久しぶりにHが来たので、小石川のアル・ペッシェ・ドーロに。相変わらず前菜は楽しく美しく、パスタはおいしく、メインの魚(フッコの炭焼き)は充実。食後のグラッパは細首の瓶を6種ぐらい並べられて、「何にされます?」。インド産のなんだったっけ、なにかの香りをつけた、辛いやつを、キュイっと飲んでそれで締める。ああ、おいしかった。
ただ、この店、来週のグルメ会でまた来るんだよなあ。
Euro2004決勝。ポルトガル、攻めがまずいな。がちがちにゴール前に引くギリシャの守備陣を切り裂けない。で、遠目のシュートを放つが、これがほとんどフカシ。中央突破は効果ないっていってんじゃん。だんだん残り時間が少なくなって焦り出す。結局、レーハーゲルの術中に二度ともハマった。全員守備、全員カウンター意識のギリシャは、なんかよく訓練された高校野球の無名のチームっていう感じ。むろん高校野球ったって、日本代表の数倍は上手いんだが。まあ、こういうチームが勝利する巡り合わせってのがあるんだろう。ロンドンのブックメーカーの倍率は大会直前はギリシャ優勝が81倍だったとか。むろん、私の周囲でも決勝トーナメントに入ってからですら、それを言い当てた人は誰もいない。
寝ないまま、朝、9時から大井町で取材。午後、R社に寄って伝票を届け、帰宅後仮眠。G子から“すごく怪しい出版企画”の話がもちこまれ、D社のAさんに繋ぐ。
先週土曜日の話だけれど、カメラマンのMさんの癌。5月から再入院していたことを、Oさんから知らされ、K氏と一緒に見舞いに。ほとんど食べられず、点滴はモルヒネ。話はできるが、起きられず、唾・痰もからむ様子。昨年は全摘出の後、飲もうぜと話していたのに。本人も半ば覚悟している様子だが、決して諦めているわけではない。
またまた昼夜逆転モード。昨夜はHが来たので、夕食は、前に小売店舗で蒲焼き・佃煮・小魚などを売っていたところが、新しいタワーマンションの下で始めたうなぎ屋「わたべ」。おっ、酒の肴もなかなか充実じゃん。夜9時ラストオーダーってのがいかにも小石川らしく、つまらないが、うなぎの味はまあまあ。レジのところで以前のように佃煮を小売していたので、アサリとシラスを購入。Hにつきあって、クイーンズシェフで「テンペ」なる珍奇な食品を買う。インドネシアの納豆みたいなものか。最近話題なんだと。
天気のよい日に外出できず、書き書きに追われているときほど、モノを買いたくなる。というわけで先日来MuONで相談していた自転車。ここのこれにケッテイ。その前に電話で相談した店ではすでに売り切れ。これなら店頭に1台があるが、売約済みかどうか、後から連絡するといって、結局何もなかったので、先のに決めた。店の人の話だと、ルイガノは生産台数が少ない上、人気商品なので、秋に翌年度モデルが発表になっても入手は数ヶ月待ちということもあるとか。それまで待ってたら、熱気も冷めるなと思って。思い立ったら即買いますが、いったん冷めると完璧に忘れてしまうタチなんで。しかし、今回決めた店でも、オーダーこそしたものの、後から在庫切れでしたなんてことがないこともない予感。
他にも大阪の友人宛のお中元をオーダーなど、仕事しているんだか、ネット通販しているんだか、わからないまま半日を過ごす。
平壌を出発する前のジェンキンスさん一家の様子をTVで観たけど、ジ氏けっこうお元気そうじゃないの。仕立てのよさげなスーツと米国製タバコ。特権階級ですな。老い先短い人生、訴追されるリスクを犯すより、反米脱走兵としての“栄誉”を終身享受したいという気持ちはよくわかる。いかに妻が日本人であれ、日本に永住することへの不安は高いだろう。
拉致問題は政治的事件であり国家暴力であるには違いないが、向こうで生まれた子供たちも含めて家族をまるごと日本国家へ“回収”しようという奪還運動もまた、すぐれてイデオロギー的なものである。家族再会という麗しいエピソードに涙してしまうだけではいけない。
かたやよど号の人たち。一生、北朝鮮で革命に奉仕するんじゃなかったのか。彼らにもまた根強い、日本国家に回収=収容されたい願望。赤軍派はむかしからダメだと思っていたが、やっぱりいくつになってもダメなまま。「社会正義のために闘う志ある人は結婚なぞしてはいけない」と言った昔の知人の言葉を思い出す、ってそいつも結婚しちゃったけどね。
昨日はシンコが入荷したというので、神泉の鮨屋さん。相変わらず美味い。その後、カラオケ。ワシは朝まで爆睡(笑)。昨日、HDから起動できなくなっていたPB G4 12インチ。どうやらHDDがお亡くなりになったみたい。メーカー保証は切れており、ヨドバシの延長保証も入ってなかった(なんで入らなかったかなあ)。しゃあないなあ。
日曜午後に自転車納品。シートポスト以外はすべて装着済みなんで、これをはめて、すぐに乗り出す。東大本郷あたりを散歩してから、水道橋、神保町を抜けて、のんびり皇居を一周。最初前輪からシューシュー音がするからなんだろうと思ったら、ブレーキのワイヤーがこすっていた。これは張り替えるか、なにかでまとめちゃえばいいか。サドルがちょっと尻に痛い。慣れるかな。どうしても慣れなければもっとふかふかのに変えればいいか。それ以外は快調。ディスクブレーキはよう効く。
HDクラッシュしたPB G4。同じく日曜午後に福山通運がピックアップに来て、月曜にアップルサービスセンターから到着のメール。同日に修理完了のメールが来て、早ければ13日に届くかも。即日修理ったあ、偉いよ、アップル。
午前中からの取材が3時に終わり、帰宅後、ルイガノで散歩。こいつを買ってから汗をかくのが好きになったみたい(笑)。神保町でライトを買い、大手町、皇居まで出て、そこから反転して御茶ノ水〜湯島を抜け、秋葉原に転じ、蔵前橋通りを一路東へ。あっという間に、隅田川。橋を渡って石原4丁目まで行ったところで、三つ目通りを南下。森下あたりで西へ戻る。清澄橋を渡って浜町、東日本橋、岩本町。神保町のそば屋で晩飯。15キロいや、20キロぐらいは走ったかもしれない。
土曜日夕方から近所のT宅で麻雀大会。ここにはなぜか全自動卓が置いてあるのだ。R社の若い編集者やライターやら7人、T氏の手料理をつまみながら、結局、交替で仮眠しつつ朝の6時ごろまで。あるじのT氏もバツイチ独身40代のライターなんだけれど、うちのマンションより広くて、かつきれいにしてあるわ。料理もプロ並みに美味いし。羨望。麻雀は俺がほぼ一人勝ち。テンピンのゴットウのウマ付きで8000円ほどの儲け。帰宅後、すぐにどうしようもなく眠くなって、午後1時過ぎに起床。
今日のルイガノ散歩は根津、上野あたり。遅い昼食は根津の蕎麦屋「よし房 凛」という店。まずまずの味。隣で浴衣姿の若いOLが仕事の悩みをうち明けながら蕎麦を食う風情もまたよし。根津は根津神社前の「根の津」といううどん屋が美味いと、T氏に聞いていたのだが、店名がうろ覚えで探しきれず。
上野不忍池公園では、骨董市などをやっていたが、見るべきものなし。自転車はあまり飛ばさず、ゆるい汗をかく程度。6時すぎに小石川に戻り、一文寿司で飲むビールが旨い。これじゃ、体重減るどころか、増えちまうわ。鰹や穴子白焼なんぞをつまんでいたら、徹夜明けから目覚めたT氏がやってきて、しばし歓談。よく行く店でしょっちゅう出くわす。うーん、これがほんとのご近所つきあい。
_ yu [なんだか昔の文士の日記みたいですね。市電じゃなくてルイガノなところが21世紀的か。文体もそれなりにしてみればいかがか..]
ミニベロのチャリでふらふらと散歩しながら、気の利いた店を発見し、そこで食い、少し飲む。晴れた夏の日の休日のささやかな楽しみ。昨日は祝日だったが、午後から新宿で打合わせがあったので、ルイガノで行くことにした。途中、神楽坂を抜けようと思い、このあたりで昼食をとば、少しネットを調べ、こんな蕎麦屋を目指したのだが、あいにく休み。腹も減ったのでそのすぐ近くの「LASTRICATO」というイタリアンでランチ。店の雰囲気、サービス、自家製パン、サラダの野菜、パスタ、いずれもなかなかよい。今度夜に来てみよう。この界隈は、納戸町、箪笥町、細工町、二十騎町と、江戸風の名前がまだ残る。よさげな店もいくつか。
新宿では8月の仕事についてN嬢と打合わせするが、またぞろ、同じような企画ではある。その後映画を観ようということになって、なぜか『スパイダーマン2』。すでに一度観たN嬢が「シェークスピア劇の雰囲気がある」とまでいい、もう一度観るというのだが……。アメコミ活劇にしてはそこそこ陰影のある作品ではあるが、はたして二度観る映画かなあ。
映画を観た後はすんなり帰ることにし、靖国通り〜外堀通りで飯田橋まで10分。「RAMLA」で買い物をして、8時すぎに帰宅。
_ りょ [いまどきの外堀付近はドブ臭いですよね(^_^;)]
明日から東南アジア出張。朝7時40分の成田集合って、おいおいスカイライナー朝イチでないと間に合わないじゃん。いつもはネットで予約するところ、ネット販売分は売り切れ。あわてて昨日、新橋に出たついでに京成トラベルでチケット購入。タイは雨季に入り、この1週間は曇りのち雨の予報。フィリピンも曇りのようだ。しかし、あんまりワクワクしない海外ではある。
仕方がないので農文協の『世界の食文化 タイ編』を読み始める。イタリア編もそこそこ面白かったが、こっちはタイ料理のレシピ付きで、バンコクのふつうの人々の食生活がルポされていて、より実践的。こいつを行きの飛行機のなかで読み終えちゃおう。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
_ りょ [ちょっと前に「あるある」でやってたやつだなあ。]