昨日は朝9時30分から夜9時30分まで、渋谷某所に缶詰。朝10時スタートの予定が取材対象者が来ない。日付を間違えていたとか。午前中、ムービーのクルーと共に、部屋で待ちぼうけ。午後に延期と決まってからも時間があったので、抜けて床屋に行く。
さて、午後からの取材。ムービーカメラも回っているから下手に相づちが打てない。しかし、ムービーの若い人たちの屈託のなさというか、バカというか。紙媒体のディレクターのほうも、段取り悪いよなあ。それに輪を掛けて取材対象の若者たちの、低能ぶりに驚く。人の話を聞いて、自分の考えをまとめるという基本的な能力に欠けている。これって、れっきとしたIT企業の会社案内なんだけれども……。IT人材の劣化を憂う。
帰りは渋谷から青山キラー通りを抜けて、千駄ヶ谷まで歩く。クリスマスのイルミネーションが美しい。とりわけ、青山の avex ビルはバブっている。
別件では、昨日からサンプル原稿を送って、文字数はこれぐらいでよいかと問い合わせているのに、編集担当から返事がない。こいつは最初の現場にも顔出さなかったしなあ。しゃあないから勝手に書くぞ。でもって、オレ、明日から香港出張でいないんだけれど。
香港3泊4日のプレスツアー。フユー層向けの雑誌。競馬レースのVIP席とか高級ホテルのスィートとか、オレには全然似合わない案件だったな。息抜きのつもりで引き受けたんだけれど、失敗した。こういう雑誌に限って、ギャラ安そうだし。受けたものは仕方がないから、本日徹夜でもろもろ片をつけ、明日一番のキャセイ便に乗りますか。
2004年春以来の香港。あれれ、高層ビルが増えてら。こんなところにホテルなんてありましたっけ? はい、埋め立てして、建てました……みたいな。
香港がこれ以上の人口を収容するためには、海水面を埋め立てて面積を増やすしか道はないし、これまでもずっとそうやってきたのだけれど。「そのうち、ビクトリア湾がなくなって、九龍と香港島が陸続きになっちゃうんじゃないですかね」とは、同行のカメラマン氏の感想。
しかし、隅田川がなくても東京は東京だが、ビクトリア湾がなくなったら、香港は香港ではない。
それにしても格差社会の典型のような香港。しかし、それはたんなる優勝劣敗の格差ではなく、クラスがそれぞれに豊かな文化を持つという意味で、語義矛盾ではあるかもしれないが、「豊かなる格差社会」なのではないかと思う。
昨日は朝の駒沢大学から、神田明神への取材展開。アキバ〜御茶ノ水〜上野〜アキバを、なぜか万歩計を腰に徒歩とタクシーで駆け回る。
なんでまあこうも「年内」に拘泥して、仕事を押し込むかなあ。受けるこっちも悪いんだが、断れない状況が作られているんだな。そんななか帰国後、即行で入れた香港競馬の原稿が、「諸事情」により掲載が次号回しになっちゃったって。原稿に問題があったわけじゃないとは言われるが、なんともアクロバティックな台割をする版元であることよ。年内取材があと4本。締切が6本。飲み会が2回。もうヘロヘロでんがな。
そんななか愛媛のUから昨年に続いて、鮎のお歳暮を贈ったよと連絡あり。Uが地元の川に潜ってつかまえたのを冷凍パックにしてくれるという。昨年のものよりカタが大きいとか。昨年は一文で焼いてもらって食べた。川魚は特に好まないのだが、友人の元気な便りを聞くようで、嬉し。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
_ NOZOMI [災難でしたね。同業者としてお察しいたします。 この上は開き直って、 香港でおいしいものを食べてきてください。]