«前の日記(2010-03-02 (Tue)) 最新 次の日記(2010-03-15 (Mon))»

ひろぽん小石川日乗

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

2002|10|11|12|
2003|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|
IT | book | cynicism | football | goods | life | media | movie | opinion | photo | politics | sanpo | sports | trip
「ひろぽんの南イタリア旅行記」はこちら。

2010-03-12 (Fri)

[photo] 上野駅は

...こころの駅、って歌が昔あったけど、東北出身者にとってはたしかにかつては、蒼々とした相貌をして大都会へ突入する入口、安堵とも落胆ともつかぬ心持ちで乗り込む帰省の旅立ちの駅だった。駅舎内部の店舗街はやたら賑わいの空間に変わってしまったけれど、こうして昭和初期のシンプルな構造の正面だけは残しておいてくれたので、来るたびに懐かしさを感じる。

どこか北の国からそこに辿り着いて、街に一歩出れば、「陥落街」とも呼べそうな、まったくもって大衆的で怪しげで楽しげな一帯が広がっているわけで、つい彷徨いこんで記憶を失ってしまうのがいつもの悪い癖だ。心が湿っているときは適度な乾燥を、ざわついているときは少しばかりの湿り気を与えてくれる、そんな駅の情景である。我が心の日本百景。その一つに数えたい。

IMG_0147 by iPhone

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
_ kazutana (2010-03-12 (Fri) 05:42)

「大衆的で怪しげで楽しげな一帯」がいいですねぇ。時々降りちゃいます。


この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。