朝方、突然のように、もう15年も昔のドイツ旅行のことを思い出す。俺はまだ30代半ば。初めてのヨーロッパ。着いたのはデュッセルドルフ。南回りの飛行機に疲れた俺を、Mが迎えに来てくれていた。デュッセルは大都会なのに、ホテルの窓から教会の鐘の音が静かに聞こえてくるのが不思議だった。
あれは、いい旅だった。ベルリンにはまだ壁があった。ベルリンで小田実をみかけた。ドイツ・ロマンティック街道は、ほんとうにロマンティックだった。あんなにもたくさんのことを、今でも覚えている旅。帰国する飛行機のなかで、ほんとうに心が切なくなった旅。
もう一度、あんなふうに旅ができないものだろうか。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
僕も初めてのヨーロッパはデュッセルドルフでした。アメリカの西海岸あたりと違って、妙に親近感を感じました。
私も1987年に東西ベルリン行きました。それぞれに思い出深いけど,もう,あの雰囲気はないんだろうなぁ。