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ひろぽん小石川日乗

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

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「ひろぽんの南イタリア旅行記」はこちら。

2002-12-04 (Wed)

今季最初の忘年会

A社関連の忘年会。今年タイに行ったマスコミ各社の連中と。

出版不況で冬のボーナスが出ねぇ、という話。婦人●●社は

ついには冬はゼロ回答だったとか。かつては4ヶ月出ていた、

ダイヤ●●●社は、半減の2.1で交渉中とか。

しかし、どっちみちオレには関係のない話だよなあ。

2次会の六本木も黒服と空車のタクシーばかりが目立ち、全体に

いかがわしさが増していた。まるでこれでは新宿3丁目ではないか。

ま、六本木が健全であったためしなどないのだが……

帰りは、S氏と、社員の高額給与をどっかで是正しない限り、

出版社はますます儲からなくなるっていう話をしながら、タクシー

で帰る。週刊ポストが週刊現代に部数で抜かれたっていう話。

こっちも、オレには関係ないけど。


2002-12-10 (Tue)

ヨドバシ買い物

昨日は東京、初雪でした。MuONでも話題に。

午後から取材に出かけようと思ったら、オリンパスのICレコーダーの液晶が

ぶっちんと割れてやがんの。むろん寒さのせいではない。踏んづけたのは、

オレだろうな、あんときガキっと音がしたんだよな、やっぱりそんときだろうな。

仕方がないので久しぶりにテープレコーダーってのを持っていったのだ。

取材先は、目黒のパイオニア。ワンパネルで5.1chサラウンドが鳴らせるって

いう嘘みたいなスピーカー。アイデアは面白いけど、でも、臨場感はイマイチ

かも。

で、その帰りに新宿ヨドバシで、オリンパスの後継機DS-10を購入。

いや、液晶が割れたDSー1も直すんですけどね。ただ修理にしばらくかかる

だろうし、仕事上、当座困るから(とポチっとなの言い訳)。

MacしかもMacOS Xに対応しているICレコーダーって、ほんとオリンパスしか

ないんだよねえ。アップルもガタガタ言わんと、こういうところをちゃんと

ドライバ開発サポートとかしないと、先はないぜよ。って、10年前から言われて

るけど、よくあれで生き延びているよなあ。アップル社がいまなお存在するのは

現代の一種の奇跡かも。

ヨドバシでついでに CF-R1用の256MBメモリ。これ入れたらとたんにバキバキ

動くようになった、WindowsXP。めちゃゲンキンなヤツ。

ついでに、Palm 505用のスタイラスペンも。最近、ボールペンで書いてたから

グラフィティエリアが真っ黒になっちゃってたのよ。

なんだかんだで、いろいろ出費。12月はリーマンと違ってボーナスとかないのに

ねぇ。ま、いいや。ニンゲン、いつ死ぬかわからんのだし、気分、キブン。


2002-12-12 (Thu)

本の雑誌など

 昼まで寝ていた。前夜はCLのミラン×ドルトムントを観ようと、WoWoWの

映画(ちなみにトム・ハンクスの『キャスト・アウェイ』。2回目でようやく

遭難前のシーンを観ることができた)を4時過ぎまで観ながら起きてたのだが、

試合が始まるや、前半にインザーギが点を入れたところでダウン。

 そういや、前日も同じパターンだった。CLそのものに、というより、欧州の

ビックチームのゲームそのものに飽きが来ているのかもしれない。スーパースター

の芸はさすがにレベルが高いんだけれど、もうちょい泥臭いサッカーのほうが

オレは好みなのかなあ。今季はスペイン・リーグのベティス×バルセロナ戦

以上に興奮するゲームはまだ観てないなあ。

 夕方から早稲田で、エジプト学者の吉村作治教授インタビュー。間近で見たけど

やっぱ、オレには似てないよ。いろいろ爆弾発言も飛び出すが、書けないぜ(笑)。

しかしエジプトをうまくビジネスに結びつけているよな、この人。

 すっかり変わっちまったグランド坂界隈を散歩しながら、都バスに乗って帰宅。

近所のそば屋で夕食を取ってから、その吉村氏の原稿を書こうとするが、

ちょっとノリが悪い。昨日届いた「本の雑誌」の最新号をパラパラ。下半期ベスト

の特集で、斉藤美奈子が小熊英二の『「民主」と「愛国」』を挙げていた。

これは買わねば。例によって、高くて分厚いらしいけど。

 そういや、本の雑誌、1年の定期購読が今月号で切れちゃうみたい。

目黒考二の「笹塚日記」をはじめ、脱力系のコラム類が好きでだらだらと読んでい

るが、来なくなるとなると寂しいもの。また、来年も読むことにするか。

 さて、コーヒーでも飲んで、原稿を仕上げちゃおう。


2002-12-17 (Tue)

『半落ち』

 何にもしなくてよい週末だったが、TV映画とTVサッカーに明け暮れる。

月曜の深夜になって、買い込んだ本をチェック。硬い読書にはちょっと

まだ気が向かなくて、今年度「このミス」ナンバー1の『半落ち』横山秀

夫/講談社を一気に読了。

 警察、検察、弁護士、マスコミ、裁判官、刑務官など刑事事件のプロセス

に応じて登場する人びとが一人の被疑者/刑事犯の空白の2日間の謎にぶつ

かる。謎解きは壁にぶつかり最後まで一向に進まないのだが、そこで被疑者

とかかわる人びとの苦悩を、それぞれの立場から描写する。構成は出色。

 組織の軋轢のなかでもがき、苦しむふつうの人びとをヒューマンなタッチ

で描いているあたりは好感をもつ。組織悪の描写やそこで翻弄される人びと

の心理描写にはたしかな筆力を感じる。著者自身の地方紙でサツ回りの経験

がおそらく生きているのだろう。

 ただし、「落ち」がいまいち迫力不足。主人公の被疑者の妻殺しとその

直後の心理の展開が、最後になって説得力を欠く感じ。むろん秀作であるこ

とは認めるが、たとえば高山薫『レディ・ジョーカー』や宮部みゆき『理由』

のような、社会の深い闇を一瞬覗いたような、寒気はこの作品には感じない。


2002-12-24 (Tue)

12月の連休

MuON Antennaをチェックしていると、日記の更新順位が気になる。

age なくちゃと思って、日記を書く。ホンマツテントウである。

連休3が日は、つつがなく。

23日の月曜は昼寝をしようと思ったら、外がヤケにウルサい。

右翼の宣伝カーらしき。「カイサンせよ〜」とガナっている。

天皇誕生日なんで、反天皇制の集会やらが、文京区民センター

あたりであるのか。まさか東京ドームで、ってことはないよな。

最近、このあたりも高層建築物が増えてきたから、スピーカーの

下品な絶叫音がわわわ〜んと反響して、不思議な音響効果ではある。

そんなことを考えながら、5時間以上昼寝する。昼寝とはいえない。

週末のサッカーは、リバプール×エバートン、パルマ×インテル、

マラガ×レアル・マドリッドあたりを。


面白かったのはマラガの試合。

ムサンパ(オランダ)、ダリオ・シルバ(ウルグアイ)、デリー・バルデス

(パナマ)という結構渋い攻撃陣。とくに前半はムサンパが目立ち、2-0で

リードするものの、後半は力尽きて、2-2 と同点にされ、結局、フィーゴに

PKを与えて逆転負け。

なんか似たような試合展開だなと思ったら、前節のレアルの対ウェルバ・レク

レアティーボ戦も前半まさかの2-0を後半あっさり逆転パターンだった。

後半にならないとノリが悪いレアル……。


キキ・ムサンパって元オランダ代表ですか。アヤックス、ボルドー

あたりにいたという経歴があるんだけれど、プレイをちゃんと見たのは

今回が初めて。ほんと前半はよかった。後半は消えたけど。


パルマはせめて引き分けで勝点1が欲しかった。終了間際のナカタの絶妙な

パスをマルキオンニがちゃんと決めていれば……。

ムトゥとアドリアーノ、また個人プレイの悪い癖が出ちゃったなあ。

ただ、修整は可能だろう。年明けの1月12日以降、ピアチェンツァ、

エンポリ、ブレシア、ウディネ、コモと続く下位チームとの5連戦で

最低でも勝点10は挙げられるだろう。冬のマーケットで、人が動かなければ、

という前提だけれど。


映画は、ジム・キャリーの『マジェスティック』など。単純な記憶喪失モノ

かと思ったら、ハリウッドの赤狩り批判モノだった。しかし全体にアマい。

WoWoWでロバート・メイプルソールの展覧会を開こうとしたシンシナティ

の美術館が猥褻物陳列で起訴されたという実話(?)をテレビドラマ化

したのをやっていたけれど、これはわりと収穫。NHK-BSハイビジョンで

やっていた「9.11の反戦遺族会(PeacefulTommorow という団体名があ

るんだけれど、日本語でいえばこういうこと)」のドキュメンタリーも。

言挙げした人びとを匿名で誹謗中傷・嫌がらせをする輩ってのは、日本だけ

じゃなくて、世界中にいるってことだな。


この日記について、筆者は必ずしも内容の信憑性を保証するものではありません。あしからず。