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ひろぽん小石川日乗

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

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「ひろぽんの南イタリア旅行記」はこちら。

2005-04-06 (Wed)

[life] ディスカバージャパン

ドイツからの友人やその友達の外人さんたちと一緒に、琴平でこんぴら歌舞伎、備前・伊部で備前焼陶房見学、姫路市内、そして奈良で久しぶりに大仏、正倉院、奈良町界隈など、たっぷり日本情緒に浸る旅。自分もガイジンになったような目で見るとなかなか面白い。桜がいまひとつだったのは残念だが……。ドイツ語がからきしダメなので英語で日本文化を説明しようとするが、たとえば「こんにゃく」の製法を英語で言えといわれても、なかなか難しいわ。画像の説明

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

_ Zephyros [http://en.wikipedia.org/wiki/Konnyaku]


2005-04-09 (Sat)

[life] 宴会

7日はR社の編集の職場異動送別会。たかが隣の部署に移るだけでこの大騒ぎ。もともと特異なノリの会社。あの雰囲気に没入できないとやっていけないんだろうなあ。想像していたことではあったが、やはり飲み直しが必要になって、店仕舞中の一文へ小石川T氏と。その後、大将らと共に噂の東十条の華北家庭料理店へ。キュウリはなぜあんなに美味いのだろうか。鶏の足の料理はどこかで食べたことあるなあと…そうか、昨年の北京で食べたんだった。

8日は午後恵比寿で取材後、喫茶店で休養。夕方5時頃から中目黒の目黒川へ。コンクリート護岸のふだんはつまらない東京の川だが、この季節だけは川面を一面に覆うような桜が美しい。7時からADプレスツアー関連のメディア関係者同窓会。楽しく飲み、10時からはカラオケ。タクシーで帰還。未明3時ごろ。K社のM副編は校了作業とかでまた会社に戻っていった。ご苦労様。


2005-04-10 (Sun)

[life] 小石川の夜桜

一文でしっかり飲み食いしてから、大将お薦めの伝通院の桜を門の外から眺め、播磨坂へ。深夜11時近くだが飲み疲れの若者がちらほら。純粋に桜の枝ぶりという意味では伝通院に軍配が上がる(ちなみにATOKだと“でんづういん”では変換できない。一般的には“でんつういん”だが、正しくはというよりは地元の人はみな“でんづういん”と呼んでいるはずなのだが)。

少しふらふらとした足元のまま共同印刷の角を曲がって帰還。Amazonから届いていた MADREDEUS を聴きながら……。


2005-04-11 (Mon)

[movie] 「ロング・エンゲージメント」@新宿ピカデリー

監督ジャン=ピエール・ジュネ 主演オドレイ・トトゥ(☆☆1/2 最高点☆5つで)

新宿でSと映画会。今月の『ロング・エンゲージメント』は新聞の映画評だけを頼りに選定。第1次世界大戦の塹壕戦をリアルに再現したシーンなど美術は特筆に値する。だが、ストーリーとしてはわりと凡庸な謎解きをくどくど描きすぎ。登場人物が多く関係が複雑なこともあって、いまいちのめり込めない。謎が解けたというカタルシスを得られないまま。あれ、これって謎解き映画じゃないのぉ。「新宿ピカデリー」の一番小さな小屋での上映。スクリーンが小さいうえに背の高い外人さんのせいでよく見えなかったり、外の物音が聞こえたりと、視聴環境が悪かったこともマイナス。

それにしても、オフィシャルサイトのキャストにジョディ・フォスターがクレジットされていないのはなぜだろうか。仏語を流暢に喋る彼女の登場で、観客を驚かせようという魂胆か。ただ、彼女の仏語は、なんか別の映画でも聞いた記憶があるんですけど。これと全体的に似たような雰囲気のフランス映画を少し前に観た記憶があるんだが、そのタイトルを思い出せない。

[life] ポルトガル料理

その後、ポ旅行の練習というか、ポ料理のリファレンスモデルを確認に、渋谷のポ料理店「マヌエル コジーニャ・ポルトゲーザ」へ。本場のものを本場で食うからといって、必ずしもおいしいとは限らないというのが、イタリアやスペインでの経験知。東京のポ料理を一つ試して、それよか本場が美味しかったら得したぁってな感じを得られるかと思って。むろん逆の場合もあるだろうけど。渋谷というより神泉に近い、こじんまりとした店だが、ワインと雰囲気は良し。料理も悪くないんだが、ポ料理ってけっこう田舎っぽいのねとあらためて実感。

[life] クラシコ

レアルとバルサ。綺羅星のごときスターたちのゴールの饗宴。見応えは十分。バルサは前半のボール完全支配時にちゃんと点を取れなかったのが敗因。逆にいえば、カシージャスのスーパーセーブでレアルをリズムに乗せちゃったよな。まあ、レアルも毎回こんな試合をやっているわけではないんだが……。ともあれ、これで優勝争いにまだ興味を持続できる。ただ、オレとしては3位争いが気になるところ。


2005-04-17 (Sun)

[life] 六本木

ドイツからのバカンス組との日本最後の会食。西麻布の日本料理レストラン「権八」。ふつう来ないよなあ、こういう店は。異様に外人が多い。味はいまいち。ただ木造の芝居小屋風の内装は面白がっていたみたい。ま、他のところでもっと繊細な日本料理をたくさん食べてきたみたいだから、よしとしてもらわなくては。1組が六本木ヒルズのグランドハイアット泊なので、つきあって海抜250メートルの展望台へ。うわ、1500円も取るのかよ。文京シビックセンターの無料展望台の方がまだいいぞ。

「日本家屋ではなぜセントラルヒーティングがないのか」と先の四国・近畿旅行中、ずっと疑問を呈していた建築家のウォルフガングが、最後に言い残すみたいな感じで、日本国内で欧州のモバイルフォンや欧州系のクレジットカードが使えないことについて文句を言っていた。うむ。日本の通信と金融システムは、日本オリジナルか、さもなくばアメリカン・スタンダードなのじゃよ。ヨーロピアン・スタンダードについては、明治のころはともかく、戦後は「ない」ことにして突き進んできたのじゃ。それが良くも悪くも、この半世紀の日本の姿なのじゃ。不満は承った。コイズミにしかと伝えておくと言っておいた。

少し風邪気味だったが峠は越したかな。来週はマキマキで仕事をして、今度はワシが土曜日からポルトガル・バカンスじゃ。


2005-04-21 (Thu)

[life] 石礫

抽象的であれ具体的であれ、何か心に蠢く怒りがあり、それが群集のなかで共有化されたと思った瞬間、石礫の一つでも投げたくなるものだよ。対象が警官であれ、軍隊であれ、敵の象徴であれ。とくに若い年齢のときはそうなのだ。そういう心理はデモというものに出たことがない人には永遠にわからないのだろう。敷石のカルチェラタンしかり、火炎瓶の成田しかり、文字通り手製パチンコに石をつめたパレスチナしかり。投石の肉体運動のシルエットのなかに、その怒りの根拠を尋ねることがまず重要なのであって、怒りの現れ方などというものは、歴史的には二次的な意味しかないのだ。

同じ人が、中国には言論の自由がないと批判しつつ、デモに対する国家の弾圧を要求するという自己矛盾。デモの隊列のなかの一人ひとりの民衆の不満のありようから出発するでのはなく、さも自分が国家であるかのようなしたり顔をしながら、国益だの外交だのナショナリズムを論じる愚。さもなくば、保険会社の調査員のように壊れた窓ガラスの損害額を一枚一枚数える無思想性。

むろんデモの参加者もまた、「愛国無罪」などという、犬にでも食われればいいナショナリスティックなイデオロギーにからめとられ、自らに投擲行為をなさしめた怒りの本源的な姿を見失いつつあるのだけれど。


2005-04-22 (Fri)

[life] バカンス直前

出発まで残りの原稿あと2本。実質3頁分。今日午前中の取材を入れなければ楽勝だったんだけどな。ま、午後からなんとかやりきって、夜9時新宿のおたくオフにはぜひ参加したいものだがどうなることやら。なんだったら土曜朝まで徹夜して飛行機に飛び乗ったっていいんだからな。

しかし心残りはクライアント筋の都合で26日のデータ待ちになっちまった連載原稿1本。やむなくポルトのホテルで書くことに。へたにPC持っていくとか言っちゃったからなあ。しかし掲載号を延ばせるかと編集もいろいろ苦労してくれたみたいだから、これはやらねば。

国際ローミング対応のFOMA N900iG をレンタルし、これにP901iのFOMAカードを入れてみる。同番号で着信可能だが、国際ローミング料金は受信人持ちなんで、ちと怖い。パケットも高いしパケ割効かないし。発展途上のサービスではある。しかも、携帯万能でてっきりメモリが移せるかと思ったら、できない仕様でやんの。マニュアルのどこにも書いてなくてしばし格闘。ローミングセンターのヘルプに電話してやっとわかった。P901iでFOMAカードにいったんメモリを移せばOKなんだが、なんだかなあ。


この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。