31日は終日原稿書き。といっても、途中で昼寝したり、夕飯を作ったりで、全然進まない。夏も終わりだが、今年はサンマの脂のノリが早いようで、ちょうどいいぐらいにトマトベースの夏野菜のサンマ煮が美味い。味噌汁はカボチャとタマネギ。アボガドが肝臓に効くと聞いたので、それをデザートサラダに。
9月に入ったからいかに暑くても湿度は低いだろうと思ったが、とんでもない。汗だくになって、天王洲アイルから品川インターシティへと展開。しかし、このあたりの再開発という名の投機事業。断崖のようなオフィスビルやタワーマンションが、空を覆い、海を塞ぎ。東京はますます息苦しい街になっている。夏休みを取ったにもかかわらず、またぞろ、脱出=逃避願望が頭をもたげる。
そんなとき、日経夕刊で読む櫻井寛氏の「世界途中下車」のコラムが清涼剤のようだ。英国マン島の「島鉄」のいろいろ。登山列車に乗り、島内最高峰のスネーフェル山頂に立つと、四方にイングランド、スコットランド、ウェールズ、そしてアイルランドまで見渡せるという。はるかケルトの、そしてその後のノルマンやサクソン人の見た世界風景。行きたいなあ。
ロシア-北オセチア-ベスランの学校占拠テロはまことに痛ましい。胸くそが悪くなるような報道が続く。ここまで残忍な大量人質事件ってのは近年珍しい。しかし、背景にあるチェチェン問題について、きちんとした報道が少ないのも残念だ。以前、『チェチェンで何が起こっているのか』を読み、これはいわば新しい植民地問題であり、新生ロシア帝国主義に対する民族抵抗運動であると思った。「チェチェン総合情報」というサイトを読んでいると、プーチン政権の情報操作の凄まじさも感じる。それらのすべての事態について何もできない私ではあるが、いまできることは、少なくともこのベスランという地名を記憶し続けること。
プロ野球はめったに観ない。高校野球は観る年もあるが、今年はアテネ五輪が重なったんで全く観なかった。大リーグはたまにテレビで観る。でも、1試合を最初から最後まで観ることはまずない。でも、知り合いがNYメッツの松井番カメラマンをやっているんで、彼がいる間に一度は本場のベースボールを観に行きたいとは思う。野球への興味というより、アメリカン・カルチャーへの関心だが……。
東京ドームに歩いて10分のところに4年ほど住んでいながら、プロ野球の試合を観たのは1度だけ。巨人にまだ松井秀喜がいた頃で、彼がホームランを打って試合を決めた。チケットがネットで簡単に取れるんだったら、継続的に観てやってもいいが、あのときはなんか早朝に並んで昼頃抽選で、それまでずっと球場付近にいなくてはならないという人を小馬鹿にしたようなモノの売り方をしていたんで、それ以来、ドームの中には足を踏み入れていない。
小学校の頃は草ソフトボールをやってたし、中学時代にも地域の対抗試合で軟式のゲームに駆り出されたことはある。ルールは知っているし、今でもキャッチボールぐらいはできるだろう。だが、学生時代に江川問題があって巨人が嫌いになり、他の球団を応援する気も失せて、それ以来遠ざけている。そのうちサッカーのほうが面白くなった。
野球というエンタティンメント産業のビジネスモデルはもはや崩壊に近づいているのではないか。近鉄とオリックスの合併にファンは反対で、デモ行進までするというが、当の球場はがらがら。観客動員策がどのように行われて、どのように功を奏していないのか、ふつうの人にはよくわからない。ナベツネは大嫌いだが、合併も1リーグ制もやむを得ないんじゃないかと外野から見ていて思う。選手会が決行するというストライキも、高見の見物。それで球界がよくなるのなら、どんどんやれの立場だが、はたしてどうなるか。
そんなおり、巨人から現金を受け取った明大の選手におとがめなしのニュース。同じ日本学生野球協会が、相も変わらず高校生には「部員の万引き」などを理由に対外試合禁止の処分をしているんだから、その基準がわからん。
アテネの「長嶋ジャパン」も、そういう意味ではよくわからん出来事ではあった。長嶋は正式には監督でも何でもないのに、なんで「長嶋ジャパン」なの。JANJANのコラムでオレも蒙を啓かれたのだが、長嶋神格化というか長嶋人気にあやかって視聴率アップというメディア産業の露骨なまでの情報操作がありあり。「オリンピックなんてコマーシャルベースのお祭りだからいいじゃん」というむきもあろうが、こういう過剰なまでの商業主義が結局、長年にわたってプロ野球を蝕み、今日の体たらくを生んだのだ。
バレーボールも似ている。これからはサッカーJリーグがそうならないことを望むのみ。
朝方というか未明、いざ仕事を始めようと思ったら、ネットが落ちていた。NTTかISPの不具合かなとイライラしていたが、思い立ってルーターを再起動したら、あれれ、繋がった。たんなる熱暴走かなあ。しかし原稿仕事はいろいろ細かいことを調べなくてはならないので、いまやインターネット接続は不可欠のツール。むかしはそんなのがなくて、どうやって原稿を書いていたんだろう。その分、しっかり取材したり紙の資料を集めてたんだろうなあ。そういや、オレもよく図書館に通って調べものをしてたっけ。自宅にいながらにして調べものができるのはいいが、ネット情報源にはときおり飛んでもないウソが含まれるから、気をつけないといけない。
なんかトラブル続き。昨日の朝の取材では半徹明けでぼーとしていて、一駅乗り過ごすし、某H社の仕事では初校を上げたデザイナーが、冒頭の原稿のワンブロックをペーストし忘れたり、別記事の原稿を途中にペーストしたり。それで、私が明日呼び出されるハメに。デザイナーばかりを責められない。彼(彼女?)を無理に急がせた原因をつくったのはワシなんであるが……。
一昨日、「感光体ユニットが消耗しますた」と言ったきり動かなくなったエプソンのレーザープリンタ。交換パーツが注文の翌日到着したのはいいが、ネットワークを認識するまでえらい苦労。結局、LANケーブルを変えたら動き出した……が、今度は用紙が印刷のたびに2つ折りになってしまうという怪現象。以前も一度だけ出たことがあるから、感光体ユニット交換は無関係と思われるが、紙送り機構のメカ的な故障の可能性が大。こうなると、自分では手に負えない。結局、レーザープリンタはまだ使えず、インクジェットでしのぐ。原稿締め切りも細かいのが一杯あるし、まじ寝れない。
8月来の超多忙はピークを過ぎたが、9月最終週の温泉取材に向けてのアポ取りやら調整やらで気がせく。4件レンチャンで入ったとして、1週間は完全にこれで潰れるなあ。で、10月に入ると本格的にゴーストラインティングの仕事に集中せねばならんし。
最近ふたたびタバコの吸いすぎで、足の腿あたりがピクつくようになった。タバコが原因と決まったわけではないが、毛細血管が収縮している感じ。オヤジにもそういう症状があったから、体質を遺伝しているとすれば、やはりタバコだろう。マジで止めないとなあ。でも、意志の弱いオレはすぐにはできない。また、ニコレットのお世話になるか。
未明にふと東の空を見上げたら、わりと強い風が吹いたせいか、晴れ渡った空に妙に星がよく見える。オリオンの三つ星の下のほう、部屋からはちょうど文京シビックセンターの避雷針の天辺あたりにぎらぎら光って見えるのがシリウスだとすれば、オリオン座のペテルギウスと、こいぬ座のプロキオンを結ぶと「冬の大三角形」ではないか。まだ9月だというのに、見えるのかなあと思って、先日ダウンロードした iStars という星座ソフトで確認したら、なるほど見えるんだねえ。無知でした。
仲間内では、ワイハに星を見に行った人もいるみたいだけれど、こっちは東京のど真ん中で、ベランダから星座観察。なんぞをしていたら、早起きの新聞配達がやってきて、怪訝な顔をして空を見上げていた。
連休の日曜は京都。むかし、メディアファクトリーの「ダ・ヴィンチ」という雑誌と連動したニフティの会議室があって、そこのボードリーダーというのを実質5年ほどやっていたのだが、その同窓会に呼ばれたのだ。関西メンバーが多いものの、東京、茨城、はては北海道からまで20人。なかなかの壮観。京都の町屋を改造したような喫茶店や飲み屋(最近多いらしい)を転々としながら3次会までが標準で、さらにワシは4,5次会まで。最後に残ったのはワシを含めて3人。
翌日は東京から同行したスタイリストのSちゃんと、保津川下り。亀岡から嵯峨の渡月橋あたりまで1時間半ぐらいかけて下る。嵯峨野は人力車に乗って、寶筐寺や天竜寺を散策。ランチは湯葉づくし定食と、すっかりミーハー京都観光モード。新幹線で夜9時前には帰宅。
Firefox version1.0 Preview Release って早いし、安定しているし、なかなかいいじゃん。元長官に教えてもらったextensionつかって、Mouse Gesture もできるようになった。というわけで、記念カキコ。
■ と思ったら、yu さんの「西野緑道」のところで、スクロールさせると落ちるな。なんでやろ。
_ kusa [僕のところでは落ちませんよ]
日曜日から温泉取材なんだが、東北地方の天気は曇りか。館内や料理写真は問題ないにしても、夕景に映える建物とか庭園とかは、難しいかなあ。夕方ぎりぎり遅くまで頑張れないなあ。しかし、こればっかりは仕方あるまい。温泉で少しは気分的に楽できるように、土曜日中には〆切前の原稿を3本ほど上げておかねば。
9/26からの温泉取材第一弾から先ほど帰京。秋保温泉「茶寮宗園」ではこんな鄙にこういう贅を尽くしたお宿があるのねぇ、という感じでただひたすらびっくり。一番いい離れを4人で借りると一晩30万円ですよ。うーむ。帰りのタクシーの運転手さん曰く、「一度、それと知らずにヤクザの一家を泊めて、えらい大変だったそうですよ」。ぜいたくさではたしかにピン。ただ、オレ的には磐梯熱海の「よもぎ埜」のほうが文化的には上のような気がする。風呂は宗園、料理はよもぎ埜(写真は朝食)が勝ちだが、まあ、このあたりは好みだな。仙台、福島は多少とも言葉や土地勘が働くから、他の地方に行くよりは気分は楽だった。どちらも高級だが、けっして敷居の高さを感じる気位の高さというのではなく、心温まるもてなしではあった。今週、後半は山形、来週は草津。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
_ むくひろ [サンマは焼いてから煮るのですか?]
_ ひろぽん [ども、お久しぶり。サンマは焼いてから煮ます。レシピは、http://www.marusui-net.co.jp/co..]