地上波/BS/スカパー!110デジタル対応のテレビを購入して1週間。BSデジタルハイビジョンの視聴は以前からなんで、ハイビジョン(HiV)の映像自体に驚くことは少ないが、それでも大画面でのHiVは美しいと思う。地上波のニュースやドラマもHiVで観ればまた別の味わい。ただし、地上波番組の「内容」までも向上するわけではない。というわけで、相変わらず地上波民放はほとんど観ないねえ。CMも含め、あのハイテンションの騒々しさには辟易する。
大画面になって映像のアラが目立つのが、従来のスカパー!放送(東経124度/128度)。元もとそんなにいい画質ではないとはいうものの、アンテナ感度が低いからかなあ、チューナーが古いからかなあなどと悩み出す。念のため、SONY のスカパー!チューナーを更新することを考える。それでも良くならないのなら、アンテナの再調整だな。
テレビの操作性から考えたら、スカパー!110への移行もありなのだが、サッカーセットの内容が異なる点がネックになっている。スカパー!が全部を110に移行して124/128を廃止するということは、今後ありえない話なのだろうか。
大画面でHiVを観るようになって、その録画にあらためて関心が向くようになった。これまではHiV品質での録画はコストパフォーマンス的にやらない方針だったのだが、ここに来て、デジタルHiV対応のHDD/DVDレコーダーの値段が下がってきているようだ。
そんなおり日立は、世界で初めてデジタルHiVチューナーを2セット搭載し、 HDDも1TB容量と奮発したDV-DH1000Wを10月に投入するという。ま、デジタルW録も1テラもいずれは来るとは思ったけど、あっさり来ちゃいましたね。
価格comでの予測は20万円を切っているが、半年後には2/3には下がるだろう。デジタルチューナーのチップもどんどん安くなっているんだろうけれど、しかしそれにしても、デジタル家電で儲けを出すってのは難しいんだろうなあと想像。
HiV番組のDVD録画の方は、次世代DVDの動向がはっきり見えない段階で、ユーザーはとりあえず、大容量HDDに録りためては消して観るという使い方に甘んじる、というかそれに慣れていくんだろうな。
深夜の雷と豪雨。中野あたりでは妙正寺川が氾濫して避難勧告が出たという。中野に住んでいたころの散歩コースだな。妙正寺川にしても神田川にしても、東京区部の川というのは、通常はコンクリートの護岸の上から遠く下のほうに見下ろすもので、親水という感覚とはほど遠い。最近は川の匂いさえせず、ヤブ蚊さえ発生しない。河岸に桜でも咲かなければ、その存在にさえ気づかないかもしれない。
しかし、そういう川の水が停電した真っ暗な街でごぼごぼと音を立てながら溢れてくるというのは、相当に怖いものだと想像する。というよりふだんは管理された風景でしかなく、そこに荒々しい自然性などというものを感知していないから、突然の自然の氾濫に驚き、避難も遅れるのだろう。
こういうことがあると、河川管理がいよいよ強まり、護岸工事の徹底などということが言われるのだろうが、それがはたして良いことかどうか。川のそばは危険だということを知りながら住むという、生活の知恵というか生活の覚悟のほうが大切ではないか。
仕事にしても遊びにしても、事象や言葉のあれこれをネットで調べるというのは、日常的というか、もはや欠かせぬ習慣のようになっている。きょう自分は何を調べようとしたのか。その履歴をたどることで、内なる無意識の欲望を知ることができる──なんてこたぁないだろうが、脳裏を去来したさまざまな言葉が、その日一日の生活の空気みたいなものを、もしかしたら反映してくれるかもしれない。
というわけで、今日の検索ワードをSafariの履歴から拾う。
・紀平正幸
・RAID
・調理師
・住宅金融公庫
・積立くん
・資産運用 3つのポケット
・ケリー・プレストン
・カメオ出演
・北岡有喜
・小石川 引っ越し
……
うーむ、なんのことはない。たいていは、仕事上の調べものにすぎなかった。それもきょう初めて知った言葉は「カメオ出演」の一語のみ。好奇心が不足しておるなあ。
日本代表×ホンジュラス戦。まるで再生ビデオを巻き返しているように同じところから同じような失点。こういう下手なデフェンスは久しぶりに観た。DFのザルぶりはお互い様で、かったるいよーと思いながら、後半の途中には寝てしまった。このところ睡眠が足りてなくて、四六時中頭に靄がかかったような状態なのだ。起きてニュースをみると、その後なんとか逆転したらしいが、W杯対策のためには、いっそ負けたほうがよかったんじゃないのか。
朝ぼらけの5時に散歩に出かける。再開発を逃れつつある小石川2丁目の裏路地の、ぼろい木造モルタル家屋の狭い軒先に植木を敷き詰めた、いわゆる東京下町風情は、私がこの街を愛する理由の一つでもあるのだが、その情景もいつまで残るものやら。谷の向こうの根津・谷中あたりに比べたら、それはすでに限りなく少なくなっているのだ。
最近読んだ四方田犬彦の『月島物語』では、月島が文字通りの埋め立てでできた島で、しばらくの間は渡るべき橋もなく、さらに戦時の空襲を奇跡的に逃れたがゆえに、典型的な下町風景が残されたとある。しかしこの本が出た92年当時もバブルの貪欲な歯牙が、そのイメージとしての下町を蚕食している様子が語られている。数年前にもんじゃを食いに出かけたときは、すでに高層マンションの谷間という感じだった。
「下町の雰囲気が好きだわ」と脳内イメージ過多ぎみの高層マンション族が、足下でそのリアルを踏み荒らす。むろん、私とて所詮は似たような立場の外来者であり、大きな顔はできないのだけれど。
白山通りのファミレスで朝食を摂りながら新聞を読む。季節がだんだん秋に近づいてくる気配があるが、まだ蒸し暑さは残る。
釣られて買った iPod nano が到着。2GBの black。
前日朝9時に注文して、翌朝10時に到着だから、ほぼ24時間内配送。初代ウォークマンが登場し、それを耳につけたとき風景が一変するという<革命>を経験している世代だが、実は iPod は初めて。デザインはそこそこだが、音はこんなものかね。
ヘッドフォンの耳への圧迫感が好きじゃないし、外出先で音楽を聴く習慣がない。ながら視聴ができないタチで、車中でもヒマがあったら、睡眠と読書のほうが好き。でも小さくて薄くて軽いからユルス。シリコン・オーディオというより、iCal とシンクロさせたスケジュール表示装置になり下がるかもしれんけど。
じゃなくて爆勝。ブッシュ流アメリカン・グローバリズムの日本における執行機関である、小泉内閣の政治的基盤がますます強化されました。これで米国との公約である郵政民営化もスムーズに進みます。みなさん、郵便局はなくなりますよ。貯金はこれからは、ゴールドマン・サックスかカーライルが面倒みますんで。郵便? それはクロネコがやるから心配すなって。僻地や離島への郵便は封書で3000円いただきますけど。
イラクの自衛隊は当分帰れません。アメリカからも Show the blood !って言われていますから、米国並みに月に何十人も血を流すまでは、はい、常駐です。
クソの役にも立たない憲法9条も、これで「国民総意」の名の下に破棄する条件ができましたね。誠にもって慶賀すべき。朝鮮征伐、暴支膺懲のときがいよいよやってきます。これを60年待ってたんだ、ワシは。
シナやチョンを諫めるためにはより強力な軍隊が必要。でもその人員充足はどうするの? ニートがいるじゃない。職にも就かず学校にも行ってない。こいつら米国の黒人貧民と同じだ。全国で一斉にニート狩りを行って、自衛隊で職業訓練を受けさせる法律がまもなく上程されます。これまでタブーだった徴兵制の議論もこれで声高に議論できます。どうせ、死ぬのは貧乏人なんだから、あんた関係ないでしょ。
でも、妙なイデオロギーで、日の丸・君が代に抵抗感もっちゃった若者は困りますから、そういうことは日本代表のサッカースタジアムか、学校でちゃんと事前に教えて下さいね。靖国参拝を修学旅行の必須アイテムに入れるよう、文科省が指導するよーに。えっ、あんたの学校の歴史教科書はとうに扶桑社版? 教育勅語も教えてる? 校庭には奉安殿がある? おお、それはスバラシイ。
海抜以下の低地に住む庶民は、大津波に死を覚悟しましょう。民間丸投げの小さな政府では、誰もすぐには助けてくれません。東京でいえば江東区ね、ニューオーリンズみたいな危ないところに住んで死ぬのはすべて自己責任ですからね、これからは。
自民爆勝万歳! 改革を止めちゃいけません!
_ kojikoji [みんな、そういう立派な想像力がないんでしょうか? しかし最悪のシナリオを描いてみても、所詮は小選挙区制の死に票。 貧..]
9月の第二連休。土曜日は古い女友達の書道展に銀座へ。会場にもう一人当時の女友達がいて、瞬間同窓会。ヨン様の映画を観に行くという彼女と別れて、「山野楽器」でCDを3枚購入。
iTunes や iPod の普及は、じつはリアルなCDの購入を促進するかもしれない。すべての音楽がダウンロードできるわけではないし、ひとたび刺激された音楽購入欲は多様な品揃えの専門店へと人を赴かせるのではないかと。ただ山野楽器のような充実したショップがあっての話ではあるが……。アイリッシュ気分で「CLANNAD」のベスト、ラテンなバンドネオンに誘惑されたくてヘンゼル&ピアソラの「TANGOMANIA」、なぜか見てもいない映画のサウンドトラック「CinquePerDue」。まったく行き当たりばったりだが、ワールド志向という点のみ共通。
日帰り京都出張。京都博物館の名物学芸員に正統スタイルでインタビュー。書く文章のタッチよりは柔らかい人だったが、奇人の片鱗はうかがえる。帰りの新幹線まで時間があったので、カメラのM氏と鴨川沿いを散策。
木屋町あたりで晩飯をと思うが、川床料理や会席にはコストも季節も合わず、ほう、ここが「たん熊」本店かと眺めやりながら、その近くの間口半軒ほどの京風串の店に入る。ぽっちゃり系の美人ママに、おいしい串カツ、ほどよい会話とお酒とお値段。ここは正解かも。これまで京都の出張で行きつけの店というのを探しあぐねていたが、うん、しばらくはここに通おう。
8時過ぎの新幹線で帰京し、飲み足りない感じがあったので、半年ぶりに地元のタイニーに顔を出す。相変わらずのWママ。人の採用系のグチを聞いて帰宅。
昼間、六本木でライブドアの27歳の上級副社長取材。「上級」というからには「中級」とか「下級」とかもあるんかいな。野心と才気にギラつく若者というイメージを覆す、与えられた仕事はきっちりこなす、どちらかというと凡庸な能吏タイプ。もちろん、上からの指示に唯々諾々と従うのではなく、自由に発言と行動はしているのだが。学生結婚で3人の子持ち。世間の27歳とは違うオヤジ臭さもあり。
夜は八丁堀の居酒屋で接待を受ける。夏までやっていた某企業のPR誌の編集スタッフと。オレが担当していた連載が会社の都合で中止になったお詫びみたいなものだが、一ライターにそこまでする義理はふつうないわけで、そこはかとない義理堅さを感じる。そうまでしてくれると、もちろんこちらとしては嬉しいものだ。30代後半バツイチ独身の、妙な色気のある編集嬢と映画の話で少し意気投合。絶妙に魚の旨い居酒屋だった。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
_ りょ [もともとの画質が知れてるので、チューナー更新しても変わんないと思います>スカパー! 来年度あたりから徐々にHV化する..]
_ ひろぽん [124/128もHV化するの? 現在のは2衛星手動切り替えの旧式なんで、操作が面倒でもあるんだよねえ。]
_ りょ [「スカパー!110」て既にHV放送されてますよね。だから既存の「スカパー!」のことでしょう。7月末頃の読売新聞に載っ..]