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ひろぽん小石川日乗

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

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「ひろぽんの南イタリア旅行記」はこちら。

2006-02-02 (Thu)

[life] ヘロヘロ

水曜日。朝イチで飯田橋にて取材。昼から浜松出張。駅周辺にポルトガル語の店の看板がいくつか。市内の工場で働く日系ブラジル人労働者が増えている証拠だろうか。前日、原稿書きなどでほとんど寝ていない。取材が終わったら疲れ果て足もとヘロヘロ。うなぎパイを食いながら、新幹線帰便で爆睡。こんな生活が続いている今日このごろ、いかがお過ごしですか。


2006-02-03 (Fri)

[life] ヘロヘロその2

一昨日、ほぼ徹夜明けの浜松でヘロヘロだったワシだが、なんとか回復。でも昨日は別件取材で同行した編集N嬢が「企画書とアポ取りで、寝てないもん」状態。深夜2時にアポ取りするか、フツー。電車の移動の5分も惜しんで仮眠。人間、寝てないとどうにも言語不明瞭になるもの。一昨日の自分を見るようだ。

で、昨日の取材というのが、32歳の投資銀行バンカー。派手にM&A攻防戦を闘っていた20代の話と断りつつ、「僕なんか1週間で7時間しか寝なかったですよ」。アハ、みんなで睡眠不足自慢。で、やっぱりこの業界、仕事と家庭を両立できない人が多いそうで。

それにしても肉体年齢によって、徹夜や恒常的睡眠不足が脳にもたらすダメージは違うんだろうな。20代、30代、40代が徹夜しているからといって、ワシが徹夜していたら心身がもたん。でも、もう遅いかなあ。若いときからの不摂生が、ドスンと応える年齢だからなあ。


2006-02-10 (Fri)

[life] 白夜行

テレビの連ドラというものをここ20年ぐらい観てない人なのだが、最近珍しくTBSの木曜ドラマ『白夜行』を録画して観ておりまして……。

東野圭吾の原作を以前読んでいたからというのと、最近のテレビ連続ドラマの技法ってのがどうなっているのかにも少し興味があった。

これ、原作とかなり違う。っていうか、原作ではあまり触れられていない主人公たちの青年時代に、TVドラマならではのエピソードを盛りこんで丁寧に描いている。盛りこみすぎな感がなきにしもあらずだが。

これ、何回続くんだろう。5回目でまだ女主人公・雪穂は学生のままだから、この調子だと……。もともと原作は人生の華やかな舞台に立つ女と、それに影のように寄り添う男の人生裏街道話だから、成熟した仮面の美女としてのふるまいをもっと見せないと、原作の厚みは再現できないはずだ。

フラッシュバック多用の思わせぶりな映像と脚本に、最初の頃は違和感を感じていたが、昨日の5回目ぐらいで少し面白くなってきた。雪穂(綾瀬はるか)の仮面の下に隠された、冷酷な復讐心がようやく身をもたげてきたからだ。しかし、無慈悲な一面を表現するときの綾瀬の表情が、眉間を寄せた、たんなる夜叉顔になってしまうのはいただけない。もっとドロドロしてくれっというのは、ホリプロ系20歳の新人女優に無理な要望ではあるが、少なくともこのあたりの顔の演技、要改善。

桐原亮司役の山田孝之は案外いい俳優かもしれない。台詞はともかく、若いのに声がいい。意外な収穫だったのは、執拗な刑事役を演じる武田鉄矢の顔。堅焼き煎餅みたいなシワが、いい感じになってきた。ただ、演技は相変わらずワンパターンだなあ。

5回目で少し盛り上がってきたので、これからが楽しみ。木曜ドラマなんて期待もしていなかったので、それにしては案外いい感じジャンというのがこれまでの総合評価。


2006-02-15 (Wed)

[life] トリノ

なんか気の遠くなるような忙しさなんだけれど、寸暇を惜しんでトリノ五輪は見ているほうかも。それにしてもハーフパイプでメダルが可能などと、日本のメディアはどういう根拠で言ってたのかなあ。全然、格が違うじゃん。「ホリエモンのお子様資本主義」なんていう記事が今月号の「文藝春秋」にあったけど、日本のハーフパイプって、米国に比べれば選手も技術もオコチャマ。悔しがるパフォーマンスまでもが。ん? 日本のスノーボーダーって、みんなあんなの?

それでもアルペンのダウンヒルとか、雪上の美しいスピード芸術が堪能できるから、冬季五輪は面白い。


2006-02-23 (Thu)

[life] LD哀れ

LD熊谷タイホ。某R社の某S誌の前号で堂々グラビア2Pを飾ってやったのにぃ……。結局、フンショクのテクニシャンの小間使いにすぎなかったのかい。それにしても、窮余の一策とはいえ、早晩逮捕されるとわかっている男を代表にすえるLDの経営陣の見通しの甘さは、哀れ。メール体裁に印刷したぺらぺらの文書を、鬼の首でも取ったように「証拠」として掲げる民主党と同じくらいに……。

再生LDの平松とかいうおっさんも就任時の記者会見をみる限りでは、「深さ」を感じなかったな。そもそもたかだか企業の経営者に「哲学」だの「思想」だの「科学」だの、ましてや「人間性」などを求めること自体、おかしな話だけれども。金儲けのうまいだけの人を、人として尊敬してはいかんよ。

[life] アホの永田とその裏

ホリエモン偽装(または謀略)メールの顛末。民主党および永田議員の度し難いアホさばかりが目立つきょうこのごろ。今週発売の週刊新潮によれば、アホの永田にネタを吹き込んだ元ジャーナリストの男ってのがいて、今はとある金持ち向けの雑誌の発行人とか。あれっ? これって……。

恥ずかしながら、昔のよしみの編プロからの依頼で、昨年秋にこの金持ち雑誌の創刊号の仕事をちらっとしたことがあるのよ。たしかに巻頭グラビアは、永田議員ではありましたな。こっちは編プロ経由なんで、詳しい事情はわからないが、永田とその雑誌の発行人のただならぬ仲を窺わせるページネイションではありました。

で、なかなかギャラが振り込まれないんで心配していたら、当の発行元がけっこういい加減で、ギャラを値切るわ、払わないわ、らしい。その値切り方は常軌を逸しているとか。まあ一種の詐欺的体質だわな。そういう詐欺師に、民主党も、くだんの編プロも、そしてワシもまんまとやられて……ということですかい。


2006-02-24 (Fri)

[life] イナバウアー

追いかけてくる原稿催促に一つひとつちゃんと応えようとは思うのだが、催促する当の人たちが、イジメのように、ほれ明日は横浜へ行けだの、今日は大阪へ飛べだの、言うので、いつ原稿書くのよ、とほほ状態であります。いえいえ、編集者様にはなんの恨みもございません。身の程知らずでオーバーワークの仕事を引き受け、頭は焦るのに体が動かない、自分が情けないだけヨン様。

で、トリノの荒川静香。ずっと見てたんじゃなくて、朝起きたらたまたま金メダル演技の最中だったという言い訳をしつつ、彼女が得意の「イナバウアー」という技。上海雑伎団みたいに体が柔らかい人なんだねえ。ワシもやってみようと思ったが、化石のごとく硬直化する背骨は、ただの1cm も海老ゾらないんでありました。イテテ。

イナバウワーは、昔のドイツのスケーターの Ina Bauer という人の名前から取ったっていう話。私にも Ina という名のドイツ人の知り合いがおります。Ina ちゃん、お元気?

先日の一文で、センセイと「日本はメダル1枚、取れるか取れないか」で5000円賭けたんだけれど、ワシの負けでした。上位2人がコケなくても、銅は取れたでしょうから、ま、静香に完敗、いや乾杯つーことで。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ baci [あはっ、Inaの名前はまさにイナ・バウワーから来ているのですよ。5歳年上のお兄さんが自分の町出身のスターにちなんでつ..]

_ 大笑 [我が国、日本が金メダルを取ったということで 良しとしましょう。 本日、センセイが入らして楽しみにしておりやした。 残..]


2006-02-25 (Sat)

[life] イナバウアー2

おお、Ina の名前はイナ・バウアー由来でしたか。クレーフェルトの人なんだ。技としてのイナ・バウアーは必ずしも派手に海老ぞりすることではないとか、彼女はトニー・ザイラーと映画に出たこともある、なんてことをここで教えてもらう。こんな方なのね。

日本国中が喜びに沸いたりすると、天の邪鬼は別のことも考える。メダル獲得直後の映像で、安藤美姫と荒川静香は抱擁し合い、静香は美姫の頭を撫で撫でしてやっていた。先輩を慕う後輩と、金メダル獲得直後だというのに、ジャンプに失敗した後輩への気遣いを忘れない、優しい先輩の図。ところが映像を見る限りでは、早稲田の1年先輩の村主章枝は、後輩の静香を祝福にも来なんだ。章枝と静香は不仲という週刊誌の説を、これは裏付ける証拠なんだろうか、などと。


2006-02-27 (Mon)

[book] きょう買った本

午後の仕事の帰りがけ、AyumiBooks をウロウロ。講談社から、なんかサッカークラブの名前のような思想誌が発刊されたというので探したがなかった。「RATIO」でありますね。仕方がないから久しぶりに「本の雑誌」を買う(笑)。

密かに敬愛する中島義道センセイの新刊『私の嫌いな10の人びと』(新潮社)、北田暁大他『カルチュラル・ポリティクス1960/70』(せりか書房)なども。恥ずかし本『嫌韓流 反日妄言撃退マニュアル』(晋遊舎)、今さらながらのベストセラー、東野圭吾『容疑者xの献身』(文藝春秋)なんかをこっそり紛れ込ませて……。

Ayumi では5000円以上お買い上げで、近所のカフェ・ベローチェの飲み物券をくれる。書店と喫茶店の異業種コラボはいいことなんじゃないだろうか。bk1 のブリーダーポイントバックのほうがまだオトクなんだけれど、たまにはリアル書店も覗かないとね。

しかし、しばらくの間は、まともに本も読めない状態が続くんだろう。オレの下手な文章とヤワな思考を世の中にまき散らすより、うまい文章と緻密な思考の人びとの本を読みながら、そこに耽溺していたい今日このごろ。


この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。