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ひろぽん小石川日乗

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

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「ひろぽんの南イタリア旅行記」はこちら。

2008-11-19 (Wed)

[book] 国際金融危機解説本

久しぶりの更新です。

最近は国際金融危機の推移に興味があり、かつよくわからないことだらけなので、経済関係に重点を入れて読書メニューを組んでいる。サブプライムローン危機の背景と発生のメカニズムについては、岩波書店「世界」12月号の伊藤光晴論文「世界金融危機から同時不況へ──サブプライム・ローンの軌跡──」というのが抜群にわかりやすかった。なるほど、こうなっていたのか。それにしても81歳の老学者の、現状分析にかける情熱の衰えを知らぬ様子には驚かされる。

同じ「世界」の短期連載をまとめた岩波ブックレットの金子勝&A・デウィットの『世界金融危機』は、伊藤論文に比べるとやや難しいが、「影の銀行システム」について大要をつかむには好適かもしれない。小泉&竹中政権がもたらした「罪」の部分について、とりわけ激越な批判を行っている。たしかに、竹中平蔵がこの期に及んで、しゃーしゃーとテレビに出ているのは、なんかおかしいと私も思う。なんらかの反省の弁があって然るべきだろう。

文春新書『強欲資本主義──ウォール街の自爆』(神谷秀樹)というのも読んでみた。日本は強欲な金融資本主義にまみれず、昔ながらのものづくりをベースにした産業資本主義の強化に進むべきで、金融機関というのはそれを支える縁の下の力持ちに徹すべしという筆者の提案には、私も同感するが、こういう真っ当な議論がこの10年というもの、ほとんど真剣に顧みられなかったのはなぜだろう。

そもそも、アメリカ発の金融危機を現代資本主義の根本的危機ととらえるか、未曾有ではあるけれど、調整・再生可能な局面としてとらえるかは、筆者らのとる理論的立場=イデオロギーを反映するものだ。このあたりが、玉石混淆だから、本の選び方にはけっこう苦労する。ジョージ・ソロス、ポール・クルーグマン、ジョセフ・E. スティグリッツなどの著作が、私の次の読書メニューにあがっているが、さてどうなることやら。

日経、週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済はこの間、よく読むようになった。いくつか勉強になることがある。

[life] 小石川にナポリピザ店

「青いナポリ」。今度の日曜日にオープンだとか。今朝方後楽園駅までクーポン券付きのチラシを受け取った。ピザはけっして好物ではないのだが、一度は試してみねければ。広いテラス席があるというのだが、ちょっと寒そう。

2008-11-29 (Sat)

[life] 友人が離婚

金曜日。某企業のプレスツアーで知り合ったギョーカイの人たちとの飲み会は、断続的に7,8年続いているだろうか。今日は年内最後の忘年会を水道橋の焼肉+二次会カラオケで。親しいカメラマンが、唐突に「離婚した」という告白。ちょっとありえない話だったので、正直、耳を疑ったが、本人に確認したらすでに離婚届に印を押して提出しているという。世の中、というか、夫婦のありようというかは、まさに様々であるのだなあ。


この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。