午前から午後3時まで原稿書き。夕方から青山で打合わせ。1時間ぐらいかかるかと思ったら、30分で終了。30分の打合わせなら電話で済ませてくれよなあ。赤坂みすじ通りあたりをブラブラしてから後楽園へ。
文京シビックセンターで、知人が教えてくれたシンポジウム「ジャーナリズムは政治権力とどう向かい合うべきか」に参加。
ワシは今はジャーナリストではないけれど、物書きの端くれとしてむろん日本のジャーナリズムのありようには関心をもつ。NHKでロッキード事件の頃に現役で、その後、左遷された2人の元記者と、立教大の服部孝章教授がパネリスト。NHK出身記者の語り口が、極は左右すれど、田原総一朗と似ているのが笑える。テレビ記者ってのはなかなか弁が立つものなんだな。服部教授がイメージと違って、えらい戦闘的なのに驚いた。広河隆一氏が発言するのを初めて聞いたが、言葉は深く重たい。その語り口と姿勢に一瞬打たれて、会場で販売されていた氏の写真集を購入する。
会場は、ワシなど若く見えるぐらいの、老年の方々が大半。あとは、若い学生風がちらほら。総数150名ぐらいか。なんらかの形でジャーナリズムにかかわっているベテラン記者さんたちが多いのだろうけれど、この問題への関心がそうした職業領域に留まってしまっているのが、なんとも悔しい。「慰安婦も南京虐殺もファルージャも、つまり戦争も侵略もなにもかもがなかったことにされてしまう危機感」(広河氏)は十分共有できる。得ることの多いシンポジウムではあった。
さて、明日は広島出張。気分が良ければ一泊してくるかな。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
見たくないものを見えなくして、なかったことにしてしまう...というのがこの国のやり方かと思う今日このごろ。気持ちだけじゃなくて、ジャーナリストであられることを希望します。
「見えなくしてしまう」には何かで覆わなければならないわけで、昨今のライブドアvsフジ問題の過剰なまでの報道などはその一例という指摘も。はい、ジャーナリスティックではありたいとは常に思っております。