連休前半にいわき→仙台→八戸→青森→弘前→仙台というコースで東北旅行を敢行。いわき市小名浜は私の生まれたところであるが、いまそこには実家はない。訪れるのは15年ぶりぐらいだろうか。しかもあのときは仕事だったから、ゆっくり見て回る時間がなかった。
今回は、純然たる観光客の気分で、まずは「アクアマリンふくしま」という世評高い水族館を訪れた。
ここはシーラカンスの研究でも知られるところだが、なにより魚の見せ方がうまく、大人から子供まで飽きさせない。イワシ、カツオ、巨大なエイまでが巨大水槽を群舞する姿には圧倒される。隣の垂直に高い水槽では、タイヘイヨウセイウチという海獣が休むことなく潜水、浮上を繰り返す。透明アクリルの壁を隔てて、間近で彼らの目と出会う。
オットセイにバレーボールをさせるような見せ物はないが、魚類の生態そのものが見事なショーになっている。環境教育という面でも充実した展示だ。なにより、受付嬢から人工渚の監視員まで、職員のホスピタリティが心地よい。
こんなの私の子供時代にはなかった。文化果つる街だとずっと卑下していたが、最近はそうでもないようだ。
4月28日、いわき駅(旧平駅;いわき駅という呼び名にまだ異和感がある)から常磐線の各停に乗って、仙台まで。四ツ倉、久ノ浜、富岡、浪江、小高、原ノ町、相馬、駒ヶ嶺……。
南東北の深緑の陽射しのなかを各駅停車は北に進む。福島県の浜通りを北上する常磐線というのは、しかし、私にとってはどこか落ち着きのない旅路だ。
高校時代の若かりし頃は、常磐線下りに乗ってどこかへ旅立つという志向はなかった。もちろんそのころも、何度かそのような旅をしたことはあったが、それは私の本意ではなかった。
その当時の私にとって、常磐線はつねに東京へ「上る」線路でなければなかった。首都への志向。「東京さ、行ぐっぺ」。無名性の大都会で自己を実現するのだという、立身出世主義。それと共に家族帝国主義からの逸脱=家出の勧め(寺山修司)に煽られた、それは不定形の欲望の路線だったのだ。
しかし齢(よわい)半世紀を経て、太平洋に向かって開けた、なだらかでのどかな平野部を、いま私は北へ向かう。
いわき発の各停列車は原ノ町止まりで、その先は同じいわき発の後続列車を待たなければならないと、いわき駅の職員は案内するのだが、そんなはずはあるまいと私は思っていた。案の定、原ノ町では乗換にわずか数分しか余裕はなかったけれど、原ノ町発仙台行きの電車が接続しているではないか。いわき駅の鉄道員の無知と怠慢を責めてもいいが、私はそのような旅のリスクをむしろ喜んでいる。
原ノ町あたり。福島県の公立学校では28日は学校登校日ではないようだ。少しだけおしゃれをした中学生風の男女4人組が向かいの座席に座っている。丸いほっぺの、目鼻立ちのくりっとした女の子二人が先に座席を占め、ドアのそばで立ちすくむ、茫洋とした顔立ちの男の子二人を目の動きだけで隣に座るように誘っている。
結果として、それぞれのカップルが隣同士という格好になった。これから相馬あたりの“大都市”で、グループ・デートなのだろうか。四人ともその頬は少し上気している。
女の子の、男の子の、ほっぺたの赤々しい純朴さが、エロティックなまでに美しく、私はしばし見とれてしまった。もしかしたら、私にもそういう時代があったかもしれない。ああ、懐かしや、グループ交際。
40年前の自分を鏡のように映し出す、常磐線はタイムトンネル列車だったのだ。
以下、マジに八戸編へ続く。
仕事が一段落したので、半日、QuickTime ムービーの書き出し、なかでも Windows Media Player でふつうに読める wmv フォーマットへの書き出しなんかをやっていた。某所で詳しい方に伺うと、色々と環境を設定しないといけないみたいで、結局、Flip4Mac を Studio 版というのに有料アップグレードするのが一番の早道という当座の結論を得た。で、いまゴルフコンペのスライドショー・ムービーをエンコード中であります。画質がOKなら、これをコンペの参加者に配布することにしよう。
そんなアホなことをやっている間に、CD/DVD ラベルをダイレクトにプリントできるプリンタ(複合機)が欲しくなってきた。当方の hp の複合機はまだサブプリンタとして現役ではあるのだが、いかんせん、こいつには CD/DVD 盤面にプリントする機能がない。そんな機能、一生使わないだろうとタカを括っておったのだが、あればあったで、いろいろと楽しいと、買い物の虫がまたぞろ騒ぎ出す。
朝から暑いぜよ。某Webサイトに書いた原稿。文字数が多かったようで、全体に編集者が手を入れて圧縮している。その上がった状態をみたところ、おおむね問題はないにしても、冒頭・イントロの部分が、日本語として読みづらい。こんな風に書いたっけと思って、元の原稿を読み直したが、編集者の修整があまり上手ではないようだ。つまり、下手に直されているってこと。
主語と述語の係りが曖昧になり、細かいところで誤読を誘発する可能性を入れ込んでいる。基本的な日本語文章力の範囲の話ではある。
自分の文章が上手いとは思ってないし、ちょっと手を入れただけで、見違えるように文章をわかりやすくさせる編集者がいることもたしかなのだが、今回はどうも……。まだ若い人だし、その人のためを思って、ひとこと苦言を呈しておいた。
他のマシンからは問題ないのに、なぜかこのマシンのみ.Macの認証がはねられたり、新しいプリンタの挙動が少しおかしかったり、システム全体の動作が遅く感じられるようになってきたので、Mac Proに新しい内蔵HDD(500GB)を入れて、思い切ってOS新規インストール、手動でアプリや書類の移行を行った。ついでに使わなくなったアプリの整理なども一緒に。
アプリの中には認証や動作に必要なファイルをなかなか発見できず、CD-ROMから再インストールしたほうが早いものもいくつかあった。全体の適合チェックはまだ終わっていないが、モサッとしていた動作がかなり速くなって気持ちがいい。
.Macも復旧。ただ、プリンタ Canon MX850 で特殊な印刷の場合、用紙設定を横位置にしているにもかかわらず、縦に排出される問題だけは改善されていない。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
_ kusa [CANONのMPシリーズが安くて良いですよ。スキャナ、両面印刷、ペーパーカセット、カードリーダーが付いて2万もしない..]
_ ひろぽん [hp複合機の置き換えで、いっそのこと新製品の PIXUS MX850 ってのもアリかと。]
_ kusa [これはFAXも付いているんですね。DVDのラベルプリントはアプリが付いてくるんですが、簡単にデザインしてもDVDにプ..]
_ ibuski [あ、やっとCANONのホーム用にもファックスが付いたんだ。ファックス外せなくてHPから離れられなかったんだけど、そろ..]