったという話も伝え聞いていたのだが……。


    2008-10-04 (Sat)

    [life] 孤独死

    昼、ゴルフ練習。夕方から松戸で取材。古くからある団地の自治会で、一人暮らしの人の「孤独死」を防ぐ活動をしている人。死後何ヶ月も経って発見された人の、屍肉にウジが湧き、虫に食われたえぐい写真を見せられる。写真を見せるとき、その人は少し興奮しているようであった。ある意味、その人もまた「死」というアポリアに囚われている。現代では孤独に死んだ後も、こうして写真をさらされ、やれ、地域コミュニティの復権だ、やれ、行政がどうにかすべきだなどと、あれこれ言われてしまう。孤独にさえ、死ねない時代。


    2008-09-24 (Wed)

    [life] ゴルフ練習

    午前中で仕事を終えて、午後からお寿司屋さんの大将と高島平のゴルフ練習場。右指の皮がむけるのは、右手に必要以上に力がかかっている証拠。うーむ、ゴルフはやっぱり難しい。汗ばむぐらいのいい陽気。平日の昼間から打ちっぱなしで遊んでいるのは、みなさん、自由業・自営業なんだろうか。個人タクシーの運転手が、勤務開けないしは勤務中に通ってくるというのは、どうやら最近の傾向らしい。

    夕飯は、大将一家プラスαで、小石川「ino ino」にてイタリアン。運動効果を減殺するほど、たらふく食らう。

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    _ α [こんにちは、αです。 昨日はどうもでした。 運動効果を減殺するほど・・どころか、1800Kcalは軽くオーバーしてま..]


    2008-09-23 (Tue)

    [life] 文京散歩

    秋分の日。午後から近所を散歩。白山上を右折し、向丘2丁目あたり。かつては駒込蓬莱町、駒込追分町といっていた。寺町である。周辺にはかつて駒込東片町、駒込肴町などがあった。つくづく旧町名の響きの美しさを感じる。東京の町名変更を強行した役人は誰なのか。その文化破壊政策を私は糾弾する(笑)。

    それはともあれ。千駄木、根津神社を経て、小石川に戻る。いい天気で、少しばかり汗をかく。「燐」にて酒と肴。最近、シニアな友人たちの間で「歩け、歩け運動」が唐突に勃発しているが、たしかに散歩は最も手軽で、楽しい健康法ではある。


    2008-09-16 (Tue)

    [life] ヒガンバナ

    連休の谷間には、近所の小石川植物園を散歩。秋の気配を感じつつ。ヒガンバナが真っ盛り。別名「死人花」が咲くのは、むかしここに養生所があったからではあるまいが、しかし、この花の盛りはいつ見ても毒々しい。

    higanbana.jpg


    2008-09-07 (Sun)

    [life] 久しぶりのオフ会

    土曜の夜は久しぶりのオフ会。アキバでちんまり。 iPhone 3G にはやっぱりクリア系のケースをかぶせてやったほうがいいみたいだな。


    2008-08-29 (Fri)

    [life] 多忙

    今週の週明けから忙しい。出張・取材・原稿、 iPhoneいじりなどなど。来週もそんな感じ。ついでに全米オープンテニスなんかも始まっちゃったし、欧州の各国サッカーリーグもいよいよ開幕だし。このままのせわしない状態で、気づいたら「もう秋」ってな感じだな。取り急ぎ近況のみ草々。

    [IT] マイクロフォーサーズシステム規格

    オリンパス ニュースリリース:オリンパスイメージングと松下電器 「マイクロフォーサーズシステム規格」を策定
    オリンパスイメージングは、「フォーサーズシステム規格」に準拠したデジタル一眼レフカメラの開発を引き続いて推進していく一方、その小型・軽量ボディーでご好評を頂いている「E-410」「E-420」よりも、さらに小型化、薄型化したカメラボディーや交換レンズ群、アクセサリーの商品化を図っていきます。
    もともとオリンパスファンだった私としては、超小型・軽量のデジイチのラインが増えることは歓迎だ。E-420よりもボディサイズはどんだけ小さくなるんだろう。しかし、マイクロフォーサーズについて松下はどこまでやる気なのかは、ちょっと不安。

    2008-08-21 (Thu)

    [life] 夏休みなど

    お盆の週間は夏休みにして、中盤は西伊豆・井田で遊ぶ。学生時代によく来ていたところ。それこそウン10年ぶりだったが、ひなびた海辺の村という佇まいは変わらず。ただ、ダイバーたちが多かったのは驚き。海のきれいさは定評があるらしい。

    釣りに海水浴、さらに翌日は修善寺に場所を移して、ゴルフ、ついでに卓球まで(笑)。背中が真っ赤に日焼けして、しばらくイタ痒かった。週の後半は実家に帰る予定が、諸事情があって、1週間延期に。画像の説明

    お盆の週の前半は何をしていたかというと、iPhone 3G で遊んでいた(今も遊んでいるけど)。白山のソフトバンク・ショップで「見てるだけ〜」のつもりが、激しい夕立で帰るに帰れず、ついポチっとな。電話としては使わず、3G回線も使える iPod touch 風な使い方がメインになるだろう。個々の機能に不満もなくはないが、ユーザビリティはよく考えて作られている。これまで私が使ったPDAのなかでは、最高の出来に思える。

    夏休み明けはすぐに大阪出張があった。今週末に帰省したとして、来週頭にはまた名古屋出張。暑さが少し和らいだ感がするのが、せめてもの救い。


    2008-08-05 (Tue)

    [life] ストリートビュー

    雷雨激し。今日は終日自宅の予定だが、雷が怖くてランチにも出かけられない。仕方ないからゴーヤチャンプルーでも作るか。
    仲間内で話題になっている Google Map のストリートビュー、駐車場ごしにしっかりウチの部屋の窓まで盗撮されてしまった。

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    _ 自称・妹 [ったく〜(-"-) 油断も隙もないです]


    2008-07-14 (Mon)

    [life] どうなってるの?

    ロイターのピクチャーギャラリー「奇妙な世界にようこそ」。たとえばこんな写真。世界の不思議に笑える。

    [life] ださださ

    昨日の日曜日からみずほ銀行オンラインバンクの認証方法に、「画像」と「合い言葉」ってのが加わった。前者はあらかじめ銀行側が用意した複数の画像のなかから、「自分の画像」とするものを選択しておくと、ログイン時に表示されるというもの。フィッシング詐欺を防ぐ手だてだと思われる。
    ただ、この用意された画像ってのが、なんともケバケバでダサダサ。10年前のMSのアプリケーションが用意していたフリーのライブラリ画像みたいなんだな。こういうところにセンスが出るものではある。


    2008-07-04 (Fri)

    [life] 赤坂

    まだ風があったからよかったようなものの、今日の東京は、陽射しのきつい夏みたいな一日だった。午後に赤坂あたりへ出没。TBS会館だったあたりがすっかり変わって、オフィスビルになっていた。「赤坂Bizタワー」というのだそうだ。オフィス棟にはアサツーDKとかが入っている。1F、B1にこじゃれたショップや飲食店が集積。TOP'Sのカレーで遅い昼食。なかなか美味。


    2008-06-23 (Mon)

    [life] サクランボとブルーベリー

    いや、なにたんにいま、ウチの冷蔵庫に入っている果物のこと。サクランボは実家からきょう届いた。ブルーベリーはた〜ぼさんのところから先日届いた。共に、もったいないぐらいすごく美味しい。


    2008-06-15 (Sun)

    [life] 後楽園飯店の冷やし中華

    近所の高級中華屋では、後楽園飯店がイチオシである。夏が近づくと、ここの冷やし中華が食べたくなる。というわけで、金曜夜はボーナスが出たHに海鮮冷やし(2000円)を奢ってもらう。夏が来た!

    というわけでまたまたいい気分になった翌日(土曜日)の朝。岩手・宮城方面で大地震の報。実家はボロヤだし、親父は入院中だしで、心配になって電話するも通じず。夕方になって回線が回復し、特に被害はないことを確認。これでこのあたりの太平洋プレートのひずみ、あと20年ぐらいは大人しくしてくれるだろうか。

    欧州蹴球、Euro2008は全部観る時間がなかったが、この土日で録画分を消化しよう。私のグループリーグ勝ち抜け予測は、全然外れつつあるけれど。


    2008-06-09 (Mon)

    [life] 暗い月曜日

    オヤジの手術は、結局骨をボルトで留めただけ。人工骨頭手術は、年齢的なものや、動脈硬化防止の薬剤服用のため、出血多量になる怖れがあるということで、選択肢にはあがっていたものの、採用されなかった。手術は軽くて済んだが、骨の完治可能性は50%。運が悪ければもう二度と自分の足では歩けない。暗鬱な気分のまま、日帰りで戻る。

    病室にK氏の会社のロゴ入りカレンダーが掛けてあった。

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    _ K氏 [うーん どこかな? お父さんが服薬しているのはワーファリンかな?納豆食べちゃダメって言われてるでしょ?]

    _ ひろぽん [仙塩総合。ワーファリンもあるのかもしれないけど、医者が挙げてたのはパナルジンでした。]

    _ K氏 [了解しました。麻酔科医は殆ど知り合いです。]

    _ bacci [我々の世代は今、親の老い行きと向き合わなければならない所に来ていますね。老々介護のお母様も大変なことと思います。どう..]

    _ ひろぽん [bacciさん、ありがとう。伝えます。]


    2008-06-08 (Sun)

    [life] 血の日曜日?

    秋葉原で何かあったみたいだが、ワタシはその時間、文京シビックホールで東京フィルのストラビンスキーなんぞを聴いていた。「春の祭典」がこんなに面白い曲だとは。

    それにしてもクラシックのコンサートなんて、何年ぶりだろう。ご近所の文化施設はもっと活用しなくちゃな。9月にはコバケンがマーラーをやるというので、早速予約。

    そんな、よか気分で帰宅したら、親父がデイケアセンターで骨折したというオフクロからの留守電。ベッドから落ちたぐらいで大腿骨、簡単に折れちゃうものなんだな、歳を取ると。

    要手術ということで、医者が家族を呼ぶようにって。まあ、歳が歳だから万一の手術に耐えきれないってこともあると判断したのだろうか。覚悟を決めて、月曜朝に帰省する。


    2008-05-23 (Fri)

    [life] 苦言

    朝から暑いぜよ。某Webサイトに書いた原稿。文字数が多かったようで、全体に編集者が手を入れて圧縮している。その上がった状態をみたところ、おおむね問題はないにしても、冒頭・イントロの部分が、日本語として読みづらい。こんな風に書いたっけと思って、元の原稿を読み直したが、編集者の修整があまり上手ではないようだ。つまり、下手に直されているってこと。

    主語と述語の係りが曖昧になり、細かいところで誤読を誘発する可能性を入れ込んでいる。基本的な日本語文章力の範囲の話ではある。

    自分の文章が上手いとは思ってないし、ちょっと手を入れただけで、見違えるように文章をわかりやすくさせる編集者がいることもたしかなのだが、今回はどうも……。まだ若い人だし、その人のためを思って、ひとこと苦言を呈しておいた。


    2008-04-22 (Tue)

    [life] 高岡、松山

    ぼーっとしていると何週間も日記を更新できないな。本日は高岡市出張。明日は松山市出張。高岡では氷見うどんを食う。松山では醤油を買ってこようかな。忙中閑無し。GW突入前におおかたの仕事のカタをつけねば、というのが近況。


    2008-02-24 (Sun)

    [life] 冬の嵐

    「春一番」というけれど、冷たさは冬の嵐級だな。白山通りのスーパーの前の自転車やらバイクやらが軒並み風で倒されていた。金曜日に深酒をして午前3時頃、帰り着いたらマンションの集合ポストの前に大量の吐瀉物。俺じゃないよ。たどり着いたらそうなっていたんだから。これじゃ、新聞を取りだすのもできやしない。土曜中には誰が掃除をするのかとみていたが、その様子もなく。日曜日の昼過ぎにはきれいに片付いていたけれど。

    飲み過ぎが応えたか、土曜日はぐったりして何もできず。下腹の調子もよくない。さて、月曜のアカデミー賞中継をじっくり観たいところだけれど、月曜には実家に帰らねば。のんびりしていられない事情あり。


    2008-02-15 (Fri)

    [life] 通りすがりの行ってみたい店

    上野松坂屋そば昨日。品川での仕事を終え、東京駅経由で帰宅すべきところを、秋葉原まで行ってしまって、天気がよいから湯島くんだりまで歩く途中で発見した店。「十勝DINING 帯広本格豚丼 豚っく」。ぶたっくと読ませるらしい。2006年春に旅行した帯広で豚丼を食べたとき、この味と値段で東京に進出したらすごいだろうなと思ったが、はたしてその感動を味わえるだろうか。


    2008-02-10 (Sun)

    [life] 海南鶏飯

    日曜日午前中は神保町界隈を散歩。ランチは水道橋の「海南鶏飯」海南鶏飯水道橋店白山通りに面しているからこの看板は何度も目にしているはずだが、2階ということもあって、それと意識しないとなかなか入らないものだ。ここはシンガポール料理を謳っているが、マレーシアの味とたぶんそんなには違わないだろうと期待して。

    若い女性客が多かった。アジア・エスニックは、吉牛を食うよりはオシャレってことだろう。人気に乗じて、汐留、赤坂のビルにも進出しているようだ。店名どおりの「ハイナン・チーファン」(950円)を食す。蒸し鶏が冷たいのはこの料理ならではなのかどうか、初めて食うのでよくわからない。温めてもいいかなとは思うが……。とはいえ、鶏も3種のタレもタイ米のライスもさっぱりとして美味しかった。食後に珈琲を所望したら置いていない。そしたら、マスター風の人が、「私のプライベート・コーヒーでもよろしければ…」と一杯ご馳走してくれた。いい気分になる。

    海南鶏飯を看板に掲げる店は、こことは別の「海南鶏飯食堂」ってのが恵比寿、麻布あたりにあるらしい。


    2008-01-16 (Wed)

    [life] 火曜日

    天気はいいのだが、寒い。朝から2本の取材と夕方から1本の対談進行。都内を転々と移動するうちに万歩計は1万を超える。途中、ここ数日電話やメールできなかった人たちに連絡。“甥”のT君とも電話で話す。

    旧友Yから淺草で飲み会のお知らせ。一緒に来るのは20年も前の知人だというのだが、かすかな記憶しかないんだよねぇ。まあ、新しい出会いということで。もう一つ、2月早々にも新年会あり。

    ただいろいろ懸案事項があって、気分晴れず。

    マレーシア旅行を少し考える。

    [media] 青木冨貴子

    そうか、青木冨貴子さんは青木書店の創業者の娘だったのか。


    2008-01-15 (Tue)

    [life] 佐々木譲『警官の血』の地

    同書の主人公が二代にわたって駐在所警察官を務めるのが、谷中の天王寺駐在所である。架空の駐在所名かと思っていたら、この前の散歩のおりに実在するものだということを知った。「下谷警察署天王寺駐在所」。たしかに小説に書かれたように、そこに隣接して天王寺五重塔の跡がある。

    五重塔は小説の冒頭に描かれたように昭和57年の放火心中事件で全焼し、いまは礎石を残したまま小さな公園になっている。幸田露伴の小説『五重塔』は名前だけは知っていたが、この天王寺の五重塔が舞台とは知らなかった。未曾有の嵐の前にも「感応寺生雲塔の釘一本ゆるまず板一枚剥がれざりしには舌を巻きて讃歎し」と描かれた建築だ。天王寺駐在所谷中五重塔跡初音小路

    小説中の芋坂、三崎坂、初音通りなどもすべて実在の地名。二代目の主人公は地元の住民から居酒屋で父の代の昔話を聞き出すのだが、その店があるとされる「初音小路」も実在。昭和の香り濃厚な小さなアーケードだ。

    『警官の血』は谷根千散歩のよきガイドブックでもある。


    2008-01-10 (Thu)

    [life] 水曜日の行動

    早朝から原稿と企画書みたいなもの。午後、東京理科大のロボット工学の准教授取材(九段下)。夜、某雑誌の新年会(神楽坂)まで時間があったので、飯田橋で佐々木譲の警察小説を買い、ドトールでしばし読書。今年度直木賞候補作。その作家の妻が私の知人という関係。

    まだ読み始めたばかりだが、警察一家から見た一つの戦後史なのか。今年の直木賞は馳星周の下馬評が高いが、佐々木さんに取らせたい気もする。

    神楽坂の新年会を終えて、徒歩帰宅途中で、久しぶりのTP。旧来の常連客らと歓談。


    2008-01-05 (Sat)

    [life] [book][movie]2008年

    ようやく仕事始動。年末年始は散歩と本と映画(DVD/TV)が中心。平均毎日1万歩運動はいまのところまだ続いている。昨日は近所の小石川後楽園内を一周してから飯田橋・神楽坂あたり。神楽坂にはよさげな飲み屋がいっぱいあるねえ。これから少しずつ開拓していこう。

    ちなみに小石川後楽園の命名は、中国から亡命してきた明朝の遺臣・朱舜水によるものであることを今回改めて知る。湯島聖堂と共に江戸儒学の拠点であったのだな、このあたりは。

    で、その今となっては狭苦しい庭園から見えるのは、総工費540億円ともいわれる文京シビックセンター。年間維持費が100億円以上と、この前聞いて唖然とした。ムダにドデカな建物である。小石川後楽園からドデカ・ポットを見やる

    本と言えば、このところ読んでいる西川長夫の「国民国家=新植民地主義批判」論と、仲里効『オキナワ、イメージの縁』(未来社)やマーク・エイブリー『「消えゆくことば」の地を訪ねて』(白水社)が私の頭のなかで、すっきりとは言わないまでも、かなりのスパーク度で接続した。ついでに、映画『ニライカナイからの手紙』(熊澤尚人監督)や『ニューワールド』(テレンス・マリック監督)などの映画も、これらの読書とどこかで繋がっている。

    雑多で泡のように消えていく関心とはいえ、神経中枢は同一人物の中にあるわけで、自ずから選択の方向にはなんらかの関係がある。偶然の繋がりのように見えて、それはある種の必然なのだ。とはいえ、こうやって日々読んだもの、見たものの断片が、少しずつ「重合」されていく気分は悪くはない。


    2007-12-19 (Wed)

    [life] 万歩計と鮎

    昨日は朝の駒沢大学から、神田明神への取材展開。アキバ〜御茶ノ水〜上野〜アキバを、なぜか万歩計を腰に徒歩とタクシーで駆け回る。

    なんでまあこうも「年内」に拘泥して、仕事を押し込むかなあ。受けるこっちも悪いんだが、断れない状況が作られているんだな。そんななか帰国後、即行で入れた香港競馬の原稿が、「諸事情」により掲載が次号回しになっちゃったって。原稿に問題があったわけじゃないとは言われるが、なんともアクロバティックな台割をする版元であることよ。年内取材があと4本。締切が6本。飲み会が2回。もうヘロヘロでんがな。

    そんななか愛媛のUから昨年に続いて、鮎のお歳暮を贈ったよと連絡あり。Uが地元の川に潜ってつかまえたのを冷凍パックにしてくれるという。昨年のものよりカタが大きいとか。昨年は一文で焼いてもらって食べた。川魚は特に好まないのだが、友人の元気な便りを聞くようで、嬉し。

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    _ アミーゴ渡部 [ひろぽんさん愛媛に友人がおられたのですね。 そうですか、実をいうと僕も愛媛在住です。 愛媛に来るようなことがあれば、..]

    _ ひろぽん [あっ、回転猫さん、愛媛でしたか。そのときはよろしう。]

    _ アミーゴ渡部 [ふふふ。因みに僕も3月は上京しますので、ひろぽんさんが言われてるアキバ周辺を探索します。て、僕は市川に住んでいたから..]


    2007-12-11 (Tue)

    [life] 香港3

    香港競馬。250HKドルの負けでした。別に競馬をしに行ったんじゃなくて、その取材に行ったんだけれど。広東料理は、セントラルIFCモール内の「CUISINE CUISINE(国金軒)」という店が美味しかったかも。バタバタと出かけ、クタクタになって、なんだかわからぬままに帰ってきた。デジカメを持っていくのを忘れたのが悔しい。なかなか面白い絵が撮れそうだったんだけれど。


    2007-12-10 (Mon)

    [life] 香港2

    2004年春以来の香港。あれれ、高層ビルが増えてら。こんなところにホテルなんてありましたっけ? はい、埋め立てして、建てました……みたいな。

    香港がこれ以上の人口を収容するためには、海水面を埋め立てて面積を増やすしか道はないし、これまでもずっとそうやってきたのだけれど。「そのうち、ビクトリア湾がなくなって、九龍と香港島が陸続きになっちゃうんじゃないですかね」とは、同行のカメラマン氏の感想。

    しかし、隅田川がなくても東京は東京だが、ビクトリア湾がなくなったら、香港は香港ではない。

    それにしても格差社会の典型のような香港。しかし、それはたんなる優勝劣敗の格差ではなく、クラスがそれぞれに豊かな文化を持つという意味で、語義矛盾ではあるかもしれないが、「豊かなる格差社会」なのではないかと思う。


    2007-12-08 (Sat)

    [life] 香港

    というわけで、徹夜明けでキャセイ便。ビジネスクラスだったんで、2時間は熟睡し、PR会社の人たちに呆れられる。

    久しぶりの香港。でも、昔、この街を訪れるたびに感じたワクワク感がないなあ。用意してもらったのはセントラルの新興高級ホテル。でも同じホテルブランドなら、目白にあるやつのほうがいい感じだと思う。

    やっぱ、スターフェリーに乗らないと、土地勘が戻らないんだろうか。土曜の午後あたりは、下町の飲茶にでも行こうかなと思いつつ。どうなることやら。


    2007-12-06 (Thu)

    [life] 人材劣化

    昨日は朝9時30分から夜9時30分まで、渋谷某所に缶詰。朝10時スタートの予定が取材対象者が来ない。日付を間違えていたとか。午前中、ムービーのクルーと共に、部屋で待ちぼうけ。午後に延期と決まってからも時間があったので、抜けて床屋に行く。

    さて、午後からの取材。ムービーカメラも回っているから下手に相づちが打てない。しかし、ムービーの若い人たちの屈託のなさというか、バカというか。紙媒体のディレクターのほうも、段取り悪いよなあ。それに輪を掛けて取材対象の若者たちの、低能ぶりに驚く。人の話を聞いて、自分の考えをまとめるという基本的な能力に欠けている。これって、れっきとしたIT企業の会社案内なんだけれども……。IT人材の劣化を憂う。

    帰りは渋谷から青山キラー通りを抜けて、千駄ヶ谷まで歩く。クリスマスのイルミネーションが美しい。とりわけ、青山の avex ビルはバブっている。

    別件では、昨日からサンプル原稿を送って、文字数はこれぐらいでよいかと問い合わせているのに、編集担当から返事がない。こいつは最初の現場にも顔出さなかったしなあ。しゃあないから勝手に書くぞ。でもって、オレ、明日から香港出張でいないんだけれど。

    香港3泊4日のプレスツアー。フユー層向けの雑誌。競馬レースのVIP席とか高級ホテルのスィートとか、オレには全然似合わない案件だったな。息抜きのつもりで引き受けたんだけれど、失敗した。こういう雑誌に限って、ギャラ安そうだし。受けたものは仕方がないから、本日徹夜でもろもろ片をつけ、明日一番のキャセイ便に乗りますか。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ NOZOMI [災難でしたね。同業者としてお察しいたします。 この上は開き直って、 香港でおいしいものを食べてきてください。]


    2007-12-04 (Tue)

    [life] 高校同窓会

    先週土曜日。同窓会ってもオフィシャルなものではなく、いつもの仲間。それに珍しい人が2人ほど参加。有楽町にて。ワインがばがば飲んで、2次会はカラオケ。岡林と拓郎合唱(笑)。最後まで残った一人と神保町まで歩く。それほど酔ってはいなかったのだが、なんだろう、ひどく体が疲れやすくなっていて、翌日曜日は体が動かず。


    2007-11-26 (Mon)

    [life][book][movie] 連休

    連休中にやったこと。映画『君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956』。半世紀前のハンガリー動乱のことを歴史として勉強するにはいいが、ジャンヌ・ダルクのように勇ましい反ソ革命の闘士とオリンピック選手との恋の描き方は、ドラマとしては類型的すぎるかな。公式サイトにコスタ・ガブラスの『ミュージックボックス』についての記述があるが、これって公開年とか監督名とか、間違っているんじゃないかな。

    本は桐野夏生の『グロテスク』。論じられるべき意欲作だとは思うが、オレの琴線には触れなかった。桐野の「娼婦論」を読まされているようで……。で、桐野はそれを説明し尽くしたかというと、最後は自分自身も混乱しているようで……。

    後は散歩と酒飲み。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ ひろぽん [映画スタッフのプロフィールに間違いを発見した件。配給元のシネカノンにメールしておいた。今は訂正されている。]


    2007-11-21 (Wed)

    [life] 徒歩帰宅

    昨日。散歩癖が抜けないのか、午後に浅草で仕事を終えると、駒形橋のあたりから小石川まで歩いて帰ってきてしまった。とろとろと1時間半かけて。春日通りに出ればほぼ一本道。御徒町でワイシャツを買い、湯島の昔通った蕎麦屋で晩飯したりしながら。

    そういえば、この前の休日、池袋から歩いて帰る途中、なにやら胸にゼッケンをつけた集団がぞろぞろと歩いてくる。労組風だけれどデモ帰りには見えない。途中に幟をもつ人たちがいて「帰宅困難者対応訓練」と読める。なんなんだろうなと訝しんだが、そうかコレだったんだ。それにしても、もしかしてあの人たち、日比谷公園から埼玉・蕨市まで歩く途中だったのか! すげえ。


    2007-11-19 (Mon)

    [life][book] 知の蕩尽

    晴れ間を見つけて池袋まで往復したり、本郷〜根津〜上野桜木町界隈を散歩したり、中年散歩者と化す日々ではある。東大本郷にてほんとは多忙なんだけれどさ。

    散歩しながら四方田犬彦『先生とわたし』、高山宏『超人高山宏のつくりかた』を読む。共に由良君美門下生の、学問的成功へと至る、まあ、自慢話ではあるが、共に「魔」の領域に達するほどの知性ゆえ、話は絶妙に面白い。日曜夜には、外資系投資銀行に就職を決めたという東大大学院生の話を聞く。それもまた可。人類の知識がこういう無駄なところで蕩尽されるのも楽しからずや、だな。


    2007-11-13 (Tue)

    [life] 今日もお散歩

    色づく秋"width="230"早朝から仕事をして、1つ仕上げて、ランチは播磨坂下の「萬盛園」。文京関連のブログで紹介があった店。ま、ふつうの中華屋ですね。ボリュームがやけにある。腹ごなしに小石川植物園へ。近所なのにめったに来ない。2年ぶりぐらいかな。秋晴れの真っ青な空に、木々の紅葉が目にまぶしい。少し汗ばむぐらいの陽気。モンキチョウまで翔んでら。晴れた日はここにまた来よう

    2007-11-12 (Mon)

    [life] くもまく

    土日はなんもできなんだ。ダメじゃん。日曜の夜は散歩のつもりが、いつもの某所へ。隣に、ご近所のタワーマンションに住む大阪出身と荒川区出身のカップル。荒川沿いの神社の話になって、むか〜し付き合ったことのある宮司の娘のことを思い出してしまった。そうそう、たしかにその神社ではあった。いまごろどうしているやら、あのコ。

    「くも膜」というのは、脳を覆う膜が、文字通り蜘蛛の巣のように見えるからそういうらしいが、俺の最近の日常は、脳髄全体に雲がはったようなぼんやりとした感じ。ぴかぴかに空が晴れて、何かを確実に視点にとらえて、その一点に熱中できるような対象が、ときどきいなくなる。こういうときは、びっしり汗をかくような運動でもしたほうがいいかもしれない。

    [life] 散策

    秋晴れの一日。午前中に仕事を一つ仕上げ、午後から近所を散歩。小石川〜大塚〜教育の森公園(東京教育大跡)〜春日通り。最後は久しぶりにシビックホールの展望台に上る。望遠レンズを構えたシニア・アマチュア・カメラマンが何人も。西日を浴びる富士山を狙うらしいが、ガスっていて見えず。ただ、東の方向に筑波山が見えたのは驚きだった。 小石川から池袋方面を望む。私のアパートも小さく写っている

    2007-11-01 (Thu)

    [life] 80歳の人

    昨日、東京北区で、今年80歳になるという、職人芸の金属加工技術者の話を聞く。いまなお現役。半導体の検査などに使われるミクロン単位の微小プローブを、ダイスひとつで引いて加工する。首から放さないルーペが、あたかも彼の紋章、ネクタイのようでさえある。

    2時間みっちり話を聞いたら、その矍鑠たるパワーに当てられてか、ふらふらっと疲れる。王子の駅前のバーで一杯ひっかけて、南北線に乗ったら、すぐに寝入り、7つほど駅を乗り過ごした。

    80歳の老人があんなに元気だというのに、なんたることか、オレはもうすっかりクタビレタ中年だ。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ 燃える海 [同感しきり。こまネズミのごとく介護に動き回る今月77歳の母の活力は不肖息子を上回る。情けないこと、この上ない。それに..]


    2007-10-24 (Wed)

    [life] 日本電波塔

    東京タワーの正式名称。火曜日、何年かぶりで、その麓まで。昇らなかったけど。いま東京に地上デジタル放送を出力しているのは、ここ。墨田区に建設計画中の「新東京タワー」との駆け引きが微妙な状況に。ってな話。画像の説明

    水曜日。また名古屋。そそくさととんぼ返りで7時から、日比谷の「ザ・ペニンシュラ東京」のボウルルームで知人の出版記念パーティ。スイートルームは都内最大級というが、ボウルルームは意外と狭かった。


    2007-10-15 (Mon)

    [life] 先週のメモ

    先週は連休中も明けもぼーとしてしまった。取材はいくつかあって、水曜日は片岡鶴太郎、木曜日は急に入った富士山麓にある企業の取材、金曜日はシニア向けのデジタル一眼レフ入門企画のロケハンで新宿御苑へと、それなりに忙しかったのだが、原稿は全然書いてないや。画像の説明

    平日の午後。新宿御苑は、まさにシニア世代やら主婦と思しき人らがデジタル一眼レフを抱えて、撮影にいそしむ。これはあらためてブームかも。後は子供を遊ばせるママたちのグループ、ロシア語を話すグループもいたな。曇り日が続くのがうんざり。すっきりとした秋晴れは来ないのか。

    今週から再び名古屋シリーズ。

    [life] 名古屋コーチン

    昼から名古屋出張。取材終了後打合わせがあり、それが終わったのが、夕方5時で場所は名古屋の繁華街・錦あたり。夕飯がてら、最近、にわかに偽造問題が浮上した名古屋コーチンでも食うかと店を物色。誰も接待してくれないので、寂しく一人でだけれど……。

    「鳥銀本店」というのは名古屋では有名店なのだろうか。焼き鳥系ではありふれた店名ではあるが、たたずまいがホンモノっぽくて、ここならと思って入ったら、アタリだった。一人だったのでふらりと入れたが、ふつうは予約しないと難しいらしい。

    コーチン刺し盛りは、紅いのは鶏冠だろうか、珍しい部位が品よく盛られている。串焼きも濃いタレで食うのだが、柔らかながら、コーチンらしい歯ごたえもあっていいお味。最後に「出来上がりまで35分かかります」という微妙な時間設定が気になる五目釜飯。具の艶やかさ、米飯のふっくら加減、さらにお焦げに至るまで絶妙にうまかった。これほどの釜飯は、以前、食ったことあったかなあ。というわけで、一人大満足のナゴヤ飯でした。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ 燃える海 [自由シニアの佳き日々ですなあ。うらやまし。]


    2007-10-02 (Tue)

    [life] 語学

    半年クールのNHK語学番組が10月から一斉にリスタート。というわけで、小倉紀蔵氏のラジオ「ハングル講座」を受講することに。文法構造をまるで数式のように解く独特で歯切れの良い解説は、以前、テレビのほうの講座で見知って興味を感じていた。10月いっぱいはハングルの文字構造だけを徹底するんだとか。懇切丁寧なテキストの内容にも好感。

    今春から始めたスペイン語はどうなったのかは、あえて言うまい。


    2007-09-13 (Thu)

    [life] 宮崎、大阪など

    月曜、宮崎出張。地銀のシステム担当者の話、つまらない。市内で地鶏のなんたらを食べようと思ったが、時間がなく、結局空港内の居酒屋へ。炭火でもうもうと焼き鳥を焼く居酒屋が、空港ロビー内に店開きしているのはもしかしてここだけかも。ただし、味はイマイチ。土産物屋には「そのまんま知事」の顔が氾濫。

    水曜、大阪出張。転職エンジニアの話、面白い。新梅田食道街のおでん「たこ梅」(Thanks>長官)で適当につまみながら、同行した編集嬢のグチを聞く。おでんは美味しかったが、いろいろ急いていることがあって、酔わず。帰京便では爆睡。

    木曜、戸塚〜新宿展開。エンジニアメーカーの総務セクションの人の話、げんなり。外資系コンサルタントの話はまずまず。夕方から原稿書き。数日前から胃がムカムカして食欲少なし。俺も「機能性障害」か。

    今週のこれまで、一番爽やかだったのは、スイス戦の日本代表。なかでも松井のPK誘いのうまさに感嘆。一番サイテーだったのは、お坊っちゃま首相。あれだけ愚弄されたのだから、国民は奴の政治生命を永久に叩き切るべし。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ 長官 [現時点では総裁候補です。もうすぐ内閣総理大臣になる予定です。]

    _ kusa [せっかくChohkan.orgを取ったのに、souri.orgが必要ですね]


    2007-09-09 (Sun)

    [life] 自転車散歩

    日がやや陰り、さわやかな秋の夕暮れに向かう時間。植物園前〜千石〜六義園前〜駒込橋〜本郷通り〜白山上あたりを自転車でゆるゆる散歩。

    駒込橋あたりで、「上海チキン」の看板を掲げた小さな中華料理屋。小さな店だがけっこう混んでいた「小閣楼」が店の名前。椅子やテーブルは粗末だが、上海租界風のポスターをあしらった、あえてレトロ系な雰囲気。後でネットで調べたらけっこう有名な店らしい。売り物の上海チキンはブツのまま釜で焼く鶏で、絶品とか。ただし今回は一人だったので、ビールと冷麺のみ。冷麺は茹でた鶏と胡瓜や香菜をふんだんに添えたもので、赤いソースがなかなか美味しかった(950円)。

    名物らしい太った店主。常連風の夫婦の隣に席を取って、なんか勝手にお薦め品を注文したりする。私は初見の客だが、帰りがけのレジ台から、私が着ていたアインシュタインTシャツと私の顔を交互に指して、「似てない?」。アハ、博士と私が似ているのは口ひげだけだけど。おせっかいだが、憎めない人柄なんだろう、きっと。


    2007-09-05 (Wed)

    [life] 地下鉄

    昼過ぎ、比較的空いた地下鉄東西線に乗っていたら、白い制服を着た小学生の男の子が無心に雑誌に読みふけっている。表紙には「Hot Pepper」。これってR社が発行する無料クーポンマガジンじゃないの。どこかヨサゲな店を探していたのか、たんに活字に飢えていて、駅に置いてある無料誌を手に取っただけなのか。少年は童話とかマンガとかを読むものとばかりと思っていたが……。そのうち「R25」ならぬ「R12」とかが出たりして。あの制服は、たぶん暁星あたり。

    飯田橋で乗り換えた南北線。これも空いていたのだが、車両の向こうからときおり、若くない女性の声で絶叫。精神的ストレスを抱える人が、車内で一人でわめくという、ときどき見かける風景。私の目の前を通り過ぎる中年女性のその叫びは「何が、ニチダイゼンキョウトウだっ!」とたしかに聞こえた。「日大全共闘」? もしかしたら聞き違いかもしれないが……。39年前のトラウマが、いまだ彼女の精神を蝕み続けているのだろうか。


    2007-09-04 (Tue)

    [life] もろもろ

    朝、名古屋のクライアントからの電話で起こされ、企画書書き。午後、御成門のM社。夕方、地下鉄出口を上がったところで驟雨。カフェに駆け込んで雨止みを待つ。帰宅後、夕飯食べながら、本シーズン最初のリーガ、バルサ×ビルバオ戦。やっぱ欧州サッカーは録画なんかじゃなくて、日本時間の深夜から未明にかけて、生中継で見なくちゃなあ。先週の土日は宮部みゆきの新作『楽園』上下を一気読みなんかして気力充実したつもり。今週から来週にかけて、名古屋、宮崎、大阪、横浜と遠出するから、気力・体力メゲないよう気をつけなくっちゃな。


    2007-08-29 (Wed)

    [life] 特急ソニック

    夏もそろそろ終わりかな──などとは思うまい。まだまだきっとこれから暑いぞ。月曜は北九州出張。博多から黒崎まで初めて、「特急ソニック(883系)」に乗る。ミッキーマウスの耳、木質を活かしたインテリア。後れ馳せながら水戸岡鋭治氏の偉業の一端に触れる。

    水曜日は青学でヒゲの会計学の先生の講義を1時間。仕事、なお滞留ぎみ。でも、ビールも飲みたい。


    2007-08-03 (Fri)

    [life] 名古屋シリーズ

    名古屋シリーズが今日で一段落。なかなか面白い再生医療の話でした。

    来週は出張はまず入らないだろうし、翌々週は製造業は休むだろうし、ということで、第一弾の残りは20日以降だな。20日に1件名古屋大学が入っている。今月の出張はほかに別件で27日に北九州。時間があったら、八幡あたりでなんか美味いもの食いたいな。名古屋シリーズの第2弾は9月になってからだろう。

    しかし、これだけ頻繁に出張っているんだが、ランチの一つ奢ってもらったことないんだよねえ。名古屋のクライアントはケチだわ(笑)。

    あんまり東海道新幹線出張が多いので、JR東海のエキスプレスカードってのを申し込んでしまった。JR東に比べて新幹線チケットの割引オプションが充実。JR東海は社長が嫌いなんで、あまり事業に貢献したくないんだが……。


    2007-07-30 (Mon)

    [life] 雷雨あり

    小田実が死んだ。ついでにイングマール・ベルイマンも死んだ。日本の参議院からはほぼ左翼が一掃された。


    2007-07-23 (Mon)

    [life] 近況

    ひと月近く日記を更新していないと、何かあったかと思われるので、近況まで。

    名古屋本の企画がスタートして、中部地区の企業取材が目白押し。全部自分一人でやるつもりはないんだけれど、スケジュールの空いているままに日程を入れていったら、週に3回出張なんて事態に。この前なんて、帰りの新幹線で固まったまま寝てたものなあ。老体には堪えるわ。

    当然、原稿の締切は山積し、ちょいヤバ。

    こういうモウロウとした時節は、何か買い物をしてしまうというのが私のサガで、切羽詰まった必要もないのに、Windowsノートを新調。一種のストレス買い。

    直前まではこれまでと同じ、Let's note を考えていたのだが、新宿ヨドの店頭で気が変わって、超薄型の dynabook に。芝のエレクトロニクス製品って、これまでビデオやDVDは使ったことはあるが、PCは初めて。

    薄くて軽くて、バッテリーの持ちがいいのはいいんだが、やっぱこれ、Windows で動いているんだわ(笑)。しかもVistaだし。おせっかいでうざったくて、何をどうすればいいのか路頭に迷う窓の性質は変わらんね。

    ともあれ、そこをなんとかゴシゴシして、だんだん使えるようにはなってきた。一緒に新規契約したeモバイルは名阪、京都の新幹線駅ではそこそこ使える。トップスピードに乗るまでは、動いている車中でも電波を拾っていた。で、さっそくWILLCOMEを解約。

    ともあれ、7月一杯は忙しいまんまだな。8月になったら、どうかなあ。スペイン語と英語の勉強も途絶えがち。

    [media] 全共闘

    NHKハイビジョン特集「戸井十月インタビュードキュメント 全共闘それぞれの“決着”」が面白かった。日大・東大闘争まっさかりのころ、私は田舎の中学生という世代だが、その後、大学生になってから、全共闘の生き残り──良質な部分も悪質な部分も含めて──とは何人にも出会うことになる。

    戸井十月がここで言うように、全共闘は一つの世代ムーブメントではあったが、それにもかかわらず、彼らのなかには、一つの世代としてくくられることを拒否するそれぞれの物語があることは自明の理だ。

    言うまでもないことだが、そのときの「青春」も、その後の「ポスト青春」も、きわめて固有のものだったのだ。

    それぞれの小さな物語を、かつては武蔵美全共闘の一員だった戸井が丹念なインタビューで引き出している。いま彼らの職業はと問えば、酪農家、弁護士、ノンフィクション作家、思想家、会社経営とさまざまだが、形は違えど、世の中と自分という関係軸において筋を通してきた様子がわかる。むろん、そのようには筋を通せなかった人々のほうが大半であることも、また事実であるのだが……。

    最後の「あなたの青春はいつ終わったか」という質問は、ま、愚問といえば愚問だろう。たんなる青春回顧に終わらせず、全共闘の問題提起を、いまアクチュアルな視点から、振り返るという意図がもう少し欲しかった。

    インタビュー対象者の中に、一人女性で、元東大生、いまはデザイン事務所を経営しているという人がいた。ある種の挫折感を抱えたままその後の人生を生きながら、彼女のなかの闘争の倫理性は揺るぐことはなかった。そのようにしても、いやそのようであればこそ、人は、美しく歳を重ねることができるのだ。


    2007-05-06 (Sun)

    [life] 連休の散歩

    谷根千、浅草、および板橋の新河岸、浮間あたりを散歩。よく歩いて、日に焼けた。花やしきの商店街 花やしき 電気ブラン 荒川沿いの緑地 舟渡あたり 浮間公園

    2007-04-02 (Mon)

    [life] 本郷館

    土曜日、菊坂あたりをカメラをぶら下げて散歩していたら、60歳がらみのおじさんが、やはりデジイチに望遠レンズをつけて、なにやら道路の向こうを撮影している。目が合ったら呼び止められた。こちらもカメラをぶら下げていることに気づいたのだろう。

    「あれが、今日最後ですよ」という。彼のレンズの先を見やると、そこには「本郷館」崖の上に立つ木造三階建ての下宿館で、明治のころの建造だという。このあたりの名物の一つ。それがどうやら取り壊しになり、見納めだから撮影しているのだという。少し話し込んでいると、「ちょっとお時間いいですか」と私を道路の向こうに誘う。どうやら本郷館の真下に彼の家があるらしい。そこもまたゆうに50年以上は建っているようにみえる木造三階建ての小さな家だった。本郷館

    玄関に入るとおじさんはすぐに額入りの写真を持って出てきた。それは昭和30年2月撮影の本郷館の姿。その日付は私が生まれたのと同じ年、同じ月ではないか。本郷館の姿は今とほとんど変わらない。違いといえば、あたりにあった背の高い細い木々がすっかり取り払われているぐらいだ。

    おじさんはさらに「あと5分ね」といいながら自分が撮った本郷館のアルバムの一部を見せてくれる。自宅の3階からとか、館の正門のところからとか、夕陽を受けた表情とか……。アルバムをくくりながら、この界隈の変化の様子をいろいろと話してくれる。わざわざ写真に撮るくらいだから、昔のものが次第に失われていくのは、むろん悲しいことなのだろうが、おじさんの表情はさほど悲しそうでもない。たんたんと宿命を引き受けるふうである。

    解体されたその後には、おそらくマンションが建つのだろう。「お宅もそのついでに家を建て替えたら」と私は余計なことを言う。「ばあさんと二人しかいないもんで、今さら立て替えられますか」と、彼の口調には少しべらんめぇな口調が混じる。代々このあたりの人なのだろう。

    私もお礼にといってはなんだが、ちょうど、デイパッグの中に入れていた、キューバの写真を見せてあげた。おじさんの感想といえば、キューバの風景そのものについてというより、「これは、シャッタースピードは1000分の1ぐらいかな」とか、やたら写真技術の評が多かったけれども。

    30分ばかし話をして、互いに名も名乗らず、そこで別れた。私は東大のほうまで散歩を続ける。こんなふうに、見知らぬ人にもふと声をかけてしまう、下町の人々の気風は、古い木造住宅の解体と新住民の移入と共に失われていくのかもしれない。そう思うと、少し寂しい。


    2007-02-23 (Fri)

    [life] 近況

    来週からカリブ海へ飛ぶために必死こいて仕事……のつもりだが、なかなか進まない。『トウガラシのちいさな旅』タテタカコ「裏界線」最近よく読むブログ:ジャーナリスト・有田芳生の「酔醒漫録」、最近聞いている音楽:「タテタカコ」、最近読んでいる本:越川芳明著『トウガラシのちいさな旅──ボーダー文化論』(白水社)、最近よく観るテレビ:NHK「きょうの料理」、最近観た映画:ナシ。

    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    _ baci [映画のお勧めは東ベルリンが舞台の「善き人のためのソナタ」。しかしなんという甘いタイトル付けでしょうか。原題は直訳する..]

    _ aja [最近観た映画:ナシ。>あれ? 『永遠のハバナ』は? まさか記憶からこぼれ落ちているのではないですよね。]

    _ ひろぽん [「善き人のためのソナタ」はぜひ観たい。東独シュタージものでは『ファイル?秘密警察とぼくの同時代史』(T.ガートン ア..]


    2007-02-06 (Tue)

    [life] 北九州〜京都〜大阪

    月曜、初めてのスターフライヤー便で初めての北九州空港へ。黒崎でロボット工場を取材。小倉から新幹線で京都入り。

    晩飯は、おととし行った木屋町の京風串揚げ屋さんと決めていたが、見あたらず。代替わりしたみたい。仕方なく、同じく木屋町ながら、ちょっと若向けの「味ろっこん」という居酒屋。これがなかなかよろし。おばんざいから始まるお薦めコースが楽しい。メニューごとに料理に合う酒を聞いたら、京都と奈良の地酒を出してくれて、これがそれぞれぴったり。お値段もリーズナブル。冷やで3合ほど。

    明けて、朝から立命館小学校取材。鴨川沿いでランチをした後、私だけ、大阪へ。ロボット・ベンチャー取材。新幹線で帰京。疲れた。


    2007-01-30 (Tue)

    [life] アルツハイマーにはカレーが効く?

    午後から東大本郷のアルツハイマー症の専門家に取材。発症メカニズムをさらっとおさらい。どこまでわかって、どこから先がわからないか。

    治療法となるとやや雄弁になって、「ワクチンはあと5年内にできる」「うこんやターメリックに含まれるクルクミンが効くかも」などのお話。納豆問題で世間が敏感になっている矢先、この手のネタは慎重に扱わなければと思いつつ、ついメディア向けにサービス精神過剰になってしまったのでしょう。

    クルクミンの話は、すでにネット上にも溢れている。カレー業界もネタにつかっているとか。ただ、あくまでインド人にアルツハイマーが少ないのと、マウス実験の範囲での効能だからね。当の先生が「疫学研究の結果はコロっと変わることもある」と。以前は「タバコがアルツハイマーに良い」とされていた時期もあったのだとか。

    徒歩で帰宅。途中、久しぶりに喫茶店「金魚坂」に立ち寄る。

    小石川まで降りて、クィーンズシェフで夕餉の食材調達。もちろん、今晩はカレーですよ(笑)。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ おたね [「どうしてそうなるか」の仕組みが解ってない事ですからね。でも、毎食毎食カレーばかり大量に喰い続ければ、栄養が偏って、..]


    2007-01-14 (Sun)

    [life] 谷根千散歩

    日曜は爽やかな冬晴れ。ねこ朝の8時から谷中、根津、千駄木(まとめて谷根千)を、3時間ほど散歩。千駄木の団子坂では、鴎外の「観潮楼」跡である本郷図書館鴎外記念室に立ち寄る。日曜日も開館とは知らなかった。季節柄、「鴎外の愛した年賀状」展というのをやっていた。鴎外の元に届いた知人からの年賀状。有名どころでは斎藤茂吉(歌人)、藤島武二(洋画家)、小山内薫(演出家)など。当時の文人・知識人たちの交友が偲ばれる。ただ、ほとんどが筆による闊達な崩し字。解説の添え書きがないと文面が読めない。

    宛名書きもすごい。今のように「○丁目○番○号」なんていう住所表記ではない。「東京千駄木 森鴎外先生」だけで届いている。鴎外は当時も有名人だったからだろうし、今ほど人口も郵便物の量も多くなかったから、これで十分だったんだろう。

    昼時になって蕎麦でも食うかと思ったが、ふと根津の交差点際の居酒屋風の店、ランチのキャッチコピーに惹かれて、暖簾をくぐる。なぜか立川談志が書いた店の案内だった。下町の気っ風を感じる女将さんが切り盛り。帰りがけ、私の首からかけたカメラに目を止め、「根津神社でもお撮りになるの」。初見の客にもちょっとした気遣い。そういう気風が残る街ではある。


    2007-01-12 (Fri)

    [life] 1月第2週

    新年早々、都下小平市やら仙台日帰り出張やらが続く。10日の仙台の帰りは上野で降りて、ぷらぷら小石川まで歩いて帰ろうかとしていたら、湯島あたりで出会ったのは「た〜ぼ」さんだよね。立ち話で別れてしまったんだけれど。でも、千葉の農家の人がなぜサラリーマンの格好をして、上野にいるんだろう。

    翌11日も偶然ながら上野。「陽山道」で某H社関連の新年会。大変、美味しい焼肉でありました。谷中の人や白山の人と一緒だったので、不忍池を通り根津を経て、一文に立ち寄ってから帰還。12日金曜夜も、仕事捗らずのまま一文で軽く一杯。少し暇になると酒浸りになるのは悪い癖だ。が、来週からはまた忙しくなりそう。


    2007-01-09 (Tue)

    [life] カレンダー

    本格的に仕事始動。そういえば今年はまだカレンダーを買ってなかった。仕事の関係先から送られてくるもので間に合うかと思って。ただ、どうもしっくり来ない。仕事場の壁用にと思い、iPhotoのカレンダー作成機能で昨年のドイツ旅行の写真を編集し、12カ月分のカレンダーに仕立て、アップルに注文してみた。ドイツの I ちゃんから送られてきたベルリン写真カレンダーの出来があまりにも素晴らしく大いに刺激を受け、我もしてみんとす、ということもあり。

    表紙や一日のメモのフォントは選べるのに、月名、曜日名などのフォントは選べない。言語環境を日本語にしていると、月名を英語など外国語に出来ないというわりと致命的な欠陥もある。言語環境を一時的に変えれば大丈夫みたいだけれど……。こんな感じになる予定

    2004年のポルトガル旅行の写真はやはりiPhotoでアルバムを作成、世界で1冊しかない稀覯本アルバムができあがった(部屋の隅に埋もれているはず)。さて、今回の only one calender はどんな出来映えになるだろうか。送料込み 3,444円也。再来週には届くんじゃないかな。1月分については仕方がないので、「カレンダーつくって!」という昔のアプリでお手軽印刷。このソフト、まだちゃんと動くわ。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ baci [Iちゃんから「”光栄です”とお伝え下さい」とのことです。]


    2006-12-28 (Thu)

    [life] 福岡出張

    九州大学伊都キャンパス。「九大学研都市駅」という駅があるからそのそばかと思ったら、そこからさらに車で10分かかる。まだ工学部が移転しただけで、建設途上という感じの学園都市。校舎のデザインがいま一つ。なんか根本的なところで手を抜いている感じ。「北京のお台場みたいな雰囲気」と、同行したオフィス・デザインの専門家曰く。医薬などを除きほとんどの学部があと10年ほどかけてすべて移転するらしい。

    45分しか寝られずに飛行機に乗ったので、取材が終わるころにはふらふら。帰便では爆睡。

    前日、期末締切というので宅配便で送っておいた請求書が、中味がA社とB社入れ違いになっていて大あわて。幸い、親子関係の会社なので、霞ヶ関と銀座の間でファイル交換してもらって落着。東京に戻ると電車の中が異様に暑い。暖房効き過ぎかと思ったら、都心は20℃もあったのね。


    2006-12-18 (Mon)

    [life] 忘年会その2

    忘年会シーズンつづく。金曜日、神保町で某編プロの忘年会。日曜日は一文恒例のボーリング大会&忘年会。包丁はいじれないけど、有志がカウンターの中に入れてもらって、寿司も握れる無礼講の日。ただ、全般にこの日は体調がよくなかった。目が疲れて、ますます近視が進む気配。忘年会は今週、もしかするとあともう1件。来週1件ある予定。

    月曜日、仕事をしながら、本棚がもう一杯であふれ出ているのを、ふと悩ましく思う。久しぶりにBook Off の「らくらく買取」を手配。ダンボール3箱分を処理。


    2006-12-15 (Fri)

    [life] 年賀状

    昨年に続き、フジカラーネットサービスで年賀状を注文。写真素材は夏に撮ったベルリンのテレビ塔。ハガキ代込みで100枚11,145円なり。近所の55Stationで受け取る仕組み。


    2006-12-14 (Thu)

    [life] 忘年会

    仕事が一段落したわけでもなく、まさにこれから佳境という時期なのだが、外苑前のイタ飯屋にて、今年の忘年会第一弾。某出版社の某媒体の。6000円の有料だが、積極的に断る理由もなく、女性比率の多い編集部なので、そこにハナの下を長くして、15分遅れて参加。30代半ばっていう感じのシングルまたはDINKSの女性たちっていいね。キャピキャピはもう卒業。でも、お母さん的なずっしり感はなく、適度に人生を楽しむというか、彷徨うというか。大人な、会話の夕べ。


    2006-12-12 (Tue)

    [life] 豊橋出張

    早朝から、豊橋方面出張。クルマや鉄道や電気会社などが出資して作った私立の全寮制中高一貫校の取材。至れり尽くせりの金持ち学校。広報担当の女性がこれまた美人で。教育グローバリズムの現場体感。

    乗換案内の MacOS X 版でしっかり東海道在来線の時刻表をチェックしてスケジューリングしたつもりなのに、その時間に電車がない。豊橋からの予定していた新幹線に間に合わず、夕方の東京・丸の内の取材に10分遅刻。

    2006年6月版からそんなに大幅なダイヤ改訂があったのか、それとも使い方をミスったか。素直にWeb時刻表を使ったほうがよかったかも。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ ibuski [あっはっは。名古屋方面に出張の多い私は、未だにみどりの窓口でくれる紙の時刻表を携帯してます。きわどい乗り継ぎを勝手に..]

    _ ひろぽん [あ、ibuski 氏も老眼ですか。ご同輩!]


    2006-12-09 (Sat)

    [life] カフェラテとカフェオレとカプチーノ

    ようやくその違いが分かったぜ。

    http://www.crayon-box.jp/column/column0304/c030402.htm


    2006-12-01 (Fri)

    [life] 蔵が建たない

    師走。年末進行で例年バタバタするのだが、今年は輪を掛けて忙しい。15日まで取材モノが一杯いっぱい。原稿を書きながら、取材のアポ取りまでやんなくちゃいけない。こういうときに自分はいかに時間を有効に使っているのか(あるいはできていないのか)を知るために、Excelで1日の行動を色分けしてグラフにしてみた。昨日など原稿料わずか2万円の仕事に、7時間近くかけている。そのうえ、ぼーとしながらテレビで映画まで見ている。それにしても休憩と睡眠時間が長すぎるぜ。

    なかなか蔵が建たないわけが、わかった。


    2006-11-21 (Tue)

    [life] 今日は朝から

    今日は5時から起きているな。仕事がたまっちゃったもので。原稿カキカキ。なかなか終わらない。朝ご飯は抜いて、昼ご飯を作って、途中で取材のアポイント入れをやって、テレビを20分だけ観て。夕方6時からは打合わせで青山へ。いい息抜きになるんだけれど、帰ってくるとたぶんグッタリだろうな。その後、仕事の続きができるかどうか。


    2006-11-17 (Fri)

    [life] 工場へ

    某誌で月イチ連載の「日本の工場」という企画を始めることになって、今週は名古屋の塗料工場、静岡の玩具工場と連戦中。しかし、工場はものづくりの魂と知恵と工夫のかたまりだけに、2〜3時間の話だけでその精髄を知ることは不可能だ。さらっと触ることぐらいしかできない。

    そうこうするうちに、他の締切も殺到中。週末には鬼のように仕事をせねば。中期的にも2月までは息つく暇もないほど忙しいみたい。


    2006-11-14 (Tue)

    [life] 自殺する若者

    30年ほど前、井上陽水はこう歌った。

    「都会では自殺する若者が増えている。今朝来た新聞の片隅に書いていた」

    最近、バタバタと小中高校生が飛び降りたり首吊ったりして死を急ぐのだが、統計上は、陽水がこの「傘がない」を書いた時代のほうが、子供たちの自殺数は大きかった。ちなみに、1974年は277人。79年がピークで380人。それから右肩下がりで数字は減っている。小中高校生人口は当時と比べて減っているから、もしかすると自殺率はいまのほうが高いのかもしれない。ただ、近頃目立って若者が自殺し始めたわけではないのだ。

    陽水の歌詞からは、ある意味で当時の時代性を感じるし、別の意味では時代は変わらない、あるいは繰り返すということも感じる。

    「今朝来た新聞が...」と陽水は歌うが、傘を買う金がなくても、当時の若者は新聞を読んでいた。いまふうに言えば、「Yahoo!ニュースの下の方に書いていた」となるのだろうか。

    テレビで「我が国の将来の問題を誰かが深刻な顔をしてしゃべっている」のは、当時も今も変わらない風景だ。深刻に語るのはいいのだが、テレビで語るぐらいでは何も変わらないのだが。

    そんなことより、陽水にとっての「問題は今日の雨 傘がない」ことだった。そして「君」のこと以外は何も見えなくなっていた。「何も見えない」といいつつ、彼は新聞を読んでいる。若者の自殺を考えている。そのあたりが、いかにも70年代の若者風ということはできる。

    [movie] 10〜11月に観た映画

    例によって☆5つで満点。

    『散歩する惑星』ロイ・アンダーソン監督 2000年スウェーデン/フランス DVD ☆☆☆1/2

    ロイ・アンダーソンは欧州TVCF界の巨匠ということだが、私は彼の1970年(日本公開1971年)の作品『純愛日記』を忘れることができない。高校時代に観た。この前、高校の同窓生たちに聞いたらみんな記憶がないという。自分的にはティーンエイジャーの恋愛もの外国作品のなかでは生涯ベストなんだがな。タイトルの「純愛」とうらはらに、当時は新鮮なセックス描写が話題になった。

    その監督の劇場作品で日本公開は、この『散歩する惑星』が2本目かも。70年作品のピュアで透明感のある映像とは違って、こちらは徹底的に絵づくりにこだわったシュールな作品。人物造形はグロテスクとさえいえる。大恐慌のような閉塞状況の街で、おじさんはリストラされ、車は延々と渋滞し、自分で自分をむち打つ宗教儀式のように人々は行進し、ついには犠牲の山羊として少女を断崖から突き落とす……。テーマがあるようでいて、ないような。たぶん、ないな。終末感の漂う、奇妙で滑稽な戯画を長回しで見せられるが、不思議なカタルシスはある。出演者のほとんどが素人というあたりだけ、70年作品と共通する。

    『隠された記憶』ミヒャエル・ハネケ監督 2005年フランス/オーストリア/ドイツ/イタリア DVD ☆☆☆

    欧州の映画祭では批評家受けする監督らしいが、映画は難解。一歩間違えば退屈。子供の頃の小さな過ちが、他人の人生を変転させた。その報いを受けるインテリ男の話。テーマはさしずめ「存在の耐えられない不安」というあたりか。本人も気づかない人種差別意識の深層というあたりも描き込まれているが、誰にもわかるように伏線を張ってくれるような親切な映画ではないので、観るほうはモヤモヤとした感じが残ったまま。ラストの長いショットの中に、ミステリーを解く鍵があるといわれるが、それこそビデオを巻き戻してスローで観なくちゃわからないような解題の仕方はナシだろうと思う。よくわからん、というのが正直なところ。

    『影のない男』メナン・ヤポ監督 2004年ドイツ DVD ☆☆☆

    最近ドイツ映画をまとめて観ている。これはドイツ版『レオン』だ。アサンシン(暗殺者)のヨアヒム・クロールは一見冴えない中年男。ジャン・レノよりももっと冴えない。暗殺者を追う捜査官のほうを主人公にすればよかったのに。邦題はかなり安直だが、原題が「LAUTLOS」(英語の SILENT) だからやむを得ないか。ただ、サスペンス映画としてのデキはそんなに悪くない。

    (あと、6〜7本ほどあるんだけれど、時間がないので後記する)

    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    _ baci [「純愛日記」とは懐かしい。「ベニスに死す」の美少年が出た(脇役ですが)数少ない映画の1本だったので日本公開されたので..]

    _ ひろぽん [あっ、覚えてくれている人がいた。美少年の名はビョルン・アンドレセンですね。]

    _ baci [ついでにもう1つ。やはり陽水はスゴイと思う。だって30年以上経った今でもフット浮かぶ当時のメロディーは拓郎でも泉谷で..]


    2006-10-28 (Sat)

    [life] 風邪

    今年いちばんの風邪をひく。先週土曜に映画館で寒気がして、その晩は、がぁっとニンニク焼きと日本酒飲んで寝て治った気になったのだが、何かが潜在していたみたいで、木曜日夕方、打合わせの直前に急に熱と咳と鼻水が溢れる。慌ただしい会議中、ずっとグチュグチュ。青山一丁目あたりに菌をバラまきながら、タクシーで帰宅。その晩は一文のサンマ定食とこれまた熱燗で治した気になったが、金曜日昼、原稿1本を上げたところでへなへなとダウン。でも、久しぶりに8時間ぐらい寝たら、治っちゃったみたい。日曜のゴルフは雨かもしれないので、ここでまたぶり返さないよう気をつけましょう。


    2006-10-24 (Tue)

    [life] 鬱

    人間関係的にほんとは顔を出したくない飲み会があって、以前はとても楽しい会だったのが、ある日を境に正反対に苦痛になって、でもすでに私の意思も汲んで日程が組まれてしまっているし、行くと一度言った手前、顔を出さないとまずいし、でもそれを意図的ににドタキャンすることで、隠然たる意思表示になると思ったり、なんとかそこから逃れるために、のっぴきならない理由ってのをデッチ上げる算段をしたり、その時間帯に無理矢理仕事を入れようと画策したり……グダグダ考えながら一日過ごした。

    それだけが理由ではないが、仕事もなんだか手につかない。

    これまで鬱症状というのは他人事だと思っていたが、おそらくこういう小さな「イヤイヤ」が日常的に降り積もってゆき、それがいつかそう簡単には剥がれない澱のように沈殿し、次第に心を塞いでいくのだろう、などと思う。

    こんなことを感じるのも一種の更年期というか、心の柔軟性が失われつつある証拠なのだろうか。そうに違いない。アンチ・エイジングはまずは心からだな。


    2006-10-13 (Fri)

    [life] トンペイ

    東北大片平キャンパスへ日帰り出張。仙台は東京より湿度が低く、すがすがしい初秋の空。取材は未来の乗り物を研究している学者先生。話は面白いし、その発想や思想には同感もするが、予算が取れない研究者に限って、それを政治のせいにするっていう傾向はあるなあ。

    金曜日なので実家に寄ろうかと思ったが、仕事がたまっており、かつ明早朝から台湾なので、とんぼ返りで帰京。「お豆腐入り揚げかまぼこ・むう」というのをお土産に。これなかなか美味だわ。


    2006-10-04 (Wed)

    [life] させていただく

    「〜させていただく」という過剰にへりくだった物言いの、日本語としてのおかしさについてはつとに指摘されているところである。たとえばプロの歌手が「これから新曲を歌わさせていただきます」というとき、私の背中には虫酸が走る。「結構です、歌わなくていいです」と言いたくなる。

    「させていただく」は、文法的には「使役 + 受益 + 謙譲」というマルチ機能を「全部盛り」したような無理な言い回しで、この筆者が指摘するように、「相手の意志に関わらず自分のために実行する決意が感じられ」、結果的に「不遜な」印象を与え、「話者が本来表したいだろう謙譲と一致しない」ことになる。

    先日、とあるメールの文面で「表題件、お知らせさせていただきます」という文言を見つけた。「標題の件につき、お知らせ申し上げます」というのが正しい日本語であろう。この人は実際に会ったときの話し言葉でも、金科玉条のごとく「させていただく」を連発する。それが唯一の敬語表現だとでも言うかのごとく。「させていただいた」側は、望んでもいない過剰サービスを押しつけられ、料金だけでぶったくられるような気分になる。

    知人のブログでも「お付き合い差せて頂いている」「紹介差せて頂きたい」という表現があった。「〜させる」のような使役動詞についてはひらがなで表記するのが編集業界の原則であるが、それは問わない。しかし、「お付き合いさせていただく」は「お付き合いしている」で十分意が通るのであり、「紹介させていただく」に至っては、かえって「そこどけ、オレが紹介するのじゃ」という身勝手な意思を感じるので、印象はよくない。このあたり、みんな改めるよーに、この場を借りてお願いさせていただく。


    2006-09-30 (Sat)

    [life] あらためて美しい国

    安倍首相の「自律の精神を大事にする、世界に開かれた『美しい国、日本』」というスローガン。なんか中学生がひねり出した交通標語みたいだなあ。市井で汗かいているふつうの人には、「けっ」てなものであろう。

    「美しい国」とは約めていえば「美国」。中国語、韓国語では「アメリカ」のこと。そか、「美しい国」を目指すとは「アメリカ=日本」一体化政策のことなのか。あるいは、「アメリカンな」コーヒーのごとく薄っぺらい国づくりのこと? 少なくとも「美しい国」はお菓子屋さんの商品名ではあっても、国づくりのスローガンたりえる言葉ではないだろう。

    立花隆は安倍に対する印象を「なんかつまらん男だ」と語っているが、私はそれ以上に、そのつまらなさが「やばい」と感じている。

    企業戦略だとかビジネスモデルだとかの能書きだけ長けて、末端で働く人の苦しみが理解できないエリート・ビジネスマンに最近よく出会うが、彼らの人間としての「つまらなさ」と安倍の「つまらなさ」はどこかで通底しているような気がする。


    2006-09-26 (Tue)

    [life] 久しぶりにサッカーTV観戦

    ATR 土日月はJ1、スペインリーガなどを4〜5試合ばかり、久しぶりにサッカーTV観戦。今季はJの試合をほとんど観ておらず、欧州も移籍情報を集めてなかったので、ガンバの播戸竜二とか、サラゴサのアイマールとか、バルサのザンブロッタとか(えっ、テュラムまで移籍したの)、面食らう面々多し。そんななかでは、ビジャレアルのリケルメが一番観てて楽しかった。リーガは今季、何試合ぐらい観られるかなあ。

    2006-09-23 (Sat)

    [life] coolの必要性

    ヤマハ楽器店 沖縄で秋休みの後、そろそろまた仕事が忙しくなる。ただ、その忙しさにまぎれてはいけない。踏みとどまって、本を読み、映画を見、音楽を聴き、ものを考えることの必要。紀子さま第3子誕生、安倍晋三ファシスト政権誕生を、脳天気にお祝いする、この国のどうしようもない、事なかれ的同調主義に対するクールでシニカルな視点の必要。

    2006-09-13 (Wed)

    [life] 秋篠宮

    この前「秋篠宮」をATOKで出そうとして、一生懸命打つんだが、変換してくんないの。そのうちキーをミスして「悪しき飲み屋」になったりして。ふと気づいた。「秋篠宮」は「あきしのみや」ではなく「あきしの・の・みや」と、「あきしの」と「みや」の間に「の」が入るのね。当たり前だろ、そんなことも知らんのは、日本人で俺だけだ。

    あのお宅は子どもの命名も変わっていて、「眞子」はなんと読むのかと思ったら「まこ」だってよ。「佳子」はさすが「けいこ」だろうと思ったら、「かこ」なんだって。直球じゃないね。曲げてくるね。これがあの家系の伝統だとすると「雅子」は「がこ」かね。

    でなにかと話題の長男坊は「悠仁」。「ユージン」か、ユージン・スミスって写真家がいたな、外国にも通用するいい名前だな。もしかすると両親は「ゆず」のファンかもね、と思ったら、「ひさひと」なんだと。ふつう読めないよ。3球ともカーブで来たね。屈折した伝統ってやつかもね。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _  [>「の」が入るのですか。アキシノノミヤ?本当ですか?アタマワルソー!日本人で知らなかった自分もおそらく一億三千一人目..]

    _ りよ [ゆずのカタワレの名を知っていて秋篠宮の読みを知らないってのもどうかと。おいらゆずのそれぞれの名前なんか知らん。]


    2006-09-12 (Tue)

    [life] 言い訳

    原稿締切を守らないのと、原稿料を払わないのと、世の中的にはどっちのツミが大きいのだろう。もともと原稿を書き出すのが遅い。締切破りの言い訳はさんざんしてきた。遅れながらもなんとか放り込んでそれが誌面になる。でもギャラの話が全然でないので、数ヶ月後経ってから「で、原稿料は?」とおそるおそる尋ねると、「あっ、うっかりしてました」と答える御仁がいる。……、う、うっかりミスはよくあることネ。俺だって、ときどきうっかりミスして、締切を忘れるもの。

    そもそも原稿の納品書・請求書という概念がない会社があること自体も問題なのだが……。

    原稿締切を守らないのと、借金を返さないのとでは、世の中的にはどっちが恥ずかしいのだろう。苦しいときは相身互い。俺だって若いときはいっぱい人に借金をした。だから貸した。返せないのならいつまでも待つ。いっぺんに全部返せなんて言っていないし。

    「来週のいついつ返します。今度こそはほんと」と毎週のように電話してくる御仁がいる。業界の大先輩だし、事務所の社長だし、仕事を紹介してもらったこともある。でもそういう人が、たかだか20万円を半年にわたって返金できない。その事情がよくわからない。

    わからないままに、その人の言い訳を分析してみる。どこかにウソがある。ウソを隠蔽するのが言い訳だ。そもそも借金を申し込んだ理由がウソっぽい。ウソの上塗りで、いまや当人自身がウソをつくことを楽しんでいるのかもしれない、などと思う。

    「明日朝には絶対」「いや、土日があるから月曜日アサイチは大丈夫よ」「もう仕掛かっているから」「半分まで来たから後はラクショー」……。こっちは俺の原稿遅延の言い訳。「仕掛かっている」と言ってそうだったためしはない。「半分やっている」というのは、「今から始める」というぐらいの意味だ。ここにもウソがある。借金返さない言い訳とどこか似ている。性悪さという点でも、似たり寄ったりかもしれない。

    だからといって、許せるものではない。借金を返さないのは泥棒と同じだ。俺は締切は遅れるけれど、泥棒はしないよ。


    2006-09-05 (Tue)

    [life] タボー

    南青山プラダのビル 午前中、南青山の億ションで貴婦人様。午後、菊名で介助犬訓練士。夕方、赤坂で某代理店のクリエイティブと打ち合わせ。疲れるよ。ゲンコー書く時間がない。といいつつ、LUMIX LX2 テストでパシャリ。

    [life] 最近イヤな言葉

    「内部統制」──<一般に企業などの内部において、違法行為や不正、ミスやエラーなどが行われることなく、組織が健全かつ有効・効率的に運営されるよう各業務で所定の基準や手続きを定め、それに基づいて管理・監視・保証を行うこと>らしいが、なんたってひびきがイヤだ。スターリン主義とかファシズムを思い出す。
    「美しい国」──安倍に始まった話じゃなくて、自民党は昔からこの言葉が大好き。「美しい」は「醜い」の反語ではなく、その隠ぺいでもなく、G.オーウェル的なダブルスピーク(二重語法)として用いられる。「美しい」ことへの根源的思考はもはや許されない。「平和は戦争である」「屈従は自由である」「力は無知である」──オーウェルの『1984年』における The Party (党)のスローガンを、主語をそのまま逆転したりすると、すごく今の状況に近い感じ。
    「再チャレンジ支援」──谷底に追い込んで蹴落としておいて、元気なヤツは上がって来いと言っているように、俺には聞こえる。ここまで国民をバカにした言葉もないだろう。

    2006-07-04 (Tue)

    [life] NANONANO

    忙中閑ナシ、なんだけれど、六本木ヒルズの有料展望台のショップで、NANONANO の携帯ストリップを買う。ドイツへのおみやげで指定されたものだが、自分も一つ欲しくなっちゃった。M-08

    宮島浩一さんという作家が、小さなメカ部品を手作りでくっつけて、メタリックでユーモラスなミニロボットの表情をうまく出している。なんというかですね。これはもしかしたら、日本人にしか作れないかもしれない、現代の「根づけ」ですね。

    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    _ むくひろ [ねつけ、では?]

    _ ひろぽん [あっ、そそ、「根つけ」です。ご商売、順調ですか?]

    _ 小石川T [根津の言問いと不忍ず通りの交差点の近くにおもしろい「ねつけ」を置いているお店(日本茶が飲める)がありますよ。明日はい..]


    2006-06-28 (Wed)

    [life] 滋賀・大阪出張

    その日午前中までに仕上げなければならない短い原稿があって、しかし物理的に不可能で、それでも昼までに滋賀県野洲にまで行かなければならず、選択したのは早朝初の新幹線グリーン車で京都入りという方法。

    5000円グリーン車の分を自前で奮発した甲斐あって、車中、原稿を上げ、携帯電話を使ってメールを送り、気分よく野洲入り。

    その後、大阪へ。

    チェックイン後、翌日のヘビーな取材のための準備に追われていたが、一段落したので近所に一人で飲みに行く。ガード下っぽいところにヨサゲな店が何店か。

    「このあたりではウチとこが一番古い」と、仲居さんが自慢する鯨料理の店。鯨もそうだけれど、ふつうの湯葉豆腐も旨かった。

    大阪の福島というのは、東京で言うと新橋? 神田? いや、すべてを東京基準に当てはめて考えるのは愚の骨頂なり。

    それにしても明らかなのは、ふつうの居酒屋のフロアの女性のサービス精神。完全マニュアル化された全国チェーンの居酒屋はさておき、ふつうの独立自営の店で客をもてなそうという精神は、明らかに““東”より“西”が上である。。

    こうして、東京の文化の表層の貧弱さが、大阪出張ではあらわになる。東京は、実は貧しいのだ!

    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    _ 小石川ぢ [いつもお店選びがハズレな私が申し上げるのも何ですが、確かに関西の独立店は(味はともかく)気持ちいいですね。どの店も女..]

    _ 長官 [今日昼頃JR福島駅前を通過しました。福島のホテルというと阪神ですかね。福島から野田のあたりは色々と面白い店が多いよう..]

    _ Y氏 [えっと、三波春夫先生が言われてた通り「お客様は神様です」。これを実践出来ない店は関西では絶対に潰れます (^^]


    2006-05-15 (Mon)

    [life] 南島へ

    毎度のことながら海外出張前の原稿に徹夜で追われる。ちょっと残っちゃったなあ。南の島で原稿書きかよ。台風の状態がどうなっているか、それも心配。


    2006-05-05 (Fri)

    [life] CRUMPLER

    デジタル一眼と交換レンズそしてPowerBook を持ち歩くSinking Barge(沈む艀)という愛称が意味深人のためにというキャッチにクラっと来て、ポチしちまった……


    2006-05-02 (Tue)

    [life] エルニド

    海外取材企画を立ててくれといわれ、「こんなとこがいいんじゃないのぉ」と言ったら、それがそのまま通って、15日からフィリピンのエルニド島へ。水上コテージに泊まり、ラグーン巡り、ケービング、スキューバにフィッシング etc……なんか遊びのような仕事のような、よくわからん取材だけど、行ってきま〜す。


    2006-04-26 (Wed)

    [life] ちょっと大島

    昨日は調布飛行場から小型飛行機、いわゆるセスナ、正しくはパイパー社の「マリブ・ミラージュ」ってのに乗って、大島まで行ってきた。そこで飯食って、露天風呂入って、また30分かけて調布に帰還。

    平日の昼間、ふらっと飛行機愛好家のクラブに顔を出して、「ちょっと借りるわ」とクラブ所有の機体で、鹿児島やら南紀白浜やら福島やらまで飛んでいく。そういう超セレブというか、金持ちのボンボンというか、いるんだわ。その人は機体を個人所有しているわけじゃないけど、それやると維持費が年間1000万円近くかかって「大変なんだ」とか。大変さの尺度がワシラとは違うんだけどね。


    2006-04-19 (Wed)

    [life] 馬鹿馬鹿しい仕事

    世の中には馬鹿馬鹿しい仕事と、そうでない仕事があると思う。馬鹿馬鹿しいというのは、馬鹿馬鹿しいけど、だれかが必要とする仕事。でも、その仕事をしたからといって、心は晴々ともせず、頭脳は生き生きともせず、身体のみが重たく疲れる。ただ、仕事だからお金がもらえる。そんな仕事。

    でも、そういうことはみんなわかってやっている。「だよね〜」と言いながら、「しゃあねぇ〜な〜」と言いながら。その醒めた了解があるから、仕事仲間とは一緒にやっていける。仕事のあと、全然別の話をして盛り上がれる。

    でも、馬鹿馬鹿しい仕事を、馬鹿馬鹿しいまでにマジにやろうとするヤツがときどきいる。人にもそれを押しつける。センスが違うな、と思いながら、こちらもつき合うんだけれど、しまいにはイヤになる。

    馬鹿馬鹿しい仕事は必要だ。なぜなら世の中の半分ぐらいがそういう仕事だから。疎外論的にいえば、ほとんどの労働から人は疎外され、そこに自分を十全に投影することができない。自己実現のための仕事などというのは、幻想でしかない。でも、それが仕事なんだから、仕方がない。

    でもでも、そこんとこの「仕方ない」という感覚ががわかってない人と仕事をするのは、本当に馬鹿馬鹿しい。

    [IT] @niifty を解約

    今月末日付けで、@niifty を解約することにした。えっ、まだ使ってたの、という声もあるよね。料金設定はダイヤルアップの一番安いやつ(月250円?)で、他に朝日新聞記事検索を1年分できる、asahi.net.perfectってのを月500円で契約していたのだが、振り返ってみるとこの1年全く使っていない。

    クレジットカードの請求明細で毎月の請求費目を点検していて、無駄なものはどんどん切っていこうという方針の折、真っ先に槍玉に挙げる。しかも、この記事検索サービスはいざ使おうと思うと、本文表示ごとに1本84円も取れられるうえ、雑誌「AERA」記事など著作権の関係で本文が表示されないものが多いので嫌気がさした。

    しかし、かれこれ15年ほど前、私をパソコン生活に誘い込み、知識や友人を増やしてくれたのはNIFTY-Serveだから、いざ脱会するとなると、いろいろと感慨は禁じ得ない。

    でも、過去は振り返らないのだ(笑)。

    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    _ kusa [僕も全く同じ事を考えています。で、どうやって解約しました?]

    _ ひろぽん [れれ、@nifty のサイトからふつうにユーザー登録情報を出して、解約メニューに進むだけでしたけど?]

    _ Y氏 [そして、未来に目を向けないし(笑)]


    2006-04-17 (Mon)

    [life] ラグビー

    昨日は日曜日というのに取材が2件。吉祥寺の成蹊学園グラウンドで中学生ラグビーの試合を観てから、ボランティアのコーチにインタビュー。午後は東京駅・丸ビルで勝ち組をめざしてMBA取得に励む若いサラリーマン取材。そのあと、編集、カメラマンと居酒屋で楽しく歓談。小石川に戻り、飲み足らず一文で常連のA氏とラグビーの話やらなにやら。ふー、これからちょっと寝て、おゲンコ書かねば。


    2006-04-12 (Wed)

    [life] 八丁堀

    北海道・帯広でコストパフォーマンスの高い良質の食い物を食った後では、東京の「グルメ」なるものが貧しく思えてくる。といいつつ、今日は午前中八丁堀で取材、午後も別件ながら八丁堀で取材があったので、昼を八丁堀界隈で済ませようと午前の同行者に「この辺りにうまいランチを出すところ、ないですかね」と聞いたら、「肴屋」を紹介してもらう。

    おお、ここは一度、夜に接待を受けた店ではないか。たしかに刺身の品質には驚愕した思いがある。ランチも900〜1000円で品質・ボリュームともに大満足であった。

    午後の取材を終え仕事場に戻ったが、どうにも眠くて1時間昼寝。すっきりしたところでチョボチョボ仕事を進め、8時ごろまたお腹が空いたので近所のイタリアン「ino・ino」でハウスワインをハーフボトルとトリッパの煮込みと蟹味噌のパスタとエスプレッソ。びっくりするほどの味ではないが、そこそこ優雅な夕食。野球帽の調理人はいなくなっていて、オーナーが自ら調理。フロアの女の子が新しくなっていた。

    雨も上がり夜風が気持ちよい。AYUMI BOOKS でムック「東京生活」の「本郷・湯島」編(えい出版)や、橘玲超訳と銘打つ『不道徳教育』(講談社)などを買って帰る。


    2006-03-26 (Sun)

    [life] 早稲田放浪

    戸塚馬場下早稲田町牛込弁天江戸川橋……老母買う町あらずやつばめよ、と寺山修司なら続けるところか。早稲田通りを一心不乱に歩きつづけ、文京区に入ってからは古川橋渡り、水道端、小日向町で切支丹坂上り、昔住んだアパートの改築されたあたりを見ながら、蛙坂下って茗荷谷、春日通りに折れ曲がり、伝通院前、富坂へ。ざっくり5キロを歩いて帰る。

    高田馬場で高校時代の同窓会、カラオケで唱いまくって、興奮さめやらず、神田川沿いにあった昔の仕事場のマンション下のバーにひとり立ち寄って、ラーメンすすって、それから深夜帰還の道筋。


    2006-03-20 (Mon)

    [life] WBCはなんで「クラシック」なの

    イチロー曰く「きょう負けるということは、日本のプロ野球に大きな汚点を残すことと同じ」。うーん、なんだろう、この気負いは。「向こう30年は日本には手は出せないな、という感じで勝ちたい」という発言も、芝居じみている。韓国に対してコンプレックスでもあるのかね。

    この人にはどうも、神経質で計算高くて小賢しい、というイメージがあって、好きになれない。マリナーズの最初の年は、けっこう見ていて、謙虚なチャレンジぶりに喝采を送った私ではあるのだが……。何かが変わった? 日本人大リーガーなら松井秀喜のほうが、私の性格に合っている。

    ま、いずれにしても、アンチ「日本プロ野球業界」な私としては、断固としてキューバを応援します(でも、たぶん中継見ないだろうな)。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ MASA [韓国を応援してました。ジェイ・ソウとヒー・サップ・チョイのドジャース・コンビは素晴らしい。日本で言うなら、松井秀喜と..]


    2006-03-18 (Sat)

    [life] みぢゃげど

    天気の良い春の金曜午後に誘われて、谷中散歩。2月の東京下町ウェルカムパーティで調べ、極私的に興味のあった店、谷中の「乃池」から「みぢゃげど』へとハシゴ。

    「乃池」では穴子寿司をちょっとつまむ程度。ほろほろとした食感は評判通り。それから蛇みちを歩いて、夕陽が落ちる前に口開けの「みぢゃげど」へ。外観はふつうの汚い民家で、暖簾を出してないと(いや、出していても)ちょっと気づかない、というか入りにくいわな。

    上品なおばあさんとおじいさんがやっている。おばあさんのほうが、400年続く津軽藩出入りの商家の伝統料理を受け継いだ。シャキシャキとした津軽弁が心地よい。物言いにはちょっと宣伝過剰なところもあるが、ま、それも愛嬌ってとこで。

    津軽の地酒が豊富。「ん」という変わった名前の銘柄を四合瓶で頼むと、お決まりの組料理(コース料理)が始まる。

    伝統的な地方料理というと、質朴なイメージがあり、実際素朴な味わいなのだが、代々の藩主が京都好きだったということで、系譜的には京料理の影響を受けているようだ。いわば、津軽懐石というべきか。

    材料は津軽産の魚や野菜のみを使用。8品ほど並ぶ中でも、ホタテの和え物に上質の卵の黄身をそぼろにしてかけた一品は、高級フレンチのデザートにも似た高貴なたたずまい。最後は味噌仕立ての鱈鍋がでてくるが、この味噌がまた美味いので、思わず最後まで飲み干す。

    「地もやし」というものをここで初めて食した。「おいおい、これまで食べていたもやしってのは、なんだったんだ」というぐらい、歯ごたえと滋味があり、もやし本来の香りを認識。

    初めて食べる料理ばかりだが、どこかに懐かしさをおぼえる。そのアメイジングな感じも含め、総じて、一人1万円強はけっして高くはない。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ ぜっぴ [おぉ,懐かしい店の名前が。]

    _ ひろぽん [「武家料理」じゃなくて「商家料理」の間違いでした。一部訂正]


    2006-03-17 (Fri)

    [life] いわき出張

    いわき市出張。好間の工業団地のA社取材。取材後、平駅(いわき駅)前でお茶して帰京。相変わらず高校生のみ目立つ街。懐かしいが、しかし、無視したくなる街でもある。


    2006-03-07 (Tue)

    [life] 春の匂い

    デスクの前に、10月のオーストラリア・ダーウィン、カカドゥの記事のカラーカンプ10ページ分をどーんと貼り出して、記憶の底をさらいながら、原稿書き。中川彰カメラマンの写真が壮絶なまでに美しい。ただ、全体にブルーかぶりなのは、色校で直してくれるのだろうか。今日中には脱稿できそうだ。

    未明、坂を下るとき、一瞬春の匂いがした。昨日、コートを持たずに出かけた溜池あたり、一陣の風にあおられたときも同じ匂いを感じた。どこか、春がすみの向こうに、波光きらめく海が見たくなる。


    2006-03-01 (Wed)

    [life] ライターズ・ハイ

    仕事、大きな一ヤマを超えたが、あともう2つ、魔の山が目の前に土石流のように迫る、迫る。いろんなことが3末進行でシビアになっているんだね、でももう3月に入っちまったですよ、いまごろ原稿を書いている場合じゃないつーの>自分。

    深夜カキカキしていると、脳内アドレナリンが分泌されて、疲れを感じなくなる瞬間がある。これをワシは「ライターズ・ハイ」と呼んでいるんだが、一種の異常な覚醒作用なので、その薬ブツ成分が切れると、どオオーと疲れるんだわ。歳と共に、この high-tension 状態と exhaust 状態のギャップが激しくなっている。


    2006-02-25 (Sat)

    [life] イナバウアー2

    おお、Ina の名前はイナ・バウアー由来でしたか。クレーフェルトの人なんだ。技としてのイナ・バウアーは必ずしも派手に海老ぞりすることではないとか、彼女はトニー・ザイラーと映画に出たこともある、なんてことをここで教えてもらう。こんな方なのね。

    日本国中が喜びに沸いたりすると、天の邪鬼は別のことも考える。メダル獲得直後の映像で、安藤美姫と荒川静香は抱擁し合い、静香は美姫の頭を撫で撫でしてやっていた。先輩を慕う後輩と、金メダル獲得直後だというのに、ジャンプに失敗した後輩への気遣いを忘れない、優しい先輩の図。ところが映像を見る限りでは、早稲田の1年先輩の村主章枝は、後輩の静香を祝福にも来なんだ。章枝と静香は不仲という週刊誌の説を、これは裏付ける証拠なんだろうか、などと。


    2006-02-24 (Fri)

    [life] イナバウアー

    追いかけてくる原稿催促に一つひとつちゃんと応えようとは思うのだが、催促する当の人たちが、イジメのように、ほれ明日は横浜へ行けだの、今日は大阪へ飛べだの、言うので、いつ原稿書くのよ、とほほ状態であります。いえいえ、編集者様にはなんの恨みもございません。身の程知らずでオーバーワークの仕事を引き受け、頭は焦るのに体が動かない、自分が情けないだけヨン様。

    で、トリノの荒川静香。ずっと見てたんじゃなくて、朝起きたらたまたま金メダル演技の最中だったという言い訳をしつつ、彼女が得意の「イナバウアー」という技。上海雑伎団みたいに体が柔らかい人なんだねえ。ワシもやってみようと思ったが、化石のごとく硬直化する背骨は、ただの1cm も海老ゾらないんでありました。イテテ。

    イナバウワーは、昔のドイツのスケーターの Ina Bauer という人の名前から取ったっていう話。私にも Ina という名のドイツ人の知り合いがおります。Ina ちゃん、お元気?

    先日の一文で、センセイと「日本はメダル1枚、取れるか取れないか」で5000円賭けたんだけれど、ワシの負けでした。上位2人がコケなくても、銅は取れたでしょうから、ま、静香に完敗、いや乾杯つーことで。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ baci [あはっ、Inaの名前はまさにイナ・バウワーから来ているのですよ。5歳年上のお兄さんが自分の町出身のスターにちなんでつ..]

    _ 大笑 [我が国、日本が金メダルを取ったということで 良しとしましょう。 本日、センセイが入らして楽しみにしておりやした。 残..]


    2006-02-23 (Thu)

    [life] LD哀れ

    LD熊谷タイホ。某R社の某S誌の前号で堂々グラビア2Pを飾ってやったのにぃ……。結局、フンショクのテクニシャンの小間使いにすぎなかったのかい。それにしても、窮余の一策とはいえ、早晩逮捕されるとわかっている男を代表にすえるLDの経営陣の見通しの甘さは、哀れ。メール体裁に印刷したぺらぺらの文書を、鬼の首でも取ったように「証拠」として掲げる民主党と同じくらいに……。

    再生LDの平松とかいうおっさんも就任時の記者会見をみる限りでは、「深さ」を感じなかったな。そもそもたかだか企業の経営者に「哲学」だの「思想」だの「科学」だの、ましてや「人間性」などを求めること自体、おかしな話だけれども。金儲けのうまいだけの人を、人として尊敬してはいかんよ。

    [life] アホの永田とその裏

    ホリエモン偽装(または謀略)メールの顛末。民主党および永田議員の度し難いアホさばかりが目立つきょうこのごろ。今週発売の週刊新潮によれば、アホの永田にネタを吹き込んだ元ジャーナリストの男ってのがいて、今はとある金持ち向けの雑誌の発行人とか。あれっ? これって……。

    恥ずかしながら、昔のよしみの編プロからの依頼で、昨年秋にこの金持ち雑誌の創刊号の仕事をちらっとしたことがあるのよ。たしかに巻頭グラビアは、永田議員ではありましたな。こっちは編プロ経由なんで、詳しい事情はわからないが、永田とその雑誌の発行人のただならぬ仲を窺わせるページネイションではありました。

    で、なかなかギャラが振り込まれないんで心配していたら、当の発行元がけっこういい加減で、ギャラを値切るわ、払わないわ、らしい。その値切り方は常軌を逸しているとか。まあ一種の詐欺的体質だわな。そういう詐欺師に、民主党も、くだんの編プロも、そしてワシもまんまとやられて……ということですかい。


    2006-02-15 (Wed)

    [life] トリノ

    なんか気の遠くなるような忙しさなんだけれど、寸暇を惜しんでトリノ五輪は見ているほうかも。それにしてもハーフパイプでメダルが可能などと、日本のメディアはどういう根拠で言ってたのかなあ。全然、格が違うじゃん。「ホリエモンのお子様資本主義」なんていう記事が今月号の「文藝春秋」にあったけど、日本のハーフパイプって、米国に比べれば選手も技術もオコチャマ。悔しがるパフォーマンスまでもが。ん? 日本のスノーボーダーって、みんなあんなの?

    それでもアルペンのダウンヒルとか、雪上の美しいスピード芸術が堪能できるから、冬季五輪は面白い。


    2006-02-10 (Fri)

    [life] 白夜行

    テレビの連ドラというものをここ20年ぐらい観てない人なのだが、最近珍しくTBSの木曜ドラマ『白夜行』を録画して観ておりまして……。

    東野圭吾の原作を以前読んでいたからというのと、最近のテレビ連続ドラマの技法ってのがどうなっているのかにも少し興味があった。

    これ、原作とかなり違う。っていうか、原作ではあまり触れられていない主人公たちの青年時代に、TVドラマならではのエピソードを盛りこんで丁寧に描いている。盛りこみすぎな感がなきにしもあらずだが。

    これ、何回続くんだろう。5回目でまだ女主人公・雪穂は学生のままだから、この調子だと……。もともと原作は人生の華やかな舞台に立つ女と、それに影のように寄り添う男の人生裏街道話だから、成熟した仮面の美女としてのふるまいをもっと見せないと、原作の厚みは再現できないはずだ。

    フラッシュバック多用の思わせぶりな映像と脚本に、最初の頃は違和感を感じていたが、昨日の5回目ぐらいで少し面白くなってきた。雪穂(綾瀬はるか)の仮面の下に隠された、冷酷な復讐心がようやく身をもたげてきたからだ。しかし、無慈悲な一面を表現するときの綾瀬の表情が、眉間を寄せた、たんなる夜叉顔になってしまうのはいただけない。もっとドロドロしてくれっというのは、ホリプロ系20歳の新人女優に無理な要望ではあるが、少なくともこのあたりの顔の演技、要改善。

    桐原亮司役の山田孝之は案外いい俳優かもしれない。台詞はともかく、若いのに声がいい。意外な収穫だったのは、執拗な刑事役を演じる武田鉄矢の顔。堅焼き煎餅みたいなシワが、いい感じになってきた。ただ、演技は相変わらずワンパターンだなあ。

    5回目で少し盛り上がってきたので、これからが楽しみ。木曜ドラマなんて期待もしていなかったので、それにしては案外いい感じジャンというのがこれまでの総合評価。


    2006-02-03 (Fri)

    [life] ヘロヘロその2

    一昨日、ほぼ徹夜明けの浜松でヘロヘロだったワシだが、なんとか回復。でも昨日は別件取材で同行した編集N嬢が「企画書とアポ取りで、寝てないもん」状態。深夜2時にアポ取りするか、フツー。電車の移動の5分も惜しんで仮眠。人間、寝てないとどうにも言語不明瞭になるもの。一昨日の自分を見るようだ。

    で、昨日の取材というのが、32歳の投資銀行バンカー。派手にM&A攻防戦を闘っていた20代の話と断りつつ、「僕なんか1週間で7時間しか寝なかったですよ」。アハ、みんなで睡眠不足自慢。で、やっぱりこの業界、仕事と家庭を両立できない人が多いそうで。

    それにしても肉体年齢によって、徹夜や恒常的睡眠不足が脳にもたらすダメージは違うんだろうな。20代、30代、40代が徹夜しているからといって、ワシが徹夜していたら心身がもたん。でも、もう遅いかなあ。若いときからの不摂生が、ドスンと応える年齢だからなあ。


    2006-02-02 (Thu)

    [life] ヘロヘロ

    水曜日。朝イチで飯田橋にて取材。昼から浜松出張。駅周辺にポルトガル語の店の看板がいくつか。市内の工場で働く日系ブラジル人労働者が増えている証拠だろうか。前日、原稿書きなどでほとんど寝ていない。取材が終わったら疲れ果て足もとヘロヘロ。うなぎパイを食いながら、新幹線帰便で爆睡。こんな生活が続いている今日このごろ、いかがお過ごしですか。


    2006-01-28 (Sat)

    [life] 音楽の古い井戸

    どこかのBS局の再放送番組で筑紫哲也が「フォークソングの中の日本人」をテーマになぎら健壱と泉谷しげると鼎談していた日の明け方、「古井戸」のアルバムをフルで聴いてしまう。

    「紅茶にしま〜すか、ミルクはどうしますか〜」(「ポスターカラー」)をこの前、カラオケで絶叫しようとしたら、このサビのところしか覚えていなかったのだ。加奈崎芳太郎のパセティックなボーカル、仲井戸麗市の流麗なギターは、いま新しい曲として聴いてもイケるんじゃないかと思うのだが、いまどきの高校生あたりは、どんなふうに受け止めるのだろうか。リズムは受け付けないかもしれないが、叙情は伝わるのではないか。

    このアルバムに収められている「花言葉」には、「アルゼンチン大使館前 午前6時30分待ち合わせ」に始まる長台詞が入っていない。70年代初期にエレックレコードの主催で全国を巡回した「唄の市」コンサート。あれは1972年だったか、私は東北南部の小都市で鬱屈する高校生だった。上京したら、きっとそのアルゼンチン大使館前に行ってみたいとそのとき思ったが、あれから30年余、それを果たしていない。

    少々記憶が混濁しているのだが、その「唄の市」コンサートの裏方で、会場アナウンスを担当していたのが、若かりしころの女優・秋吉久美子(だったはず)。別のコンサートのことであったか、吉田拓郎の前座で井上陽水を初めて見た。そのインパクトは甚大で、翌日の学校での話題は、拓郎ではなく陽水の「傘がない」に集中したのだった。そんな田舎生活ではあったのだ。

    音楽の古い井戸から蘇る記憶は、精神の退行のあらわれなのだろうか、あるいは私の叙情の理由を探る旅なのだろうか。「アルゼンチン大使館前〜」の呟きをもう一度聴きたくて、ライブレコーディング「唄の市第一集(紙ジャケット仕様)」をポチっとな。

    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    _ e.t. [確かに記憶が混濁しているね。秋吉久美子が担当したのは 地域の高校生たちが市民会館で行ったコンサートだし、陽水は 遠藤..]

    _ ひろぽん [おお、そうだった、そうだった。記憶を辿る飲み会、やろうぜ。]

    _ kusa [スイトピーをあげるよ、ライラックも一緒に でしたっけ?平の市民会館のPA室(って言うのか?)に知り合いが居て、PA室..]


    2006-01-26 (Thu)

    [life] 六郷土手

    25日、R社S誌の取材で大田区六郷土手へ。アルミ加工会社の、元気のいい若手社長と奥さん。かつては金属部品加工の町工場が蝟集し、鉄の焼ける匂いがしたはずだが、いまはそうした工場の跡地はほとんどマンションに変わってしまった。その会社の工場の隣も、例のヒューザーが建てたという高層マンションだ。

    多摩川が蛇行するあたりに広がる緑地を見下ろして長い土手が続く。河岸敷に犬を放つ人びとがいる。休日ともなれば野球やサッカーの子供たちで溢れるのだろう。晴れた春の日なんて、このあたりを散歩するのは気持ちいいだろうなあ。

    六郷はおろか大田区にも住んだことがなく、めったに出かけることもない。そういう場所があるのは知っていて、東海道線の車窓からときおり見かける風景ではあるのだが、実際にそのあたりを歩いてみると、不思議な感じがする。

    その土地と縁もゆかりもない自分。しかし、もしもそこに住んでいれば、まったく違った人生を歩めたかもしれない。パラレルワールドに住んでいるもう一人の自分。それを夢想するのは、楽しいことのようで、少し寂しい。


    2006-01-17 (Tue)

    [life] 訃報をネットで知るということ

    もうかれこれ20年以上も前の編集プロダクション勤務時代、私を面接で採用してくれた先輩社員がいて、いまは北海道に在住しながら英書の翻訳をしていると伝え聞いていた。翻訳した本のいくつかは10年ほど前、全国紙の書評で採り上げられたこともあって、陰ながらその活躍を喜んでいたものだ。

    ひょんなことから彼の近況を調べようとネットでその名前を打ち込んだら、旭川市で発行されている地方新聞「あさひかわ新聞」のサイトがヒットした。編集長の1年前のコラム。読んで驚いた。

    その文章は、その新聞に長年にわたってコラムを書いていた、旭川在住の翻訳家の病死を悼むものだった。翻訳家の本名や簡単な略歴も記されていたから、当の本人であることは間違いない。久しぶりのネットで得た知人の近況が訃報、しかも1年も前のものであったとは。

    年齢はまだ50代半ばのはず。しかし、進行を急ぐ危機的な病に心身を襲われやすい年代でもある。

    かつて彼の紹介で知り合った女性のライターに電話をしてみた。客観的な事実はそのことを示しているにもかかわらず、その事実がにわかには信じられなかったからだ。彼女もここ数年、彼には会ってはおらず、特にこの1,2年はメールを出しても返事がないので不審には思っていたという。ただ、その死については何も知らなかった。

    少し状況は異なるが、これに似たことが以前にも会った。3年前、Mac関係のフリーライターをしていた友人Eが不慮の事故で亡くなってしばらくしてから、その訃報を小さく伝えるWebサイトにたまたまアクセスした、彼の会社勤め時代の上司からメールをもらったことがあった。研究者の卵だったEをかつて何かと面倒見た人だというのだ。その上司もとうに会社を退職し、その後Eとの間の音信は年賀状程度だったという。

    それでもネットを使って消息を訪ねるというのは、なにがしかの心のひっかかりがあってのことだろう。かつての部下がいまごろどんな活躍をしているのか、ふと気になってというわけだ。そのときの私は、彼に、ネット検索の果ての悲しい結末を伝える役目だった。

    昔の思い出がかげろうのように揺らぎ、忘れかけていたその存在に気づかされることが、日常のふとした瞬間にあるものだ。私がきょう先輩の名前を打ち込んでみたのも、そういうかすかな心の揺らぎがあったからに違いない。

    むかしの知人が懐かしいという感情がいや増すのは、必ずしも年齢のせいばかりとは思いたくない。ただ、そうした感情と行為がもたらす事実が、必ずしも幸せなことばかりではないということは、そろそろ覚悟しなければならない。歳をとるということは、そういうことでもあるのだ。


    2006-01-15 (Sun)

    [life] 香川出張

    台湾で食った食い物や、出会った人びとや、街の印象などを書きおいておこうと思いつつ、忙しさにまぎれる。

    13日(金)は香川出張。香川大学の院生が始めたロボット・ベンチャー企業の取材。取材を終え、若い編集嬢と讃岐うどんを食って、夕方いざ帰ろうという段になって、高松空港周辺が濃霧で、飛行機が降りられない、飛ばない。結局、その日は高松泊。日帰りのつもりだったので、何も持ってきていない。編集嬢と市内兵庫町あたりで一杯やりながら、ダグラス・ラミスの話などをする。

    翌朝はもう大丈夫だろうと思い、空港まで行くが、結局、霧は晴れず。チェックインまでしていったん機内に搭乗するも、30分待って、ロビーに戻され待機という、昨晩と同じ状態。実質、空港閉鎖である。

    あきらめて岡山まで出て新幹線で帰京。その後、時間を延ばしてもらった、新橋での打合わせ。そのあとなぜか新宿でカラオケ。地下鉄終電の一つ前で小石川に戻り、今年初のタイニーで一杯。新幹線でたっぷり3時間熟睡したからだろうか、体調すこぶる元気で、全然酔わない。


    2005-12-16 (Fri)

    [football] トヨタカップ

    今年から FIFA World Club Championship と装いもあらたに。14日のサンパウロFCとアルイテハドの試合を観戦。この冬一番の冷え込みとかでガクガクブルブル。ただ、試合は3-2のスコアが示す通り面白かった。アモローゾ健在だ。客の入りは七分。

    そもそも日本のクラブは出てないし、カズのシドニーFCは負けちゃったし、他に日本人選手はいないし、サプリサとかアルイテハドとか聞いたこともないし、ってんで、日テレ系が宣伝するわりには盛り上がっていない。ただ、その条件でも国立に七分の入りというのは、サッカー文化が成熟した証左というべきか。

    日曜は横浜で3決と決勝戦観戦予定。リバプールがどこまでガチンコ勝負をやるかだな。

    [life] 感情

    好き嫌い、喜怒哀楽は人によって違う。それは「感情」というものが、生きる上で出会う不確実な状況に対処するために進化してきたものだからだ。そして、感情が人によって異なるということが、結果的に人類の「類」としての適応性を高めてきた、と脳科学者の茂木健一郎は言う。
    もし、正解が一つだけならば、全ての人の反応が理想的には同じになる。ところが、不確実な状況の下では、答えが一つではないから、人によって採用する「戦略」が異なってくる。人類全体から見れば、どうなるかわからない局面で様々な人が多彩な戦略(=感情の反応)をとるから、全体として生き延びて来られたのである。──「感情と個人差」日経夕刊「あすへの話題」2005.12.15
    一見、なるほどね、と思わされる論。みんなが同じ反応をするときは、危険だと、教訓化できそうな話でもある。だが、感情なぞそもそも持たない(と思える)下等生物が人類よりさらに長く生き延びてきた事実を考えると、急に説得力を失うんだけれども…。

    とはいえ、このコラムの目的は生命の進化の秘密を解くことではない。同一の現象に対して人が自分とは違う反応を見せるとき、いちいち頭に来るのではなくて、「ああ、この人は不確実性に対して私と異なる戦略をとっているんだ」といい気かせれば、腹も立たないはず、という処世の術を述べているのにすぎない。

    いわゆる「大人」の論理ってやつですな。こういう「大人」に、早くなりたいものよ。

    2005-12-14 (Wed)

    [life] 歌の貧しさ

    忘年会シーズンでわけもなく飲んでいるのだが、ときに若い世代と一緒にカラオケというハメになることも。カラオケというものに対する感覚がまず違うのだとは思うんだけれど、それは置いておいて、たとえば、彼ら・彼女らの好んで歌う、浜崎あゆみとか、B'z とか…。

    カラオケだから唄の素人臭さはおくとしても、そもそも楽曲としていかがなものか。そして、その日本語の詞はどうだろう。浜崎はまあ許すとして、B'z の楽曲と詞の凡庸さ・陳腐さはなんだろう。メロディラインにまず共感できないし、なんか「愛」とか「君」とかなんとかのキーワードをとってつけてコネくりまわしたら一つできましたって感じの歌詞にも、作り手の切実さが感じられない。これでよくヒットしますねぇ、というのが正直な感想。いや、こういう無味乾燥な詞だからヒットするのか。

    音楽のセンスは、はるかに我々の世代よりは抜群のはずの彼女・彼らが、あんな退屈な歌を一生懸命唱っているのを見ると、実にもったいないなあ、と感じざるを得ない。誰か、B'z の詞の良さを私にもわかるように、解題してくれないか。

    いや、別にいいんですけれどね。たかが流行り歌、我々の時代だって今から考えれば気恥ずかしい歌が量産されていたものだ。ビートルズだって、じっくり味わうべき歌詞なんて、実はそんなに多くはないんだからねぇ。

    本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

    _ 京の姫 [先日、ニューミュージック系美声はみんな声が高くって、とおっしゃっていた続きを思い出しました。 小椋佳はいかがでしょう..]

    _ ひろぽん [小椋佳も、銀行員時代の初期のものはいいけれど、最近はなんかオペラとかやって、プロデューサー臭くなってヤです。病気して..]

    _ 京の姫 [では、初期のものをカラオケのレパートリーに(^_^) 私、確かマルコ・ポーロが主人公のNHKアニメの音楽を担当した..]

    _ seih [B'zについては、近田春夫の『考えるヒット』あたりで何度か「解題」されています。説得力があるかないかは、読む人次第と..]


    2005-12-10 (Sat)

    [life] 忘年会その1

    昨晩は神保町の知人の事務所の忘年会。イタリア料理店の一室を借り切ったとか。仕事の渦中を抜けだして、ギリギリすべりこむ。顔見知りが半分。後は知らない人たち。スポーツマネジメント系で頑張るMちゃんに近況を聞く。テレビの旅番組の構成作家という、同年配男性と知り合う。10時半にお開き。

    2次会を提案したが、みんな早帰り。仕方なく主宰のS氏と軽く一杯してから、電車で帰宅。残りの原稿を仕上げ、すぐ寝るつもりが、スカパー!のW杯抽選会企画をダラダラと観てしまう。でも、ホンチャンの抽選が始まる前にはダウン。F組はクロアチアが鬼門だなあ。


    2005-12-09 (Fri)

    [life] 恥ずかしい記事

    「いずれも最寄り駅から徒歩五分以内という好立地、無料朝食付き税込み七七七〇円という低廉な料金設定と、安心・清潔を重んじたサービスで、女性客のリピーターも多い。これまで鉄道沿線を中心に展開してきた生活関連事業が、沿線外に進出するわけで、将来は京王ブランドの新ホテルチェーンとして育てたい意向がある……」
     なんてことを某有名経済誌のタイアップで、むかし書いたことがある。その「新ホテルチェーン」とは「京王プレッソイン」のこと。例の耐震強度擬装物件で、建築主の京王電鉄も捜索の対象に。うぇーん、ごめんよぉ、ワシは擬装してるなんて知らなかったんだよ。しかし、これで京王の生活関連事業とやらは大ダメージだなあ。
    本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

    _ ぜっぴ [ マンションについては,是非は兎も角,公的助成が入ることになりましたけどホテル業界は踏んだり蹴ったりでしょうね。どう..]

    _ ばなな [僕としては、「無料朝食付き」ってのがどうもなじめません(笑)言いたいことはわかるけど・・・。]

    _ ひろぽん [はは、たしかに「無料」は余計やね。]


    2005-12-03 (Sat)

    [life] 構造的退廃

    顧客のためになることをすると受け入れられ、自分が評価され、仕事が続き、会社も儲かる。一見すると美しい話だが、ただ、こういう循環が、ときとして部下や下請けをいじめることに繋がっていくんだよね。

    耐震偽造の「姉歯」のケースもそうだろう。何重もの下請け構造のなかで、日々の糧を得るためだけに立ち回り、そのうち専門家としての職業に対するモラルを失い、結局すべてを失う結果になった。実は、誰もが、見ているのは直上の顧客の顔色だけで、最終顧客=エンドユーザーのことなど知ったことか、なのだ。しかし、この悪循環を糺そうとすれば、結局は、エンドユーザーの無い物ねだりとか、わがままに帰結する。「顧客は神様」だから、そのわがままのひと言が、結局、下請け構造に無理を転化させることになる。

    工程の下流から上流へはい上がって、うまい汁を吸うか、下流のままで心身とも奴隷のように働くのか。そのどちらかを選ぶしかない。わが業界にもそれと似た構造的退廃はあるよなあ、という話。


    2005-11-29 (Tue)

    [life] メガネ

    落ちた犬に石を投げるのは趣味ではないが、以前に批判したこともあるであるだけに、感想をひと言。憂国の国士が聞いて呆れりゃ。もう一生、公的な政治の前面に出てくるんじゃねえ>西村某。

    忙中閑あり。懸案の原稿を終えて、一段落した気分で小石川の眼鏡屋さんにふらっと入り、いろいろ検査してもらい、中近両用のメガネをつくる。メガネってそうか、フレームとレンズって別料金なのか。結構値が張るものなのねぇ。都合、7.5万円もした。ま、ワシにとっては半ばおしゃれアイテムだからなあ。しかし、以前、韓国・釜山で1万円ぽっきりで作った老眼鏡とどう違うんだろう。1週間後に納品の予定。


    2005-11-25 (Fri)

    [life] 寒いのか、暖かいのか

    昨日も神谷町→横浜、今日も横浜→秋葉原→日比谷、土曜日も半日八重洲近辺という展開になる予定。社会人大学院の取材なんだが、みなさん、もう賢そうなお顔をしてらっしゃる。取材が忙しくて、原稿を書く時間がない。寒いかと思ってコートを着ていったら、電車の中の暖房で汗が出た。

    来月中旬の某媒体の忘年会。小石川でやることに。制作担当者だけで軽く一杯のつもりだったのが、担当部局の部長さんまで出席するとかで、おおごとになりそうだ。次の次の次ぐらいの社長候補と噂されている人だしなあ。粗相があってはいかんが、しかし、ワシが音頭とって接待してもしょうがないしなあ。

    年末年始の琉球・台湾行き、ようやく具体化の兆し。ヴァーチャルトリップのプランニングは実に楽し。


    2005-11-15 (Tue)

    [life] 四方田犬彦など

    14日(月)古い女友達たちと小石川でイタ飯。50歳でも老け込んでないのがいいねえ。

    15日(火)昼、白金の明治学院大で四方田犬彦をインタビュー。30分だけだったけれど、ワクワク気分。とても楽しくてスマートで温かい感じのする人だった。愛読する作家に会えてポワンとなるミーハー少女みたいに、最新刊の『ブルース・リー 李小竜の栄光と孤独』にサインをもらう。いっそのこと一緒に写真を撮ってもらえばよかったなあ(笑)。

    夜は、高円寺で上京中のN夫妻と沖縄飯。高円寺は久しぶり。北口界隈は変わってないといえば変わってない。下手な大手資本やチェーン店ではなく、地元の商店がしっかり根づいて店を張っているからでもあろう。深夜帰宅。


    2005-11-12 (Sat)

    [life] 社内不倫なんだって

    金曜日、某社の制作部署の部長・副部長の異動に伴う送別会。カメラ、デザイン、ライターなどが集まる。以前は忘年会をよくやっていた。最近しなくなったから、その替わりみたいなものだが。

    席上、とんでもない社内不倫の噂話が……。いやはや、そうなのか、そういうことってあるのか。他社・他人のスキャンダルだから、まあ、酒の肴にはちょうどいいのだが、ちょっとそのカップリングが妙で、聞いた後の後味はあんまりよくない。カラオケに流れ、深夜2時半まで。タクシーで帰還。


    2005-11-11 (Fri)

    [life] 日立・土浦

    水・木と日立グループのお膝元、日立市と土浦市で、某日立○○社の工場取材。とりわけ日立市のそれはトタン屋根の形とか会議室のしつらえなど、昭和のレトロな香りがプンプンする。今となっては古くさい意匠の日立マークが、ここではまだ健在だ。昔は、みんなこういう工場で働いていたのだなあ、日本の製造業労働者は。

    うちの親父もそうだった。私は親父が機械設計技師として勤務する化学メーカーの工場に隣接する社宅で育ったのだった。途中から雨が降ってきた夕方など、親父を迎えに工場の門の外で傘を持って待っていたことをふと思い出した。父の作業服からは、うっすらと機械油の匂いがした。

    街を探索するヒマもなくトンボ帰りで帰京。


    2005-11-08 (Tue)

    [life] お仕事状況

    豪州取材旅行でボーとしてしまったか、「帰国したらすぐマキで行きますから」といっておいた仕事が滞って、ヤバっ。だって、リゾートの濃密度が全然違うんだモノなあ、ウソっぽいほうは書く気が起きないっすよ。間に、ほぼ「即上げ」要求の他の仕事が2件あって、福岡行ったり、厚木行ってたりしてたことも実はありまして……。で、そうこうするうちに明日からは泥臭い茨城転戦取材が始まっちまう。今晩は寝ないでなんとかしないとな。

    ともあれ今週はそこんとこをすっきりさせて、来週からは別件の仕事をスムースにスタートさせたいもの。なぜか今週金曜日からの1週間で、飲み会が立て続けに4件と、社交機会の集中度も妙に高い今日このごろなんですわ。

    なんだかんだで、12月中旬までは目一杯仕事をして、トヨタカップの決勝戦を見た後の後半からは、のんびり琉球弧を船でクルーズしながら台湾への旅という年内スケジュールを構想中(できるかな?)。

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    _ まよ [がんばってくれよ(^^;>兄様の肝臓君]

    _ アジャ [「構想中」のお方、少し具体的に調べました〜? 那覇〜基隆の船は週1便、年始の帰国便をとるのも結構大変そうですよん。]


    2005-11-07 (Mon)

    [life] 帰国

    11月1日に帰国しております。念のため。>各位

    [trip] カカドゥ〜ダーウィン写真

    順不同に一挙公開。断崖アボリジニの岩絵樹上で息を潜めるエリマキトカゲイエローウォーターは釣りも可ペリカンダーウィンはリゾートタウンダーウィン湾のサンセットクルーズ

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    _ N田 [ワニの絵が最後で音沙汰ないと...何かあったのかと(^^;)]


    2005-10-24 (Mon)

    [life] 打合わせ

    朝早くから仕事を始め、短い原稿を数本書いたあと、午後には豪州取材の最終打合わせ。某航空とかそのPR会社とか某政府観光局とか、打合わせのスタッフはオレ以外全員若い美しい女性たちで、少々舞い上がる。向こうは「なんで、オッサンが来るんだよ」と不満なんだろうけどさ。「お気をつけていってらっしゃい」と全員に見送られる。なんかおかしくて、笑ってしまう。

    その後、もう一件新橋で打合わせ。こちらも、若い女性編集者が相手なんであるが、論理的に見えない話が延々続き、少々疲れる。原稿の直しだなんだで、例によって出発直前まであたふたしそうだ。

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    _ 小石川ぢ [豪州に行かれるご予定とのこと。 良い(酔い)旅をお祈りします。 今現在すでに豪州でしょうか?国際ローミング対応の ..]


    2005-10-22 (Sat)

    [life] 軽井沢ほか

    秋の旧軽井沢木〜金。泊まりがけで軽井沢のリゾートホテル取材。新幹線で行くとあっという間なんだなあ。帰京後、渋谷で取材。一文に行ったら常連さんばかり。あの、つのだ☆ひろが奥さんと来店。軽く言葉を交わす。帰宅するなり撃沈。
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    _ tamachan [今小石川に何故かいます。(^^]

    _ ひろぽん [本郷あたりで、学会とか?]

    _ tamachan [用件があったのは国立です。現在は神戸にいます。 年内にまたお邪魔する予定です。]


    2005-10-19 (Wed)

    [life] 四谷

    四谷で飲み会。編集1、ライター2、カメラ1の構成で楽しく飲むはずだったのだが、途中からオレの知り合いのライター2を巻き込んでしまったのが誤算だったか。話題が微妙に「靖国」「差別」などの政治問題に流れる。イデオロギー論争の技術的イロハに慣れていない40歳前の人を論破するのは容易なことなのだが、論破すること自体には何の意味もないしなあ。なにゆえ人は政治に熱くなるのか。要は犬のしょんべん掛け、縄張り争いにすぎないのだとは自戒しつつ。

    [life] CDセール中

    小石川近辺のみなさまへの情報っす。

    地下鉄後楽園駅ビル「メトロ・エム」4階の「丸善ブックメイツ」で、CD/DVDが50%OFFのセールをやっていた。なんでもCD/DVDの扱いをしなくなるので(ということは文具オンリーになる?)売り切り処分とか。5割引きとなると俄然食指が動く。キューバン・ミュージックやらドイツの若い女の子のポップスやら、めちゃくちゃな基準で4枚ほど購入。しかし、最近の洋楽や J-POP は人の名前がわからんわい。


    2005-10-18 (Tue)

    [life] 売文という仕事

    先月からかかっていた某社のオフィスデザイン研究誌の原稿を遅れながらもなんとか今週初めに送った。

    企業経営とオフィスデザインの関係を研究するというのだが、むろんワシはその専門ではない。ただ、専門研究者の原稿は別にあるし、ワシの担当部分では企業のオフィスプランをベーシックに取材してレポートしてくれればよいというので、引き受けた。某外資系オフィス家具メーカーのPR媒体の仕事をしばらくしていて、その方面への多少のアタリと、テーマ自体への興味・関心がないわけではなかったし……。

    取材は大変面白かったが、文章にするとなるとなかなか難しく、原稿の仕上がりも水準的にどうなのか、いまもって心配ではある。

    とはいうものの、制作にあたっているN社の編集者の評価は「OK」ということだった。今朝も別件の仕事を頼まれた(日程的に合わなくて断ったのだが……)。ワシの原稿を読んでいる編集者から、別の仕事を頼まれるというのは、売文稼業の端くれとして、嬉しくないと言ったら嘘になる。いや、正直、チョー嬉しい。たとえそれがどんなに細かい仕事ではあっても。

    そうやって自分の技能を売り繋ぐことで、なんとか食べていける。それが、はたして何歳まで続けられるのか、という不安は残るのだけれど。


    2005-10-17 (Mon)

    [movie] 暗い日曜日

    どうにも土日の使い方がうまくいかない。結局、ただ寝ている時間のほうが多かった。天気もすぐれず、悔いばかりのみ多かりき暗い日曜日。

    それでもDVDで『血と骨』(崔洋一監督/☆☆☆)、『暗い日曜日』(ロルフ・シューベル監督/☆☆☆)を観て、四方田犬彦のイスラエル、パレスチナ、セルビア紀行『見ることの塩』を読み続け、bk1から届いたアボリジニ文化と美術に関する本をチェックする。

    映画『血と骨』は衝撃的な大作。同じ原作者の映画化作品『夜を賭けて』(金守珍監督/☆☆)などに比べても、崔洋一の演出はきわめてリアリティがあり、なかでもビート・たけしの不気味な怪物性を引き出した手腕は評価されるべきで、日本への朝鮮人移民の歴史に家庭内ファーザー・コンプレックスを織り交ぜドラマとしての水準も高い。冒頭と終幕、済州島から大阪港に向かう船のシーンに、私はふと、エリア・カザンの『アメリカ アメリカ』を思い出したりした。

    ただ、惜しむらくは父・金俊平の暴虐を支える内面を、見ている側がよく捉えきれないところ。捉えきることなど監督にも不可能で、それはそれで放ったまま見せていくという考え方なのかもしれないが……。

    『暗い日曜日』は1930年代のハンガリー・ブダペストのレストランを舞台にした愛と復讐の物語と、とりあえずは言っておこう。時代が時代だけにお決まりの、ナチスとユダヤ人迫害問題もからんでいるのだが、それを背景に描かれたニンフォマニアすれすれの女性の物語ともいえる。面白いことは面白いのだが、いまひとつのめり込めず。

    [life] きょうの関心

    ・アリス・ポール 参政権

    ・circle unbroken

    ・ミュージックボックス ガブラス

    ・カポーティ 映画

    ・康 珍化

    ・TOKU

    ・ピザヌ通達

    ・ウィルソン・フィリップス

    ・ディジュリドゥ

    ・アボリジニ

    ・ベルリン・ユダヤ博物館

    ・ダニエル・リベスキンド


    2005-10-12 (Wed)

    [life] くたかたの日々

    昨夜は晩ご飯に、久しぶりに小石川の「アルペッシェドーロ」に出かける。10月のお魚は、いとより鯛のアンコーナ風。美味い。しっかりデザートまで食ってから、伝通院の坂を降りて、仕上げに一文で「想天坊」をきっちり一杯だけ。しかし、たいていの blog の内容てのは「何食った、何買った」なんであるなあ。ワシのも例外ではないが……。食った買ったであるから、「小石川くたかたの日々」とでも改称しようか。

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    _ 小石川ぢ [食いしん坊バンザイ。食欲と睡眠欲の秋をたのしみましょう。 「いとより鯛のアンコーナ風」 想像もできませんので、次回か..]


    2005-10-08 (Sat)

    [life] 火野葦平

    朝日新聞の土曜特集面で知ったこと。ペシャワール会でアフガニスタン現地医療に取り組む中村哲医師は、火野葦平の甥っ子で、火野が『花と龍』で描いた両親、北九州・若松の沖仲士、玉井金五郎とマンの孫に当たる。京都精華大の池田浩士氏には『火野葦平論』があり、池田氏はまた「日本寄せ場学会」会長で、この学会は会員が年に1週間、日雇い労働に出るという「すごい学会」なんだそうである。

    火野葦平は残念ながら読んだことがない。ただ、中村哲については一、二冊、池田浩士は学生時代から折に触れ読んではきた。しかし、あのか細い池田氏の体躯は、はたして日雇い労働に耐えうるのだろうか。

    私のささやかな関心空間の中で、何かと何かがぶつかって、小さな火花が散った感じがした。


    2005-10-03 (Mon)

    [life] 月曜日

    月曜日はRMA×マジョルカ戦(チンチンにされてら)を横目で見ながら、未明からお仕事。途中、昼寝をはさみ、原稿を3本仕上げる。デカいのがとりあえず1本残っているけど……。電話はともかくとして、昼間、直に言葉を交わしたのは国勢調査票を取りに来たおばさんのみ。こういうときは人寂しくなって、ついつい日が暮れたころに飲みに行きたくなる。先週来、ちょっと胃の調子が悪いんだけれど。京都だなんだと遊びすぎたか。


    2005-09-29 (Thu)

    [life] 京都出張

    日帰り京都出張。京都博物館の名物学芸員に正統スタイルでインタビュー。書く文章のタッチよりは柔らかい人だったが、奇人の片鱗はうかがえる。帰りの新幹線まで時間があったので、カメラのM氏と鴨川沿いを散策。

    木屋町あたりで晩飯をと思うが、川床料理や会席にはコストも季節も合わず、ほう、ここが「たん熊」本店かと眺めやりながら、その近くの間口半軒ほどの京風串の店に入る。ぽっちゃり系の美人ママに、おいしい串カツ、ほどよい会話とお酒とお値段。ここは正解かも。これまで京都の出張で行きつけの店というのを探しあぐねていたが、うん、しばらくはここに通おう。

    8時過ぎの新幹線で帰京し、飲み足りない感じがあったので、半年ぶりに地元のタイニーに顔を出す。相変わらずのWママ。人の採用系のグチを聞いて帰宅。

    [life] 六本木、八丁堀

    昼間、六本木でライブドアの27歳の上級副社長取材。「上級」というからには「中級」とか「下級」とかもあるんかいな。野心と才気にギラつく若者というイメージを覆す、与えられた仕事はきっちりこなす、どちらかというと凡庸な能吏タイプ。もちろん、上からの指示に唯々諾々と従うのではなく、自由に発言と行動はしているのだが。学生結婚で3人の子持ち。世間の27歳とは違うオヤジ臭さもあり。

    夜は八丁堀の居酒屋で接待を受ける。夏までやっていた某企業のPR誌の編集スタッフと。オレが担当していた連載が会社の都合で中止になったお詫びみたいなものだが、一ライターにそこまでする義理はふつうないわけで、そこはかとない義理堅さを感じる。そうまでしてくれると、もちろんこちらとしては嬉しいものだ。30代後半バツイチ独身の、妙な色気のある編集嬢と映画の話で少し意気投合。絶妙に魚の旨い居酒屋だった。


    2005-09-26 (Mon)

    [life] オーストラリア行き

    10月下旬に某誌の取材でオーストラリア行きが急遽決定。去年は国内豪華温泉5泊で、今年は豪州1週間。昇進なのか、それとも左遷なのか(笑)。世界遺産の自然公園とな。アボリジニに会えるのが楽しみ。


    2005-09-25 (Sun)

    [life] 銀座

    9月の第二連休。土曜日は古い女友達の書道展に銀座へ。会場にもう一人当時の女友達がいて、瞬間同窓会。ヨン様の映画を観に行くという彼女と別れて、「山野楽器」でCDを3枚購入。

    iTunes や iPod の普及は、じつはリアルなCDの購入を促進するかもしれない。すべての音楽がダウンロードできるわけではないし、ひとたび刺激された音楽購入欲は多様な品揃えの専門店へと人を赴かせるのではないかと。ただ山野楽器のような充実したショップがあっての話ではあるが……。アイリッシュ気分で「CLANNAD」のベスト、ラテンなバンドネオンに誘惑されたくてヘンゼル&ピアソラの「TANGOMANIA」、なぜか見てもいない映画のサウンドトラック「CinquePerDue」。まったく行き当たりばったりだが、ワールド志向という点のみ共通。

    [football] 中田イングランドで復活

    休日のそれ以外の時間は、欧州フットボール観戦。俊輔の倒されながらの決定的なスルーパス、ボルトン初スタメン中田英寿のいかにも気持ちよさそうなプレイぶりが嬉しい。ルマン・松井はまあまあってところ。前半早々オリベイラを失ってバルサに惨敗したホームのベティスは、悔しい。でも、オリベイラがいても勝てたかどうか。


    2005-09-22 (Thu)

    [life] 深夜、六本木にて

    20日は深夜1時から六本木のイタリア・レストランのオーナー・シェフの取材。店が引けた後という話だったが、行ったらまだ客がいて、結局取材スタートは深夜3時から。原稿になるかどうかはともかく話の面白い人で、結局朝7時までワインを飲みながら。最近、こういうキワモノ系のインタビュー、しかも六本木なんぞでの取材なんてしてないので、善良な小市民としてはちょっとこたえた。翌日は取材がなかったのが幸い。

    [football] 出足遅し

    リーガ・エスパニョーラ。レアルは前節でCLも含め3連敗、バルサも今節バレンシアと引き分け、4試合で勝点5しか取れない。出足が遅いのは、やはりオフのアジア・ツアーなんぞで選手が疲れているからだべ。


    2005-09-20 (Tue)

    [life] 伊豆下田・蓮台寺

    人並みに3連休にして伊豆・下田で遊ぶ。下田港は何度も来ているが、初めて遊覧船に乗り(写真)、画像の説明3年ぶりぐらいの蓮台寺・清流荘に一泊。プールで少し泳ぎ、テルマリウムという温浴施設で体を癒す。癒し効果という意味ではたしかに効き目はあるかも。この旅館、もう少しチェックインの時間が早いと、一泊のショートトリッパーも、ありがたいのだがなあ。夕飯の質は少し落ちたかもという印象。川沿いに散歩して、秋の気配を感じながら、昼過ぎ帰京。日本橋COREDOで遅い昼食。

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    _ kyo [コレドですかー どこで食べたのかちょっと気になりました 私は今お隣りのビルで働いてまーす(^^;;)]


    2005-09-15 (Thu)

    [life] 大阪出張

    大阪-門真出張。連れの編集B嬢が「大阪らしいものを食べたい」というので、帰りに通天閣のじゃんじゃん横丁でビールと串かつ。ワシも初めて食うのだが。ちょっと串かつのイメージが違う。ワシは東京の串カツのほうが好きや。たこ焼きをおみやげに。

    新大阪駅のみどりの窓口。客に番号札を発行、窓口の対応はすべて若い女性職員で、立ったまま客を待ち、インカムをつけた若い男性職員が客を案内する。サービス向上の一環なのだろうが、ちょっとやりすぎちゃうか。ふつうに落ち着いてサービスしてくれれば、それでいいのに。

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    _ 長官 [大阪らしい食べ物… ハリハリ鍋とか箱寿司とかですかね。]

    _ seih [新大阪駅は妙にサービス過剰なところがあって、特急券の自動券売機の前で人が待ちかまえていて、あれこれ説明しながら・ボタ..]


    2005-09-08 (Thu)

    [life] 朝ぼらけ

    日本代表×ホンジュラス戦。まるで再生ビデオを巻き返しているように同じところから同じような失点。こういう下手なデフェンスは久しぶりに観た。DFのザルぶりはお互い様で、かったるいよーと思いながら、後半の途中には寝てしまった。このところ睡眠が足りてなくて、四六時中頭に靄がかかったような状態なのだ。起きてニュースをみると、その後なんとか逆転したらしいが、W杯対策のためには、いっそ負けたほうがよかったんじゃないのか。

    朝ぼらけの5時に散歩に出かける。再開発を逃れつつある小石川2丁目の裏路地の、ぼろい木造モルタル家屋の狭い軒先に植木を敷き詰めた、いわゆる東京下町風情は、私がこの街を愛する理由の一つでもあるのだが、その情景もいつまで残るものやら。谷の向こうの根津・谷中あたりに比べたら、それはすでに限りなく少なくなっているのだ。

    最近読んだ四方田犬彦の『月島物語』では、月島が文字通りの埋め立てでできた島で、しばらくの間は渡るべき橋もなく、さらに戦時の空襲を奇跡的に逃れたがゆえに、典型的な下町風景が残されたとある。しかしこの本が出た92年当時もバブルの貪欲な歯牙が、そのイメージとしての下町を蚕食している様子が語られている。数年前にもんじゃを食いに出かけたときは、すでに高層マンションの谷間という感じだった。

    「下町の雰囲気が好きだわ」と脳内イメージ過多ぎみの高層マンション族が、足下でそのリアルを踏み荒らす。むろん、私とて所詮は似たような立場の外来者であり、大きな顔はできないのだけれど。

    白山通りのファミレスで朝食を摂りながら新聞を読む。季節がだんだん秋に近づいてくる気配があるが、まだ蒸し暑さは残る。

    [life] 秋?

    「季節がだんだん秋に近づいてくる気配があるが……」などと書いたが、ウソでした。きょうの昼の陽射しはなんなんだ。夏はまだ残ってる。涼しいのは早朝だけだった。


    2005-09-07 (Wed)

    [life] 検索履歴

    仕事にしても遊びにしても、事象や言葉のあれこれをネットで調べるというのは、日常的というか、もはや欠かせぬ習慣のようになっている。きょう自分は何を調べようとしたのか。その履歴をたどることで、内なる無意識の欲望を知ることができる──なんてこたぁないだろうが、脳裏を去来したさまざまな言葉が、その日一日の生活の空気みたいなものを、もしかしたら反映してくれるかもしれない。

    というわけで、今日の検索ワードをSafariの履歴から拾う。

    ・紀平正幸

    ・RAID

    ・調理師

    ・住宅金融公庫

    ・積立くん

    ・資産運用 3つのポケット

    ・ケリー・プレストン

    ・カメオ出演

    ・北岡有喜

    ・小石川 引っ越し

    ……

    うーむ、なんのことはない。たいていは、仕事上の調べものにすぎなかった。それもきょう初めて知った言葉は「カメオ出演」の一語のみ。好奇心が不足しておるなあ。


    2005-09-05 (Mon)

    [life] 豪雨と氾濫

    深夜の雷と豪雨。中野あたりでは妙正寺川が氾濫して避難勧告が出たという。中野に住んでいたころの散歩コースだな。妙正寺川にしても神田川にしても、東京区部の川というのは、通常はコンクリートの護岸の上から遠く下のほうに見下ろすもので、親水という感覚とはほど遠い。最近は川の匂いさえせず、ヤブ蚊さえ発生しない。河岸に桜でも咲かなければ、その存在にさえ気づかないかもしれない。

    しかし、そういう川の水が停電した真っ暗な街でごぼごぼと音を立てながら溢れてくるというのは、相当に怖いものだと想像する。というよりふだんは管理された風景でしかなく、そこに荒々しい自然性などというものを感知していないから、突然の自然の氾濫に驚き、避難も遅れるのだろう。

    こういうことがあると、河川管理がいよいよ強まり、護岸工事の徹底などということが言われるのだろうが、それがはたして良いことかどうか。川のそばは危険だということを知りながら住むという、生活の知恵というか生活の覚悟のほうが大切ではないか。

    [IT] MacOS X クラッシュ

    FireWire で繋いでいる TV チューナーで台風情報を流しながら、ちょっと深夜の散歩に出て帰ってみると、Macがフリーズしていた。この数週間、何度か発生している。こういうことは、 MacOS X にして以来ほとんど見なかったことだ。FireWire または USB の接続を疑っているのだが、原因がつかめない。なんかが腐っているのかなあ。


    2005-08-22 (Mon)

    [life] デジタルチューナー熱暴走

    テレビが、というか正しくは、外付のBSデジタル・ハイビジョン・チューナーが、というべきだが、壊れた。2000年製のマスプロ電工のやつ。どうやら熱暴走でどこかの半導体がやられるらしく、電源を抜いて6時間ぐらい冷ましてやるとまた復旧する。しかし1時間ぐらい見ていると、またプツーンと切れる。

    前から調子が悪かったのだが、リセットボタンを押してなんとかなっていたのに、今日はリセットも効かない。この種のチューナーはあまり値が下がらなくて、新品を買うと5万円前後する。だったら、地上波デジタルの時代でもあるし、BS・地上波デジタルチューナー内蔵の32インチクラスの液晶薄型テレビに買い換えたほうがいいという案も。現行の28インチの東芝製テレビも、いろいろと気に入らないところがあるので。

    今週末からWoWoWでリーガが始まるので、それまでにはなんとかしないと……。

    [life] そういえば

    掃除機も調子が悪いので、土曜日に買い換えたのだ。日立のサイクロン。兄と甥っ子が遊びに来るというので、久しぶりに部屋の掃除をしようとしたら、へたれこんでいた。動くことは動くのだが、手元スイッチの接触がよくない。モーターもへたっているのか、紙パックを換えても吸い込みが悪い。これも小石川に引っ越したときに購入したものだからまる5年か。人も器械も、この夏を超えるのにふーふーいっている。

    [life] 液晶テレビ

    いまや「個人が個人として最も輝くのは消費の場」(ノーマ・フィールド)なんである。と開き直って、有楽町ビックカメラで10分間検討の末、SHARPの液晶TV LC37AD5を購入。32インチでいいと思っていたのに心変わりしたのは謎。SHARPにしたのは、「亀山工場製、日本の技術がなんたらかんたら」のPOPの惹句に負けたから。水曜日に到着予定。

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    _ 長官 [65インチにしなきゃぁ。]


    2005-08-17 (Wed)

    [life] 伊豆大島

    13〜15日は、一文の大将一家と常連さん総勢12人で、伊豆大島へ2泊3日の旅。竹芝桟橋からジェットホイルで2時間弱。
    海水浴、浜辺でのバーベキュー、リス園・三原山観光、花火大会、温泉、そしてイサキ釣りと存分に夏を楽しむ。ワシは海には入らなかったが、浜辺で寝そべっている間に手足と顔が真っ赤に日焼け。日焼け後用のジェルで処置してしてもらったおかげで、いまは痛いというほどではないが……。

    大島はあまり景気よくなさそうな、オールドファッションな観光地。岡田港の大きな土産物屋は、立地的には最高と思えるのに、崩れそうな看板をつけたままに閉店している。三原山登山口にある休憩所は、500人はゆうに入れそうなほどムダに広い。土産物も、いまどき大島紬や椿油もないものだ。三原山登山口
    ただ、赤茶けた火山島とばかり思っていたのに、案外、島内に緑が多いのは驚いた。幹線道路から奥まったところに防風林に囲まれて民家が点在している。車で島をぐるぐる巡るのではなく、そういう民家をふらりと訪ねて、もしかしたら、くさやを干したりしている軒下で、島暮らしの一端を聞くというのも、たぶん面白いのだろう。
    そのいっぽうで、まだそこそこきれいな海があり、活動を止めない火山あり、ダイビングスポットあり、というのは、もう少し考えてリゾート開発したら、もしかしたら東京に最も近い擬似ハワイになれるかもしれないなどとも思う。しかし、噴火と地震のイメージで長期的な観光投資は難しいのかもしれない。いや、いまどきは擬似ハワイに行くよりは、本物のハワイにみんな行っちゃうのであろうな。

    それでもスキューバ・ダイビング客でこの時期はそれなりに賑わってはいた。われわれが泊まった民宿ホテルも、もとは専修大の合宿所だったのを業者が譲り受けたもの。われわれ以外はダイビング客だったみたい。眠れないほどでかい音を立てるクーラー、お湯のでないシャワー、ロビーに寝ている犬、声のでかい酔っぱらいの主人、高い宿泊料金……なんか全体にコストパフォーマンスの悪い大ざっぱな宿だったが、まあ、これもまた夏の思い出。イサキ大漁、岡田港にて
    ちなみに、三原山は割れ目噴火口跡を覗いた後は、登山口までで、実際には登らなかった。いまなお戦後史上の謎の一つとされる1952年の「もくせい号」墜落事件のこと話しても、誰も知らなかった。
    釣り船を借りてのイサキ釣りは、入れ食い状態。昨年の西伊豆ではみんな“人間こませ”状態になってグロッキーだったが、今年はそんなことはなかった。帰京後、そのイサキをさばいてもらって、一文の座敷で大宴会の夕べなり。

    [media] きょうの新聞から

    ──構造改革が必要なことは皆知っている。だが、効率性・合理性だけが絶対的な価値ではない。社会的弱者への配慮、低迷する地方の再活性化などへの目配りは果たして十分だろうか。「切り捨てられる」側にも社会の大切な価値はある。(天児慧・早稲田大教授「総選挙、アジア外交も語れ」朝日新聞2005.8.17 11面)

    ──敗戦を境に、民主主義と反戦に日本人は燃えた。だが、「60年安保」の直後に政府が出した所得倍増政策は、国民から政治的関心を取り去ることにほぼ成功した。「当事者ではない市民が広範に立ち上がる」状況を見る機会は、ほとんどなくなってしまった。近年は市場主義的な自由化で、個人はさらに帰属性や関係性を断たれた。いまや「個人が個人として最も輝くのは消費の場」という状態だ。(ノーマ・フィールド・シカゴ大教授「キーワードで考える戦後60年「アイデンティティー」同11面)

    ──少なくとも国というものは感情論で動いてはいけない。本当は腰が据わっていないのに、感情に流されている途中で何かに火がついて事態が動き出したら最悪だ。(福井晴敏・作家 同上)

    ──辞世の歌の「国の為重きつとめを果し得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき」も、「散るぞ口惜し」と変更されていた。「悲しい、などというのは、当時はタブーだったからでしょう。あの戦争は軍人のそんな美学に殉じた戦争だった気がする。現実を見ずに、一兵たりとも上陸させずとか言葉だけが優先していた。栗林さんの最期は、そんな大本営への抗議にみえた」(梯久美子・ノンフィクションライター『散るぞ悲しき 硫黄島総司令官・栗林忠道』に触れて 同22面)

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    _ 小石川ぢ [紫外線火傷の具合はいかがでしょうか?お見舞い申し上げます。あまりにもショボイ宿でしたが、きれいな海と高速ジェット船美..]


    2005-08-10 (Wed)

    [life] ゲラの直し

    10日ほど前に書いた原稿のゲラがPDFであがってきた。あれれ、オレが書いた通りになってないな。小見出しはたしかにオレが仮につけておいたのよりよくなっているが、本文は、はっきりいって下手になっている。タイトルもこれじゃまずいでしょ。

    担当の編集者に話してもラチがあかない。聞けば編集長殿が手を入れたらしい。別にオレの文章のほうが絶対にいいというわけではないが、オレの文体と彼女の文体がごっちゃになっていて、はなはだリズムが悪い。文体というのはその人の一種の生理のようなものだから、それを文体ごと直すというのは、かなりリスクのあることなのだ。直すんだったら、ライターを唸らせるぐらいもっと上手に直してよ。しかも、編集部の誰ひとり取材の現場に来もせずに、よくやるよな。

    と、むかついたところで昼飯を食いに外に出た。白山通りに「つくばね」という小さな小料理屋があって、そこそこ旨いつまみを出すのだが、平日のランチも始めたみたいだ。ま、ランチの味はお値段なみ。

    帰りがけ、AYUMI BOOKS でユリイカ増刊『オタクvsサブカル!』を買う。オタクとサブカルって対決するものだったの? ついでに、「NONFIX KNUCKLES(ノンフィクスナックルズ)」(ミリオン出版)という新しい評論誌というよりスキャンダル誌。記事のライター陣は野田峯雄以外は聞いたことがないが、大塚英志がコラムを連載してたりしたので……。廃刊した「噂の真相」そっくりのテイストなのが笑える。

    うーん、編集長殿に直された文章を全部まっかっかに直し返してやって、気分せいせいしてから、懸案の原稿を書き出すかな……。


    2005-08-05 (Fri)

    [life] 翻訳文のリライト

    未明に寝る前に新書を読んでいたら眠れなくなって、本日の予定が半日分崩れる。昼頃起きて今日の締切原稿をまずは1本仕上げようと思ったところに、昨日の仕事の追加分というか、先方が「送り忘れた分」がメールで横入り。外資系オフィス設計会社のWebマガジンの翻訳原稿を、通じる日本語にリライトするという仕事なんだが、これがなかなか難しい。

    office というと日本では事務所全体のスペースを指すが、欧米では個人の居室スペースのことを意味する場合があり。private office というと、たいていは偉い人用のドア付き個室のことだ。work place, work process などこの原稿に頻出する言葉にも実は定訳がない。work surface とか touch down space にいたっては、概念自体が日本のオフィスに存在していないので、翻訳そのものが不可能だったりする。

    むろん下訳はあるのだが、機械翻訳に毛が生えたようなもので、読んでいるだけで頭がチリチリとなる。思い切って削除・意訳してくれてOKと言われているが、会社の製品コンセプトにもかかわるだけに、いつもおっかなびっくり。ま、あれで通っているんだからよしとするしかないか。

    なんとか追加分を仕上げ、本来の締切原稿も仕上げ、でも、まだまだ本日中の原稿が残っていて、夕方には打合わせもある。ふー。


    2005-08-04 (Thu)

    [life] 睡眠破壊

    昼過ぎ、取材でJR「国立」に行くつもりが電車内で寝過ごし、目覚めたら八王子。カメラとの待ち合わせまで時間があったので、安心して4駅戻ったのだが、「国立」とばかり思いこんでいたのが、実は「国分寺」での待ちあわせだった。私の電子手帳には「国立」とメモしてある。だが、こちらからカメラマンに送ったメールにはしっかり「国分寺南口」とも。再び電車に乗って、2駅戻る。

    奇しくも取材テーマは睡眠の科学。偉い先生曰く「あなたは睡眠破壊状態」。帰りもJRだったが、四谷で降りるべきところが今度は御茶ノ水まで寝過ごした。夏の日の午後はレム睡眠。

    [media] ネット言論のファシズム的心性

    少し前の朝日新聞に作家の渡辺淳一が、靖国問題にからめ戦時中の記憶について文章を寄稿していた。北海道の炭坑町の子供時代の記憶として、
    例えば、伯父がいた三井砂川の家の裏の川沿いには、強制連行されてきた朝鮮人が寝泊まりする飯場があり、そこでは毎夜、朝鮮人がむちで打たれていると聞いていた。伯父には、絶対に行ってはいけない、と言われていたが、ある夕方、友達二人と崖を下りて近づくと、異様なうめき声がし、草むらに隠れて見ると、ほとんど全裸の朝鮮人が「アイゴー、アイゴー」と謝っているのに、さらに殴られていた。
     という自分が見たエピソードを語り、日本のアジア侵略に対する謝罪の必要性を語る論拠の一つとしている。

     愛欲のベストセラー作家にもそういう少年時代があったことに、やや驚いたものだが、他の週刊誌にも最近同様なことを書いているらしい。日中・日韓のナショナリズム論争が喧しい折、その論旨はややナイーブな感がしなくもないが、植民地支配とアジア労働力の強制移入の実態をその目で見たものとして、いま語っておかなければという思いを強くしたのかもしれない。

     ところがこの文章、ネットの右翼サイトや嫌韓・嫌中サイトでははなはだ評判が悪い。
     まあ、大東亜戦争は正義の闘い、アジアの人はみな喜んだ、朝鮮人強制連行はなかった、大虐殺もなかったというSFワールドに自己完結する人々は、「朝鮮人労働者がむち打たれて泣いていた」事実など、見たくない、知りたくない最たるものの一つなのだ。
     そうした右翼言論のなかでも、最悪のものは次の文章だ。この匿名の投稿者は、「ショックやったやろねー、小学校5年生でそんなもん聞かされたり、見た日には」と渡辺を揶揄しつつ、こう反論するのである。
    そやけど、ほんまに強制連行(即ち、徴用令と言う法律に従わなかった故に官憲に逮捕)されて連れてこられてたんですか、その朝鮮人たちは?その証拠は?
    何で殴られてたんやろ?殴ってた日本人は単純にサディストやったんやろか?
    戦争中のことや、作業場にはきついノルマがあったんやろ、ノルマ達成が戦争の勝敗にかかわっているんやと現場監督は上司に怒鳴られてたんちゃうやろか?
    戦争の後方支援の末端でも、それなりに頑張っていたんとちゃうやろか?
    作業成績がはかばかしくないから責任感の強い日本人監督は頭にきて、或は見せしめで殴ってたんちゃうやろか?
    朝鮮人は仕事サボってたんとちゃうやろか?盗みを働いたんとちゃうやろか?脱走を企てたんちゃうやろか?或は過酷な使役に反抗して不当にも殴られていたんやろか?
    いろいろと考えが及びまへんか。渡辺さん。当時は無理としても、長じてからは。
     もとより歴史への想像力は人の自由であるが、その想像があまりも、日本国中心史観で歪曲されている。日本人現場監督の心の内を覗く余裕はあっても、ムチ打たれる朝鮮人工の絶望と痛みには、この投稿者はほとんどなんの想像力も働かすことができない。そのことの異常性に気づくことができない。
     もしもそこでムチ打たれていたのが、朝鮮人ではなく、年端もいかない日本人の少年工であったり、あるいはシベリアに抑留され森林伐採の苦役を強いられる抑留日本人兵だったとすれば、おそらくこの投稿のトーンは180度反転するのであろうが……。

     つまり、この投稿者は渡辺が見たものを、植民地支配者・戦争遂行者になりかわって解釈しなおし、渡辺の意識に刻み込まれた戦争に対する忌避感・罪悪感、あるいは自民族中心主義への懐疑を、「ふやけた、幼い、それこそ「感情論」」として切って捨てるのである。
     ネット右翼たちは声高に扇動する。中国・韓国との靖国や領土問題をめぐるナショナリズムの闘いにおいては、こうした渡辺のような「ふやけた、幼い感情論」は百害あって一利なし。一億総出で朝鮮人や中国人のウソを見抜き、次の戦争に備えなければならないのだと。

     国家と自民族が生き延びるためには他の民族などどうなってもよしとする「国粋的冷感症」ともいうべき心性は、ネット言論のあちこちにはびこっている。人々にそのようなニヒリズムをもたらす扶桑社版歴史教科書など、いまさら導入しなくてもこうなのだ。ましてや扶桑社版教科書で教育された日には、ムチ打たれる朝鮮人労働者に同情的な回答などしようものなら、教室では評価的にマイナスとされるのである。
     支配される側への憐憫を、言葉を弄し、歴史的事実を恣意的・主観的に歪めてまで断固として拒絶する心理。もはや、ファシズム的心性と断じるほかはない。

    2005-08-01 (Mon)

    [life] もう8月かよ

    原稿〆切に追いまくられるうちにもう8月か。これから一眠りして朝一番で京都出張の予定。残したのがあるので、すぐとんぼ返りしなければ。こういう状態なのは、土曜日のバルサ×マリノス(再戦)を横浜で生観戦、日曜日の日本×北朝鮮なんぞをTV観戦してたりしてたからなのだが……。でも、ロナウジーニョの妙技は堪能した。

    しかし、それにしても原稿料がはっきりしない原稿ってのは、やる気が失せる。職業ライターには400字書くごとに「ちゃりん」と音が鳴るエディターが必要だ。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ kojikoji [お暑うございます。相変わらずのご様子で祝着に存じます。 また、ご説、ごもっとも。業務委託ですから、事前に請け負う業務..]

    _ ひろぽん [「ご存じのEさん」って、誰のことだろう。]


    2005-07-30 (Sat)

    [life] 本を読む女

    この前、東京駅で地下鉄に勢い込んで乗り込んできた女(推定年齢36歳)がいて、読みさしの本を手に持っていた。席を探し当てるなり、片手に蛍光ペンをもち一心不乱な様子で読みふける。カバーがかかっていないので、見るともなしにタイトルがわかる。『億万長者に弟子入りして成功する方法』(大和書房)。

    そういうタイトルを、恥ずかしげもなく人前で読むなよ、ともいえるし、いやそういう本は電車の中ぐらいでしか読めないともいえる。この「恥ずかしい」という感覚を彼女と共有できないことが残念でもあるが、本を読むその切羽詰まったような表情がちょっとだけ羨ましくもある。彼女はこれから電車に乗って、億万長者に弟子入りするところだったのかもしれない。

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ アジャ [彼女は、これから『億万長者〜』の著者(あるいは、それを参考しなければならないような人物)に取材をしなければならないラ..]


    2005-07-28 (Thu)

    [life] 大阪トンボ帰り

    予定に含めていた原稿書きだけならまだしも、横入りの案件のなんだか腑に落ちない要求につきあわされて、結局は20分ぐらいしか寝れなくて、朝6時台の新幹線で大阪へ。

    大阪も暑かったが、まだ午前の陽はおだやか。バイオ・インフォマティクスの話を聞いて、とんぼ返りで帰京。昼飯は新幹線車中のお弁当。往復で計4時間は寝れたんじゃないか。

    で、自宅兼仕事場に帰り着く間もなく原稿の催促。10時までかかって1本仕上げる。眠いよぉと日中ずっと感じていたのが、ひと仕事仕上げると急に爽快な気分になる(ことがある)のは、睡眠欲求というのはこの程度のレベルでは、実は生理的というよりは、心理的な欲求でしかないのではないか、と思うわけ。

    酒が飲みたくて、一文でしばし鰯の塩焼きなどつまみながら。体は酔ったが、神経はひりひり。

    しかしながら、また明日は朝から2件の仕事。家庭用燃料電池と、マンション空調管理技術の話。うむ。頭、コンラン。


    2005-07-26 (Tue)

    [life] 台風

    タイフーン・セブンの東京上陸はかろうじて避けられたみたい。明日は台風一過の晴天かな。仕事が超忙しい。明日はまる一日戸塚、明後日は大阪、日帰りで戻って打合わせ、金曜日も2件取材。その前に、原稿を3本あげないと。で、来週はまた京都に行ってと、スケジュールがびっしりだわ。

    土曜日にバルサとマリノスの再戦を見に行くことにしたが、気分はあんまり楽しそうではない。スタジアムに入れば気持ちも高ぶるかとは思うけれど。


    2005-07-21 (Thu)

    [life] ご無体な

    Web広告代理店A社。なんで前回と同じ量の仕事をして、ギャラが3割も下がるんだろう。急速にモチベーションダウン。

    これとは別の初めて仕事をする編プロB社。取材に編集はついてこないわ、取材の前からライターにデザインラフを書けなんてトンチンカンなこというわ。しかも、なか2日で原稿〆切などとご無体な……。オレ、編集はやらんぞと社長に言っておいたのになあ。しかもビジネス雑誌は初めてらしく、編集長が立てたのはなんか妙に外れた企画。あれじゃ、リニューアルで売上増は難しいとマジに思う。

    行きがかり上受けた仕事だが、最初で最後だな。


    2005-07-18 (Mon)

    [life] 八重山地方の天気

    天気予報曰く、
    台風の接近で八重山地方では風速30メートル以上の猛烈な風が吹いており、同日夕方にかけて暴風が続くとともに、1時間に40〜60ミリの雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるという。
     以前なら、軽く見逃していたかもしれない地方の台風情報。先月取材で訪れた石垣島の牛のお医者さんはどうしているかな、とちょっと気になる。あんな平たい島だから、まさに暴風は吹きすさぶのであろうなあ。そんななかライトバンを飛ばして、牛の妊娠検査に飛び回っているんだろうか。

    2005-06-24 (Fri)

    [life] 石垣島・沖縄へ

    明日から取材で全国行脚週間。石垣〜沖縄の後は一日おいて札幌。さらに来週末は大阪。ヨサゲではあるが、遊びじゃなくて仕事だからなあ。コンフェデ、WYの決勝Tの試合がちゃんと観れないのが残念。テーマまた変えました。


    2005-06-23 (Thu)

    [life] 同窓会

    高校時代の仲間の同窓会、品川のインターシティで。特に出世した人もなく、特に零落した人もなく。

    [book] コロニアリズム

    先の同窓会でもちらりと話題に上っていた四方田犬彦の『われらが<他者>なる韓国』(平凡社ライブラリ)を昨晩読了。パクチョンヒ独裁が倒れた80年代初期に書かれた文章がほとんどだが、その頃の左派に主流の植民地主義への贖罪感、あるいは週刊誌メディアに溢れつつあった大衆文化ブームの浮かれたメガネ(キーセン観光を含む)でその地を見る視点からは離れ、よりリアルに韓国の文化状況を活写しようとする。なかでも韓日にまたがって数奇な生涯をたどった詩人・金素雲へのオマージュがいい。画像の説明

    最後に収められた「人はいかにして在日になるか」という文章は、日本文化の渦中にいながらにして、「わたしこそが日本であると確信し明言しきった瞬間に、足もとの台座をすっともっていかれそうな気がする」四方田の立ち位置を示すものだろう。その不安と緊張こそが、彼の文章を澄み切らせる。そこが少しだけ、関川夏央とは異なる。「在日」とはここでは「在日・日本人」の謂いであるのだ。

    四方田に触発された格好で、あらためて近代日本の植民地主義を勉強しようと思った。いまや、思想界はポストコロニアリズムの時代で、いやそのポスコロさえ遅れているとかいわれている時代にあって、実証主義的な歴史観の立場から書かれたコロニアリズムの実際をあらためて学ぶことは、けっして意義ないことではない。岩波の叢書『近代日本と植民地』を何冊か注文。


    2005-06-21 (Tue)

    [life] クレジットカードデータ流出

    福井のT氏のカードはデータ流出の対象だったそうだ。ワシも海外ソフトをVISAで買うことがあるし、2年前のアメリカ出張のときももしかすると、カードを使ったかもしれない。自分のカードは安全かどうか、カード会社からの連絡をまっていればいいんだろうか。

    某カード会社の会報誌に、カード会社のセキュリティ対策(もちろん提灯記事ですけど)の話を書いているんだが、これで連載すっ飛ぶかもしれんなあ。


    2005-06-01 (Wed)

    [life] 支笏・札幌

    ポルトガル紀行まだまだ続くんだけれど、このあたりで日常の話題も。

    月曜日に札幌出張だったんだが、なぜか日曜日に支笏湖畔の温泉に前泊するハメに。風不死(ふっぷし)岳(だと思う)を眺めながら露天風呂に浸かる。支笏湖は、初めてだったけれど、天気もよくて湖が青々としていて、あたりが閑静で、とってもよかった。

    それにしても、なんで温泉? なぜだか知らないんだけれど、こういうコースになっちゃったんだよね。原稿を抱えていて、ホテルで書こうとPBを持っていったんだけれど、蓋も開けずじまい。状況からしてできるわけなかったね。

    月曜午後の取材が終わってからは、札幌ビール園でジンギスカン。空港でスープカレーのレトルトパックを買い込むが、「らっきょ」のレトルトはいまいち。Nさんに以前もらったハウスのレトルトのほうが美味かったと思う。支笏湖


    2005-05-11 (Wed)

    [life] 帰国

    ポルトガルから帰国。疲れたけれど、楽しかったワイ。詳細は後日。


    2005-04-22 (Fri)

    [life] バカンス直前

    出発まで残りの原稿あと2本。実質3頁分。今日午前中の取材を入れなければ楽勝だったんだけどな。ま、午後からなんとかやりきって、夜9時新宿のおたくオフにはぜひ参加したいものだがどうなることやら。なんだったら土曜朝まで徹夜して飛行機に飛び乗ったっていいんだからな。

    しかし心残りはクライアント筋の都合で26日のデータ待ちになっちまった連載原稿1本。やむなくポルトのホテルで書くことに。へたにPC持っていくとか言っちゃったからなあ。しかし掲載号を延ばせるかと編集もいろいろ苦労してくれたみたいだから、これはやらねば。

    国際ローミング対応のFOMA N900iG をレンタルし、これにP901iのFOMAカードを入れてみる。同番号で着信可能だが、国際ローミング料金は受信人持ちなんで、ちと怖い。パケットも高いしパケ割効かないし。発展途上のサービスではある。しかも、携帯万能でてっきりメモリが移せるかと思ったら、できない仕様でやんの。マニュアルのどこにも書いてなくてしばし格闘。ローミングセンターのヘルプに電話してやっとわかった。P901iでFOMAカードにいったんメモリを移せばOKなんだが、なんだかなあ。


    2005-04-21 (Thu)

    [life] 石礫

    抽象的であれ具体的であれ、何か心に蠢く怒りがあり、それが群集のなかで共有化されたと思った瞬間、石礫の一つでも投げたくなるものだよ。対象が警官であれ、軍隊であれ、敵の象徴であれ。とくに若い年齢のときはそうなのだ。そういう心理はデモというものに出たことがない人には永遠にわからないのだろう。敷石のカルチェラタンしかり、火炎瓶の成田しかり、文字通り手製パチンコに石をつめたパレスチナしかり。投石の肉体運動のシルエットのなかに、その怒りの根拠を尋ねることがまず重要なのであって、怒りの現れ方などというものは、歴史的には二次的な意味しかないのだ。

    同じ人が、中国には言論の自由がないと批判しつつ、デモに対する国家の弾圧を要求するという自己矛盾。デモの隊列のなかの一人ひとりの民衆の不満のありようから出発するでのはなく、さも自分が国家であるかのようなしたり顔をしながら、国益だの外交だのナショナリズムを論じる愚。さもなくば、保険会社の調査員のように壊れた窓ガラスの損害額を一枚一枚数える無思想性。

    むろんデモの参加者もまた、「愛国無罪」などという、犬にでも食われればいいナショナリスティックなイデオロギーにからめとられ、自らに投擲行為をなさしめた怒りの本源的な姿を見失いつつあるのだけれど。


    2005-04-17 (Sun)

    [life] 六本木

    ドイツからのバカンス組との日本最後の会食。西麻布の日本料理レストラン「権八」。ふつう来ないよなあ、こういう店は。異様に外人が多い。味はいまいち。ただ木造の芝居小屋風の内装は面白がっていたみたい。ま、他のところでもっと繊細な日本料理をたくさん食べてきたみたいだから、よしとしてもらわなくては。1組が六本木ヒルズのグランドハイアット泊なので、つきあって海抜250メートルの展望台へ。うわ、1500円も取るのかよ。文京シビックセンターの無料展望台の方がまだいいぞ。

    「日本家屋ではなぜセントラルヒーティングがないのか」と先の四国・近畿旅行中、ずっと疑問を呈していた建築家のウォルフガングが、最後に言い残すみたいな感じで、日本国内で欧州のモバイルフォンや欧州系のクレジットカードが使えないことについて文句を言っていた。うむ。日本の通信と金融システムは、日本オリジナルか、さもなくばアメリカン・スタンダードなのじゃよ。ヨーロピアン・スタンダードについては、明治のころはともかく、戦後は「ない」ことにして突き進んできたのじゃ。それが良くも悪くも、この半世紀の日本の姿なのじゃ。不満は承った。コイズミにしかと伝えておくと言っておいた。

    少し風邪気味だったが峠は越したかな。来週はマキマキで仕事をして、今度はワシが土曜日からポルトガル・バカンスじゃ。


    2005-04-11 (Mon)

    [movie] 「ロング・エンゲージメント」@新宿ピカデリー

    監督ジャン=ピエール・ジュネ 主演オドレイ・トトゥ(☆☆1/2 最高点☆5つで)

    新宿でSと映画会。今月の『ロング・エンゲージメント』は新聞の映画評だけを頼りに選定。第1次世界大戦の塹壕戦をリアルに再現したシーンなど美術は特筆に値する。だが、ストーリーとしてはわりと凡庸な謎解きをくどくど描きすぎ。登場人物が多く関係が複雑なこともあって、いまいちのめり込めない。謎が解けたというカタルシスを得られないまま。あれ、これって謎解き映画じゃないのぉ。「新宿ピカデリー」の一番小さな小屋での上映。スクリーンが小さいうえに背の高い外人さんのせいでよく見えなかったり、外の物音が聞こえたりと、視聴環境が悪かったこともマイナス。

    それにしても、オフィシャルサイトのキャストにジョディ・フォスターがクレジットされていないのはなぜだろうか。仏語を流暢に喋る彼女の登場で、観客を驚かせようという魂胆か。ただ、彼女の仏語は、なんか別の映画でも聞いた記憶があるんですけど。これと全体的に似たような雰囲気のフランス映画を少し前に観た記憶があるんだが、そのタイトルを思い出せない。

    [life] ポルトガル料理

    その後、ポ旅行の練習というか、ポ料理のリファレンスモデルを確認に、渋谷のポ料理店「マヌエル コジーニャ・ポルトゲーザ」へ。本場のものを本場で食うからといって、必ずしもおいしいとは限らないというのが、イタリアやスペインでの経験知。東京のポ料理を一つ試して、それよか本場が美味しかったら得したぁってな感じを得られるかと思って。むろん逆の場合もあるだろうけど。渋谷というより神泉に近い、こじんまりとした店だが、ワインと雰囲気は良し。料理も悪くないんだが、ポ料理ってけっこう田舎っぽいのねとあらためて実感。

    [life] クラシコ

    レアルとバルサ。綺羅星のごときスターたちのゴールの饗宴。見応えは十分。バルサは前半のボール完全支配時にちゃんと点を取れなかったのが敗因。逆にいえば、カシージャスのスーパーセーブでレアルをリズムに乗せちゃったよな。まあ、レアルも毎回こんな試合をやっているわけではないんだが……。ともあれ、これで優勝争いにまだ興味を持続できる。ただ、オレとしては3位争いが気になるところ。


    2005-04-10 (Sun)

    [life] 小石川の夜桜

    一文でしっかり飲み食いしてから、大将お薦めの伝通院の桜を門の外から眺め、播磨坂へ。深夜11時近くだが飲み疲れの若者がちらほら。純粋に桜の枝ぶりという意味では伝通院に軍配が上がる(ちなみにATOKだと“でんづういん”では変換できない。一般的には“でんつういん”だが、正しくはというよりは地元の人はみな“でんづういん”と呼んでいるはずなのだが)。

    少しふらふらとした足元のまま共同印刷の角を曲がって帰還。Amazonから届いていた MADREDEUS を聴きながら……。


    2005-04-09 (Sat)

    [life] 宴会

    7日はR社の編集の職場異動送別会。たかが隣の部署に移るだけでこの大騒ぎ。もともと特異なノリの会社。あの雰囲気に没入できないとやっていけないんだろうなあ。想像していたことではあったが、やはり飲み直しが必要になって、店仕舞中の一文へ小石川T氏と。その後、大将らと共に噂の東十条の華北家庭料理店へ。キュウリはなぜあんなに美味いのだろうか。鶏の足の料理はどこかで食べたことあるなあと…そうか、昨年の北京で食べたんだった。

    8日は午後恵比寿で取材後、喫茶店で休養。夕方5時頃から中目黒の目黒川へ。コンクリート護岸のふだんはつまらない東京の川だが、この季節だけは川面を一面に覆うような桜が美しい。7時からADプレスツアー関連のメディア関係者同窓会。楽しく飲み、10時からはカラオケ。タクシーで帰還。未明3時ごろ。K社のM副編は校了作業とかでまた会社に戻っていった。ご苦労様。


    2005-04-06 (Wed)

    [life] ディスカバージャパン

    ドイツからの友人やその友達の外人さんたちと一緒に、琴平でこんぴら歌舞伎、備前・伊部で備前焼陶房見学、姫路市内、そして奈良で久しぶりに大仏、正倉院、奈良町界隈など、たっぷり日本情緒に浸る旅。自分もガイジンになったような目で見るとなかなか面白い。桜がいまひとつだったのは残念だが……。ドイツ語がからきしダメなので英語で日本文化を説明しようとするが、たとえば「こんにゃく」の製法を英語で言えといわれても、なかなか難しいわ。画像の説明

    本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

    _ Zephyros [http://en.wikipedia.org/wiki/Konnyaku]


    2005-03-31 (Thu)

    [life] バーレーン戦

    3/30(水) 午後から打合わせと取材。帰宅後、北朝鮮×イラン戦の後半を観る。PK判定をめぐり北朝鮮選手猛然と審判に襲いかかる。あれはやりすぎ。レッドカード1枚は処分としては軽すぎだよ。激昂すると止まらなくなる性格は、困ったものだ。

    7時からは日本×バーレーン戦。そういえば、夕方の東京メトロ南北線は埼スタに向かうユニフォーム姿の客が目立った。平日の電車のなかで青色ユニという光景はW杯以降一般化したなあ。でも、オレは恥ずかしくてやらないけど。

    ゲームは、美しい日本のパスサッカーを久しぶりに堪能。第三者として見れば、楽しい試合だったろうねえ。でも、きれいなだけでは点が取れない。ゴール前の気迫が相手のオウンゴールを誘ったとはいえ、これではバーレーン・アウェイ戦が思いやられる。これまで日本のドイツ行きを確信していた私だが、もしかするとダメかもという不安がちらっとよぎる。


    2005-03-28 (Mon)

    [life] 麻雀大会

    3/27(日)。B誌の編集Mクンが別媒体に異動になるのを機会に小石川T氏宅で送別麻雀大会。正午ごろからT氏の手料理をつまみながら夜11時まで。半チャン15回ほど参加して激しく浮き沈み、トータルでわずか+2(テンピン)という、空しいばかりの消耗戦。でも、所詮は遊び。頭脳の特殊な部分を刺激するんだから、これでいいのだ。参加者の一人28歳のN君が、噂通り同じ部署のTさんと結婚するという話。若者はいいなあ(笑)。

    今週はちょっとマキを入れて仕事をして、週末はまた西日本方面で遊ぶのじゃ。


    2005-03-24 (Thu)

    [life] 書店オープン

    小石川の千川通り、たしか以前はコールセンター会社が入っていて、それが引っ越した後しばらく空いていたビルの1階に、4月1日「あゆみbooks」という書店がオープンするらしい。オープニングスタッフ募集の貼り紙が出してあった。フロアの規模でいうと中型書店だが、小石川界隈では白山通りの「あおい書店」と同じか、少し広いかという感じ。「あゆみbooks」といえば私が1月の日記で感動的に記している仙台の書店の系列であろうか。だとすれば期待がもてる。最低限「あおい」の品揃えよりは充実してほしい。夜11時前後まで開いているみたいだし、千川通りの活性化にも貢献してくれるはず。ただ開店まで1週間しかないのに、いまごろアルバイトを募集していて大丈夫なんだろうか。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ kusa [前の日記へのコメントですが、アイエ書店はLoftの1階と2階、駅のペデストリアンデッキに繋がってあります。]

    _ ひろぽん [あっ、そうでしたか。情報サンクス。今度、仙台帰省オフでもやりたいですね。]


    2005-03-23 (Wed)

    [life] 半世紀勤続記念

    このところ日記が滞っているが病気ではない。仕事が急に暇になったので、書くことがなくなってしまったのである。いや、人と会ったり、本を読んだり、映画を観たりはしているのだが、なんかダラけちまって、書く意欲がいまひとつ湧かなかったのだ。たとえば先週は韓国映画マイ週間と決めて、DVD/ビデオを8本連続で見続けた。その感想はいずれ。

    4月初めの四国・近畿方面旅行の詳細を決め、4月下旬からのポルトガル旅行のチケットと宿の手配をした。ポルトガルは17日間の、オレとしては長旅になる。ってことは、3月中旬に続いて4月もオレはほとんど仕事をしないことになるのかな。あちゃあ。

    ま、人生勤続半世紀記念休暇つーことで、自分で自分を許してあげよう。


    2005-03-13 (Sun)

    [life] 通常運転

    可もなく不可もなくです。来週は仕事がヒマかなあと思うと、気分的に安らぐ。安らいでばかりではいけない自営業の身なんだけれどもね。

    月末の Discover Japan 旅行の計画を立てねばと思いつつ、昼間は CL のチェルシー×バルサの録画を観て、デフェンスがザルだよね、でもこれでリーガに集中できるからよかったんじゃないとか思いつつ、 夕方は久しぶりに Hと Afternoon Tee でパスタして、それから一文に行って、そろそろ顔を出せねばという Tiny に1カ月ぶりに顔を出して、深夜1時過ぎに帰還。


    2005-03-11 (Fri)

    [life] 広島出張

    新幹線で広島・マツダに出張。5年ほど前に一度来たことがあるんだけれどなあ、全然覚えてないや。明日の当地の天候がよければ一泊でもするかと思っていたが、どうやら雨らしいので、6時の新幹線で帰京。往復8時間はやっぱり疲れるわ。お土産は、牡蠣の燻製とレンジで温めるお好み焼き。携帯電話を家に忘れてきてしまったのだが、たいした用件は入ってなかった。


    2005-03-10 (Thu)

    [life] シンポジウム

    午前から午後3時まで原稿書き。夕方から青山で打合わせ。1時間ぐらいかかるかと思ったら、30分で終了。30分の打合わせなら電話で済ませてくれよなあ。赤坂みすじ通りあたりをブラブラしてから後楽園へ。

    文京シビックセンターで、知人が教えてくれたシンポジウム「ジャーナリズムは政治権力とどう向かい合うべきか」に参加。

    ワシは今はジャーナリストではないけれど、物書きの端くれとしてむろん日本のジャーナリズムのありようには関心をもつ。NHKでロッキード事件の頃に現役で、その後、左遷された2人の元記者と、立教大の服部孝章教授がパネリスト。NHK出身記者の語り口が、極は左右すれど、田原総一朗と似ているのが笑える。テレビ記者ってのはなかなか弁が立つものなんだな。服部教授がイメージと違って、えらい戦闘的なのに驚いた。広河隆一氏が発言するのを初めて聞いたが、言葉は深く重たい。その語り口と姿勢に一瞬打たれて、会場で販売されていた氏の写真集を購入する。

    会場は、ワシなど若く見えるぐらいの、老年の方々が大半。あとは、若い学生風がちらほら。総数150名ぐらいか。なんらかの形でジャーナリズムにかかわっているベテラン記者さんたちが多いのだろうけれど、この問題への関心がそうした職業領域に留まってしまっているのが、なんとも悔しい。「慰安婦も南京虐殺もファルージャも、つまり戦争も侵略もなにもかもがなかったことにされてしまう危機感」(広河氏)は十分共有できる。得ることの多いシンポジウムではあった。

    さて、明日は広島出張。気分が良ければ一泊してくるかな。

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    _ yu [見たくないものを見えなくして、なかったことにしてしまう...というのがこの国のやり方かと思う今日このごろ。気持ちだけ..]

    _ ひろぽん [「見えなくしてしまう」には何かで覆わなければならないわけで、昨今のライブドアvsフジ問題の過剰なまでの報道などはその..]


    2005-03-09 (Wed)

    [life] 休養日

    8日は勝手に一日完全休養宣言をして、6時半起床。ハードディスクにたまっているリーガの録画を1本消化してから、久方ぶりに小説など読む。昼過ぎに外出して、本郷まで歩き、喫茶店で本を読み続ける。コートを脱がせる温かい日射し。夕方から池袋で映画を観て8時過ぎに帰宅。

    そのままだったら平穏無事な一日だったのだが、映画鑑賞中に電話などあった模様。帰宅後、原稿の一部直しをそそくさと。パブリシティ記事じゃないんだからさ、まったく。とブータレつつ、それを終えてせいせいと就寝。えっ、10時半に寝ちゃったよ。まるで年金生活者の老後の一日ではある。

    [movie] 『ボーン・スプレマシー』@池袋HUMAXシネマズ

    前作『ボーン・アイデンティティ』が面白かったんで、その続編。はぐれ系アクションヒーローもの。記憶喪失、秘密部隊、偶然の女、インド・ゴアからナポリ、ベルリン、モスクワまで至るワールドワイド性、そしてお決まりの激しいカーチェイスなどなどアクションムービーの王道はちゃんと押さえている。

    ただヒットの最大要因はマット・デイモンの抑制の効いた演技と、エージェントたちとの死闘アクションだろう。前作見てないといまいち入り込めないかもしれないけれど、シリーズものってのは本来そうでしょ。前作よりやや劣るがそこそこ楽しめる。で、2作目の興行収入次第では第3作「いよいよボーンの出生の秘密が明らかに!」があるとみた。

    それにしても、EU統合の時代に米CIAがなんでヨーロッパでこんなに暗躍しているのか。しかも、各国警察組織との連繋がなんでこんなにうまくいくのか。それはともあれ、仮想敵を失った国家スパイ組織は、汚職まみれで自壊していくという話。敵は内部にありだわな。(5点満点で☆☆☆)

    [book] 『明日の記憶』『枯葉の中の青い炎』

    共に初めて読む著者の作品。『明日の記憶』(荻原浩)は、若年性アルツハイマーにかかった、50歳の広告代理店部長の話。ほぼ著者自身の年齢でもあり、私の年齢でもある。私自身、昔から物忘れがひどい人だから、まったく他人事ではない。最初は「それってよくあるよねえ」という感じで読み進むが、主人公の病状はだんだん深刻になっていく。

    昨日も散歩に出かけていて、もしもあるとき、その街並みの風景が、一瞬記憶から抜けてしまったらと想像したら、背筋が凍り付くようだった。記憶の死滅こそ、人間の本質的な死なのだ。逆に思い出の豊かさこそ、人間の生きた証なのだという本書のメッセージは、いまさらながら同意。記憶に茫漠としたベールがかかっていくさまや、自我の崩壊へのおそれの心理描写はうまい。ドラマ・映画化にも十分耐えられると思うが、逆にいうと、それだけ通俗性が高いということでもある(誉め言葉じゃないよ)。

    『枯葉の中の青い炎』(辻原登)は、不思議な読後感をもたらす短編集。最初の2編は神秘なラピスラズリの石がつなぐ連作なのかと思ったが、なんかハチャメチャなストーリー展開で、ちょっとついていけなかった。しかしストーリーの破調と物語想像力の渦巻きは、おそらくこの作家の持ち味なのであろう。ザーサイとキンギョがシンクロする「ザーサイの甕」のお話など、けっこう笑える。表題作は、スタルヒン伝説に依拠しながら、もうひとつの伝説(フォークロア)をそれこそ魔法のように紡ぎ出す。南洋の島で民話を採集した中島敦の話は事実だが、そうしたノンフィクションと端からデタラメの虚構を、複雑にからみあわせながら、読者を物語のシャングリラへと誘い込む。…という狙いはよくわかるが、すっかりそこで酩酊してしまわなかった私は、感性が鈍っているのであろうか。

    [life] 偶然

    9日は午後から打合わせで八丁堀へ。帰路、小腹がすいたので、ときおり顔を出す御茶ノ水の立ち食い寿司屋へ寄ろうと途中下車、店の前で夕方の開業にはまだ早いことに気づく。そのとき携帯に電話があって、某誌で急遽、カード・スキミングの話を書くことに。編集者が「柳田邦男のスキミングの本、読んでませんよね」という。『キャッシュカードがあぶない』(文藝春秋)のことか。目の前にたまたま丸善書店あり。なら明日の打合わせまでに読んでおこうと立ち寄ると、平台に『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』なる本。アメリカ文化史は昨年のマイブーム。ふと手にとると高校・大学の先輩、MK教授が編者ではないの。嬉しくなってつい購入。偶然の巡り合わせってほど大げさなものではないにしても、丸の内線車中で小腹が空かなければ、先輩の本を買うのはもっとずっと後になっていたことだろう、というお話。


    2005-03-06 (Sun)

    [football] J開幕

    土曜は仕事の合間になんとなくサッカーTV観戦。Jが開幕。浦和×鹿島は面白かったが、横浜×磐田は低レベルの試合。あのハンドをちゃんと見抜けない主審が日本最高レベルとは……。リーガはバレンシア×レアルがなかなか楽しかった。アイマール、ロナウドなど主役が復調してきてゴール前がサスペンス。結果はドローで終わったから、バルサがまた引き離すチャンスよん。しかし最近は、もっぱらスペインばっかりで、セリエAもCLも観てないなあ。

    [life] ささくれ

    気持ちがときどきササくれだって、他人にいじわるしたくなる。2ちゃんに罵詈雑言したり、見ず知らずの他人のblogに唾ひっかけたりしたくなるときって、そういうときなんだろうなあ。けれども一歩手前のところで、思いとどまる。そういう危ういバランスで生きているのよ、三月の夜を。


    2005-03-04 (Fri)

    [life] Laphroaig

    ようやく仕事が一段落。もっと早く書いておけば、といつも思うことではあるのだが……。とはいえ、次の〆切はすぐにやってきて、土日は仕事だ。

    それでもようやく心おきなく酒が飲めるようになった。MuONで洋酒の話題が出ていたりしたタイミングで、たまたま LaQuaの成城石井に寄ったら、洋酒の棚が充実していた。前からワインの品揃えはそこそこと思っていたが、ウイスキーも拡張。福井のT氏が好きというシングルモルトの Laphroaig 10年ものが安かったので買ってみる。薬臭いんだけれど、これがまたたまらん。


    2005-03-02 (Wed)

    [life] 才媛

    昨日の取材。大手特許事務所で弁理士をめざす29歳のパテントエンジニアの美女。キバっ〜っていう感じかと思ったら、才媛はやっぱり違うわ。物腰も人柄もおよろしいようで。で、彼女を取材候補として推薦した人事部長も女性で、「(推薦の理由は)ビジュアル的にも映えるかと思って」だと。これを男性の部長が発言したらセクハラグレーゾーンなんだろうが、女性同士だとオッケッーか。なんかおじさん的には和む取材ではあった。

    たんに美人、たんに若い、たんに賢い、たんに優しいだけじゃなくて、いくつか要素が複合化されているスーパーな女性に会うと、「羨ましいわあ」とナヨってしまうワシである。


    2005-02-28 (Mon)

    [life] 「さはさりながら」

    ベストセラー『問題な日本語』には採り上げられているだろうか、最近妙な耳障りのする日本語。「さはさりながら」っていうやつ。むろん「サワサリナガラ」と発音する。最初に聞いたのは日本銀行の職員からだったから、官僚風の言葉遣いなのだろうか。政治家も使うみたいだ。この2カ月で2度聞いた。これまでの人生でそれが口語表現として使われるシーンに立ち会ったことは皆無だったから結構驚いた。要は「そうではあるものの」ぐらいの意味だろうが、最初はなに文語気取ってんねんと思った。誰かがテレビででも使って人口に膾炙(ってのも古い言い方やね)するようになったんだろうか。ま、ワシもときどき使う「ことほどさように」とモードが似ていると言われれば、二の句が継げんがよ。

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    _ kyo [問題な日本語には載っていなかったような気がしますが (今貸し出し中につき不明(^_^;)) ネットで検索したら結構ひ..]

    _ ひろぽん [中也が使うと味わいが格別ですな。「さはさりながら さらばとて」ですか。いいな、これ今度使ってみよう。ご教示感謝。]


    2005-02-27 (Sun)

    [life] 床屋

    26日(土)は寒い朝だった。昨日はようやく7時間近く眠れたが、しかし疲れは残っている。頭がどうにもみすぼらしいので、朝一番で床屋へ。鏡の中の自分は目の下とか頬とか疲れ果てて精気がない。

    床屋の椅子はよく眠れる。自宅にも一台欲しいと思うぐらい。ただ、店の中で鼾をかくのはどうかという神経が働くのか、寝入りばなの鼾をかく瞬間を自己察知してその都度、目覚める。

    帰りあらためて千川通りを歩いてみたが、ビデオ屋が1件、近隣の姉妹店に統合とかで閉店しているのを発見。「象の仔」という、名前は可愛らしいが、ケーキはあんまり美味しくない喫茶店も廃業。マンションばかり増えても客が増えないのだな。むろん業態選択や個店の営業努力も足りなかったのではあろうが。

    ついでに白山通りには「すき屋」と「なか卯」が並んでいるのだが、会社的に前者が後者を買収ということで、これからどうなるのか。兄弟店として残るのか。でも同じようなメニューじゃ、相乗効果はないだろう。それにしても、この一角では「なか卯」のほうが圧倒的に美味かったんだがなあ、企業経営の判断とは別物のようだ。

    体がぴりっとしない。どうにも眠くてだるい。でも原稿書かねば。


    2005-02-25 (Fri)

    [life] やばやば

    原稿、やばやば状況が続く。一つ終わっても次から次へと〆切が。ためこんだワシが悪いんだけれどサ。悪いことにその合間に取材が目白押し。取材ってのはふつう事前の予習が必要で、その成否が取材の質を左右する。だからこの比重はけっこう重い。インタビュー原稿の場合、準備1/3、インタビュー1/3、ライティング1/3といったところか。単純に時間に置き換えれば、実際のインタビューが2時間だとすると、仕事を仕上げるまでに最低でも計6時間以上の時間がかかることになる。うーん、こりゃだめだ。マジ、寝れない。タバコが増える。

    1本の原稿に集中して、終わったら次というのならまだ楽だが、複数の媒体の複数の取材が交互にやってくると、自分でもわけわからんことに。ただこの1週間は微妙に取材先業種がオーバーラップしていた。それぞれ別の媒体の取材なのに、CAD技術者の次が、CADソフト会社の社長、横浜のシティホテルの後が神田のビジネスホテル、そして今日は午前と午後が別の雑誌の取材だが、奇しくも同じ生保業界だ。そんなつながりをせいぜい面白いと思わないとやってられない。


    2005-02-24 (Thu)

    [life] 逃避

    自分の原稿終わってもないのに、人の代理で取材の仕事を受け、あろうことか編集者の代わりに打合わせにまで出て、そんでもって、人に仕事の紹介までして、何やってんだろ、オレ。一種の逃避行動だな。心理学的には極めて把握しやすい単純なタイプなんだとあらためて思うわ。


    2005-02-23 (Wed)

    [life] イ・ウンジュ

    一昨日、スカパー!のどこかのチャンネルでたまたま(これを強調したいが)韓国発の芸能情報番組を観ていたのだ。日本でいえば飯島直子に、薄い紗をかけたようなきれいな女優さんが出ていて、近況を語っていたのだが、それがイ・ウンジュだった。初めて見る人だった。自殺したんだって。向こうの若い女性が話す韓国語って、語尾を少し上げた「ネエ〜」というあたりがどこか甘えて聞こえたりするんだが、それはやっぱり向こうの人にもそう聞こえるのだろうか。どこか儚げで、でもきっと目の前にその人がいたらぼーとして見るだろうなあと思わせるような人ではありました。モクトー。


    2005-02-22 (Tue)

    [life] 名古屋とんぼ返り

    21日は昼中は原稿書き。夕方から新幹線で名古屋へ。夜7時半スタートで9時すぎに終了。とんぼ返りで東京に戻ると12時を回っていた。やばい仕事が一件。編集者が怒っている。アヘアヘ。


    2005-02-21 (Mon)

    [life] 昼酒

    寒くなったり、暖かくなったりだなあ。日曜は午後からご近所づきあい。一文の常連さんたちと共に神楽坂で大将の引っ越し祝い。昼酒(「越の寒梅」は久しぶり)を飲んだらソファですっかり眠ってしまった。奥さんの手料理美味い。子供たち可愛い。仕事が残っているのでお店には残らず帰還。

    朝方には、バルサ×マジョルカ戦を観ていた。大久保はやっぱりスタメン落ちで後半から出場。しかしキレはよく、短時間だがパフォーマンスは悪くなかった。プレイにちょっと粗雑なところがあるが、ま、これも元気のうちということで。前節ベティスとビルバオがすごいゲームをしたらしい。未放送の好ゲームをシーズン終了後ででもいいからまとめて放映してくれないかなあ>WoWoW

    ちなみにリーグ優勝の行方は、バルサが勝って、レアルがビルバオに敗れ再び勝点7に。レアルのゲーム進行はバルサ戦の中継時のスタジアムのどよめきからもある程度予想していたが、録画を観ると、ビルバオの集中力ばかりが目立つ試合。後半、ロナウド、ジダン、ラウールを3人同時に投入も追いつかず。よしよし。

    [IT] Apple Wireless Keyboard

    PowerMacにBluetoothアダプタを取り付けて、Apple 純正のWireless Keyboardを導入。これはいい。机の上がすっきりする。FOMA携帯にもハギワラのアダプタを取り付けて、通信を試してみたい気もするが、はたして実際にどのぐらい使うだろうかと考えると、躊躇する。それより、CLIEで Bluetooth による HotSync でもするほうが利用頻度は高いだろうが、これも導入の費用対効果を考えると……。そんなことを考えていたら、次世代 iPod には Bluetooth が搭載されるかも、という噂が。

    本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

    _ まよ [先日の失敗にもめげず、再トライ。 iMacG5を買うつもりになってきています。 としたら、Bluetoothでワイ..]

    _ 大笑 [昨日は、わざわざお越し頂き有難うございました。何のお構いも出来ませんでしたが、かみさん、子供も大変楽しんでおりました..]


    2005-02-16 (Wed)

    [life] 近況

    先週はめちゃタイトな取材週間だったが、今週は一日おきに取材という感じ。でも、原稿がタマっているので、全然のんびりはしていられない。実はマキマキだったりする。そんななか14日は広告代理店の人と取材の帰りの横浜・中華街で飯を食う。ほんとはクライアントを接待する予定だったらしいが、クライアントが帰っちゃったので、「クライアントがいたことにして」スタッフ3人だけで、紹興酒なんかバンバン空けちゃって。30代の営業とGデザイナー。何かいい感じで楽しかった。


    2005-02-12 (Sat)

    [life] 高山

    10日は朝から岐阜高山出張。名古屋経由で4時間半かかる。高山に降り立つと空気が冷涼だった。家具屋さん取材後、駅前のおみやげ屋で地酒購入。カメラのK氏も飲んべえだから、東京駅着くまでに四合瓶二本をあけてすっかりいい気分。FOMAは高山でも使えた(当たり前か)。ただ、列車が山あいを抜けるときは電波が途絶える。

    11日は南青山→新宿展開。夕方O氏と打合わせ。久しぶりに一文に寄って帰宅。仕事と酒で肉体消耗激し。


    2005-02-09 (Wed)

    [life] 白い恋人

    8日(火)は、朝起きるもどうにも体がだるく予定の原稿書けず。午後はG誌の最終アポ取りおよびカメラマン手配に追われる。夕方秋葉原ビットシステムで修理が終わったPBを受領。喫茶店で引き続き仕事。夜7時から東京・八重洲で取材。

    1時間強で仕上げて、四谷へ。札幌から上京したN氏と歓談。国内植民地としての北海道と道民の意識(移住者の視点から)、メディアとしてのblogの可能性と限界、などなど。彼と話すと論理的になれる。日々のことどもを整理できる。これまでそんなにたくさん話したわけではないけれど、だからこそ貴重な友人。はい、絶対に近々札幌にお邪魔しますよ。ついでながら「白い恋人」ありがとうございました。

    でも少し飲み足りなくて、小石川タイニーでLaphroaicをW+Sでひっかけて帰還(というフレーズが最近多いかも)。

    [life] 大黒さま

    9日は朝から戸越銀座→恵比寿→伊勢原→横浜元町と出ずっぱり。最後の取材が終わったのが7時で、日本×北朝鮮の前半戦はカメラマンのカーナビのTVで観るはめに。後半戦は帰路の第一京浜の途中の定食屋で飯を食いながら。サラリーマンが酒飲みながら応援していた。大黒様様で辛勝。10時半帰宅。疲れ果てる。明日はまた朝から新幹線。

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    _ N田 [2月の23-25日に札幌に行きます。一緒に行きませんか?]

    _ ひろぽん [2/23-25は取材が入っていてダメです。もっと暖かくなってからがいいよぉ。]


    2005-02-08 (Tue)

    [life] FOMA

    土曜日は年上おばさま3人と飲み会。中島みゆきにむせぶ夜。途中、久しぶりに池袋に出たので、Bicカメラで携帯電話を購入。7、8年使ったTu-Kaをいよいよ見捨てる時が来た。でも、DoCoMoの FOMA の新機種は機能ばかり豊富で、使い勝手悪い。Tu-Ka TK22 の見識をあらためて見直してしまった。月曜日、携帯番号変更通知メールを100人ぐらいにおくったら15人ぐらいから返信あり。なかに「FOMAは新幹線移動中に弱い」という報告あり。ま、いいや、車中は読書か寝ることに専念しよう。

    月曜は8時まで新宿で仕事。腹減ったので西口小便横町で飯。懐かしくも健在。小石川に戻り、タイニーで一杯ひっかけてから帰還。


    2005-02-04 (Fri)

    [life] アポイント

    ああ、日中はずっと取材のアポイントやカメラの手配などで終わってしまったな。たまに編集みたいな仕事をすると楽しいんだけれど、疲れるわい。


    2005-02-03 (Thu)

    [life] 編集者の転職

    午前中、集英社のWeb通販で頼んでおいた若桑みどりの『クアトロ・ラガッツィ』が届く。二段組み550ページは分厚い。こんな本、いつ、読めるのか。しかし、正月に仙台の本屋には在庫なし、bk1も取り扱いなし、アマゾンも3週間待ちで、もしかして絶版かと気になっていたので、つい買ってしまったのだ。今年度の大佛賞受賞作を絶版にするほど集英社も非道ではないと思うが……。

    午前から午後2時まで原稿下書き。夕方、向河原。6時過ぎ新橋で、N社の編集者と飲む。たんに仕事の進捗状況報告のためだけに飲むことはないだろうと思っていたが、案の定、3月末での転職の挨拶。それも某社の新しい雑誌の編集長に就任予定というから驚く。もしかしたら業界やマスコミの話題になるかもしれない人事ではある。40歳前の転職ストーリーとしても、今後が興味深い。

    少し興奮ぎみに3時間以上飲んだので、酔い覚ましにタイニーで一杯ひっかけてから帰還。

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    _ 小石川T [昨日は酒抜きました。夕食は、豚ばら肉の黒酢煮をつくりました。おからと豚肉を一緒に煮ると余計な脂分がとれ、肉がやわらか..]

    _ ひろぽん [小石川T氏へ。毎日の料理・食生活を記録するblogでもお作りになると、世の中にためになるぞよ。]


    2005-02-02 (Wed)

    [life] コラーゲンミルク鍋

    1日は朝思い立ってPowerBookを秋葉原のビットシステムに修理に持ち込む。久しぶりのアキバ。駅前にごたいそうなビルが建設中。駅の様子も様変わり。預かり修理で、蓋のラッチとバッテリーをつけかえることになって、出費は計4M弱の予定。

    昼前に新宿に到着。ふらふらとTu-Kaのショップに入って、機種変更など打診してみるが、有機ELディスプレイ付きの新機種が2.5Mだと。アホらしくなって止める。キリのいいときにキャリアを変えるかなあ。その後、新宿パークタワービルのOZONEでインテリア取材の下見。いくつか収穫あり。

    午後2時に東品川。PLと営業さんから予備取材。スタッフとお茶してから帰宅。コンピュータの整備など少ししてから、おもむろに夕食準備。骨付き鶏ももと牡蠣がたっぷり入ったコラーゲンミルク鍋。簡単にできて美味滋養強壮。ふぅふぅいって食べながら、録画しておいたバレンシア×ビルバオ戦を流し観。その後いろいろと事務。充実した一日ではあったが、しかし、原稿はいつ書くのよ。

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    _ 小石川T [昨夜は鶏すきをつくったのですが、つくりすぎたので一文へもっていったらまた飲んでしまった。まさかのぞかれているとは。]


    2005-01-27 (Thu)

    [life] 机上整理

    1.5平米の書斎デスク空間だが、Mac用モニターを2台にノートPC、ファイル整理箱とか筆立てとか小物入れとか、ついでに猫の食玩とか、を並べたら、あっという間にスペースがなくなってしまった。オレには何もないスペースというものに対する恐怖症があるのかもしれない。スペースを埋めないと安心ができない。だからモノがどんどん増え、整理ができなくなる。そうだ、これは一種の病気なのだ。たんに怠惰なだけではないのだ。と、思ったら気が楽になった。

    [media] mixi方面

    mixi方面。うわ、ダ・ヴィンチ同窓会がいつのまに31人も。あんな人もこんな人も。Mac系別働隊も始動したもよう。人の日記を読んでいるだけで日が暮れます。

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    _ yu [あたくしは「平らなところ恐怖症」と昔から呼ばれておりますです。]


    2005-01-25 (Tue)

    [life] 穴守稲荷

    大田区方面の地理に疎い。京成、京急、東急など入り組んだ路線図もふだん乗りつけないので頭に入らない。昨日も取材で「穴守稲荷」駅9時半待ち合わせ。「青物横丁」と共に京急のユニークな地名として記憶にはあるが、青物の隣ぐらいだろうと思っていたら、羽田空港に近いのね。京急蒲田から空港線に乗り換えた電車がなんちゃら快速で、穴守稲荷をひゅーんと通過し、次の駅はもう空港。戻りの電車にも間一髪間に合わず、あわててタクシーを拾って戻ったら2500円も取られた。

    昼食は取材班みんなで京急蒲田途中下車。この街も馴染みがあまりない。アーケードの商店街、庶民的だよな。大連家庭料理の看板を出した中華屋が流行っていたので入るが、量のみ多くて味は塩っぽい。「労働者の味がする」と思った。でも、住むには便利な街かもね。

    ちなみに穴守稲荷の取材先はANAの訓練センターがあるビルの中にあった。見学はしなかったが、フライト・シミュレーターとか脱出訓練用のプールもあるとか。「キャビンアテンダントはそのとき水着ですか」と聞いたヤツがいて、一瞬想像が膨らむ。

    [movie] 『光の雨』『デブラ〜』『戦場の〜』

    最近WoWoWで見た映画を備忘録的に。

    『光の雨』 同士殺しを核とした連合赤軍事件の映画化。立松和平原作・高橋伴明監督、劇中歌は福島泰樹と、全共闘世代の早稲田人脈。大杉漣、塩見三省もほぼ同世代。それに若い世代の青島武が脚本。連赤についての映画撮影の現場を映画にするという「劇中劇」形式の話法で物語の重層性は高まるかに見えたが、全体に全共闘ノスタルジーで終わった感がある。 連合赤軍事件の日本社会における時代的意味や、当時の若者の思想性・通俗性を検証しようという感じでもない。オウム事件などに引き寄せて、問題をアクチュアルに語る姿勢もない。どこか遠い国でおきた悪夢のような出来事。いや、映画というのはすべからく遠い夢の話ではあるのだが、優れた映画はそれを迫真性をもって語る。この映画は真に迫りきれない、というより、最初からそれを放棄している感じだった。 また、永田洋子と森恒夫の猟奇的性格にすべてが起因するという捉え方は、連赤事件理解の70年代的レベルを一歩も超えていない。関係者は、たとえば大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍』をちゃんと読んだのだろうか。(☆☆/5点満点で)
    『デブラ・ウィンガーを探して』 このドキュメンタリーを監督したロザンナ・アークェットって、『グラン・ブルー』の人だよね。女優たちへのインタビューが最高に面白い。とりわけハリウッドで女優たちが性的表象としてしか扱われない話。[fuckable] という英単語があることを初めて知った。つまり「ヤレる女」ってこと。圧巻は、ジェーン・フォンダが、映画から引退し夫との家庭生活を選んだ経緯を語る様子。まるで映画を観ているような(笑)、見事なまでに演技化されたインタビュー。優れた女優は女優を辞めても女優なのだ。(☆☆☆)
    『戦場のフォトグラファー ジェームズ・ナクトウェイの世界』 製作・監督・編集:クリスチャン・フレイ。インティファーダ鎮圧に向けてイスラエル兵が発砲する催涙ガスやインドネシア硫黄鉱山に噴き出す有毒ガス、あるいはコソボ虐殺の村での100に及ぶ屍体の腐臭のなかで、ナクトウェイは激しく咳き込む。彼のCanonのレンズの先につけた小さなカメラが効いている。レンズは動かないが、それ以外の世界はすべて揺れ動いている。その激動を伝えるべく、ドキュメンタリストは走り、荒々しく息をつぎ、そして硝煙のなかで立ちすくむ。不整合な世界の切れ目に手を差し伸べ、クレバスの底に降り立つ人。贅肉を落とした肉体と怒りを押し込めた静謐な顔立ちは、まるで修行僧のようだった。(☆☆☆☆)
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    _ kunio [『デブラ・ウィンガーを探して』ですが、僕もまったく同意権だなあ。J・フォンダの語りの圧巻は、あれでしょ? 俳優を辞め..]

    _ ひろぽん [fuckable そうそう、私も英辞郎ひいてしまいました。この単語、洋物ポルノサイトなんかでは使われているみたい。]


    2005-01-24 (Mon)

    [life] 書斎デスク到着

    書斎デスクが到着したので、夜になって組立始めた。広大なデスク空間。色も悪くない。ただ、天板の収まりがどうにも悪い。組立説明書は簡単すぎて、そのあたりの対処については何も載っていない。しかし仕事は続けなければならないので、とりあえずの状態でPC等をセットアップし直す。時間的余裕ができたら、また組立、レイアウトともにやり直しが必要かも。
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    _ ひろぽん [自己つっこみ。この件、天板の裏のガイド用の板をのこぎりで切ってなんとか収めるという荒療治で対処しました。]


    2005-01-20 (Thu)

    [life] 上野界隈

    昨日(19日)は早朝に起きて原稿や企画書書き。昼過ぎから取材で成田空港へ。小石川から京成上野駅に向かうのにタクシーを使ったが、行き先を問われて思わず「京成成田へ」。運転手が驚いて確認してきた。成田までタクシー飛ばしてたら、原稿料飛んじゃうわい。ボケはもう一つあって、財布を家に置いてきたことに車中で気づく。戻ってもらって再び上野に向かったが、うーん、どうかしている。

    夕方スカイライナーで上野に戻る。上野から自宅までは春日通りを登り降りしながらよく歩いて帰ることがあるのだが、昨日は途中で引っかかった。池之端のカウンター式の寿司屋で軽くつまんでから、天神下のおっさんだらけの焼き鳥屋でもう一杯。このあたりやたら焼肉屋、寿司屋が多い。フィリピンパブも多いけど。猥雑な街よ、フォーエバー!

    睡眠不足に酔いが回り千鳥足で小石川に辿り着く。少し醒まそうと、ベローチェでお茶するうちに、コートを着たまま座席で眠り込む。どっぷりとおっさん色に染まりつつ。

    [media] 安倍晋三氏の事実歪曲発言

    先のNHK番組改変問題について、事件の発端になった「女性国際戦犯法廷」のVAWW-NETジャパン事務局が「安倍晋三氏の事実歪曲発言について」という声明を出している。どうせ大メディアには載らないだろうから、記しておく。


    2005-01-18 (Tue)

    [life] ウノーサノー

    こんな深夜にまでなっても原稿が全然進まないのは、ヘタをしたら自己啓発カルト、ヘタをしなくても擬似科学のコメンテーターの本を読んで、文章化しなければならないからだ。

    「あなたは話すとき体が右に傾いているから、左脳派ですね」などと、まだ若そうなセラピストはしたり顔で言うのだ。「あれ、右に傾くのは右脳が重いからじゃないですか」と笑いながら言ってやったが、その皮肉は通じなかったみたい。カバンを右にかけるか左にかけるかにも、脳の構造が関係しているんだと。右脳と左脳の働きの違いぐらいはオレでもわかるが、いまどきそれで人間や組織を分析できるという発想自体が、もう頭悪いぜ。

    いや、飲み屋の話題としてならオレも許すが、それで企業向けセミナーなどを開いて高い金を取るという根性が許せない。この手の話は、一見もっともらしくても、きっちりした実証データなど見せることができないのだから、トンデモ系と言われても仕方がないのだ。そういうコメンテーターの話を、いやしくも技術者が読む媒体に載せて大丈夫かよと、編集者には指摘したのだが、これも通じなかったみたい。オレは知らんよ。筆者名なんか出すなよ。

    文章プロレタリアートは、ほんと辛い。

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    _ seih [右往左往 (右脳左脳) してるのですね。]

    _ kunio [文章プロレタリアートかあ。 デジタルドカタとかMacドカタって言葉も聞いたことあります。]


    2005-01-14 (Fri)

    [life] というわけでNHK

    に行ってきた。といっても、街宣活動にでも、受信料不払い通告に、でもないんだけど。NHKの大道具・小道具を一手に引き受ける子会社の情報システムの事例紹介というお仕事。数万点、いや、小物や衣装まで含めたら数十万にも及ぶ物品の管理システムですな。渋谷の放送センターの中に組上がった『義経』のセットなんかも見せてもらった。幅20mはあろうかという巨大なスクリーンにインクジェットで背景を印刷してあったりする。これを「遠見」と呼ぶらしい。職人言葉が残る古い気質の世界だが、みなさまのNHKなんで、物品管理は最新システムで水も漏らさずきちんとやってます、てな話でもあるんだけれど。面白かったっす。

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    _ ぜっぴのつま [いまでもそんなふうに背景をつくっているんですか。「グッドモーニング・バビロン!」でも描かれていた映画の初期のころから..]

    _ ひろぽん [手で描くか、デジタル合成したのものを印刷するかの違いですね。ま、そのうち印刷せずにコンピュータ合成で背景を作るという..]


    2005-01-11 (Tue)

    [life] 風邪?

    風邪が流行っているのか。オレも日曜の根津散歩の後、風呂に入ってからスペインリーグ、大久保のデビュー戦などを観ていたら急に寒気が。ウィルスの元は、洟グジュ状態だったHだろう。月曜日はカルビクッパにマッカリの夕食に、ゼナとパブロン飲んで、ハチミツ舐めてから寝たら、進行は今のところ抑えられている。

    火曜日は1件、青山で次の仕事の打合わせのみ。


    2005-01-10 (Mon)

    [life] 根津

    9日は久しぶりにHと根津散歩。弥生町の東京聖テモテ教会(写真)の場所を確認。いちおうF県I市の聖テモテ幼稚園卒園生だもので、前から気になっていたのだ。S坂を下って根津神社で初詣。讃岐うどんの「根の津」が休みだったので、根津駅近く不忍通りに面した釜飯屋「松好」で夕食。軍鶏刺があったが思ったほど歯ごたえがない。釜飯はほどよい味付けで好感。全体としてはまあまあのコスト・パフォーマンスかな。画像の説明


    2005-01-03 (Mon)

    [life] 帰省

    大晦日の宮城県多賀城はちょうど着いたころから雪が舞いだして、朝方までに10cm以上積もった。雪の元旦は久しぶりかも。酒とおせちと読書とテレビと、2日の初売りの日には仙台まででかけて、ヨドバシカメラでちょっと買い物。商店街の人混みにうんざり。仙台は毎年一度は帰ってきているが、実家がこの地に引っ越したのはちょうどオレが大学で東京に出てからのことなので、いまもって土地勘もないし、つるんで遊ぶ友人もいない。ふるさとという感じがほとんどしないのだ。

    それにしても仙台の駅前の変貌ぶりは帰るたびに凄まじいものがある。東京本拠のチェーン店が揃い踏みで、まるでミニ渋谷だ。今年は「ようこそ、東北楽天イーグルス」という看板が郷土色を出していたが、それもまた結局のところ東京資本の招聘にすぎない。それにしても駅前のアイエ書店(っていったかな)はどこへ行ったんだろう。ロフトが出来て、その上階にジュンク堂があったが、これに取って代わられたんだろうか。スペースは広くなったような気もするが、なんか探しにくい。それより本町の「Ayumi Books」という中規模書店のほうが品揃えは優れている。オレの場合は人文系専門書の充実ぶりと、きちんと連関を押さえた棚の展示というのが書店評価のポイント。

    3日昼には帰京。上野で軽く飯を食ってから帰宅。1年ぶりに電源を落としておいたPowerMacが起動しないんで焦ったが、シフトキー立ち上げで起動項目チェックしたら、なんとか動き出した。

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    _ kusa [お茶でもご一緒したかったですね]


    2004-12-31 (Fri)

    [life] 晦日

    「みそか」の「晦」という字は、なぜ「悔い」の字に似ているのだろう、なんてことを思いながら、結局、年賀状の宛名書きは30日になってしまった。夕方に小石川T氏を呼び出して、一文で飲む。常連さんがちょろちょろと集まっていた。その後、タイニーにも顔を出す。大晦日に店で出すという三重の膳に詰まった和懐石風高級おせち。メニューとつきあわせながら、みんなで中味を確認。「慈姑」という字が誰も読めなかった。懐石を食い慣れてないってことだな。

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    _ 長官 [くわいっておせちには大体入ってますよね。ちなみに我が地元吹田の名産だったりします。http://www.osakan..]


    2004-12-29 (Wed)

    [life] 雪

    暖冬だとばかり思っていたから、急な冷え込みと雪に驚く。まるで「デイアフタートモロー」だと思いながら、朝から永田町近辺の某外資系IT企業で打合わせ。通勤客もまばらで東京はすっかり歳末モード。しかしこう寒いと北の方へ里帰りするのが億劫になるなあ。


    2004-12-24 (Fri)

    [movie] 『シルミド

    韓国 カン・ウソク監督(DVD ☆☆/最高点☆5つ)

    『オールド・ボーイ』の余波を受けた、最近の小さなわが韓流だが、この映画はダメ。なにがダメかずっと考えていたが、結局、北侵のために無人島で訓練されていた訓練兵たちの、それ以前のヤクザな生活が十分描かれていないのだ。唯一説明されるのは主人公(ソル・ギョング)の、共産主義者を父にもったが故に就職できずヤクザになったという履歴のみ。その“前史”の厚みがない分、映画全体が薄っぺらな活劇になってしまっている。最後の自爆シーンでは、名もない一人ひとりがバスの座席に自分の名を刻もうとするのだからこそ、彼らの個々の人生をもっと描き込むべきだった。

    それに懲りず、韓国映画『殺人の追憶』(ポン・ジュノ監督)と、なぜか『コーカサスの虜』(セルゲイ・ボドロフ監督)を借りてくる。前者はN嬢推薦。週末にでも観ることにしよう。

    [life] オフ会

    23日はMuON忘年会。オフ会に出るのは久しぶりかも。珍しくコンピュータの話より、世の中や仕事や人生の話が多かった。ま、みんないい歳なんだから当然でしょう。


    2004-12-20 (Mon)

    [life] 忘年ボウリング

    一文の大将一家や常連さんたちと後楽園ボウルでボウリング大会、総勢20人ほど。その後、お店で食べ・飲み放題。みんなカウンターの中に入れてもらって、握りの実演。酔っぱらって転ぶのもご愛敬。ああ、楽しかった。

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    _ 大笑 [昨日は、お疲れ様でした。皆さん、楽しそうでしたね。 また、機会があればやりましょう。 すし屋のカウンターでひっくり返..]

    _ やまちゃん [ボーリング楽しかったですね。是非、一文字ボーリング同好会でもつくりましょう。 次は新年麻雀大会ですね。]


    この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。