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ひろぽん小石川日乗

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

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「ひろぽんの南イタリア旅行記」はこちら。

2003-04-14 (Mon)

ああ言へばこう言ふ

 久しぶりの日記更新。

 しかし、歳をとるとみんなああなるのかなあ。ああはなりたくないなあ。

オレと同じ年代だろうから、老婆心を発揮してあれこれアドバイスしている

のになあ。

 だんだんこっちの頭が壊れてきそうになる。そのうち誰にも相手にされな

くなったら可哀相だろうに。会社でもああいう調子でやっていけるのかなあ。


2003-04-17 (Thu)

韓国×日本戦

「当たった」というより「当てた」という意識性を感じた永井のシュート。

ま、全体には五分五分というところか。2006年に向けて、これから両チームが

どう力をつけていくか、楽しみ。選手の個々の能力や戦術理解はもちろん、

監督、協会、支援体制などの差もだんだん出てくるんだろうなあ。

その他、雑感としては、

アン・ジョンファンは、清水でやるときよりもイキイキとしていた。

クロスの精度が高い。

ジーコがアレックスを長く使うのは、そっか、ポルトガル語で通じるからか(笑)。

アレックスはやはりトップよりは、一枚下の左サイド固定の方がいいんじゃないですかね。

……なんてことを、結果がわかっているビデオ観戦しながら思った。


連休明けのアメリカ取材の準備もそろそろしなくっちゃなあ。


2003-04-18 (Fri)

タイトル

朝から忙しかったふうだが、成果物はほとんどなし。

20時過ぎに仕事を終えたつもりにして、寿司屋とバーといういつもの、地元散策コース。

TinyPlace はいいバーだけれど、ワタナベさんって、

なんであんなふうに、突っかかるような物言いをする

んかなあ。

しかし、明日は昼から夜まで、予定びっしり。久しぶりに死ぬかなあ。


2003-04-20 (Sun)

近所の火事

 日曜の昼過ぎ、近所がやけに五月蠅い。文京区の区議選の宣伝カー

かと思ったら、どうやら消防車のサイレン。床屋に行こうと坂を降り

たら、300メートル向こうのマンションの谷間から白い煙がもくもく。

 なんでも古い木造長屋の1、2階が燃えたらしい。口さがない野次馬

の中には「あのあたり、燃えちまってよかったんじゃねえの。また、

マンション建てればいいんだから」って。そりゃ、ないだろう。

 ともあれ、小石川のこのあたり、最近はマンション建設ラッシュで

すごいことになっている。その谷間のようなところに、忘れられたよう

にして、まだ古い家屋があった~ってことなんだなあ。

 富坂下の床屋でいつものおばさんに散髪してもらう。サッカーの話

とか、5月にオープンする「LaQua(ラクーア)」 http://www.laqua.jp/

の話題。はたまた、この前、都議補選に当選した鳩山太郎の顔がデカい

(物理的に)とかいう他愛もない話。太郎は鳩山邦夫の息子だから、って

ことは、高見エミリー http://members.tripod.co.jp/lovelytsubasa/emilly.htm

の息子でもあるわけか。高見エミリーの少女モデル時代を知っているって

ことは、あのおばさん、オレと同年代?


2003-04-23 (Wed)

正論

月曜に未明まで痛飲し、火曜日は一日中頭がぼー。

昼間は最近買った雑誌をパラパラと眺めるだけだった。

たとえば『噂の真相』とか、2年ぶりぐらいに買った『正論』。

わたし『正論』系のヒトじゃないんですけど、60年代の朝鮮人帰還事業の

内幕が語られているというんで、参考資料のために。しかし、この

雑誌、とことん太平洋戦争ノスタルジーなんだなあ。読者投稿ページ

に30ページ以上も割いているのもいまどきびつくりだが、さらに驚くのは

投稿者の年齢が76歳とか81歳とか。うちのオヤジなんて完全にもうろくし

ているのに、ここの高齢投稿者は未だに意気軒昂。

「当時(ってのはたいていは戦争中のこと)は朝鮮におりましたが、

日本人はみな朝鮮のために尽くしました。朝鮮人を強制連行したなど、

絶対にありえませぬ」みたいな話が延々と続く。

入っている広告も「日章旗バッジをつけて頑張ろう」(日本国防協会)

「未だに大日本帝国陸海軍の精神は滅びず」(戦争博物館)なんて

のばっかり。老人ケア施設には常備本ですな。


そんなことをしておったら、夜8時に、アキバのT社長から「近所まで

来たんで」と飲みの誘い。この人いくつだっけ? 50歳代であるのは確実

なんだが......。話があっち飛び、こっち飛び、おまけに述語を省略するんで

1時間も聞いているとワケがわからんなって、頭が溶けそうになるのは、

MuONのM氏といい勝負。

ま、この前、2年前の仕事のギャラを大枚振り込んでもらったんで、断り

きれなかったんだよ。ただ、この人の東京グルメ情報は役に立ちそう。


どうにも神経系が混乱したので、口直しに『明石』で一人で飲み直す。

家族会

「家族をばらばらにしたのは誰ですか」と曽我ひとみさんが問いかけ、

「歴史ということじゃないか」と川口外相が答え、さらに「いま聞かれ

たら北朝鮮と答える」と訂正したっていう話。

http://www.asahi.com/politics/update/0423/008.html

 家族が、曽我さんの最初の家族のことであれば、それは間違いなく

北朝鮮という国家だろうが、北に拉致されてから彼女が形成した

新しい家族のことであれば、現象的には、それをばらばらにしたのは

家族会の方針であり、外務省の方針であろう。

 これって、自明のことじゃないのか?

 もちろん、ばらばらにしたのは、外務省や家族会だと外相の口からは言え

るはずもない。新しい家族がいま分断されている状況の元をたどれば

北による拉致があり、さらに延々と遡れば、日本による植民地

支配というところまで行き着く。そういう歴史の因果関係を一瞬に

思い浮かべたからこそ、川口外相は「歴史じゃないか」と答えたのであろ

うし、ま、責任回避的なニュアンスはあるものの、けだし名言だと、私は

思っていたのだが......。

 家族会の意向や被害者の声を第一にするというその考え方は、とりあえ

ずは評価できるけれど、しかし、家族会から反発されたというだけで、

定見を変えるなよな、とも言いたい。

 北朝鮮をどうするの、どう関係していくのってのは、もはや家族会だけの

問題じゃないんだから。


2003-04-25 (Fri)

飲んでばっか

早朝から疲れる取材。午後2時間昼寝。夕方ちょっと仕事をして

一段落ついたところで、近所のT氏より飲みのお誘い。

TinyPlaceに結局4時間近く。話題はもろもろ。

うーん、最近は飲んでばっかりだな。


2003-04-27 (Sun)

オフ会

K氏、I氏歓迎オフ会。H氏、わざわざ仙台より上京(エラっい)。

Z氏懇意の初台のちょっと隠れ家風イタリアンレストラン。ピザ美味い。

パエリア美味い。ん? パエリア? ま、南欧料理ってことで。

いまさらなんだが、みんなの近況報告、それに茶々入れという、MuONスタイル。

一段落したところで本日のテーマ(笑)。来ない人はみんなの肴になる。

でも、話題にされるうちが華ですよお。


2次会は、電脳街の飲み屋。生のイノブタってのを食らう。3次会はションヨコ。

タクシーでK氏宅辺りを経由し、R君と文京に帰還。ローマ×ミラン戦、前半まで

観るが、ダウン。しかし、オレはいつだって最後まで付き合うのだ。


目覚めれば、近所の選挙カー騒音、おさまっている。やれやれ。

昼間自宅にいるヒトはみな迷惑しているんだなあ。

投票のついでに食材買いに行こう。今日はなに作るかなあ。


2003-04-30 (Wed)

ビデオ連続鑑賞

 人が休んでいるときはオレも休む。連休気分でビデオのまとめ鑑賞。


■『インソムニア』

わりとよくできたクライム・サスペンス。なんかハングルみたいなタイト

ルだが、不眠症のことですね。ロビン・ウィリアムズはほんと芸達者。

真のコメディアンとは喜怒哀楽を満遍なく表現できる人のことをいう。

新作『ストーカー』は未見だし、彼の作品を全部追いかけているわけで

はないのだが......。(星三つ ★★★☆☆)


■『バーバー』

 床屋さんのお話。コーエン兄弟作品。この監督好きなんだよね。わけても

『ファーゴ』と『バートン・フィンク』。ストーリーは『ファーゴ』を

彷彿とさせる一般ピープルのハマる勘違い犯罪ってやつ。不気味なほど

寡黙なビリー・ボブ・ソーントンの演技や、50年代のアメリカの田舎町の

理容室という背景的小道具はいいが、しかし『ファーゴ』ほどは楽しめな

かった。主人公の視点から語られすぎ。余計なエピソードが多すぎる、と

いうあたりか。『モンタナの風に抱かれて』で注目していた美少女女優

スカーレット・ヨハンスンちゃんに、あんなことさせるなんて、コーエン

兄弟もけっこうスケベ(笑)。(★★★☆☆)


■『たそがれ清兵衛』

 後れ馳せながら、昨年度の日本アカデミー賞総なめの『たそがれ清兵衛』。

誰も文句をつけようのない傑作。とりわけ映像がいい。とりわけ余吾善右衛門

役の田中泯がいい。もちろん、真田広之も感服させる演技ではある。ただ、

あんまり誉めすぎるのも芸がない。善人と悪人が、近代的小市民的家族主義

にめざめた侍と、それを否定するアンシャン・レジュームとしての幕藩封建

体制とが、なんだが図式的に描かれすぎてはいないか。こういうモダニズム臭

は山田洋次の宿命ともいえるものだ。(★★★★☆)


■『ブラックホーク・ダウン』

93年のソマリア内戦介入の米軍部隊の失敗を描いた作品。戦闘シーンを

スリリングに描く美術と、アフリカンテイストの音楽は秀逸。

軍事独裁を倒し難民を救済するというPKOの理想に燃えた兵士が、実戦

の中で「仲間を助ける勇気」という素朴な戦争イデオロギーにからめとら

れていく話ともいえる。あいかわらず米軍にとっての「敵」は無数の飛び

跳ねるバッタのようにしか描かれていない。

ハリウッドの戦争映画では人格をもった敵兵を正確に描いた作品は数少ない。

とりわけ、アジアの戦争ではそうだ。唯一『地獄の黙示録』だけが、その

ラインを超えていたと思う。(★★☆☆☆)


 サッカーもけっこう観た。ベガルタ仙台はなんとか頑張ってPKで同点引き

分けに持ち込む。これもホームの利だろうか。こういうふうに“格上”チームと

引き分けて、“格下”からポチポチ勝点3を取っていけば、今季目標の「中位以上」

も夢ではない。サンパウロFCユースから来たエデー・セコンというのは、

うまくはないがガッツのある選手。20歳未満の外人選手だと、外人枠3人を超

えて雇えるという規定があるらしい(20歳以上と併せて5人まで)。


この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。