フットボールを政治宣伝とナショナリズム発揚の場に利用する中国のサッカーファンにも困ったものだ。しかし、それだけ北京指導部の、大衆文化に対する統制に緩みが出ている証拠ともいえるかもしれない。
昨日の BBC World はスポーツニュースで、“歴史問題”をブーイングの理由とする中国人観客のコメントや、日本人サポの乗ったバスを取り囲む群衆の様子を世界に報道。悪いイメージがバラまかれちゃったよ。
それにしても中田浩二の得点は、ありゃ、ハンドじゃないのかなあ。BBC は「ハンドだったが、主審の位置取りがまずくて得点となった」と解説していた。ハンドだろうが、反則だろうが、得点となったらもう覆らないのがサッカーの掟。日本の“運”の強さは最後まで続いた。むろん、全般的に中国よりも技術的に上なのはたしかだが、中盤は崩されることもしばしばあり、中国も着実に力をアップさせている。アジアのサッカーシーンも今後ますます面白くなってきた。
昨日は午前中に後楽園で新しい出版企画の打合わせ。G子とM氏。ともにM大マスコミ研究会の同窓だとか。シビックホールの最上階のレストランが1時間待ちだったので、青いビルの後楽園飯店へ。ここは美味いわりにはいつも空いている。
帰宅後、ちょっと夏バテ感があったので、少し昼寝。夜から原稿書き。
先月、 HDD クラッシュで換装したばかりのPowerBook G4 12" だが、今度は蓋がきちんと閉まらなくなった。ラッチが壊れた模様。先のフィリピン・タイ旅行に持って行ったんだが、そのときどこかでぶつけたのか、背のツカのところの金属の一部がへこんでいたりもする。ふだんは旅行のときはディバッグなどに入れて携帯するんだが、一度だけインナーケースに収めて、それをスーツケースに入れてしまった。そのスーツケースもハードケースじゃないんで、そのとき乱暴に扱われたのかな。これも直すしかねぇなあ。
お盆はしっかり遊んだ。小石川の寿司屋さんの主人と店員、常連たちとで、西伊豆・雲見の民宿へ。麻雀でハコ点になった翌朝は、釣り船で酔っぱらいさんざんだったが、昼からの松崎・大沢温泉ホテル前の那賀川河原でのバーベキューは最高。準備をしていたら「世界の中心で愛を叫ぶ」のテレビドラマのロケ隊がやってきて、対岸から撮影を眺めつつ、朝方釣った鰺のたたきや焼きそばで、ビールを飲みながらのんびり。その後、下田に出るのに道を間違い、大鍋越という曲がりくねった峠を越える。ふつうに松崎街道、国道15号線を行けば空いていれば30分の道のり。これもまた愉快。日曜昼過ぎには帰京。茗荷谷のカレー屋で昼食してから解散。
はい、仕事します。でも、数週間前からの約束で、これも外せないのです。というわけで、三軒茶屋の「赤鬼」という居酒屋でI氏と一献。「十四代」の銘柄がこんなに種類があるのは初めて知ったぞ。ほとんど別の酒というまでのバリエーション。店は有名店だが、店員の愛想はよく、肴は美味い。I氏と話が弾んで他にいろいろツマミを頼む暇がなかったが、あれだけいい酒を飲んで二人で1万円は安い。というか、酒の単価がきわめてリーズナブル。
10時半ごろ、三茶から地下鉄半蔵門線に乗って神保町まで向かっていたのだが、表参道あたりで車内をギターをもって颯爽と移動するかっこいい女性。プロのミュージシャン風。あれは、もしかして……。お写真を見ただけの関係で直接の面識はないんだが、もしかして、pisken 氏の夫人だったかも。
帰りがけ小石川「TinyPlace」で一杯。うー、明日は早いのにぃ。
_ 平/P [今レコーディング中でスタジオがその方向なので、きっとそうです]
お盆過ぎにいったん涼しくなりかけたのが、きょうあたりはぶり返した感。昨日、あまり寝てないのに、9時から夜7時まで断続的に取材があって、ぐったり。晩飯後、日本×アルゼンチンのフレンドリーマッチを後半だけ観て2時間ほど仮眠。起床後、原稿書き。
アルゼンチンチームもこの暑さじゃやる気がでんでしょう。前半あっさり点を取って、後半は流して早く終わりたそうだった。いかに興行とはいえ、なんでこんな時期に亜熱帯化した極東でフットボールやらんといかんのか、ご同情申し上げる。
アテネ五輪フィーバー。日の丸の扇子もって袴姿で応援するのだけは止めてくれんか。センス悪いし、あれが日本の通常ファッションだと思われたらどうすんねん。
先週金曜日の夜8時ごろ、Hから電話があって晩飯を食いに行こうと坂を降りて曲がったところで、前方から不意に現れた無灯火の自転車に驚いて、前輪を急ブレーキ。これが効き過ぎてつんのめる形で転倒。前から感じていたが、ルイガノの前輪ブレーキは効き過ぎるんだよなあ。
右肘を軽くすりむいただけかと思ったら、その後、肋骨のあたりが少し痛い。折れたりひび割れたりということはないと思うが、とすれば、打撲か。別にアザとかはできていないんだけどね。こういうことのためにこの前、自転車事故保険というのに入ったのだが、この程度の事故では保険金は下りないみたい。ただ、オレが交通事故に遭うとすれば、自転車乗車時の確率がきわめて高いと思うので。
土曜日深夜に久しぶりにカレーを作り、日曜日はそれで過ごす。浅草の洋食屋の「オオミヤ」のシェフが「きょうの料理」でやっていた、上新粉を使った鶏手羽のサラサラカレー……のつもりだったが、ミキサーでのミキシングか、タマネギの炒め方が足りなかったか、あるいは最後の煮込みのところで時間をかけすぎたかで、少しドロドロ系に。手羽の骨でブイヨンを取ったりしてそれなりに手間はかけたんで、ま、美味いことは美味いんだが、カレー粉自体はもう少しマイルドのにすればよかった。
月曜は未明まで女子マラソンと男子ハンマー投げ観てたりした。ふつうにハンマーというとトンカチのことだと思うんだが、なぜか陸上のハンマーはワイヤー付きの砲丸のこと。大昔はほんとのハンマーを投げてたみたいだけど。朝から夕方まで取材と打合わせ。神保町から歩いて帰る。一文のリニューアル開店であることを思いだし、ちょっと飯食うつもりが、リニューアル記念で食べ・飲み放題5000円と聞いて、少し長居。常連で混み合う。隣に若い消化器系のドクターとその奥さん。この店というか、このあたりはけっこう医療系の人の出入りが多い。
仕事がたまると身体全体の調子も悪くなり、スタックが徐々に軽減されると軽くなる。うーん、正直なワタシのカラダ。へいこら言い訳しながら締め切りすぎの原稿を片づけ、締め切り中の原稿へ、いざっ。
午後D社の打合わせで半年ぶりにS氏と挨拶。同じ仲間の一人はガンに倒れ、先月のタイ旅行中に帰らぬ人となった。1年遅れで同じくガンを患ったS氏は、全摘手術のあとなんとか回復。今月から職場に復帰している。ただ、腹に力が入らないとかで、往時と比べたら表情、仕種は明らかに元気がない。声までツヤを失った。「これも運命だと思ってね」と寂しげに笑うと、すぐに部屋を出て行った。100%とは言わぬがせめてあの頃の70%ぐらいは回復して欲しいなあ。
PalmDesktop から取材関係だけのスケジュールを iCal に移し、それを http://ical.mac.com/〜あたりで公開している。取材のアポ入れのほとんどが編集任せなんで、混み合っているときにダブルブッキングしないよう、編集者向けのサービスのつもり。URLは教えている人とそうでない人がいる。ま、ワタシがどんなクライアントをもっているか、だいたいおわかりになっている人向けということで。
そんなおり昨日G子から「スケジュール見るときょうは終日空いているみたいだから、早く原稿お書きになってね」ってメール。うっ、こういうのは辛いかも。いや、たしかに原稿は営々と書いているんだけれど、他社のヤツなんだよねぇ。朝までかかってなんとかコイツを仕上げて、さて、G子のやつを本格的に書き出すのは金曜日夕方からかなあ。
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26日夕は高校同窓会だった。東京にいる連中だけの催しで、今年の冬に風邪でドタキャンしたお詫びもあり、オレはマスト出席。全体に流れるのは思い出話ではあるが、ときおり、あれから数十年を経て、変わらぬ、あるいは変わってしまった各自の生活思想というか、日々の矜持というか、透徹または濁った人生観というか、そういうニュアンスにふれる瞬間があった。
このWeb日記をときおり読んでいるというTちゃんに、「旨いもん食っただけの自慢話じゃん」と言われ、これはこの日、最も辛辣な批評ではあった。この日記は、小石川周辺の街情報提供という狙いもあったりするのだが、たしかに最近は形而下に流れすぎたきらいはある。人は形而下でしか生きられないとしても、形而上部のない生物は、もはや人間ではない。
それにしても友人SWの二度目の結婚披露パーティのことをすっかり記憶の中から消し去っていたのは、なぜなんだろう。きょうその話が出るまで、オレはSWは一度しか結婚していないとてっきり思いこんでいたのだ。
みんなが、たしかにそのときオレもいたといい、SWの新しい嫁さんと話しながら、オレがハナの下を長くしていたという証言まであるというのに……。そう言われればかすかな記憶が蘇らないでもないのだが、まるで記憶喪失の深い霧の向こうのように、そこにオレがいた、という実在感がまるでないのだ。
やはり子供の時に常磐ハワイアンセンターのプールサイドでしたたか頭を打って以来の、記憶保持装置の不具合なのだろうか。それとも、思い出したくないトラウマの外皮がオレの脳髄のその箇所をカサブタのように覆い尽くしているだけなのだろうか。
27日もほとんど寝てないまま午前中から打合わせ。霞ヶ関ビルの1階のスタバの上に洒落たソファと小さなテーブルを並べただけの空間があって、けっこうビル利用者が居眠りしたりしている。場所代から言ったら日本有数の午睡空間。昼食後、ここで10分ほど仮眠。午後からは同じビルで3時間半の長丁場の取材。
7時から、門前仲町でSN社の懇親会。モンナカってこんなに飲み屋がいっぱいあるんだねぇ。昔風の小料理屋やらこじゃれたレストランやら。有名な「魚三」の前にはおっさんたちが行列。大横川の橋からの夜景がいい風情。会場はそこからほど近い、ふつうの居酒屋。会費制飲み会だけど、これも仕事の一環。
別のページを担当している女性ライターと初めて会う。30代半ばぐらいかな。やけに愛想のよい可愛い人だが、もうバツ2なんだって。
驚いたのはSN社の担当課長。以前一度会ったときは真面目な人かと思ったけど、あっという間にほとんどセクハラのY談モード。でもそれ以上なのが編集担当の女性。やはり30代半ばすぎ。微妙にセクシーで、酒豪で、この人もバツイチなんだけれど、自分のそれを肴に、がんがんY系モード。堅い会社ほど人は柔らかいってのは真実だなあ。というか、最近のサラリーマン諸兄・諸姉のくだけぶりに、目がテンになっちまった。帰りは大江戸線で居眠りして春日駅を乗り過ごす。
少し仮眠してから未明に残りの原稿書き。
ひと嵐すぎて、といっても台風のことではなく、仕事の締め切りのことだが、ともあれそれをひとつやり過ごしてホッとした土曜日は夕方から起きて、一文→タイニーの定番コースで、1週間ぶりに酩酊した。オレの場合、酩酊状態とは、きわめてよく喋る(相手によっては説教モードになる)、帰りの電車で寝込み、きちんとミートスポットで下車できない(二駅乗り過ごし、戻るが、こんどはさらに逆に一駅乗り過ごすみたいな)、モノが二重に見える(たんなる老眼かもしれないが)、勾配のきつい坂道を登るのに苦労する(ときに滑り落ちる)などの状態を指す。
路上に寝こんだり、他人の家に上がり込んだりすることはない。そういう状態まで酩酊することは、酒飲み歴30年の歴史でいまだなかった。きわめてまれに公共物破損行為を犯すことがあるが、これはほんとにきわめてまれ。基本的にはいい酒だと思う。
どのぐらいの酒量だとこの酩酊状態に陥るのか。先週末の例だと日本酒冷やで4合、ウィスキーをシングル4杯、ビールをグラス2杯(だったと思う)。完全酩酊というよりは、「やや酩酊」状態ではあったが、おおよそこのあたりが日常の酒の限度ということだ。往時に比べればずいぶん弱くなったものだが、こんなものを自慢しても仕方がない。
行きつけの飲み屋の常連とお盆に小旅行したと書いたら不思議がる友人がいたんで、それへの回答というわけじゃないんだが……。
フリーライターはけっこう実社会の経験が狭い。たしかに「取材」という次元でつきあう人は多いが、たいていは1時間とかそのぐらい話しただけの関係である。そんなんで何がわかるものか。それに加え、フリーの場合、いわゆる同僚とか先輩・後輩という関係もまたない。あったとしても同業ばかりで、こういう特殊業界ばかりの話をしていても、全然世間は広がらない。ましてや、中年シングルのオレのこと、そのままでいるとどんどん世間が狭くなる一方なのである。
どっぷり深くつきあうのはいやだが、浅く広く世間とかかわりを持ちたいという気持ちはあるので、その場所として飲み屋が使われるわけである。仕事に飽いた夜長に、ふと世間の風に当たってみたくなってというやつだ。だから、飲み屋といっても、同僚と一杯ひっかけながら会社のグチを言うという使い方とは全く異なって、カウンターの隅で一人世間を眼鏡越しに覗くという利用法。そういう斜めな使い方ではあるものの、たまには効用というか、得がたい人間関係をつくることはできる。一人で飲みに行けば自ずから飲み屋の主とよく話すようになり、その関係で店の常連客との関係が生まれる。その発展例が、先の小旅行グループになるわけである。むろんそれ以上に発展しようもないし、発展させようという下心もオレにはないのだが。
先日も、小石川のショットバーという、ポジション的にかなり中途半端な居酒屋で、隣に座ったカップル。後からママさんに聞けば、大病院勤務の若手医師と元看護婦の妻だという(このあたり、医療関係者がやけに多いという話はこの前書いた)。横顔しか見なかったが、奥さんは清楚な美人。一瞬、小倉千加子の「結婚とはカオとカネの交換である」というテーゼを思い出したが、ダンナもハンサムな青年なんで、そういう羨望感を越えたところで、ある種の麗しき、あるいは怪しき病院恋物語を想像したりして、少しばかりライターとしての創作意欲が湧いたりするのである。世間知を得るというよりは、こうなると、たんにオヤジ的妄想以外の何ものでもないが、所詮バーなどというものは、妄想空間以上でも以下でもないのだからして。
ちなみに小倉千加子のそのテーゼを初めて聞いたのは、NHKの「週刊ブックレビュー」で彼女がゲストとして招かれたときであった。小倉をインタビューするのが、既婚有職美人の三舩優子と中江有里である。美人の二人は「カオとカネの交換である」と言われて一瞬言葉に詰まり、曖昧な笑みを浮かべるのみ。小倉の俗流フェミニズムの怪気炎ばかりが、空虚にスタジオにこだまして、これはインタビュアーのアサインが悪いよ、小倉センセイにちょっと可哀相だよ、とそのとき思ったことだけは、記しておこう。
_ Zephyros [中江有里…可愛かったなぁ。最近見ないなぁ。]
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
_ fj [赤旗 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-08-08/01_04.html..]