朝方、突然のように、もう15年も昔のドイツ旅行のことを思い出す。俺はまだ30代半ば。初めてのヨーロッパ。着いたのはデュッセルドルフ。南回りの飛行機に疲れた俺を、Mが迎えに来てくれていた。デュッセルは大都会なのに、ホテルの窓から教会の鐘の音が静かに聞こえてくるのが不思議だった。
あれは、いい旅だった。ベルリンにはまだ壁があった。ベルリンで小田実をみかけた。ドイツ・ロマンティック街道は、ほんとうにロマンティックだった。あんなにもたくさんのことを、今でも覚えている旅。帰国する飛行機のなかで、ほんとうに心が切なくなった旅。
もう一度、あんなふうに旅ができないものだろうか。
麻布十番に事務所があるデザイナーのところで、朝から打合わせ。昼時になってメシを食おうということになって、十番商店街に面した「喜虎」という飲み屋のビビンバみたいな昼定食。ここは紅虎餃子房の姉妹店とか。いかにものつくり。我々の後で座敷に入ってきた客が、鳥越俊太郎とテレビ朝日の渡辺宜嗣アナと美女2名。昼間からビールを頼んでいた。テレ朝が六本木ヒルズに移ってきて、局員が十番あたりでランチというのがふつうになっているみたい。
有名人と一緒に(ってわけじゃないが)食事すると、トーシロは落ち着かなくてしょうがない。
朝鮮中央通信は28日、日本人女性1人が最近、第三国を通じて北朝鮮に亡命してきたと報じた。(各紙報道)
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なんだろう。北朝鮮オタクかなあ。「北」で拉致日本人でも探すつもりだったんかな。世の中いろんな人がいるからなあ。しかし、亡命するのに日本総領事館に相談するってのは、お笑いじゃよ。フツー、行くのは北の領事館だろうが。しかも相談する間もなく、検問突破で駆け込むんだろうが。
この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。
_ kusa [僕も初めてのヨーロッパはデュッセルドルフでした。アメリカの西海岸あたりと違って、妙に親近感を感じました。]
_ Zephyros [私も1987年に東西ベルリン行きました。それぞれに思い出深いけど,もう,あの雰囲気はないんだろうなぁ。]