«前の日記(2010-06-01 (Tue)) 最新 次の日記(2010-07-01 (Thu))»

ひろぽん小石川日乗

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

2002|10|11|12|
2003|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|
IT | book | cynicism | football | goods | life | media | movie | opinion | photo | politics | sanpo | sports | trip
「ひろぽんの南イタリア旅行記」はこちら。

2010-06-30 (Wed)

[football] 日本 vs パラグアイ戦

ゲームが終わった瞬間に、まざまざと蘇ってきたのは、2002年、雨の宮城のトルコ戦。そのとき私はスタジアムの観衆の一人だった。トルコの堅い守備を突破できない焦燥感。決定力の不足。そして終了のホイッスルと共に訪れた深い脱力感。それが再びこみ上げてきた。

あのときも世間は「ベスト16、よくやった、ありがとう」と納得した。戦いに負けたのに「ありがとう」で終わる、いかにも日本的な美風。しかし、勝因をではなく敗因を厳しく分析しない限り、また同じことを繰り返すのではないか。

たしかに今回のチームの成長はめざましい。戦術は徹底し、個人がよく動いた。とりわけデンマーク戦の戦いぶりはパーフェクトに近い。本田は抜きんでたFWであり、中盤との連携も緊密だった。

しかし、パラグアイ戦ではまた8年前に戻ってしまったかのようだった。組織的な守備をする相手には、相変わらず勝てない。FWは前線で孤立し、中盤は効果的なパスを前に送れず、DFはけっして俊敏とはいえなかった。2つの試合のこのギャップはなんなのだろう。

90分+30分では負けなかったという人がいる。たしかにそこでは負けていないが、同時に勝ててもいない。PK戦にもつれこむ前に試合を終わらせなければならなかった。世界レベルの戦いでは、日本代表のシステムはいまだ安定感を欠く。とうてい安心して見ていることができるレベルには達していない。

こうしたもろもろの壁を越えない限り、けっして一歩前進などと言ってはいけないのだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
_ jajamaru (2010-06-30 (Wed) 22:52)

「感動をありがとう」って、かなり薄気味悪い言葉。佐野にパラグアイ人が50人くらい住んでいるのと、サノが健康という意味だということを知ってちょっと嬉しい。。

_ ナラン (2010-07-01 (Thu) 18:10)

中盤の底に阿部、トップに本田を置いたシステム、闘莉王と中沢の頑張りがよかったってことだよね。にしても、PK戦での駒野のミスは、ほぼ永遠に語り継がれるんだろうな〜。ま、熱くさせてもらったぜ!


この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。