ひろぽん小石川日乗

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

2002|10|11|12|
2003|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|
IT | book | cynicism | football | goods | life | media | movie | opinion | photo | politics | sanpo | sports | trip
「ひろぽんの南イタリア旅行記」はこちら。

2011-02-07 (Mon)

[football] 長友途中出場のインテル戦

久しぶりにセリエAをスカパー!の中継で観戦。インテル×ローマ戦。むろん、長友出場期待なのだが、チェゼーナでの実績はあるというものの、そう簡単に先発出場とはいかない。名だたるでDFが揃うチームだから競争は激しい。日本のメディアはちょっと贔屓目が強すぎる。

それでも4-1とリードした後半30分、なんと絶好調のスネイデルが下がって、交替で4バックの左に入る。試合展開に余裕が生まれ、お披露目的な意味があったとは思うが、そのあと立て続けに2点入れられて、インテルあわや。結果は5-3という出入りの多いスコアで勝利したものの、DFの真ん中があたふたするときがある。

倉敷 with 後藤健生の解説が楽しかった。他局のように「長友」視点で見るのではなく、冷静・客観的に試合を展望。むろんジャポネーゼへの期待感は滲ませているのだが、それよりも両チームへのリスペクト、そしてセリエAというリーグを愛する気持ちが表れていて、好感がもてた。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

_ Y氏 [色々意見はあるようだけど、インテルのユニホームを着て、公式戦に出場する日本人が出てくるなんて一年前には想像すらできな..]

_ ひろぽん [アジア人初のセリエAプレイヤー、カズのジェノア移籍から17年。長かったとも短かったとも。]

_ yu [みーはーな一般人としては、「明治の太鼓」の件などえぇ話やと感動しております。(笑)]

_ 削除Ji Stickney [削除http://buy-cialis.symspray.com/64.html cheapest cialis i..]

_ 削除Sonny Copenhaver [削除http://rx-drugs.golocalnet.com/87.html order valtrex on ..]


2011-02-01 (Tue)

[trip] 津軽の旅

1月22〜24日は「オトキュー」のパスを利用して、友人たちと新青森〜大鰐温泉〜弘前〜東能代〜五所川原〜金木〜青森というコースで、津軽の旅を楽しんできた。

東北新幹線・新青森開通おめでとう、冬の日本海の荒波をけちらす五能線、暖ったまるぜ津軽鉄道・ストーブ列車……まさに鉄道会社の観光キャンペーンそのまんまなんだけれど、キャンペーンに乗せられたっていいではないか、楽しければ(笑)。

北東北の冬の味覚も堪能、昼間から地酒もしこたま飲める列車旅。写真もいっぱい撮ってきた。ああ、えがった、えがった。

そこに住む人たちにとっては、特に今年の大雪は大変そうだけれど、これもまた観光資源の一つだと考えていただければ……。五能線で一緒の座席になったシニア夫婦、ストーブ列車の素敵な「トレイン・アテンダント」さん、金木の街で雪だるまをつくっていた子供たち……人々とのちょっとした触れあいも心に残る。

旅行中の写真を一つだけご紹介。現在、津軽旅のサイトを構築中です。

画像の説明

2011-01-19 (Wed)

[life] 今月のアクティビティ(お仕事以外の主な予定)

1月03日:帰省から戻る

1月08日:東海道品川宿散歩@品川〜鈴ヶ森

1月11日:新年会Part1@東銀座

1月12日:アリス=紗良・オット・コンサート@オペラシティ

1月13日:全国ふるさと祭りなんとか@東京ドーム

1月14日:新年会Part2@小石川

1月17日:エレーヌ・グリモー・コンサート@サントリーホール

1月22〜24日:青森〜弘前〜津軽旅行

1月28日:新年会Part3@駒場

1月29日:ブラ浪漫@四谷から


2011-01-16 (Sun)

[football] ルール・ダービー

ブンデスリーガ2月4日のドルトムントvsシャルケ04のいわゆるルール・ダービー。一度はあのスタジアムの熱気を味わいたいし、今期は香川と内田のマッチアップが期待できるので、マジに観戦に行こうかと思った。ただ、チケット入手の困難度では欧州有数のダービーマッチ。

ドルトムントの公式オンラインショップに売り出しの10日の午後4時半(日本時間)を見計らってアクセスしたが、つながらなかったり、つながったとしても、購入まで進めなかったり……。そうこうするうちに、2時間ぐらいで売り切れてしまった。

ドルトムントはシーズン・チケットをもつ濃〜いファンが多いことで知られる。数少ない一般販売を求めて、現地でもリアルなチケット売場の前に発売日の早朝から行列が並んだという。

デュッセルドルフのMらも行くというので、そちらからもトライしてもらったのだけれど、そちらもあえなく討ち死に。ダフ屋系サイトで買うという方法もあったが、そこはホーム・ゴール裏の「ウルトラスな」座席(というか、たぶん立ち見になるだろう)しか残っていなくて、これはこれで色々とリスクがあるので、結局入手を諦めた。

もう少し暖かい季節になってから、あるいは来シーズンの秋のダービーをめざして再チャレンジすることにしよう。シーズンオフには、ドルトムントのジャパン・ツアーも計画されているというし…….。

しばらくはアジアカップのTV観戦に専念だ。


2010-12-06 (Mon)

[photo][sanpo] 月島

日曜日、高校同期の忘年会で月島。スペイン料理ともんじゃ屋をハシゴ。


2010-11-29 (Mon)

[photo][sanpo] 深大寺・神代植物公園

11月21日、ブラ浪漫で調布〜深大寺〜神代植物公園を散歩した。このあたりは学生時代に上京した母親と一緒に散策して以来だ。遅い遅いといわれつつも、東京の秋も深まりつつあった。紅葉と植物公園のサザンカ、秋バラなどを堪能する。

P1040181 P1040166 P1040140 P1040222 P1040190 P1040207 P1040232

2010-10-13 (Wed)

[photo] 横浜で結婚式

仕事で永年のつきあいのある女性編集者が五十路突入前に結婚することになった。11日、横浜の港の見える丘のガーデン・レストランでカジュアルな披露パーティ。お相手は芸大出身の美術修復家とか。パーティでの祝辞などを聞いていて、中年結婚というのもまた乙なものだなと思ったりした。この秋一番というぐらいの好天に恵まれて、写欲が刺激される。

P1040021
P1040022 P1040121

2010-09-16 (Thu)

[movie] 『ディファイアンス』

ポーランド(現在の西ベラルーシ)に侵攻したナチスから迫害されるユダヤ人たち。その救出と集団自治や抵抗を組織したビエルスキ兄弟の実話。

Wikipedia によれば、「基本的には実話に基づいているが、一部に映画的結末を描くための脚色があり、特にエンディングの戦車との戦闘シーンについては原作者も当初は戸惑いを覚えたことを告白している。また、ビエルスキ兄弟が率いたユダヤ人組織に対する歴史的評価もポーランド内では分かれており、同じポーランド人から略奪することで生き延びた山賊集団ととらえる向きもある」とされる。

たしかに、森のなかでの戦車との戦闘シーンは、おあつらえむきのカタルシスで、そこがクサイ感じもしたのだ。 画像の説明

ちょうど、カチン虐殺に関する『カチンの森』(みすず書房)という本を読んでいたこともあり、場所こそ違えどポーランドの森の風景(実際のロケ地は知らない)をイメージし、独ソの間で翻弄されるユダヤ系ポーランド人の立場に思いをはせることができた。

この時期、ポーランドはドイツとソ連の挟撃にあって領土をいいように分割されてきた歴史があった。カチンの森虐殺に見られるように、ポーランド人も多数殺されたが、そのポーランド人からも差別されていたのがユダヤ系ポーランド人だ。ゲシュタポに売り渡され、ゲットーで殺されるか、収容所で殺されるか、いずれにしても命運は尽きかけていた。森へ逃げるというのが唯一の生き延びる道ではあったが、それもまたけっして安全の保証があったわけではない。

出エジプト記にもなぞらえられる、迫害されるユダヤ人たちの救いの物語。神はとっさのところで我々を見捨てなかったという意味で、特定の民族集団にとっては、貴重な宗教的感興をもたらすのだろう。

ただ、性懲りもなく量産されるユダヤ系アメリカ資本による反ナチ・プロパカンダ映画と切り捨てるには忍びない、深みをもつ映画でもある。抵抗運動内部におけるモラルの確立と崩壊、明確な階層差を超えた自治原則によるコミュニティの誕生、集団におけるリーダーシップと分派の発生など、現代のあらゆる組織に通じる貴重な教訓も読み取ることができる。

また、ファシズム、スターリニズムだけでなく、シオニズムを相対化する視点もあって、そこにはアメリカのリベラルな知性が顔を出している。劇中の言語は、英語がメインだがこれはたぶん東欧ユダヤ人たちのイーディシュ語の代位だろう。他にも現地の非ユダヤ系農民と話す言語(ポーランド語?)、ソ連赤軍将校と話す言語(ロシア語)、ドイツ兵のドイツ語が登場し、それらとは明確に区別されているからだ。まさかイーディシュで全編を貫くわけにはいかなかったろうが、いちおう当時の現地の多言語環境を意識しているようで、その配慮には好感をもった。

むろん、サボタージュ活動や銃撃戦のスペクタクル、集団内の恋愛なども盛りこんで、エンタティンメント映画の王道も外していない。反ナチ抵抗ものとしては、けっして悪くない映画だ。


2010-08-23 (Mon)

[life][media] クラシックを聴きながら

さほどのクラシックファンというわけではないのだが、トッパンホールや文京シビックセンターなど近所のホールで廉価なコンサートがあれば、たまには聴きに行く。仕事中のBGMも最近はバッハが多い。FMラジオはクラシック番組が少ないので、もっぱらiTunesということになる。楽曲を購入することもあるが、財政危機のおり(笑)、最近は図書館からCDを借りてくることが多くなった。

「流山市立図書館、音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」を導入」という記事を読んで面白いと思った。調べたら、千代田区立図書館でもすでに同様の試みを行っているという。図書館のIDがあれば、図書館のポータルサイトにログインして、そこからナクソス のクラシックを中心とした3万枚の音楽ライブラリにアクセス、無料で存分に、自宅や職場のPCで聴けるようになるというのだ。

ナクソスは通常は定額制のサービスなのだが、図書館と提携することで無料になる。つまり料金は千代田区の図書館予算が負担することになるのだろうが、千代田図書館は別に区内在住・在勤者でなくてもID(貸出券)を発行してくれる。こんな大判振る舞いがあっていいのものか。

千代田区立図書館の貸出カード

先週の土曜日、早速、九段下の超高層の区役所ビルの上階にある千代田図書館に出かけて、手続きをしてきた。なんともしょぼい貸出券ではあるのだが、まあそれはよしとして。

IDでパスワードを作ってログインまでほんの3分。膨大なリストのなかから選ぶのに困って、とりあえずベートーベンなんぞを聴いてみる。これはなかなかの音質。Flash で画面を生成し、音を再生している。これって今どきどうよ、とも思うが、やむを得ない。当然、Webブラウザを閉じてしまえば、音は消えるが、当方の場合、Mac起動中にSafariを閉じることはまずないので、これは問題にならない。

ナクソスのレーベルに限られるから、そんなに著名な演奏者はいないようだし、すべての楽曲がいい音質とは言えない。演奏がかなり古いものもある。だが、とりあえずBGM的に楽しむには十分なサービスだ。

ナクソスの画面

ただ、この図書館提携の方法では、iPhoneやiPadからの視聴はできない。ナクソスの定額会員になって、専用のアプリをダウンロードする必要があるようだ。

ナクソスは他の音楽ジャンルが少ないと嘆く向きもあるようだが、J-POPなんかを聴きたいのなら、CD屋さんかiTunesストアに行けばよい。ロックの名盤なら、ガツンと大人買いしなさい。ここはクラシック偏重ライブラリで大いに結構なのである。

他にも、「OTTAVA」など、デジタル放送やWeb、Podcastで聴くクラシック専門のステーションも登場してきている。

図書館だったら、茗荷谷にある小石川図書館が充実していることを今日、確認してきた。ここはCD以前のレコードや楽譜などの収蔵もなかなか。もはやアナログ・レコードを視聴する環境が私にはないが、CDだったら、ここで借りて、返すのは区内の図書館ならどこでもいいので、これも活用してみたい。


2010-07-28 (Wed)

[life] 7月のこと

このままだと7月中は何も書かなかったことになるので、なんか書いておこう。っていってもぼんやりとした日々の思いは、Twitterしちゃってるからなあ。ブログに書くほどのことは、な〜んにも考えてないってことかよ。それはいけない。頭が腐るぞ。

そそ、小石川植物園のショクダイオオコンニャク、行列がすごいというニュースにメゲて、見にいかないまま公開期間が終わっちゃった。しかし、あそこでそんな珍しい花を栽培していたってことを、ワイドショーで採り上げられる前から知っていた人って、どれぐらいいるんだろうか。授業で見学必須の近所の小中学生あたりは、意外と知ってたりして。

あそこは養生所の井戸跡、ニュートンのリンゴ、メンデルの葡萄が三大名物だったんだけれど、それに「あの大きなクサイ花があるところ」というポイントが加わったわけだ。

ところでコンニャクとはほとんど関係ないけど、いま読んでいる『土の文明史』(D.モントゴメリー)という本に、ダーウィンが晩年おこなったミミズの研究のことが触れられている。ダーウィンはミミズが土壌を再生するという事実にいちはやく気づき、「国中のすべての腐植土は何度もミミズの腸管を通ってきており、またこれからも通るだろう」と述べたとか。庭でミミズを見つけては殺してた殺生な我が少年時代を反省します。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ kusa [僕も書かなきゃと思ったら既に8月。5月29日に書いたきりなので2ヶ月書いていません。でも結構充実した2ヶ月だったけど..]


2010-06-30 (Wed)

[football] 日本 vs パラグアイ戦

ゲームが終わった瞬間に、まざまざと蘇ってきたのは、2002年、雨の宮城のトルコ戦。そのとき私はスタジアムの観衆の一人だった。トルコの堅い守備を突破できない焦燥感。決定力の不足。そして終了のホイッスルと共に訪れた深い脱力感。それが再びこみ上げてきた。

あのときも世間は「ベスト16、よくやった、ありがとう」と納得した。戦いに負けたのに「ありがとう」で終わる、いかにも日本的な美風。しかし、勝因をではなく敗因を厳しく分析しない限り、また同じことを繰り返すのではないか。

たしかに今回のチームの成長はめざましい。戦術は徹底し、個人がよく動いた。とりわけデンマーク戦の戦いぶりはパーフェクトに近い。本田は抜きんでたFWであり、中盤との連携も緊密だった。

しかし、パラグアイ戦ではまた8年前に戻ってしまったかのようだった。組織的な守備をする相手には、相変わらず勝てない。FWは前線で孤立し、中盤は効果的なパスを前に送れず、DFはけっして俊敏とはいえなかった。2つの試合のこのギャップはなんなのだろう。

90分+30分では負けなかったという人がいる。たしかにそこでは負けていないが、同時に勝ててもいない。PK戦にもつれこむ前に試合を終わらせなければならなかった。世界レベルの戦いでは、日本代表のシステムはいまだ安定感を欠く。とうてい安心して見ていることができるレベルには達していない。

こうしたもろもろの壁を越えない限り、けっして一歩前進などと言ってはいけないのだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ jajamaru [「感動をありがとう」って、かなり薄気味悪い言葉。佐野にパラグアイ人が50人くらい住んでいるのと、サノが健康という意味..]

_ ナラン [中盤の底に阿部、トップに本田を置いたシステム、闘莉王と中沢の頑張りがよかったってことだよね。にしても、PK戦での駒野..]


2010-06-01 (Tue)

[life] MyTwilog から今日のtweetsを引用するテスト

もはや、日々の備忘録やら感想を書くだけなら Twilog で十分かもね。だからblogにはTwitterとは違うことを書いたほうがいいのだ。

・innenさんの動物や昆虫写真に惚れ惚れした件。これはプロ級。 http://bit.ly/bMQB4U

posted at 07:51:57

・「とても幸せだわ」「うれしいわ」──外人女性タレント来日のインタビューの記事。こういうときの、女性性を強調するため「のわよ」表記。いかにも紋きり。日本人でも実際は、こういう喋り方はしないぞ。http://bit.ly/djDXME

posted at 07:32:27

@andyhiroshi ・今度、連れってって下さいよお。

posted at 00:23:37

@bura_roman ・5/22のブラ浪漫の写真を写真共有サービス Ficia にアップしました。個人の肖像権確保の観点から閲覧は認可制です。参加者で写真を閲覧したい方は、当方にメールアドレス(Twitterのではない)を添えてダイレクトメッセージをお送り下さい。よろしくどうぞ。

posted at 00:16:24


2010-05-28 (Fri)

[sanpo] 神楽坂・昭和の残景

先の土曜日は例の「ブラ浪漫」の会、本編第3回にあたる「小日向〜水道〜神楽坂」編があった。小日向はかつて住んでいたところなので私には新しい発見はあまりなかったが、そこから先が面白かった。

小日向の坂を降り、文京区水道、新宿区水道町(似た地名が区界の神田川を隔てて向かい合っている)から神楽坂へ向かうあたりに来ると、都市再開発の陰に隠れた古いビルが残っている。このあたりはさほど意識して歩いたことがなかった。

もともとはオフィスビルなのだろうが、築数十年が経ち、建て替えも難儀、かといって廃墟にすることはできないというので、旅行者向けの長期滞在ホテル、いわゆるゲストハウスに模様替えしているところがあった。名前がなんと「九龍城」。かつて香港島にあり、「魔窟」とも呼ばれた破壊的イメージの建物のことだ。香港返還前に現物を見たことのある私には、「九龍城」の名を踏襲するには、あまりもちんまりとしたビルなので笑ってしまったが、まあ、ビルオーナーの思いはわからないでもない。

E5222489 「九龍城」へようこそ

E5222492 「九龍城」屋上に怪しい人影



さらに探検を続ける。住所でいうと、築地町、赤城下町、赤城元町あたり。この一帯では、昔風の地名がきちんと保存されているのが誠に喜ばしい。徐々にこじゃれたカフェやレストランがポツポツと見えてくる。最近、妙に人気の神楽坂スポットだ。坂道を振り返ると、すでに廃業した銭湯の煙突が唐突にそびえていたりして、オシャレな街との対比が楽しい。

E5222499 坂の途中の「見晴湯」



神楽坂の北側は矢来町。新潮社のある街で、知人の何人かが住んでいたり事務所を構えていたりするのだが、ゆっくりと歩くのは初めてかもしれない。軒下に錆びた大八車(リヤカーと呼んでもいいが、いずれも古語)を置いたような、昭和を感じさせる住宅街が残されていて、その風情がなんとも懐かしい。神楽坂の賑わいを支えていた人々の温もりを感じさせる。街歩きが好きな人々にとっては、この裏・神楽坂あたりも十分に観賞価値のあるゾーンなのだ。なんとしても永久保存してほしいものだ。

E5222518 とうの昔に現役を引退した大八車

E5222513 このレンガの壁はいつぐらいのものだろう

E5222535 カフェの入口。ブリキの洋燈がよく似合う街ではある。


2010-05-16 (Sun)

[life] 散歩:スカイツリー建設現場あたり

 午前中、惰眠を貪っておったが、五月晴れにせかされるように午後3時過ぎから散歩に出る。本郷あたりでふらりと錦糸町行きの都バスに乗り、しばしうつらうつらしていると、ふと窓外に偉容・異様な風景。墨田区太平2丁目あたり。バス停の北方800mほどのところに東京スカイツリーが建築中なのだった。

 バスを降りてそちらへ歩いてみる。人には見慣れぬ巨大建造物が目に入ると、とりあえずはそこに向かって歩くという習性があるのかもしれない。他にも引き寄せられたように、途中でカメラをパシャパシャやりながら、向かう一群の人々がいた。

P1000336P1000350

 スカイツリー、まあ、デカイです。「タワーをつくるだけでなく、タワーのある街のにぎわいをつくる」というのが、スカイツリーを核とした多機能複合型開発プロジェクト「Rising East Project」 の狙いだ。その趣旨がホンモノだとすればよろしいのではあるが、しかしこの太平、横川あたりの街並みへの影響というといかほどのものだろうか。

 街路は整然とした碁盤の目で区切られ、おそらくは戦後か、高度成長期に大規模な再開発が行われたことを物語る。なんとなく平べったくて、下町の風情はもはやない。古い木造民家は少なく、中途半端にせこせこしたビルばかり。日曜の午後ということもあるのか、あるいは住民はみな三社祭に出かけてしまったのか、妙に閑散とし、目立つのは空中を覆う電線のみ。タワーを起爆剤にしてこの街をどうにかしたいのだろうが、はたしてその余力が地元にあるのかどうか。

P1000352

 業平橋からは上野公園までのバスを拾い、途中、三社祭で賑わう言問通りを抜け、上野桜木町で降り、谷根千あたりを経て戻ってきた。晩飯は「燐」にて。燐の板橋チャンに「Twitter始めました」の掲示はいいけれど、肝腎のアカウントを明示しないと意味ないんじゃないってな話をする。

 今晩は南風。部屋の中が妙に暑い。


2010-05-08 (Sat)

[life] 散歩:本郷大横丁通り商店街

五月晴れの光と風に誘われて、ランチがてら本郷界隈を散歩。

本郷大横丁通り商店街は、白山通り壱岐坂下から、新壱岐坂と並行に伸び、本郷通りに至る400mほどの商店街。けっして繁華な通りではないが、そこそこ面白そうなお店が集まっている。商店街入口にある東洋学園大学の人たちが、商店街マップ などを制作している。こういう形の地域密着はとてもよいことだ。

E5082450

▲「加藤薬局」の古風な看板建築が商店街の歴史を感じさせる。

E5082451

▲今ならセクハラ扱いされそうな漢方図解。
本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ ぜっぴ [午前中に東大正門で待ちあわせて、西片町を通って白山三業地を見学していました。ニアミスでしたね。]


この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。