どうにもMacの調子が悪い。日付が何度設定しても「ウラジオストック」になってしまって、時差が1時間出てしまう。しゃあないので、別ディスクをまっさらにして、Panther新規インストール、あとはファイルコピーでデータを移して、なんとか落ち着く。稼働状況を見て、古い方のシステムは初期化してしまおう。しかし、最近Macのシステムをいじるなんてなかった。久しぶりだが、昔ほど面白くないな。
知人が強く薦めてくれたし、アカデミー賞も獲ったし、銀座でふらっと時間が空いたりで、銀座シネパトスに観に行く。結末が解せない。このままでは、ティム・ロビンスの役があまりにも可哀相ではないか。簡単にいうと、アメリカの銃社会は狂っているっていうお話? でも、それは去年、マイケル・ムーアが辛辣に描いたことではないか。たしかに役者たちの演技はしっかりしていて、テーマは重く、さらにミステリアスな娯楽作品としても秀逸ではあると思うのだが、見終わった後の感情は深い感動というのとは違うなあ。そもそもイーストウッド監督作品ってのは、オレは両手を挙げて好きというわけではないのだ。
演技達者の役者たちのなかで、オレはあえて助演女優賞に、セレステ役のマーシャ・ゲイ・ハーデンを推したい。
昨年度の「このミスベスト1」という触れ込みの歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』。ま、面白いことは面白いんだけど、年齢と氏名トリックはいただけない。読者に必要十分な情報を提供せず、場合によってはミスリードしておいて、ほら、やっぱり騙されたでしょというのは児戯に等しい。しかもそういうトリックを使う必然性が感じられない。小説のテーマの掘り下げも不十分。同様のテーマなら宮部みゆきの『理由』が数百倍面白い。ちょっと時間を損した感じ。タイトルの意味深な美しさで売れているようなもんだな。
金曜日はN嬢、T嬢と一緒に、渋谷・神泉の寿司屋「鮨泉」へ。Tの行きつけ。ここの寿司はめちゃくちゃ美味い。小石川あたりの寿司屋とはエラい違い。深夜11時半から2時間以上いたかな。3人で3万円。あれだけたらふく食って飲んで、しかもあの味だからして、これは安いというべき。その後、もう一件、バーに寄る。気づいたら4時すぎ。タクシーで帰還。
土曜日は昼間床屋に行って、夕方から代々木上原でデイトレーダー取材。超豪華マンションにすむ超美人。子供はいるというのだが、主婦の匂いはせず。株式相場という掃きだめに咲いた菊のような女性。頭はそうとういいみたい。
TinyPlaceに寄って軽くひっかけてから、帰宅後サッカー観戦。朝まで。ボローニャ、サンプドリアに負ける。ナカタはもっと前線にいないと。R・マドリード戦はスタンドを黒いリボンをつけたスペイン国旗が覆う中、両チームの選手全員喪章をつけてスタート。途中でどうにも眠くなって沈没。
日曜は、午後起床。思い立って久しぶりに池袋の東急ハンズ。サンシャイン通りは異常なまでの若者たちの波。キッチン用品売場で卵焼き機とか、三角おにぎり用のごはん型とか、保温ポットとかを探す。まるでお弁当準備だ。晩飯は成城石井のハンバーグ。U-23、バーレーンに敗れる。これで18日までお楽しみが延びた。
火曜日午後。赤坂でIPOコンサルタント取材。新興株式市場を冷静にとらえる視点に敬服。その後、六本木ヒルズで、最近、人事マネジメント系でベストセラーの著者にインタビュー。まるで広告代理店の軽薄な営業マンのような、能弁だが内容がない見本みたいなヤツ。メディアにつけこむ才覚はあるようだが、基本的にアホだね。第二の中谷彰宏を狙うつもりかもしれないが、顔がいまいち。
六本木ヒルズのビルの人に優しくない建築設計にいらつきながら、夕方新橋で打合わせ。これも疲れる。
あわてて、帰宅してU-23レバノン戦。僅差で勝利するも、あと1点は欲しかった。
うへっ、UAE戦ナマ観戦で火がついたか、土日はサッカー観まくり。テレビの前で都合10時間以上、緊縛状態。完全に仕事を忘れた。目もしょぼしょぼ。
ヴェルディの中学生は、チュー坊にしては上手いという程度。アレしかいないのかよ、FWは。今期は柏と浦和と磐田の争いか。それにしても浦和のエメルソンはどうすりゃ押さえられるのか。
ボローニャはバッジョのブレシアに完勝。でも、マッツォーネやバッジョの存在感のせいだろうか、両チームとも勝っても負けても和やかムード。ブンデスのBMG-HSV戦。高原はだんだん悪くなっているような気が。リーガは、なによりR・マドリッドがビルバオに派手に負けたのが嬉しい。マドリッド・テロの余波? 国民党が負けたせい? いやいやたんにロナウドがいないからでしょ。最後のころにはレアルの守備は完全崩壊状態。まるでベガルタ。ビルバオの哀愁のストライカー、ウルサイスはいいなあ。
昨晩はうまく眠れぬまま、斉藤美奈子『実録 男性誌探訪』をホーフクゼットウ状態で読了。「日経大人のOFF」が不倫誌だってのは、この人が言い出したことだったか。この連載読むだけでもAERA読む価値はあっただろうな。
朝方新宿で打合わせ、午後と夜の2件取材の間にまた打合わせ。この忙しいときにヤバい仕事を受けちゃったぜ。仕方ないから最初だけ付き合うか。
某証券の著名ストラテジストの話は面白かった。しかし、あのクラスの人で年収1000万円に乗らないなんて、信じらんないなあ。あの業界も本でも書いて有名にならないと市場価値が上がらないということなのか。
後れ馳せながら、東芝のDVD/HDDレコーダーRD-XS41を購入。価格comだと、78300円が最安値だが、昨日、ぼーとした頭でアキバをぶらついていての衝動買いだったので、82000円強(LaOX)。
コクーンにはどうしても手が伸びなかった。やっぱソニータイマーが怖い。
RDでもっぱら録るのはスカパーとBSデジタルなんだが、デジタルチューナーに最適化された入力端子が1つしかない。他の入力端子でも録れることは録れるが、機能が制限されるみたい。もちろん、本機にデジタルBSチューナーは内蔵されていないので、スカパーとデジタルBSの番組予約がダブるときは、アウトだ。
で、結局、RD はスカパー&地上波・アナログBS専用として使うつもり。デジタルBSのために、S-VHS機1台は残さざるをえない。おっと、その前にBS/UV分波器を買ってこなくっちゃな。
PC/Macからネット経由でEPGによる予約設定・確認ができるのはいいが、結局のところスカパーはEPG未対応だから「使える!」とまでは言い難い。本機にもCS/BSデジタルチューナーとの連動録画機能があるので、現在そのタイマー予約を実験中。チューナー電源の常時オンでもこの機能は働くだろうか。
画質はSPしか試していないが、十分。いまさらのことだが、テープを差し替えることなく、長時間録画できるというのは、やはりHDDレコーダーの最大の魅力だ。他にも機能盛りだくさんだが、しかし、ほとんど使わないだろうなあ。
土曜日昼間、Hや近所のT氏から花見のお誘いがあったが、どちらもお断りした。T氏のプランはTinyPlaceのWさんも交えてということだろうが、ちょっと仕事の締切がタイトで、花見どころではない。ま、桜は月の初めに下賀茂で堪能したことだし……。
■ といいつつ、仕事の合間にDVD/HDDレコーダーで遊んでたりする。結局、デジタルBSチューナーの出力をRDにも取り込むことにした。S-VHSはバックアップというかカバーアップ用ということに。地上波、デジタルBS、デジタルCSの各放送からのインプットをRDに集中させたことで、TVメディアの視聴を一元管理できるようになった。リモコンの使い分けも若干楽になったかも。
■ 地上波といってもNHK教育だが、あらためて見るとなかなか面白い番組がある。たまたま見ていた高校教育講座「地学」という番組で「バージェス頁岩」の話をしていた。発掘現場をバックに、アノマロカリスの模型を手にした講義は、本で読むよりも、圧倒的な臨場感がある。それにしてもこの30年の古生物学の進歩はすごいものがあるんだろう。オレの高校の時の地学の先生は、東北地方で初めて恐竜の化石の発掘を経験した地元では有名な人だったが、しかしあの頃はバージェス頁岩なんて言葉はなかったのだ。
■ 昨日のNさんとの打合わせで伝染されたのだろうか、少々風邪気味かも。やばいなあ。
六本木ヒルズは建築設計的に「人に優しくない」と以前書いたが、回転ドア事故という形でその一端が示された。建物が主役で、人は脇役という姿勢が濃厚な、なんか威張っているビルなのだ。しかし、冷静に考えてみると、回転ドアはヒルズだけにあるわけではない。オレも以前、霞ヶ関ビルの回転ドアに挟まれそうになったことがある。幼児の両親の怒りもわかるが、森ビルの社長の弔問を受け付けないというのはいかがなものか。稼働する大きな構造物の前で、子供の手を放してしまったという親の責任はあるわけだから。今後、回転ドアのセンサーを強化するのもいいが、それ以上に回転ドアは危険物につき注意というコンセンサスを広めたほうがいいと思う。
_ 長官 [そんな危険なものビルの入り口に設置するのがおかしいです]
相変わらず桜見物のお誘い電話あり。忙しーちゅの。それに、週末以来の風邪がまだ治らず、ハナに来ているのだ。花粉症たぁ、かくもあろうという感じでハナグジュ、唐突なクシャミが止まらない。今日も錦糸町での午後3件の取材中に頭がモウロウとしてきた。
しかし、「城東の副都心」錦糸町はなんかすごいところです。人混みの歩道を子供やらおばさんらが、自転車に乗ってびゅいびゅぃ飛ばすこと。南口は音の響きが懐かしい東京楽天地、JRAの場外馬券売場、駅ビルにはヨドバシカメラ。北口には「なんでここに?」のマリオットホテルやら、コンサートホール「すみだトリフォニー」、旧錦糸町そごうの跡は専門店ビルになり、名前が「生活バリューモール アルカキット錦糸町」なんだそうだ。この、なんでもありのオモチャ箱感覚がたまらん。めったに墨田川を渡って遊びに行くことはないんだが、たまには東京再発見になるかもな。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
_ Y氏 [きっと、年をとったせいです :-)]