久しぶりにセリエAをスカパー!の中継で観戦。インテル×ローマ戦。むろん、長友出場期待なのだが、チェゼーナでの実績はあるというものの、そう簡単に先発出場とはいかない。名だたるでDFが揃うチームだから競争は激しい。日本のメディアはちょっと贔屓目が強すぎる。
それでも4-1とリードした後半30分、なんと絶好調のスネイデルが下がって、交替で4バックの左に入る。試合展開に余裕が生まれ、お披露目的な意味があったとは思うが、そのあと立て続けに2点入れられて、インテルあわや。結果は5-3という出入りの多いスコアで勝利したものの、DFの真ん中があたふたするときがある。
倉敷 with 後藤健生の解説が楽しかった。他局のように「長友」視点で見るのではなく、冷静・客観的に試合を展望。むろんジャポネーゼへの期待感は滲ませているのだが、それよりも両チームへのリスペクト、そしてセリエAというリーグを愛する気持ちが表れていて、好感がもてた。
ポーランド(現在の西ベラルーシ)に侵攻したナチスから迫害されるユダヤ人たち。その救出と集団自治や抵抗を組織したビエルスキ兄弟の実話。
Wikipedia によれば、「基本的には実話に基づいているが、一部に映画的結末を描くための脚色があり、特にエンディングの戦車との戦闘シーンについては原作者も当初は戸惑いを覚えたことを告白している。また、ビエルスキ兄弟が率いたユダヤ人組織に対する歴史的評価もポーランド内では分かれており、同じポーランド人から略奪することで生き延びた山賊集団ととらえる向きもある」とされる。たしかに、森のなかでの戦車との戦闘シーンは、おあつらえむきのカタルシスで、そこがクサイ感じもしたのだ。ちょうど、カチン虐殺に関する『カチンの森』(みすず書房)という本を読んでいたこともあり、場所こそ違えどポーランドの森の風景(実際のロケ地は知らない)をイメージし、独ソの間で翻弄されるユダヤ系ポーランド人の立場に思いをはせることができた。
この時期、ポーランドはドイツとソ連の挟撃にあって領土をいいように分割されてきた歴史があった。カチンの森虐殺に見られるように、ポーランド人も多数殺されたが、そのポーランド人からも差別されていたのがユダヤ系ポーランド人だ。ゲシュタポに売り渡され、ゲットーで殺されるか、収容所で殺されるか、いずれにしても命運は尽きかけていた。森へ逃げるというのが唯一の生き延びる道ではあったが、それもまたけっして安全の保証があったわけではない。
出エジプト記にもなぞらえられる、迫害されるユダヤ人たちの救いの物語。神はとっさのところで我々を見捨てなかったという意味で、特定の民族集団にとっては、貴重な宗教的感興をもたらすのだろう。
ただ、性懲りもなく量産されるユダヤ系アメリカ資本による反ナチ・プロパカンダ映画と切り捨てるには忍びない、深みをもつ映画でもある。抵抗運動内部におけるモラルの確立と崩壊、明確な階層差を超えた自治原則によるコミュニティの誕生、集団におけるリーダーシップと分派の発生など、現代のあらゆる組織に通じる貴重な教訓も読み取ることができる。
また、ファシズム、スターリニズムだけでなく、シオニズムを相対化する視点もあって、そこにはアメリカのリベラルな知性が顔を出している。劇中の言語は、英語がメインだがこれはたぶん東欧ユダヤ人たちのイーディシュ語の代位だろう。他にも現地の非ユダヤ系農民と話す言語(ポーランド語?)、ソ連赤軍将校と話す言語(ロシア語)、ドイツ兵のドイツ語が登場し、それらとは明確に区別されているからだ。まさかイーディシュで全編を貫くわけにはいかなかったろうが、いちおう当時の現地の多言語環境を意識しているようで、その配慮には好感をもった。
むろん、サボタージュ活動や銃撃戦のスペクタクル、集団内の恋愛なども盛りこんで、エンタティンメント映画の王道も外していない。反ナチ抵抗ものとしては、けっして悪くない映画だ。
このままだと7月中は何も書かなかったことになるので、なんか書いておこう。っていってもぼんやりとした日々の思いは、Twitterしちゃってるからなあ。ブログに書くほどのことは、な〜んにも考えてないってことかよ。それはいけない。頭が腐るぞ。
そそ、小石川植物園のショクダイオオコンニャク、行列がすごいというニュースにメゲて、見にいかないまま公開期間が終わっちゃった。しかし、あそこでそんな珍しい花を栽培していたってことを、ワイドショーで採り上げられる前から知っていた人って、どれぐらいいるんだろうか。授業で見学必須の近所の小中学生あたりは、意外と知ってたりして。
あそこは養生所の井戸跡、ニュートンのリンゴ、メンデルの葡萄が三大名物だったんだけれど、それに「あの大きなクサイ花があるところ」というポイントが加わったわけだ。
ところでコンニャクとはほとんど関係ないけど、いま読んでいる『土の文明史』(D.モントゴメリー)という本に、ダーウィンが晩年おこなったミミズの研究のことが触れられている。ダーウィンはミミズが土壌を再生するという事実にいちはやく気づき、「国中のすべての腐植土は何度もミミズの腸管を通ってきており、またこれからも通るだろう」と述べたとか。庭でミミズを見つけては殺してた殺生な我が少年時代を反省します。
_ kusa [僕も書かなきゃと思ったら既に8月。5月29日に書いたきりなので2ヶ月書いていません。でも結構充実した2ヶ月だったけど..]
ゲームが終わった瞬間に、まざまざと蘇ってきたのは、2002年、雨の宮城のトルコ戦。そのとき私はスタジアムの観衆の一人だった。トルコの堅い守備を突破できない焦燥感。決定力の不足。そして終了のホイッスルと共に訪れた深い脱力感。それが再びこみ上げてきた。
あのときも世間は「ベスト16、よくやった、ありがとう」と納得した。戦いに負けたのに「ありがとう」で終わる、いかにも日本的な美風。しかし、勝因をではなく敗因を厳しく分析しない限り、また同じことを繰り返すのではないか。
たしかに今回のチームの成長はめざましい。戦術は徹底し、個人がよく動いた。とりわけデンマーク戦の戦いぶりはパーフェクトに近い。本田は抜きんでたFWであり、中盤との連携も緊密だった。
しかし、パラグアイ戦ではまた8年前に戻ってしまったかのようだった。組織的な守備をする相手には、相変わらず勝てない。FWは前線で孤立し、中盤は効果的なパスを前に送れず、DFはけっして俊敏とはいえなかった。2つの試合のこのギャップはなんなのだろう。
90分+30分では負けなかったという人がいる。たしかにそこでは負けていないが、同時に勝ててもいない。PK戦にもつれこむ前に試合を終わらせなければならなかった。世界レベルの戦いでは、日本代表のシステムはいまだ安定感を欠く。とうてい安心して見ていることができるレベルには達していない。
こうしたもろもろの壁を越えない限り、けっして一歩前進などと言ってはいけないのだ。
もはや、日々の備忘録やら感想を書くだけなら Twilog で十分かもね。だからblogにはTwitterとは違うことを書いたほうがいいのだ。
・innenさんの動物や昆虫写真に惚れ惚れした件。これはプロ級。 http://bit.ly/bMQB4U
posted at 07:51:57
・「とても幸せだわ」「うれしいわ」──外人女性タレント来日のインタビューの記事。こういうときの、女性性を強調するため「のわよ」表記。いかにも紋きり。日本人でも実際は、こういう喋り方はしないぞ。http://bit.ly/djDXME
posted at 07:32:27
@andyhiroshi ・今度、連れってって下さいよお。
posted at 00:23:37
@bura_roman ・5/22のブラ浪漫の写真を写真共有サービス Ficia にアップしました。個人の肖像権確保の観点から閲覧は認可制です。参加者で写真を閲覧したい方は、当方にメールアドレス(Twitterのではない)を添えてダイレクトメッセージをお送り下さい。よろしくどうぞ。
posted at 00:16:24
午前中、惰眠を貪っておったが、五月晴れにせかされるように午後3時過ぎから散歩に出る。本郷あたりでふらりと錦糸町行きの都バスに乗り、しばしうつらうつらしていると、ふと窓外に偉容・異様な風景。墨田区太平2丁目あたり。バス停の北方800mほどのところに東京スカイツリーが建築中なのだった。
バスを降りてそちらへ歩いてみる。人には見慣れぬ巨大建造物が目に入ると、とりあえずはそこに向かって歩くという習性があるのかもしれない。他にも引き寄せられたように、途中でカメラをパシャパシャやりながら、向かう一群の人々がいた。
スカイツリー、まあ、デカイです。「タワーをつくるだけでなく、タワーのある街のにぎわいをつくる」というのが、スカイツリーを核とした多機能複合型開発プロジェクト「Rising East Project」 の狙いだ。その趣旨がホンモノだとすればよろしいのではあるが、しかしこの太平、横川あたりの街並みへの影響というといかほどのものだろうか。
街路は整然とした碁盤の目で区切られ、おそらくは戦後か、高度成長期に大規模な再開発が行われたことを物語る。なんとなく平べったくて、下町の風情はもはやない。古い木造民家は少なく、中途半端にせこせこしたビルばかり。日曜の午後ということもあるのか、あるいは住民はみな三社祭に出かけてしまったのか、妙に閑散とし、目立つのは空中を覆う電線のみ。タワーを起爆剤にしてこの街をどうにかしたいのだろうが、はたしてその余力が地元にあるのかどうか。
業平橋からは上野公園までのバスを拾い、途中、三社祭で賑わう言問通りを抜け、上野桜木町で降り、谷根千あたりを経て戻ってきた。晩飯は「燐」にて。燐の板橋チャンに「Twitter始めました」の掲示はいいけれど、肝腎のアカウントを明示しないと意味ないんじゃないってな話をする。
今晩は南風。部屋の中が妙に暑い。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
_ Y氏 [色々意見はあるようだけど、インテルのユニホームを着て、公式戦に出場する日本人が出てくるなんて一年前には想像すらできな..]
_ ひろぽん [アジア人初のセリエAプレイヤー、カズのジェノア移籍から17年。長かったとも短かったとも。]
_ yu [みーはーな一般人としては、「明治の太鼓」の件などえぇ話やと感動しております。(笑)]
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